バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【スタンダードPauper】《地底街の抱擁》がメタゲームを動かす【新カードレビュー】

《地底街の抱擁》がメタゲームを動かす

 

 

【ラヴニカのギルド】スタンダードPauper最強のデッキは何だったか?


最強のデッキ…というものはなくデッキには有利不利や事故率の高い低いがある。

そのため一概には言えないが当ブログの見解として青白の呪禁デッキこそが
「最強」のデッキだったと思う。

…いや、ぶっちゃけそれは僕の青白好きが欲目になっているな。
青赤は苦手なデッキが少なかったし青赤が最強だった可能性もある。
青赤と赤白でぶつかると青白が勝つんだけど…この辺は難しいね。


とはいえそれを差し引いても《急流の魂》《冷水カミツキガメを採用したデッキが強力だったことは間違いない。

 

《急流の魂》は何が強かったか?


・飛行能力によるブロックしづらさ
・環境主流の全体除去を耐えられる
・パワー3で7回殴ればゲームが終わる
・実際にはオーラでキルターンが更に縮む
・除去されないので除去に弱いメカニズムであるオーラと相性がいい

 

もはや《急流の魂》が着地してオーラをつけた上で負けることはなかった。
環境初期は赤単にプレイヤーが焼かれるペースが早くてそれでも手遅れになりがちだったが、
絆魂を与えるオーラの採用でその危険も格段に減った。

 

通常このタイプのデッキが強力である場合、「布告除去」がメタとして使われだす。
「布告除去」とは《悪魔の布告》に端を発する「相手プレイヤーはクリーチャーを1体生贄に捧げる」という効果である。

 

相手プレイヤー自身に除去を強いるので呪禁クリーチャーを除去できるのだ。
じゃあなぜ青白呪禁は強かったか?

それはもう単純な理屈である。

なかったのだ。
スタンダードPauperには布告除去がなかったのだ。

 

メタカードがないゆえに《急流の魂》デッキは強かった。
青単のロック系のフィニッシャーや青赤のコントロールでのフィニッシャー、
そして青白オーラや青緑オーラで強い存在感を発揮していた。

 

だがその天下もここで終わりだ。
紹介しよう、スタンダードPauperにおける新しい布告除去
《地底街の抱擁》だ!

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3マナでインスタントという使い勝手のいい性能に、
デッキの指針になる「パワー4以上がいればライフ回復」という能力もある。

青系の呪禁デッキへのメタとしてのこのカードの台頭や、
青系ほど強くないのでやや下に甘んじていたが布告に強いマーフォーク系青緑呪禁が強くなるかもしれない。

 

MTGアリーナのスタンダードPauperは今週末2月9日から!
一足早くデッキを作って友達とダイレクトマッチで腕を磨いてもいいかもしれない。

【スタンダートPauper】アゾリウスオーラ【ラヴニカの献身】

アゾリウスオーラレシピ

土地/Land 25枚

4 《曲がりくねる川/Meandering River》
2 《アゾリウスのギルド門/Azorius Guildgate》
12《平地/Plains》
7 《島/Island》

クリーチャー/Creature 16枚

4 《癒し手の鷹/Healer's Hawk》
4 《夜明けの司祭/Daybreak Chaplaine》
4 《軍団の征服者/Legion Conquistador》
4 《急流の魂Soul of the Rapids》

オーラ/Aura 9枚

3 《騎士の誓約/Knight's Pledge》
1 《風と共に/One With the Wind》
2 《捕獲球/Capture Sphere
3 《従者の献身/Squire's Devotion》

その他/Other 9枚
2 《黄金都市の秘密/Secrets of the Golden City》
3 《略式判決/Summary Judgment》
4 《悪賢い隠蔽/Devious Cover-Up》
1 《精神純化/Clear the Mind》

 

ラヴニカの献身からのアップデート

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《アゾリウスのギルド門》の登場により安定性が微妙に上昇。
ただし1ターン目の鷹に2ターン目オーラの動きが強いのは健在なので
あまりタップインは増やしたくない。

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恐らく使用者が出てくるであろう《しつこい請願者》への対策として
《精神純化を1枚。

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1枚だとデッキ破壊で落とされたときに困るが《しつこい請願者》デッキ相手以外だと弱いので1枚に。

代わりに《精神純化を落とされても再装填でき、
単純にそれ自体もデッキ破壊枚数を抑えられるカードとして、
《悪賢い隠蔽》を採用。

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こちらは《精神純化ほどの決定打にはならないが、
最低限打消しであるためどの相手にも使え、『濃いデッキ』を作れるためコントロールでの長期戦に強い。

 

《光明の縛め》は以前の環境では強力な除去であったが、
《しつこい請願者》相手には無力である。
加えて《悪賢い隠蔽》の採用で土地を立たせたままターンを回したい。

ああ、「相手をタップし続けるオーラ」で「瞬速」を持ったカードがあればいいんだけど…
ここにあるさ! 《捕獲球》だ!

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これなら同じ4マナで隠蔽と共に構えられる。

だが少し重い4マナ呪文が増えすぎてしまったな。
2マナ域での手軽な除去も押さえておきたい。

ここで素晴らしい除去を紹介しよう。
《略式判決》が君の助けになる!

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この呪文は2マナのインスタントだ。
隠蔽と一緒に構えられる。攻撃クリーチャーは基本タップするので速攻クリーチャーにも除去が撃てる。
自分のメインで使えばタフネス5まで除去域が伸びるので大抵のコモンクリーチャーは潰せる。

 

そして、対請願者でも役立つ。
この手の除去には珍しく「戦闘でなくタップ狙いのインスタント」である。
(戦闘限定のインスタントやタップを狙うソーサリーは多い)

3ターン目終了ステップに請願者を相手が使った時に撃つことで、
4体並べるのを1ターン遅らせることができればそれだけで大きな価値がある。

 

正直なところ《夜明けの司祭》の採用には疑問が残る。
こいつとオーラの組み合わせは赤単相手に非常に強いのだが、
赤単がどの程度いるだろうか…?

…いやあ、いるでしょ。赤単
《批判家刺殺》《槍撒き》の追加と言うインパクトもある以上、赤単は絶対いる
その上、批判家視察に対して《夜明けの司祭》は比較的強い方である。
というわけで《夜明けの司祭》は4枚とも残しておきたい。

 

 

附則:赤単が多すぎる場合はライフ回復を兼ねられるスフィンクスの眼識》《黄金都市の秘密》の代わりに採用してもいいかもしれない。

青ダブルシンボルによる色事故の危険も減る。

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今週末にはMTGアリーナのスタンダードPauperイベントがある。

君がスタンダードPauperに挑む助けになったなら私の喜びだ。

それじゃあ良いスタンダードPauperライフを!

 

前環境の記事へのリンクを張っておく、

もし興味が湧いたら君たち自身の手でレシピをアップデートしてみるといい。

仮想的は呪禁オーラ・赤単・アドバイザーあたりにするといいだろう。

 

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映画・実写版がっこうぐらし!は「まるでゾンビ映画みたいだぁ…」

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君はもう見ただろうか?

実写版がっこうぐらし!を。

映画の好みという奴は押し付けられるべきものではない。

だから君が見ていないとしても私は責めないよ。


*201911/3追記

https://twitter.com/isseyshibata/status/1190788538217844737?s=21

アマプラに来ました!

プライム会員のみんな見よう!

 

さて、実写版がっこうぐらし!を見る前に本作を楽しむための方法について。

がっこうぐらし!は元々きらら系のキャラデザゾンビホラーをミックスした独特の世界観が大きなウリだった。

 

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で、実写版はどんな感じかというと

「女子高生の青春物語」「スポーツ大会とかのハードル」「ゾンビ」に置き換えたた作品だ。

 

「JKがゾンビから逃げる・隠れる・戦う!」

 

そんな雰囲気の映画である。

 

だからこの映画は「もしかしてゾンビ映画として見たら結構面白いのでは?」と僕は思って見に行った。

結論から言おう。

ゾンビ映画としての実写がっこうぐらし!はそこまで面白くなかった。

だががっこうぐらし!の実写映画化(映像化ではない)」としては素晴らしい作品だった。

 

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なので僕なりの「がっこうぐらし!」を面白く見るために必要な心構えは

漫画がっこうぐらし!アニメがっこうぐらし!原作小説のようなものがあると仮定し、それぞれのメディアに合わせた展開をするうちの、実写映画版だと思うことだ。

 

それぞれの既存のがっこうぐらし!そのものではないが、

「同じもの」を表現するアプローチの違いだ。

 

原作改変が何か所もあるが、それは「2時間の実写映画」としてまとめることを考えると納得できる良改変の数々だった。

 

例えば映画版ではくるみの身長がメインキャラ4人の中で一番高い。

これは「小柄だが学園生活部で一番のパワーファイター」である漫画版くるみのイメージからすると、

「キャラデザの改変」のように映る。

 

だが、そんなドワーフみたいな存在は二次元キャラ特有の説得力だ。

実写として人が演じると「小柄なキャラの攻撃力が一番高い」というのは

ちょっと画としての説得力が薄い

 

それよりも「学園生活部で一番のパワーファイター」という役割を描くためには

あえて原作と反対の「背の高い女の子」に演じさせる方が、説得力がでてくる

 

そういった「意味のある改変」が作品を実写映画としてうまくまとめていると感じた。

 

そうした改変というか調整の中で少し気になるポイントが。

 

「流血表現が極端に少ない」ところは気になる。

ゾンビ映画スプラッタというわけではないが、

そうはいっても妙に少ない。

(妙でもなんでもなくゾンビ映画が苦手だけど出演者のファンや原作ファンみたいな層への配慮だろう…)

 

血は派手に出ないのに荒れた教室に血痕が残っていることへの違和感などはある。

言ってみれば残念なサメ映画でよくある

(環境映像や他の映画からの抜粋で)サメは映るけど、サメの捕食シーンはない」

みたいな空気を感じることになる。

 

なのでゾンビ映画だと思ってがっこうぐらし!を見るとどうしても「惜しい作品」だと感じて点数付けは下がる。

 

なのでこの映画はゾンビ映画みたいな青春映画として見るのがいいかもしれない。

 

いかにもな「まるでゾンビ映画みたいだぁ…」という演出の数々は、

時に上質なゾンビ映画で、時にパンチにかけるゾンビ映画だ。

 

ゾンビ映画じゃないフィールドでゾンビ映画をしようとしている」と捉えるとそれらの描写の「ゾンビ映画としての甘さ・弱さ」のような部分に寛容になれる。

 

だから僕がお勧めする心構えは、

「女子高生の衝突や成長を描く青春映画だよね?」

「あっ、ゾンビが出るのはもちろん知ってるよ」

くらいの気持ちで見に行って、ゾンビシーンの数々は

「うわあ…! まるでゾンビ映画みたいだぁ!」と喜んで(?)見るころで

ゾンビ映画として純粋に評価すると評価の下がるポイントを打ち消して、

「他のジャンルの映画を見に行ったらめっちゃゾンビ映画リスペクトを感じた」

と思うとかなり楽しめるんじゃなだろうか?

(個人の感想です)

 

タイトルロゴが映るときの演出はまさにゾンビ映画みたい」であり、

突然画面いっぱいにゾンビが映る奇襲もゾンビ映画みたい」であり、

ゾンビの手が次々に伸びるシーンや、

ゾンビが教室から出てくる廊下を疾走するシーンも、

扉の前に椅子をおくことで侵入を防ぐのも、

よく知った人の顔のゾンビとの対面もゾンビ映画みたい」なのだ。

 

そういったゾンビ映画あるあるを含んだ青春映画を楽しみながら

「これはなんてすごいゾンビ映画なんだ!」と僕が感心したのがチャッカマンである。

 

これに関してはぜひ劇場で見てほしいのでこの記事では多くは語らない。

気になる&ネタバレOKな人はこちら↓

 

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とにかく、ゾンビ映画として見ると諸般の事情で振り切れず

ゾンビ映画として撮れてれば点数上がったかもしれないのに…」という部分は

仮にそうだったとしてたぶんそのゾンビ映画を見に行こうとは思えなかったので、

それらの「余分な女子高生要素・アイドル要素」は必要なパートであり、むしろメイン。

この映画の骨格は

多彩なゾンビ映画リスペクトの入る女子高生青春映画なのだ。

 

ぜひ映画館で女子高生青春映画を見ながら

ゾンビ映画みたいだぁ…!」と思ってほしい。

 

 

 

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実写版がっこうぐらし!とキャベツ検定の話

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君は実写版がっこうぐらし!を見ただろうか?

見ていないと聞いて「もったいない。人生の半分を損している」などと言ってマウントを取るのは人生の価値や個人の感性の違いをないがしろにしているので僕は好きではない。

 

がっこうぐらし! を見ていないのは悪いことではない。

だがこれだけは言わせてほしくて「見ないでキャベツを叩くのだけはやめてほしい」のだ。

 

 

これががっこうぐらし!を見た僕の率直な感想だ。

実写映画がっこうぐらし!のキャベツは「非常にいい」だった。

 

「あのキャベツ」というのが何かというと、

僕がTwitterをしていてRTで回ってきたがっこうぐらし!のキャベツだ。

畑の土の上に「収穫を終えてスーパーで売ってる時のキャベツ」が横たえてあった。

なぜそんな「イケスにアジの開きを浮かべる」ような変な映像を撮ったのだろう?

僕の中でその画像を見てから実写版がっこうぐらし!への評価は地に落ちた。

そう。

「見てもいない映画」の評価を下げる、というやってはならないことをしてしまったのだ。

 

いやあ、でもさあ…流石にアレは…などと言い訳はすまい。

何故なら僕はまだ実写ドラマ版がっこうぐらし!を見ていないのだから…

 

…そう。

あの時僕がTwitterで見たキャベツは映画とは別の全四話のドラマ版のスクショだったのだ。

 

なぜそちらのキャベツが映画と全然違うのかはわからない…

そもそも製作スタッフが違うなんていう話も聞いたし、

同じ世界観の前日譚でこそあるが映画とは別の作品なので、

映画版のキャベツが文句を言われるのはとばっちりだったのだ。

 

重ねていうなら僕はドラマ版を見ていないのであの「ひどいキャベツ」すら意味のあるシーンの可能性も0ではない。

シュレディンガーのキャベツだ。

もしあれが「畑の土の上にスーパーのキャベツを並べているシーン」なら

そもそも文句をつけるのも間違いで、

ドラマを見ていない僕には「ひどい方のキャベツ」を非難する資格はない。

 

だが少なくとも。

僕は実写版がっこうぐらし!を見たので擁護ができる。

擁護どころか絶賛できる。

「実写映画がっこうぐらし!のキャベツは良かった」と。

 

正直、「キャベツがひどい」という先入観はあったので

普通は気にしないような、すぐに画面から消えるキャベツを注視しすぎだったとは思う。

仮にそれでキャベツが酷かったとしても、それは上げ足とりにすぎない。

それぐらいしっかりキャベツを見ていた。

 

だがよかった。

キャベツはとてもよかったのだ。

しっかりと、他にすることのない閉鎖状況の学生が…

丹精込めて屋上で栽培した立派なキャベツがあった。

 

それもそものはず。

スタッフロールには「美術協力 JAなんとか」と書いてあり…

(編注:「JAしおのや」様です。)

JAしおのや

 

パンフレット(そう、あまりに良い映画だったので見終わってすぐパンフを買いに行った)

パンフレットには、スタッフの奮闘っぷりについて書かれており

畑の野菜は撮影日にちょうど収穫できるようタイミングを調整して美術版が育て上げた野菜」である旨が記されていたのだ…!

 

本来意識して目にとめることすらなかったかもしれない画面端のキャベツ

収穫時のキャベツにさえこだわる…!

これほどの熱意ある美術スタッフJAしおのやさまの奮闘が、

「別のドラマ」への批判を元になかったことにされてはいけない!!

 

もし君が見ていないのならキャベツは今、いわゆるシュレディンガーのキャベツだ。

僕が大嘘ついてキャベツを過剰に持ち上げているのか、

実写版がっこうぐらし!のおもしろさにニューロンを焼かれて幻覚を見ている可能性さえある。

だから君は残り少ない上映期間の間に、実写版がっこうぐらし!見ることでしか、

映画のキャベツを語ってはいけない。

 

「映画のキャベツじつはそんなに酷くないんだって」と見ずに語るのさえNGだと思う。

 

君がその目で見てきて「キャベツすっげえよかった」というならいい。

なんなら見てきたうえでキャベツが酷いと思える僕と違う感性の持ち主なら

見たけどキャベツはひどかった。あいつは嘘ついてる」といっても僕はキミを責めはしない。

 

とにかく、言いたいのはこうだ。

賛美であれけなすのであれ、実写映画版のキャベツを見てからにしてほしい。

 

ほんとうに人が少なかったけれど、僕にとってはい映画だった。

その感想さえ僕は押し付けようとは思わない。

だが見ないでキャベツを語ることは僕はとっても許せない。

それは理不尽で傲慢な怒りだ。

それでも僕は言いたいのだ。

実写映画がっこうぐらし!キャベツ検合格だと…!

 *2019/11/04追記

Amazonプライム・ビデオで、アマプラ会員無料に追加されました。

アマプラで実写ぐらしを見よう!

https://twitter.com/isseyshibata/status/1190788538217844737?s=21

 

 

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『スクールガールVSゾンビーズwithチャッカマン』を見ろという話。

君はもう映画スクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンを見ただろうか?

ああ、わかってる。

そんな映画は知らないとお前は言うだろう。

もちろんそんなタイトルの映画があったとして、私はそれを見に行くだろうか?

 

冗談じゃない。

そんなタイトルの映画はファックオフだ。

だからあの名作ゾンビ映画もそんなタイトルでは配給されてない。

タイトル決定権は配給にあるからだ。

 

メガコーポのパワーはそこにアイドル映画と漫画原作の要素をぶち込めるほど強い。

いや、順序は逆だろう。

ゾンビ映画を撮るつもりではなく、アイドル映画と漫画原作映画をドッキングさせる過程で、原作の「きらら×ゾンビ」という特異点が作り上げたのだろう。

 

そう。これから話す映画には原作マンガのタイトルがつけられているが、

私にとってあの映画の真のタイトルがあるとすれば…

それはスクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンだ。

 

なにがチャッカマンだ!

ヒーローみたいな名前しやがって…

スーパーマンはスーパーなマンだ。

スパイダーマンはスパイダーなマンだ。

じゃあチャッカマンはなんだよ。

チャッカなマンかよ。
…ええ!? チャッカマンってもしかして「着火マン」だったのか…

気づかなかったぜ。

 

まあ、私の愚かさの話はどうでもいい。

とにかく大事なのは着火マンが火をつけるということだ。

 

ここから先はもろに映画の内容について話す。

ネタバレが怖いなら早くこの記事にふぁぼスターだのつけてブラウザバックして、

週末に例の映画を見てからまた来い。

 

ネタバレをきにしていなくて例の映画を見る気がある奴か

ネタバレを恐れず例の映画を見るか見た奴の記事を読んで決めようって腹なら先に進んでくれ。

 

OK?

 

それじゃあ私なりのスクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンの話をしよう。

それはつまりチャッカマンの話をするってことだ。

 

このチャッカマンっていうのはつまり「着火するマン」だ。

分かりやすいだろう?

だがこの映画はスクールガールVSゾンビーズ』の実写化だ。

だから原作にいない追加キャラ「着火するマン」も何とかして原作に溶け込ませる必要がある。

 

つまりどういうことか?

奴さんは着火するゾンビってことだ。

 

着火する? 何を使って?

もちろんチャッカマンだ。

 

OK.OK.何もわからなくて混乱するよな。

まずは問題を整理しよう。

 

こいつは原作キャラの改変だ。

ヘリコプターを落としたクレイジーガイの代わりに映画に出てくる。

 

そういうのを聞くと「原作改変だ!」と騒ぐボブが出てくるもんだが、

まあ落ち着け。

 

原作改変は悪くない。

悪いのは改悪した時だけだ。

 

映画と漫画のメディアの違いを理解せよ。

改変はするべきだ。

 

特に映画だけで見た観客にとって良いものである改変をだ。

 

ヘリコプタークレイジーガイは物語の先の展開を匂わせる奴だが、

映画は尺の問題としてこいつの起こすトラブルをサヴァイヴした主人公たちが、

エスケープ・フロム・ザ・スクールをキメるところで終わらせるのがベストだ。

 

となると風呂敷を広げるようなキャラクターはいらない。

ヘリコプタークレイジーガイはオミットして、もっとわかりやすい奴を入れないといけない。

 

もうわかったな?

それがチャッカマンだ。

 

チャッカマンは物語を終焉に向ける存在なんだ。

クライマックスシーンにおける「起承転結」はすべてチャッカマンに起因するように

映画版ではシナリオが組まれている。

監督・脚本がこのシナリオを動かすためのマスターピース

それがチャッカマンだ。

 

まずこの映画のゾンビーズが、描写されたときに「意味もなくものをいじる」という部分がピックアップされる。

これは原作にもあるシーンだ。

 

そして監督・脚本はそれを見事に取り入れた。

ゾンビの近くにチャッカマンを置いたのだ。

そしてチャッカマンをカチカチと無意味に使うゾンビが生まれた。

 

このチャッカマンカチカチゾンビはやがて自分に火をつける。

特に描写はないが、代わりにスクールガールズチャッカマンでろうそくに火をつけるシーンと被せてくる。

 

鳴り響く火災報知器!

 

ああ、ゾンビパニックの始まりだ。

 

だがもう序盤中盤と十分にノーマルなゾンビーズの描写はした。

あとはもうネームドのゾンビとかを入れてきて物語を回すわけだが…

はっきり言おう。

 

絵の面白みがない。

 

だいたいこの映画は過酷な芸能界をサヴァイヴしたアイドルを売り込むために

ビッグ…ミドルマネーが動いているプロジェクトだ。

 

だからアイドルのカワイイを売るためにおなかのエロスやら制服ごしのおっぱいやらで愚かな私たちを釣ろうとしてくる。

 

だがその代償にこの映画にはとんでもないものが欠けてる。

 

流血だ。

 

流血の無いゾンビ映画があるか?

 

いやまあ、あるんだが。ストレートなゾンビ映画さび抜きのスシを出すようなことをしてるわけだ。

かわりにデザートのカタラーナアイスブリュレとしてアイドルのカワイイを入れておけばいいとお偉いさんは考えている。

 

これには監督脚本も困っただろう。

なんとかして画面にレッドインパクが欲しい。

 

それを解決する明暗がチャッカマンパンデミックだ。

 

「痛みを感じない」と説明されたゾンビーズはどうやら熱さは感じるらしく、

炎上状態になると移動速度がアップしバーサークする。

 

チャッカマンカチカチゾンビは自分の衣服に着火してしまい、炎上しながら学校を駆け回る。

 

当然他のゾンビーズ接触し、いともたやすく燃え広がっていく。

 

校舎の中を多数のゾンビーズが炎上して暴れまわる。

 

結局炎上バーサークがなぜ今まで保ってきてこれからも当分は続きそうな生活をアポカリプスに導くのか? が視覚的に伝わってくる。

 

何故バリケートを突破できたか?

原作では普段来ないほど大量のゾンビーズが寄ってきたからってことになっているが、

監督はもう一押し炎上バーサークするとゾンビーズは高速移動する設定を付加し説得力を増したのだ。

 

そしてこのチャッカマンインフェルノクライマックスのピンチであり解決策だ。

なにせスクールガールズは原作より多少戦闘力は上がっているが、

ゾンビーズを一掃する手段があるわけではない。

 

この炎上イムリミットでもあるのだ。

燃え続けたゾンビーズは活動を停止する。

黒焦げになったゾンビーズが無言のうちにそれを語る。

 

つまり炎が広まることはピンチであると同時にゾンビーズが自爆カタストロフするトリガーでもあったんだ。

 

こうして映画のラストシーン手前までに周囲のゾンビーズはすべて排除される。

 

完璧だ。

 

チャッカマン1つ物語を盛り上げ終息させた脚本の神業に脱帽するしかない。

 

これがスクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンを見た私の感想だ。

キミも監督がチャッカマンをヘリの代わりに入れてくみ上げたこの物語をぜひ見てほしい。

 

視覚効果だと言っているのに私の駄文だけ読んでいてどうする?

この休日は映画館へ足を運び、スクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンを見るべきだ。

 

 

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実写映画「がっこうぐらし!」は100点満点中A+

実写映画「がっこうぐらし!」は100点満点中A+

 

はじめに

各関係者について敬称を省略させていただきます。

 

*注意*

映画版及び原作のネタバレがあります。

未見の方こちら↓のリンク先へどうぞ

 

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気になる人は明日映画を見て、原作マンガを全巻購入するか漫画喫茶で読んできて。

気にならないか、履修を終えた人だけ先に進んで欲しい。

 

日本語をしゃべってくれ、意味が分からないというタイトルだろうけれど、

まずは簡単な紹介を。

これから書くのは実写映画「がっこうぐらし!」についてである。

映画『がっこうぐらし!』公式サイト

 

漫画版は

原作:海法紀光 & 作画:千葉サドル

アニメ版は

制作: Lerche 監督:安藤正臣

 

そしてこれから話すのが

監督・脚本:柴田一成 の実写映画版「がっこうぐらし!」だ。

 

まずは僕がこの映画に100点満点で何点をつけるかで言えばA+である。

頼むから日本語をしゃべれと思うかもしれないが、

オタクは凄いものを見ると語彙力を数時間から数日奪われることになるのだ。

 

さて、はっきり言ってしまえば僕はこの映画に数字で何点つけるかはあまり言いたくない。

多分それはあまり高くない数字だ。

 

原作に忠実な映像化としてはイマイチで、

ゾンビ映画にしては流血が足りなくゾンビも微妙、

アイドル映画としてはゾンビが邪魔だ。

 

だがしかしこの映画は「漫画のシーンの映像化」でも「ただのゾンビ映画でも「売名のためだけのアイドル映画」でもない

 

これは「映画版 がっこうぐらし!である。

 

映画作品「がっこうぐらし!」に対して僕はS~Fのうち、

A+に値すると感じたので、この映画について点数でなくアルファベットで表したい。

 

つまり…評価軸が違うのだ。

 

この映画は(もともと原作がそうであるように)様々なジャンルの複合だ。

各ジャンルにおいて、それほど強くはないだろう作品だ。

だがそれらを混ぜたがっこうぐらし!の映画としては文句なしのA+だ!

 

がっこうぐらし!」の漫画と同じエッセンスを有する新しい映像作品なのだ。

 

 

実写化改変改悪

 

漫画の実写化が叩かれる風潮のひとつとして

「原作と違う」という点を挙げるのはよく見かける。

 

映画がっこうぐらし!も原作と違う。

改変はいくつもある。

だがしかし改悪がほとんどない…!

 

改変される要素は非常に丁寧に扱われ、なにかしらの納得が得られる。

理由のある改変は改悪と違って叩かれるべきではないと思う。

メディアも尺も違うし原作は次巻で完結(=連載中・未完)だ。

原作に忠実な映像を仕上げるよりも、「原作のエッセンスを持つ映画」を作るべきだ。

 

そして「映画 がっこうぐらし!」はそれをした。

 

大胆な改変は本当に勇気がある変更だったかもしれないし、

原作ファンは引っかかるかもしれないが、僕は好きだよと胸を張って言いたい。

 

というわけで重大な改変ポイントについて。

 

主人公変更

 

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最初からクレイジーな爆弾を投げ込んでくるが、むしろ僕はここを一番評価したい

主人公は原作ではゆきという少女である。

(漫画版1巻表紙のピンク髪)

 

この子は荒廃しゾンビが徘徊する世界でなく日常が続いているという幻覚を見ている。

これこそががっこうぐらし!の構造の中核だ。

 

なので原作では主人公をゆきとしつつ長い連載の中でスポットを当てるキャラを変えていく。

 

一方で映画の尺は短い。

スポットを当てて主役にできるのは必然的に1人になる。

 

映画版がっこうぐらし!での主人公はくるみに変更される。

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(2巻表紙のスコップガール)

原作では比較的小柄ながらスコップを振るい敵を蹴散らすアタッカーだ。

 

映画という「動き」のある作品でスポットをあてるキャラクターとして納得できる。

 

主人公変更という賛否が分かれそうな変化ではあるが、

改悪ではなく、すっきりとした論理が見える。

 

加えて先輩との恋愛要素という直球なヒロイン要素もある。

主人公変更は叩こうと思えば、かなりの火種になるだろうが、

映画としてまとめるのにくるみのほうがゆきよりも主人公向きだと僕も思う。

この変更は英断だ。

少女たちたちの青春映画というアイドル映画らしい路線も後押しして、

この物語はくるみをストーリーの主人公にした方が上手くいく。

それでも変更を決めるにあたって色々な葛藤があったのではないか?

 

それらを超えての主人公変更、僕は高く評価する。

 

加えて言えば(ゆきという役の難しさもあるだろうが)演技は

ゆき役の長月翠よりもくるみ役の阿部菜々美のほうがうまかった。

 

うまかったというか役にハマっていた。

 

ここで興味深いのが何の役にハマっていたかということだ。

 

原作とは違うくるみ

 

主人公変えたうえでキャラの雰囲気も変わるの!?

え?

お前それを絶賛してるの???っていう問題の部分だ。

 

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キービジュアル。中央がくるみ

みーくんやりーさんに比べて長身

 

いや、確かに僕も字で書いてると「そこ駄作要素じゃない?」という部分なんだけど

実際のところくるみというキャラのキャラ性が変わっているというよりは、

アナザーくるみ…異聞帯くるみ…くるみオルタ…

まあなんかアレだ。

表現の仕方や側面の違いなんだと思う。

くるみというキャラのイデア的なもの(ほんとうにがっこうぐらしの世界があったら?)という「生き生きとしたくるみ」のうち、

どのような部分にスポットを当てるかという違いなのだ。

 

漫画のくるみ映画のくるみは違うキャラだが同じ概念の延長線上にあり、

「映画のくるみ」に要求される要素を阿部菜々美はかなり上手く演じていたのではないか?

 

だから「映画がっこうぐらし!」は原作のエッセンスが入っているが、

それでも「映画という作品」を完成させるためにライトの当て方を変えていて、

阿部菜々美さんというアイドルはそれに全力で答えようとした。

その結果できた「阿部菜々美」の要素を付加した「映画のくるみ」が、

あの映画の主役だったんだ。

 

 

 

可愛らしさの表現

 

正直これに関しては僕は部分的には「嫌だなあ」と思うけれど、

総合的には良かったと思う。

 

原作は非常にかわいらしいキャラデザをあえてゾンビもの突っ込ませるギャップがある。

映画でこの「かわいらしさ」を表現する。

でも二次元と三次元は違う

 

二次元のかわいらしさを三次元のかわいらしさに落とし込むのは難しい。

なので、映画がっこうぐらしはそこを捨てた。

「漫画的な可愛さ」の部分はかなり削っている。

(結果的に残した少しが逆に違和感を生んでいるのは一長一短)

 

かわりに「アイドルの可愛らしさ」を入れようという構成になっている。

 

二次元的な髪色などに染めず、「不足」したカワイイはアイドルの魅力で埋める。

僕は二次元のオタクで「三次元は顔の区別がつかない」みたいなことを言う奴だが、

そんな奴でもカワイイを要所要所で感じる。

 

もっと直接的なことをいうとお腹のえっちい感じとかだ。

キモいこの話はおしまい。

 

 

 

卒業のきっかけ

 

多分ここがこの映画の決定打でありターニングポイントだ。

原作ではヘリが落ちて一騒動起きる。

そして結果、学校を出て外の世界へ…

アニメもここまでだし、切るならここだという判断は絶対に正しい。

 

学校を出て外の世界へ、というのは外せない。

だけどこのヘリがネックなのだ。

 

いや、このヘリとヘリが落ちる経緯は正直映画の中で物語を完結させるのには

めちゃくちゃ邪魔なんだ。

 

だから代わりにチャッカマンにした。

 

…僕は正気だ!!

ヘリの代わりにチャッカマンなんだよ!!

 

そしてこのチャッカマンをどう見るかが分水嶺だ。

チャッカマンを笑ったり、あるいはチャッカマンの合理性に深く感心するオタクくんは

ここでもう映画の見方が変わり欠点は打ち消されてひたすらおもしろくなる。

 

ここが受け入れられない人がこの実写に文句をつけるツイートも見てしまったけど、

それはまあ感受性の違いなので仕方ない。

 

この映画をなんらかのジャンルのものとして点数をつけるなら…60点…それでも高すぎるかだ。

 

だがしかし、原作がっこうぐらしきらら系×ゾンビだ。

それはジャンルとして異質だ。

そして映画もジャンルは異質なものだ。

B級ゾンビ×アイドル映画×青春劇×漫画原作」みたいなジャンルだ。

「○○として見ると××要素と△△要素が邪魔だなあ」

それぞれの記号に任意のジャンルが入るだ。

 

そしてその評価軸では50から60点だろう。

 

だがが映画がっこうぐらしはそのどれでもなくどれでもあり、

B級ゾンビ×アイドル映画×青春劇×漫画原作」映画としての評価はA+だ。

 

この映画は漫画「がっこうぐらし!「映像化」でなく、

がっこうぐらし!「実写映画化」なのだ。

 

低予算映画というメディアにおいて、見事に「実写映画化」できているこの作品は、

各ジャンルの点数が低いのになぜか総合評価が僕の中で高い。

 

それは多分、僕の趣味だ。

B級映画を笑って楽しんだり、

アイドル映画は見ないが本作で阿部菜々美さんの魅力にやられたり、

原作がっこうぐらし!のファンだったり、

色んな側面を持つ僕にとって総合評価A+。

 

万人受けはせず各ジャンルのオタクのウケも悪いかもしれない。

それでもそのすべてを包括する作品を楽しめるなら…

文句なしにおもしろい映画であり、監督を絶賛するだろう。

 

だから実写映画「がっこうぐらし!」は100点満点中A+なのだ。

 

 

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omamesensei2.hatenadiary.jp

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【スタンダード】哲子ディフェンダー【厳戒態勢】

るーるる♪ るるるっるーるるっ♪るるるるーるるるっるーるる♪
 
うん。文字だけじゃ分かりづらいね。
●子の部屋のテーマ曲のつもりなんだけど。
 
バーチャルVtuver(バーチャルモデルを用意して架空のVtuberになきりる遊びをする人)の豆猫さんだよ。

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今日はスタンダードのデッキを紹介するよ。
このところずっとタイプ0(定形のMTGなら何でもありな超次元環境)のことばかりやってたから、デッキ紹介もタイプ0かと思ったかもしれないが、
そんなことばかりしてるとスタンダード民から見放されそうなので…
TYPE/Zeroかじゅある編はここをクリックだ↓
今回紹介するデッキはいわゆる哲子デッキだ。
 
私がネットの知り合いとディスコで戯れてる時に提案されたクールなアイデアをデッキの形に仕上げたものだ。
 
ところで「哲子って誰よ」っていう突っ込みがディスコで何度も入ったので紹介しよう。
 
《逃亡者、梅澤哲子》だ。

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マジックのカードなのに日本人風の漢字名!? と驚くかもしれない。
 
だがもっと驚くべきは彼女の収録されたパックが【ドミナリア】だという事実だろう。
新規プレイヤーの諸君にはなじみのない言葉かもしれない。
ドミナリアと言うのはマジックのストーリーの舞台のひとつでスタンダード使用可能な拡張パックの名前だ。
 
このドミナリアはずーっとずーっと昔、
マジックの初めのころから物語を紡ぎ続けた世界だ。
 
ウルザミシュラという2人の兄弟をめぐる壮大な次元間戦争の物語
次元を超える空飛ぶ船ウェザーライト号乗組員のストーリー
氷河期を迎えたアイスエイジの災厄の象徴
故郷を守るためテフェリーの防御とザルファーの虚空
強力なアーティファクトミラーリ」をめぐる争奪戦…
 
ああ、ダメだ。いくらでも脱線して伝えたい物語がある。
 
それに数々の地名、ノワールだとかシヴ山などは聞き覚えのある人もいるかもしれない。

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哲子はそういった素晴らしい物語の舞台となったドミナリアに住む「現代人」だ。
(ドミナリアの暦、アーギヴィーア歴4565年ごろ)
 
マジで?
 
ウルザウェザーライトテフェリーミラーリノワール梅澤哲子
 
驚くかもしれないが、これはマジだ。
 
といっても唐突な流れがあるわけではない。
彼女のフレ―バーテキストにはご先祖の梅澤俊郎の名前が見えるだろう。
 
この人物はドミナリアではない別の世界(忍者とか侍とか八百万の神がいる日本っぽい世界)にいた。
 
《夜陰明神》というこれまた神社に祀られてそうな名前の神様によって、梅澤は久遠の闇と言う次元のはざまを超えたのだ。
そして梅澤俊郎はドミナリアの地で名を残した。
 
《逃亡者、梅澤哲子》はそんな彼の子孫なので日本人っぽい名前をしているのだ。
 
あれ?
カードの名前について触れるだけで結構字数が…
 
もしストーリー関係の話が聞きたければTwitterとかで要望ください。
反響があれば扱うかもしれません。
 
さて、今回はデッキ構築の話だった。
 
哲子を使うデッキの話
 
哲子《霧の壁》がブロックされなくなるじゃん!」というネタが元になったデッキだ。

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哲子と0/5防衛の壁を使うので哲子ディフェンダーとか哲子の壁とかいう名前になったわけだ。
 
防衛(このクリーチャーでは攻撃できない
 
はい、解散!
 
ということにならないからMTGのカードプールは不思議だ。
 
《厳戒態勢》

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なんと《霧の壁》が攻撃可能な5/5相当になった。
このコンボの肝は《厳戒態勢》のテキストだ。
パワーがタフネスと同じになるのでなく、タフネス分のダメージを与える
つまりパワー自体は0のままだ。
 
だから哲子によって『ブロックされない5/5相当になる。
MTGのライフは20点だ。つまりパワー5で4回
霧の壁2枚ならなんと壁が動き始めてからたった2ターンでゲームが終わる!
 
 
そんな風にうまく事が運ぶわけがない。
でもそれを実現させるデッキを組むのがデッキビルダーなんじゃないか?
 
というわけでデッキの形に落とし込んでいこう。
 
このデッキのパーツは大きく分けて3つ
 
・哲子&厳戒態勢
・壁
・その他
 
この3種類だ。
 
哲子と厳戒態勢の枚数
 
哲子ディフェンダー哲子デッキだが最悪哲子なしでいいのが強みだ。
哲子は伝説なので場に2体出せないことも考慮してデッキに2枚か3枚。4枚はいらないだろう。
 
 
 
採用に値する壁
 
 
《霧の壁》

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現環境の壁界の神、いわゆるゴッド
 
《溶岩コイル》(構築でも使われる4点火力のソーサリー)で死なないという無敵のタフネス。
合計4回(2枚で2回)殴れば勝ち。というフィニッシャーにふさわしい打点
 
0点と言う低いパワーの利点(後述)まで備えている。
哲子と色が同じのカード。
レアリティがコモン(一番レアくない)。
 
もはや非の打ちどころが何一つない。
文句なしの4枚採用。
 
強いていうならスタンでイラスト違い再録されてるので、
再録じゃなくて同型再版だったら8枚いれられたのにな~ぐらいしか不満はない。
 
せっかくなのでイラスト違いで2枚ずつ入れると、
名前を読まずイラストでカードを判断するタイプの対戦相手にデッキに8枚積んであると錯覚させて
プレッシャーを与えられるかもしれない。
 
というわけでイラストを変えて2枚ずつ採用しよう。
 
《煌めく障壁》

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壁界のいぶし銀アーティファクトだけに)
土地から色が出ない事故に陥っても出せる無色カード
 
霧の壁とのタフネス1点差は攻撃回数5回が必要になるしコイルで焼かれるしで致命的。
ゲームが1ターン伸びるのでそこから全体除去でも撃たれようものならおしまいだ。
 
とはいえ《霧の壁》が8枚入れられないのでこいつを5枚目以降の《霧の壁》として4枚入れよう。
あと宝物がたまに決定打に関わるので馬鹿にならない。(後述)
 
 
《夜明けの司祭》

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こいつは壁でも防衛でもない。
まあでも役割としてはだ。
タフネスがさらに低くなったがライフレースに滅法強い。
 
パワー1があるので《厳戒態勢》設置前から回復できて
パワー1しかないので相手の場に3/3が立っていても哲子で殴りにいける
(その場合ライフレースは3-1=2点と1+1は2点、なんと拮抗する)
 
《厳戒態勢》を置いたら3点与えて3点回復。
赤単は割とこれをやられると嫌がるだろう。
フェニックスは飛行してて止まらないが、
4点で殴られても3/3の絆魂で殴り返せるのでダメージレースでこっちが有利なのだ。
 当然ブロックして相打ちにしてトークンを残したいと相手は考えるが
パワーは3でなく1なので哲子がブロックを許さない
 
その他(でもここが重要)
 
基本的にはドローやドローの質を良くするカードで固める。
実質的なデッキ枚数を減らして《厳戒態勢》哲子をデッキから探さないと話にならないからだ。
 

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《アズカンタの探索》の検索性能は素晴らしい。
伝説なので2枚か1枚で十分だ。
 
インスタントは1ターン目から使える《選択》。
1コストで2枚検索できるので嬉しい。
このデッキは2マナが多いので1ターン目や3ターン目に使いたい。

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1枚で最大4枚検索できる《薬術師の眼識》も好ましい。

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4枚検索と言えば《可能性の揺らぎ》にも可能性を感じる。

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どうせ使うのはメインフェイズなので《予知覚》1枚か2枚入れて全力で探そう。
 
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正直なところ相手の盤面に触るカードが欲しい。
 
この環境には強力なエンチャントプレインズウォーカ―がいる。
それらを除去したいのが本音だが、そんなことよりもコンボの完成を目指すべきだ。
中途半端な除去は結局デッキにとってノイズになる。
例外は後述するとあるカードだけだ。
 
さて、入れる価値があるそれ以外のカードは次の4種類である。
 
《天界の神盾》

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+1/+7ということは+7/+7ということである。
 
いや、+7/+7よりも素晴らしい。
なぜならパワー0のが+1されてもパワー1
つまり哲子でブロックされない状態が維持される
 
このデッキのためにあるようなバットリだ。
(バットリ…コンバットトリックの略。戦闘ダメージの計算を大きく狂わせる呪文)
 
《ドミナリアの英雄、テフェリー》

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ああ、わかるよ。
 
ここまでネタコンボなのに唐突に出てきた環境最強クラスのカードに驚くのも無理はない。
だが青白のデッキに彼を入れない理由があるだろうか、いやない。
 
もちろんコンセプトに関係ないガチカードじゃねーか!」と叫ぶ人はいるだろう。
でも落ち着いて聞いてほしい。
何も僕は流行りの超パワーカードをデッキコンセプト無視で入れようとしているわけではない。
 
大いに真面目だ。
ネタコンボである哲子ディフェンダーコンセプトを捨てずに強化する上で彼以上の逸材はない。
 
1.テフェリーは君にドローさせてくれる。
 
その他のカードはドローやそれに類する能力のもので固めたい。
ほぼ毎ターン追加のドローができる能力は現環境トップレベルのドローソースだ。
キーカードを引けない限り動けない壁デッキにとってドローの安定は重要なことだ。
 
こんな素晴らしいドローソースを入れない理由が私にはレアリティ以外思いつかない。
 
2.テフェリーは除去呪文である。
 
除去は入れたいドローより優先できないという話が出た。
 
テフェリーは除去であると同時にドローソースだ。
ドローの枠を減らさずに入れられる除去呪文を入れない理由があるだろうか?
 
もちろんテフェリーの除去は破壊でなく遅延なのが気になるかもしれない。
テフェリーのマイナス能力は3ターンの時を稼ぐ
コンボが決まれば2ターンで勝てるデッキで相手の切り札を3ターン遅延させるって?
 
こんな素晴らしい除去を入れない理由が私にはレアリティ以外思いつかない。
 
3.テフェリーはデッキのメインのクリーチャーと相性がいい。
 
テフェリーの除去能力を使った場合、テフェリーは1ダメージ受けるだけで倒されてしまう。
風前の灯の命というわけだ。
…君のクリーチャーがブロックしなかったらね。
テフェリーの前にはタフネス4だの5だのと言った壁が堂々と存在し対戦相手のクリーチャーから彼を守る。
 
うっかり《煌めく壁》を壊したプレイヤーが4ターン目に出てくるるテフェリーに驚いたこともあった。
 
このデッキのよくある事故風景は『壁だけが並んで何もできない』ことだ。
この状況でドローするカードとして、テフェリーほど頼りになるカードはない。
持っているならデッキに4枚積んでいい。
 
持っていないなら?
もし君がまともな青白系のコントロールを組む気なら…
いい機会だから入手してみるといいんじゃないかなあ?
 
 
《大判事、ドビン》

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お前は青白のプレインズウォーカ―なら誰でもデッキに入れる気か?
そんな声が聞こえる。
だが、そんなことはない。
スタンダードにはここで紹介した2枚の他にテフェリードビンと言った青白のプレインズウォーカーがいるが、私はこれ以上青白のプレインズウォーカ―を入れる気はない。
 
ただし《大判事、ドビン》のプラスと哲子は相性が良い上に、
壁しかいなくともドビンは自身のプラス用のトークンが出せる。
加えて飛行機械は正方トークンなので《厳戒態勢》を張っても弱体しない。
*正方…パワーとタフネスが同じ点数のクリーチャー
 
ドビンの不満点として、こんなことを言う奴らがいる。
「ブロックしきれない数のクリーチャーを攻撃に回すのと、ドビンを守るブロッカーを両立できない」
このデッキではブロックされないクリーチャーと防衛クリーチャーで自然とその役を分担をできる。
 
そして奥義までいけばほぼ確実にコンボが完成するだろう。
つまり彼も変則的ながらコンボパーツを探し出すカードだったのだ。
 
こちらはテフェリーと違って手頃なマイナスがなく、2枚目以降が腐るので1枚
もちろん持ってなければ入れなくてもいい。
 
 
最後のひとりは《ウルザの後継、カーン》だ。

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青白のプレインズウォーカーはもう入れないと言ったな。
彼は無色だ。
プラス能力はコンボを完成させるためのパーツ探しに向いている。
 
対戦相手はきっと手札に加えてくれないので、見つけた次のターンまでパーツが手札に来ない遅さこそ気になるが、
1ターンに2枚分ずつ掘り進めるので検索性能はテフェリーより早く、デッキの圧縮にもつながる。
 
アーティファクトの数のステータスを持つトークンは正方《厳戒態勢》があっても弱体しない。
滅多に使わないし使う必要もない能力だが、煌めく障壁飛行機械がいるので完全に無駄と言うわけでないのも嬉しい。
 
こちらも同名カードが腐るので1枚で十分だ。
 
 
土地
 
このデッキは土地タイプを持たないレアカードが1枚もなくても組むこともできる。

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《水没遺跡、アズカンタ》は土地でプレインズウォーカ―は神話レアだという屁理屈である。)
 
つまり土地は好きなだけレアが入れられるので《神聖なる泉》《氷河の城砦》を4枚ずつ入れよう。

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マナフラッド回避に《天才の記念像》を検討してもいいがテフェリー以外はそれほど重たくないので
むしろ土地の枚数をやや減らす方向で調整してもいいかもしれない。
25枚から1枚減らして24枚。
望むなら《記念像》で25枚に戻す。

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そのくらいの感覚でいいだろう。
 
というわけでデッキレシピはこうなる。
 
土地24枚
 
4 《氷河の城砦》
4 《神聖なる泉》
7 《平地》
9 《島》
 
クリーチャー 15枚
 
4 《霧の壁》
4 《煌めく障壁》
3 《逃亡者、梅澤哲子》
4 《夜明けの司祭》
 
エンチャント 6枚
 
4 《厳戒態勢》
2 《アズカンタの探索》
 
プレインズウォーカー 6枚
 
4 《ドミナリアの英雄、テフェリー》
1 《大判事、ドビン》
1 《ウルザの後継、カーン》
 
その他 9
2 《選択》
3 《可能性のゆらぎ》
2    《天界の神盾》
1 《薬術師の眼識》
1 《予知覚》
 
合計60枚
 
 
これはネタコンボの割に強くて楽しいアゾリウスデッキだ。
何よりネタコンボでありながらレア以上のカードはガチデッキに流用できるので実質タダなのが嬉しい。
 
アリーナでアゾリウスのガチデッキに飽きたら…このクレイジーなデッキを試してみてほしい。