バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 真・エンディング 魔域からの脱出

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ソード・ワールド2.5 種族紹介 | ゲームシステム | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

GM: では君たちは城の蛮族をすべて倒すことに成功した。

具現化した兵士たちと共に戦ってくれていたアルも無事に引き受けた蛮族たちを倒して合流するよ。あとは、魔域を構成している奈落の核アビス・コアを破壊すれば、この魔域は消滅し、奈落の脅威は去るよ。

 

人間の戦士ケイ:もちろん破壊するよ。この幻想の城ともおさらばだ。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:うーん。ここで拾ったジェザイル、良かったんだけどなあ…ここで消えちゃうからお別れかあ。

 

GM:それなんだけど、魔域が消滅する前に外の空間に持ち出せばそのジェザイルは持ち出せるみたいなんだよね。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:ほんとですか!? やったぁ!

これ自分で買うとなると1,200ガメルもするんですよねえ。儲けた、儲けた。

 

ちなみにキャラクター作成時の初期金額合計(戦士が鎧や盾、武器に回復薬などを一そろい整えるのに必要な額)がちょうど1,200ガメルです。当然、弾丸などがないので初期の冒険者ではジェザイルには手が届かないことが多く、これは結構なお宝です。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:魔域の核を壊してから空間が崩壊するまでに1時間くらいかかるんでしたっけ?

もし、余裕があれば蛮族のいなくなった城から他にめぼしいものがないか探索していきたいのですが…

 

GM:めざといなあ。それじゃあ1人当たり400ガメル分の宝石類を持ちだせるよ。

 

エルフの女騎士イルセリエ:これは嬉しいですね。

 

GM:それじゃあ探索を終えた君たちは行方不明になっていたアルを無事に連れて村へと帰る。村人たちはアルの言っていた魔物の存在を疑っていたことを謝り、彼の無事を喜ぶよ。

村長からはゴブリン退治のはずが奈落の魔域シャロウ・アビスの攻略となってしまったことを労って報酬を割り増しでもらえる。

 

これにてセッションは終了だ。長い間、お疲れ様。

 

サンプルキャラクターでのシンプルな冒険だったけどプレイヤーのみんな、楽しんでもらえたかな?

せっかくだから使ったサンプルキャラクターの感想なんかも聞かせてもらえると嬉しいな。

 

人間の戦士ケイ:楽しかったよ。シンプルな戦士系のキャラクターかと思ったけどレンジャー技能があるから、探索や薬草での回復なんかもできて思ったよりできることが多かったのが良かったよ。

 

エルフの女騎士イルセリエ:ありがとうございました。神官剣士という名前でしたけど、剣士として扱うには少しばかり力不足を感じるキャラクターなところが引っかかりましたわね。私の場合は女騎士ロールプレイをしてみたりして楽しみましたけど、いっそのこと剣士フェンサー技能のことは忘れて最初から純粋な神官として振舞ってもいいかもしれませんの。

 

ドワーフの神官戦士オスガル:ワシも楽しかった。だが、確かに少しばかりサンプルキャラクターに不満がないでもないな。敏捷度がせめて9あれば一度の成長で10にできるのに8ではなあ…。基本戦闘で遊んだ感じ10m移動ができるかできないかは結構な違いのように感じたからの。

 

タビットの魔導士ヴォーパル:オイラは大満足で特に言うことはないかな。最強魔法【スパーク】を伸ばす方向で成長させても楽しめると思うぜ。使える魔法を覚える手間はちょっとだけあるけど、概ね初心者向けなんじゃねーかな。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: 私も面白かったです。途中で武器までもらえて言うことなしでしたね。覚えることや残り弾丸数とか管理するデータが多いので遊ぶ前にルールブックはしっかり読む時間を取っておいた方がいいですね。ただ、かなり強いキャラクターなのでそういう意味では活躍のし甲斐があってオススメです。

GM: みんな本当にお疲れ様、機会があればまた遊ぼう!



サンプルキャラクターによるサンプルシナリオのシンプルな冒険いかがだったでしょうか?

もし機会があれば、またサンプルずの冒険の続きをお届けしますので彼らの冒険の続きが気になる方はぜひツイートや応援お願いします!

 

 

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第8話 魔域に立つ城

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ソード・ワールド2.5 種族紹介 | ゲームシステム | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

GM: では薬草などでの回復を終えた君たちは金髪の少年アルと共に城へと攻め込む。城の中に罠などはなく、さくさく進むことができる。

さて、そのまま進むと一度、城の中庭へと出ることになる。中庭からまっすぐ進むならいよいよ蛮族たちと遭遇することになるだろう。

また中庭の左手には武器庫のような部屋がある。そのまま蛮族たちと戦ってもよいし、武器庫に立ち寄ってもいい。

 

ドワーフの神官戦士オスガル: 何か役に立つ武器があるかもしれん。武器庫に立ち寄るのはどうだろうか?

 

皆が賛同し、一行は武器庫へ立ち寄る。

 

GM: では、武器庫の中央には一騎の魔導機械が静かに鎮座している。魔物知識判定をしてみよう。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: (ころころ…)これは、ザーレィですね。

 

GM:ザーレィはかつて滅んだ魔導機文明の遺産であり、君たちよりも強い。背中に砲塔を背負っていてそこから魔法のエネルギー弾を打ち出す装備や魔法にある程度の耐性を持つ表面加工がされている。

 

人間の戦士ケイ: マズイな。引き返すか?

 

エルフの女騎士イルセリエ: でも今は動いていないんですよね? 極力ザーレィには近づかないように気をつけて武器庫の中を探索してみるのはどうでしょう?

 

GM: それでは各自 探索判定をしてみよう。…結果は、ケイが魔導機銃『ジェザイル』と弾丸。それからMPの代わりとなる宝石、魔晶石をいくつか見つける。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: ジェザイル…ジェザイル、(ルールブックをぺらぺらとめくりジェザイルのデータを探す) わ! 凄い、1,200ガメルもする長射程の魔導機銃です! これ、借りていきましょう。

 

GM: 蛮族の中には銃を扱うものもいないではないけど、どうやらこの城の中にはいなかったんだろうね。幸運にもレベッカの装備強化となった。

それじゃあ、いよいよボス戦だ。

城の奥へと進んでいこう。

 

道中、蛮族の集団が押し寄せて来るけれど金髪の少年アルと彼の願いが具現化した兵士たちが引き受けてくれる。

冒険者たちはまっすぐに城の一番上へと進んでいく。

 

城の最上階へ辿り着くと予想通り奈落の核アビス・コアと思われる黒い剣が突き立っている。

しかし、それを守るかのように蛮族が待ち受けている。

 

GM:待ち受ける蛮族たちの姿はこれまでに見てきたものと似ているが、それぞれ これまでの敵とは格が違う強さを秘めているのが伝わってくる。

それぞれ、魔物知識判定をしてもらおう。

 

判定の結果、人型の毛深い魔物ボルグ。その上位種であるボルグハイランダーをリーダーとし、他には短剣でなくサーベルを構えたフッドや、魔法を習得したフーグルであることが分かります。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: いかにもルールブックⅠのサンプルシナリオラスト戦闘って感じのメンツですね。

 

タビットの魔導師ヴォーパル: 今まで出てきたモンスターの色違いグラフィックの敵が出てきてるようなものだもんなぁ。

 

GM: ではボス戦闘を始めよう。こちらの先制値は11点だ。

 

人間の戦士ケイ:ここは何としても先制を取りたいところだな。

(ころころ…) 13!

 

GM: おめでとう、では冒険者たちの先手だ。

 

人間の戦士ケイ: 今回はどんな作戦で行くべきだろう? やっぱり最強魔法【スパーク】からか(笑)?

 

タビットの魔法使いヴォーパル: ようし、オイラに任せておけ!

って言ってもなんかダイス何度も振ってて面倒になってきたなぁ。

 

GM:それじゃあ「一括振り」にする?

 

通常、魔法などの範囲攻撃によるダメージは敵の魔物の数だけサイコロを振ってそれぞれに個別のダメージを与えますが、GMの許可が出れば一回だけ振って、全体にそのダメージを適用することも選べます。

 

タビットの魔導師ヴォーパル:それじゃあ。一括振りで。

よっ…(ころころ…ころころ…)

おぉっ…! ダメージクリティカル!

全体に11点ダメージな。

 

GM: なんで一括振り許可した時に限ってこんなことになるかなあ。

じゃあサーベルフッドは全員残りHP2点になったよ。

 

エルフの女騎士イルセリエ: あら? サーベルフッドの魔物知識判定でわたくしが弱点を見抜いてますよね?

これまでと同じなら魔法ダメージが弱点なのではなくて…

 

GM: あっ、ありがとう。忘れてたよ。

えっと弱点効果は魔法ダメージが+2…2!?

 

哀れサーベルフッドの群れは【スパーク】で全滅しました。

 

人間の戦士ケイ: やっぱりスパークは最強魔法なんだな…。

 

GM: 残るは上位種のボルグと魔法使い系のフーグルですね。

 

エルフの女騎士イルセリエ:では私は神聖魔法【フィールド・プロテクション】で味方全員にダメージ軽減効果を付与します。

「皆さんの傷は私が癒します。思いっきり攻めてください!」

 

人間の戦士ケイ:よし、それじゃあ斬りこむぞ! 10m前進しながらボルグに全力攻撃!

 

GM:いい剣筋だね。ボルグに結構ダメージが通るが、こいつはボスとして『剣のかけら』というアイテムでHPが強化されているからまだまだ倒れないよ。

 

ドワーフの神官戦士オスガル:ようし、ワシも続くぞ。まずは10m前進…するのに、ドワーフの移動力では足りんから全力移動するぞ。でもって、ケイをかばう宣言をして終わりじゃ。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:では先ほど手に入れた魔動機銃ジェザイルの試し撃ちといきましょう。…と、その前に。ボスの回避力が意外と高いのでこのままだと命中しなさそうなので、命中力を上昇させる【ターゲット・サイト】の魔動機術を使います。命中判定13、どうでしょう?

 

GM:(ころころ…)ん。当たり。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:ではダメージ決定…10点、防護点無視です。

 

GMガンは防護点無視なのが強いよなあ…。結構削れて来てるけどまだ立ってるので手番をもらって反撃するよ。ボルグはケイに両手持ちの大剣で斬りかかる。

 

ドワーフの神官戦士オスガル:それはワシがかばうぞ。

 

GM:じゃあダメージを受けてもらうよ。10点どうぞ。

 

ドワーフの神官戦士オスガル:防護点とイルセリエの魔法で軽減して、3点だけもらおう。

 

GM:かったいなあ…。

じゃあ、防護点無視の魔法攻撃ならどうかな? 後衛のフーグルマンサーは真語魔法3レベルまで扱えるぞ。

 

タビットの魔導士ヴォーパル:は? オイラより真語術師ソーサラーレベル高いのかよ。

 

GM:ヴォーパルにはまだ使えない第3階梯の魔法つかっちゃおうかな。【リープ・スラッシュ】。魔法の刃で空間ごとズバッと切り裂く攻撃魔法だよ。攻撃対象はオスガルね。

 

ドワーフの神官戦士オスガル:「耐えて見せる…!」精神抵抗判定…(ころころ)成功じゃ!ダメージを半分に軽減するぞ。

 

GM:うーん。固いなあ。じゃあ蛮族側の手番は終了。冒険者たちの2ラウンド目だね。

 

GM:2ラウンド目、流石のボルグハイランダーもヴォーパルの攻撃魔法と前衛組の猛攻には耐えきれず…

 

人間の戦士ケイ:両手持ち全力攻撃!

 

GM:おっ。その攻撃で ちょうどピッタリHPが0になったよ。

 

これでボスは倒しましたが、まだ一応魔法使いフーグルが生き残っています。

 

GM:これで蛮族の手番かな?

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:いいえ。この新しい魔動機銃ジェザイルの射程は驚きの50m!

味方後衛エリアからでも敵後衛エリアを撃ち抜けるんです! バーン!

 

GM:マジで!? じゃあ、その射撃を受けて…フーグルの残りHPが半分きったな。

 

一度目のセッションを通してそれぞれが自分たちの役割を把握した冒険者たちは強いですね。

苦もなくボス戦を乗り越えてしまいました。

 

次回はいよいよ基本ルールブックⅠシナリオのエンディングとなります。

 

↓続く…↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第7話 奈落の魔域へ

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GM: 狩人から渡された地図に従って森を進むと夕暮れごろには城跡へ到着します。

森の中の城跡はかろうじて石畳が見えるのみで、壁も柱も壊れ、瓦礫となって朽ち果てています。

そんな城跡の中心に浮く黒い球体、つまり奈落の魔域シャロウ・アビスの入り口が開いているのが見えます。

 

ドワーフ神官プリーストオスガル: 「これが異界への入り口か。実物を見るのは初めてだ」

 

GM奈落の魔域シャロウ・アビス内部の最奥にはコアと呼ばれる黒い剣状のオブジェクトがあります。一度中に入ると、コアを壊し魔域を崩壊させなければ脱出できません。中に進む準備はできていますか?

 

エルフの女騎士イルセリエ:準備と覚悟はできています!

「きっとアルくんも蛮族もこの中にいるはずです。どの道、異界への入り口は放置するわけにはいきません。踏み込みましょう!」

 

GM: わかりました。では君たちが奈落の魔域シャロウ・アビスへと踏み込むと、平衡感覚が揺さぶられ辺りの景色も変化していきます。

揺れが治った時、あなたたちは草原に立っています。

そして視線の先には崩れていたはずの城がかつての姿を取り戻しています。

そして、城からは蛮族の小集団が飛び出してきます。

 

人間の戦士ケイ: 「みんな、迎え撃つぞ!」

 

GM: では、奈落の魔域シャロウ・アビスに入っていきなりですが戦闘となります。

敵の構成はボルグ1体とフッドが3匹。それからフーグルが2匹ですね。

あっ…フーグルは初遭遇の魔物だっけ。魔物知識判定を振ってみてください。

 

学者セージ技能持ちのイルセリエ、レベッカ、ヴォーパルが判定に挑み正体を見抜きます。

フーグルは小さなドラゴンのような形状の魔物です。といっても火を吹いたりはしませんし、戦闘力はドラゴンに遠く及びません。ただし、滑空して空を舞うため、近接武器に対する回避などでは実際のレベルより一回り強い立ち回りを見せる蛮族。油断してかかると危ない相手です。

 

近接攻撃に強いフーグルは魔法と銃で狙うことにして、残りの蛮族を戦士組が迎え撃ち…難なく戦闘に勝利します。

 

GM: では戦闘を終えた君たちの右手の方から金属のぶつかる音や雄叫びが聞こえて来る。そちらを向くと武装した金髪の少年と何人かの兵士が蛮族と戦闘をしているのが見える。

どうやら今戦った蛮族は君たちに向かってきたわけでなく、右手の戦場への援軍だったらしい。

 

ドワーフの神官戦士オスガル:む? 金髪の少年と言えば行方不明になっているアルは金髪だったはず。しかし、武装しているというのがよくわからんな。

 

エルフの女騎士イルセリエ: 状況はよくわかりませんが少年と蛮族のどちらの味方をすべきかは明らかです。少年に加勢しましょう!

 

GM:君たちならそうしてくれると思っていたよ。薬草による回復をしようとすると10分の時間がかかる。このまま加勢するなら回復を挟まずにHPとMPは減ったまま次の戦闘に入るけどいいかな?

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: GM。弾丸のリロードをする程度の猶予はもらえますか?

 

GM: それくらいなら許可していいかな。魔導機銃トラドールの弾丸は装填し直したものとして戦闘を開始していいよ。

 

フーグル4匹とアローフッド3匹。

合わせて7匹の蛮族との戦闘が始まります。

 

アローフッドというのはこれまで戦ってきたフッドと同じ種類の魔物ですが手に持つ武器が短剣でなく弓矢になっている亜種です。後衛エリアから遠距離攻撃を仕掛けて来る点こそ厄介ですが所詮1レベルの蛮族、冒険者たちの脅威というほどではありません。

 

乱戦エリアのフーグルが全滅し、ヴォーパルの範囲攻撃魔法スパークの射線が通るようになると呆気なく瓦解しました。

 

タビットの魔法使いヴォーパル:「やっぱりオイラのスパークは最強魔法だぜ」

 

 

う〜ん。否定できない。

 

GM: では君たちが加勢したことで金髪の少年と兵士たちは蛮族の群れに勝利することができました。

 

金髪の少年アル:「助けてくれてありがとうございます。おかげで命拾いしました」

 

GM: 戦いがひと段落したのでアルが状況を説明してくれます。事情を聞きながら薬草類での回復を行なって構いません。

 

事情をまとめるとこんな感じ…

 

奈落の魔域シャロウ・アビスは中に入った人間や蛮族の願いに反応して姿を変えます。蛮族たちは村を攻めるための拠点として、城を願いました。

これを止めるためにアルは助けとなる兵士の存在を願いました。

それに応えて魔域が生み出したのが先程戦っていた兵士やアルの着ている武装です。

 

金髪の少年アル: 「この魔域を構築している奈落の核アビス・コアはきっと城の中にあります。とは言え僕だけでは城の中の蛮族たちを倒し切ることはできません。冒険者の皆さん、どうか力を貸してください!」

 

人間の戦士ケイ:「もちろんだ! 体勢を整えたら一緒に城へ攻め込もう!」

次回、いよいよボス戦を迎えルールブックⅠの冒険が終わろうとしています。

とはいえ、この先にはこれまで戦ってきた数々の魔物の上位種が待ち構えています。

果たして無事に倒せるでしょうか?

 

↓続く…↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第6話 蛮族退治はまだまだ続く

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GM:それでは前回に引き続き基本ルールブックⅠのサンプルシナリオを遊んでいこうと思います。

まずは前回の冒険を経ての成長報告をお願いします。

 

人間の戦士ケイ: オレは筋力が1点伸びて18点になった。

 

GM: おっ、それじゃあ筋力がブレイクしたね。

 

ブレイク(俗語)

ソードワールド2.5では能力値が6の倍数に上がった時に判定値にのるボーナスが上昇する。

そのため冒険を通した能力成長で6の倍数になることを能力値ブレイクとかボーナスブレイクとか呼ぶ人もいる。

 

人間の戦士ケイ:経験点を消費したレベルアップは斥候スカウト技能を伸ばした。戦闘で直接的に役立つわけではないけど、有利な状況を整えたりするのに便利だったからな。

 

GM: そうだね。斥候スカウトソードワールド2.5の技能の中でも特に重要なもののひとつだよ。しっかり上げてくれて助かるよ。

 

エルフの女騎士イルセリエ: わたくしは知力を成長させました。

そして技能は学者セージをレベル2にしましたの。近接戦闘を強くする軽戦士フェンサー技能と迷ったのですけれど、前回の戦いで蛮族ボルグ相手に一切ダメージが通らなかったことを思い出しましたの。戦士としてのキャラクターづけに固執するよりも非力な女騎士ポジションを確立していきたいですわね。もちろんその分、溢れる知性でパーティに貢献して見せますわ!

 

ドワーフの神官戦士オスガル:ワシはまず生命力が成長してブレイク。抵抗力とHPが上がったぞ。技能成長は戦士ファイター技能をレベルアップさせた。

 

タビットの魔導師ヴォーパル:オイラは知力を伸ばしたぜ。技能成長は操霊魔法コンジャラーを伸ばすか迷ったんだけど、高い知力を生かすために新たに学者セージ技能を1レベル取得してみた。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:私は器用度が成長しました。レベルアップは命中力を上げるために射手シューターを伸ばしておきました。

 

GM: 了解です。みんなパーティを組む中で自分の役割を把握してる感じだね。それじゃあ今回の冒険を始めよう!

まず、村長が君たちに薬草などの物資を支給してくれる。500ガメルまでの薬品類を提供してもらえるけど何か希望はある?

 

人間の戦士ケイ: それなら魔香草ってやつを5つもらいたい。このパーティは俺以外全員が魔法を使えるだろ?

オレの野伏レンジャー技能で使えるMP回復用の薬草があると助かると思うんだ。



皆も異論はなかったようなので、ケイに魔香草が5つ渡されます。

 

GM: では村長が娘のティナちゃんに1週間前に摘みに行った魔香草を小屋から取ってくるように頼む。ティナちゃんは9歳の人間の女の子だ。

 

村長の娘ティナ: (取ってきた薬草を渡しながら) 「あの、実は行方不明になってるアルのことなんですが…」と言って君たちに情報提供してくれる。

  • 1週間ほど前にアルくんとティナちゃんは森で薬草摘みをしていた。
  • その時、森の奥をオーロラが照らすのを見た。
  • それを見たアルは「城跡の方だ…」と言うと彼女をその場に残して様子を伺いに行き、そこで蛮族を見た。(この事は大人に話したが信じてもらえなかった)
  • 3日前にアルは「僕が行方不明になれば流石に冒険者を雇うだろう」と言い残し、ひとりで城跡の方へ向かっていった。

村長の娘ティナ:「お願い、冒険者さん達! アル兄ちゃんを助けて!」

 

GM:この話を聞いた君たちは目標値8の見識判定のサイコロを振って欲しい。

判定の結果、ドワーフのオスガル以外は皆、空をよぎるオーロラは奈落の魔域シャロウ・アビスの前兆だと知っていた。

 

ドワーフの神官オスガル: 「奈落の魔域シャロウ・アビスじゃと!?」

 

本来、見識判定に失敗したオスガルは奈落の魔域シャロウ・アビスについて知らない方がいいのだが、奈落の魔神と戦う盾神イーヴの神官という出自的に知らないのも不自然なので、オーロラが魔域の前兆であると言うことだけを知らないものとして扱うことにしました。

 

奈落アビスとはソードワールド2.5の舞台となるアルフレイム大陸にある大穴で魔神の棲む異界へと繋がっている。オスガルが侵攻する盾神イーヴは、この奈落アビスから侵攻してくる魔神から人々を守る宗派なのです。

 

そして、この奈落アビスは単にその方角だけを警戒していれば良いと言うものではありません。アルフレイム大陸全土で、突然 真っ黒な球体が現れる特異現象が起こっていて、この球体の内部は異界へと繋がっています。

 

エルフの女騎士イルセリエ:話を聞く限りでは、残りの魔物は城跡の方にある奈落の魔域シャロウ・アビスを拠点にしようとしていて、アル少年も恐らくそこにいるのでしょうね。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:「村長さん、城跡というのは…」

 

村長:「森の中に昔、城があったと狩人のゼナンが言っておった。彼に聞けばわかるじゃろう」

そう言って狩人のゼナンに取り次いでくれます。

 

狩人ゼナン:「城跡と言ってももう土台の部分だけしか残ってない。建物部分は崩れて無くなってる場所だ。君たちが蛮族を見つけた廃墟よりさらに北の方へ進めば城跡に辿り着ける。少し待ってくれ地図を書いて渡そう」

 

冒険者たちはアルくんを助けるため奈落の魔域シャロウ・アビスへ、向かうことを決めます。

異界の飛び地、さらには蛮族の存在。

一筋縄ではいかなそうです。

 

↓続く…↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ エンディング(仮) 少年の行方

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GM: では君たちが蛮族のいた廃墟を調べると、村から盗まれた家畜が食べられた後の骨などが見つかる。

まだ食べられていないヤギが2匹と

それから袋に入ったガメル銀貨、

それから蛮族語で書かれた手紙のようなものが見つかる。

学者セージ技能を持ってるのはイルセリエとレベッカの主従チームだったよね。

汎用蛮族語の読み書きはできる?

 

エルフの神官剣士イルセリエ:いいえ。会話を聞き取ることはできますが、読み書きは習得していません。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: お嬢様と同じです。

 

GM: わかった。じゃあ、ここではまだ内容は分からない。

それから、君たちは食べられた骨の後が家畜のものだけで人間の頭蓋骨などはないことに気づく。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル: ほう? となると少年は蛮族に食われたわけではないのか。

 

GM:そのようだね。

一旦、村まで報告に戻る冒険者たち。

彼らが持ち帰った手紙を見て村長は不安げな顔をします。

 

GM: 村長は蛮族語の読み書きを覚えているらしく君たちに内容を伝える。

 

『拠点の占領、あと少し。小僧、しぶとい。食糧不足、村から奪え』

 

タビットの魔法使いヴォーパル: 「他に指令を出せるような偉い仲間がいて、どこかしらに拠点を築こうとしてる…ってことか?」

 

人間の戦士ファイターケイ:「食べられてなかった家畜はまだ手をつけてなかったというわけじゃなく、仲間に供給するための食糧だったのか」

 

GM:村長は君たちに、引き続き蛮族の築いているという拠点を探してほしいと頼んでくる。無論、ゴブリン退治とは別の依頼になるので追加報酬を出してくれるらしい。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: お気持ちはありがたいですが、ゴブリン達の仲間ということなら同じ件でいいのでは? 当面の食事と宿だけ頂ければ引き続き調査すると申し出たいのですが…皆さんはどう思いますか?

 

相談の末、追加の報酬は少年を連れ帰った場合に受け取ることにして蛮族の拠点調査はこの依頼の延長で受けることに。

 (手紙に『小僧しぶとい』とあったので狩人の元で技術を学んだことで、少年はまだ生きている可能性が高いとプレイヤーたちは予想しました)

一旦、疲労した体を癒すために村で一夜を過ごして今回のセッションは終わりになります。

果たして少年を連れ帰ることができるのか…?

これにて1度目のセッションは終わり。

物語は次なるサンプルシナリオに続きます。

 

↓続く…↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第5話 蛮族が住まう廃墟。

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GM: ゴブリン達の足跡を頼りに君たちは森の奥へと歩を進める。

すると、話に聞いていた通り廃墟が見えてきた。かつて滅んだ魔動機文明時代の倉庫だろうか?

周囲は塀で囲まれているが、肝心の門は壊れて開きっぱなしになっている。

蛮族達が村を襲った後の勝利の宴を開いているのか、建物の中からは少し騒がしい声が聞こえてくるよ。

 

人間の戦士ファイターケイ: どうやら敵は油断しているみたいだ。このまま突撃して一気に叩こう!

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル:ちょっと待った。向こうは油断しているんだから今すぐに攻め込む必要はないぞ。まずは支援魔法を仲間内でかけてから強襲するべきだ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: なるほど。オスガルさんは賢いですね。では、わたくしが皆さんに【フィールド・プロテクション】で防御の祝福を授けます。

 

タビットの魔法使いヴォーパル: よし。それじゃあ今度こそ準備は万端だな。宴会なんかして油断しきってる所に突撃するぜ!

 

GM: じゃあ正面から突っ込んでいくんだね。

君たちが突撃すると中にはゴブリンの群れ以外にもリーダー格と思われる大柄で毛むくじゃらの蛮族と小さな羽の生えた蛮族がいるのが見える。

戦闘開始だ!

 

まずは前回の戦闘同様にドワーフのオスガルが女騎士イルセリエをかばうと宣言。

 

魔物知識判定の結果、蛮族はそれぞれ毛むくじゃらの方がボルグ、羽の生えた方がグレムリンだとイルセリエが見抜きます。

ボルグは冒険者たちよりもレベルの高いパワータイプのボスで、サイコロの出目が高ければ与えるダメージが飛躍的に伸びる「痛恨撃」という特殊能力を持っています。

 

グレムリンはタビットのヴォーパル同様にレベル2までの攻撃魔法を使ってくる小賢しい蛮族です。

 

人間の戦士ケイが先制判定に成功したことでプレイヤー側が先攻で戦闘が始まります。

しばしの作戦会議を経て、最初に魔法使いヴォーパルが全体攻撃をしかけたあと、戦士組が乗り込んでリーダーであるボルグを一斉に集中攻撃することに。

 

タビットの魔法使いヴォーパル:「食らえ、最強魔法【スパーク】!」

(ころころ…)あっ、出目低すぎる…

 

なんとボルグやグレムリンどころかゴブリンたちにまで精神抵抗判定を成功されてしまいます。

スパークは抵抗されたことで与えるダメージが半減。

流れを取り戻そうと攻撃をしかける戦士たち。

オスガルとケイの攻撃は通りますが…

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ:私の攻撃はダメージ…たったの3点。

 

GM: 残念だけどボルグの毛深い皮膚は3点の防護点があるから0ダメージだね。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: お嬢様の分は私がダメージを稼ぎます。

 

レベッカの扱う魔動機銃トラドールは防護点を貫通してダメージを与えることができる魔法ダメージを発生させる武器です。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:(ころころ…)10点ダメージ!

 

GM: ではその弾丸を受けてボルグは苦しそうにうめくよ。

 

返しの蛮族の手番、ボルグの痛恨撃とグレムリンのエネルギー・ボルトがオスガルに集中し、あわや気絶の危機に追い込みます。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ:ようやくわたくしの活躍機会ですわ。始祖神ライフォスに祈りを捧げ【キュア・ウーンズ】でオスガルさんのHPを回復しますわ。

…10点回復!

 

痛恨撃でオスガルの受けたダメージをほぼ回復し一気に立て直します。

 

人間の戦士ファイターケイ:ボルグに【全力攻撃】で両手持ちのバスタードソードを叩きつけるように斬る。…よしっ、16点ダメージ!

 

GM:おっと…そのダメージだと。防護点の分だけ減らしても駄目ですね。その一太刀をうけてボルグの首が飛びます。

 

リーダーを失った蛮族の群れは一気に瓦解し、あとはイルセリエが適度にグレムリンの攻撃魔法を受けた仲間を即座に回復しながら、順番にゴブリンを駆逐していきます。

 

GM:ではグレムリンが最後に必死の【エネルギー・ボルト】をオスガルに…

あっ。MPがもうないや。

 

MPの切れた魔法使い系の妖魔ほど弱いものはいないでしょう。あっけなく倒されて戦闘終了。これにて冒険者たちは廃墟に集まっていたすべての蛮族の討伐に成功しました。

 

しかし、どうやらこれで話は終わらないようで…

↓次回に続く↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第4話 ゴブリン討伐へ。

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引用:ソード・ワールド2.5 種族紹介 | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

 

GM: さて、では皆さんどうしましょう? このまま村で一晩寝て旅の疲れをとってからゴブリン退治に行きますか? それとも…

 

人間の戦士ファイターケイ: そんなに悠長にしてはいられないな。例え生存が絶望的でも少年を助けるために一刻も早く森へ行くべきだ。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル: ワシも同意見じゃ。すぐにでも救助に向かおう。

 

GM: では少年の面倒を見ていた狩人のおじさんが森までは案内してくれます。すでに伝えた通り、彼はあくまで獣を狩る猟師でしかないので、蛮族のいる廃墟までは連れていってくれず、村へ引き返します。

 

狩人: 「すでに日が落ち始めている。夜の森は危険だ。十分に気をつけてほしい。幸運を祈る」

 

GM: さて、ここから先に進みゴブリンたちが拠点としている廃墟へ行くためには足跡追跡の判定を行なってもらいます。

一番、成功率が高いのはケイだからまずはケイが振ってみて。

 

ころころと転がったサイコロ2つの出目の合計は8。判定成功に十分な値です。



GM: それじゃあケイは斥候スカウト技能での判定に成功したので、ゴブリンたちの足跡を見つける。君がその足跡を追って森に分け合っていくと行く先にゴブリンとフッドが3匹ずつ、合わせて6匹の蛮族がいるのが見える。

ゴブリンたちはまだ君たちに気づいていないようだ。

戦闘を仕掛けるなら先制判定に+2のボーナス修正を貰えるよ。

 

人間の戦士ファイターケイ:よし、じゃあ仕掛けるよ。みんな準備はいいか?

 

一同: おー!

 

GM: それでは戦闘開始です!

まず戦闘準備に行動するキャラクターはいるかな?

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル: ワシじゃ。エルフの嬢ちゃんに【かばう】の戦闘特技を使うぞ。

 

GM: 了解。それじゃあ、次はいよいよ先制判定。

 

サイコロ2つを振って敵側の先制値以上になればパーティ全員が魔物より先に行動できる。

逆に相手の先制値の方が高ければゴブリンたちが先に攻撃してくることになる。

 

GM:

斥候スカウトであるケイは先制力3点を持っているのでサイコロの出目に+3できる。そうそう、さっきの判定でボーナス修正を得ているからもう2点上乗せして+5だね。

 

人間の戦士ファイターケイ: よしっ、仕掛けるぞ! 出目合計は10、+5して先制15点!

 

GM: ゴブリンたちの先制値は11点。ケイの勝ちだ! 君たち全員が先に行動できるよ!

 

タビットの魔法使いヴォーパル : 「それじゃあ、まずはオイラの範囲魔法で一気に削るぜ!」そう言うと【スパーク】の呪文を唱える。

 

【 スパーク】は同じエリアにいる敵5体を同時に攻撃できる魔法だ。

敵は6体いるから、ランダムに1体を選び、その魔物は効果を受けない 選ばれたのはゴブリン。

ゴブリンとフッドは魔法攻撃が弱点のため、ヴォーパルの放った【スパーク】の魔法で7~9点のダメージを受けます。この蛮族たちのHPは10~16点なのでこれは相当大きなダメージです。

 

タビットの魔法使いヴォーパル : 「どんなもんだい! オイラを連れてきて正解だっただろ?」

 

人間の戦士ファイターケイ : 「ああ! とてもたのもしいよ。よし、弱っている奴らから叩いて敵の数を一気に減らすそう!」

 

バスタードソードを鞘から抜いてフッドに走り寄って斬ります。

 

人間の戦士ファイターケイ : クリティカルだ!16点ダメージ。

 

GM : おお、すごいダメージだ。それじゃあ君に斬られたフッドは倒れた。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : 「みな、彼に続けぇ!」と叫んで飛び込むぞ。それとエルフの女騎士どのが蛮族に怯えなくて済むように彼女に対して【かばう】を宣言しておく。

ヘビーメイスの重たい打撃がフッドを粉砕する。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : それに勇気づけられて怯えていた私も覚悟を決めて突撃します。

 

GM : では戦士系のみんなの攻撃でヴォーパルがHPを削ったフッドたちは全滅する。残るはゴブリンだけだ。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ : では私は【スパーク】の当たらなかったゴブリンを狙います。弾丸に【クリティカル・バレット】の魔動機術をかけて…

む。クリティカルには出目が1足りませんでしたね。弱点込みで12点の魔法ダメージです。

 

GM : それじゃあ、撃たれたゴブリンはギャッと悲鳴をあげる。残りHP4点。

これで、全員行動し終えたね。6匹の蛮族のうち、3匹のフッドは倒したけど、まだゴブリンが3匹残っている。今度はゴブリンが攻撃してくる番だ。



GM :うーん。ゴブリンは形勢不利と見るや、汎用蛮族語で「コウサン!コウサン!」と叫ぶよ。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:信用なりません。銃を構えたままにらみつけます。←(蛮族語を聞き取れる)

 

GM:じゃあ仕方ない。戦闘続行だ。 1匹目のゴブリンは誰を狙うかな…サイコロで決めよっと。

(ころころ…)イルセリエを狙って攻撃するよ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : 悲鳴を噛み殺しますわ。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : その攻撃はワシが【かばう】で引き受ける。

 

GM:ではこん棒の攻撃、物理ダメージ9点。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : 9点のダメージを鎧と盾で6点防いで、たったの3点に減らすぞ。

 

GM : では2匹目のゴブリン。  おっと、またイルセリエに攻撃だ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : それは躱します。

 

GM : 最後のゴブリンは ケイに攻撃。

 

人間の戦士ファイターケイ : 6ゾロ。自動成功だ。そんな闇雲なこん棒じゃオレには当たらないぞ。

 

蛮族が手番を終えて 戦闘は2ラウンド目に突入。



人間の戦士ファイターケイ : では一番HPが残っているゴブリンに【全力攻撃】を宣言。

 

【全力攻撃】は回避力が下がる代わりに攻撃のダメージを上げることができる戦闘特技です。

 

GM : 強いな。ゴブリンはその攻撃で倒れるよ。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : ワシも続くぞ。

盾を捨てて、武器を両手持ちに切り替えて威力を上げる。

 

GM : いいね、2匹目のゴブリンも倒れたよ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : では私もゴブリンに攻撃しますわ。

(命中判定ころころ…)あっ…出目が低い! 当たりませんでした。

 

GM:ではイルセリエはゴブリンと目が合い、すくんでしまいます。

 

タビットの魔法使いヴォーパル : それを見て、ゴブリンに【エネルギー・ボルト】を撃ち込むぜ。

 

GM : その攻撃魔法で最後のゴブリンも倒れました。戦闘終了です。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ :「ありがとうございます。ヴォーパルさん」

 

タビットの魔法使いヴォーパル : 「危なっかしくて見てられないぜ。やっぱりこのパーティには、オイラの最強魔法が必要みたいだな!」とドヤるよ。

 

一同:(笑)



人間の戦士ファイターケイ :最強魔法【スパーク】は確かに強かったものな(笑)



目的地の廃墟へ着く前に蛮族の小集団を倒した冒険者たち。

しかし、蛮族たちが拠点とする廃墟にはもっと強力な魔物が待ち受けていることでしょう。

蛮族恐怖症のイルセリエ、大丈夫かな。

(続く…)

 

 

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