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バーチャル蠱毒の蠱毒って何?

バーチャル蠱毒蠱毒とは何か?

 
やあ。バーチャルVtube(バーチャルモデルを用意して架空のバーチャルYoutuberになりきる遊びをする人のこと)の豆猫さんだよ!
 
 
 

バーチャル蠱毒蠱毒って、何?

 
Twitterのバズワードである「バーチャル蠱毒」「サイバーパンク蠱毒
 
この蠱毒って何?
そもそもなんて読むの?「ちゅうどく」??っていう感じで
蠱毒というものがわからない人への説明と豆猫さんの持論の記事です。
 
(バーチャル蠱毒への言及は)ないです。
 
 
1.蠱毒の読み方
 
そもそもなんて読むのか分からない、わからないので打つこともできない。みたいな人はいるだろう。
蠱毒」は「こどく」と読む。毒がドクなのはわかると思うので、蠱がコだとわかるだろう。
「こどく」で変換すると孤独などに混ざって蠱毒の字が出てくるだろう(変換ツールにもよるけど)
 
2.蠱毒って何?
 
中国系の「呪い」の手法です。
箱の中に毒のある虫をたくさん入れる。
エサは入れない。
お腹がすくので共食いを始める。
食べた奴の中に食べられた奴の毒がたまる。
いわばスーパー毒虫だ。
このスーパー毒虫を別の毒虫が食べてウルトラ毒虫になる。
 
 
これを繰り返して最後の一匹はスーパーウルトラアルティメットハイパー毒になる!!!
 
凄い毒なのでこれを使えば証拠を残さず人が殺せる!!
 

小学生か!!!!

 
バカみたいな話だがそういう物が信じられていた時代があったのだ。
 
さらに実際に「蠱毒を創ろうとした人を罰する法律」が作られた時代もあったらしい。
中国は魔境だなあ…などと他人ごとではいられない。
 
日本にも伝承され平安時代には蠱毒を用いた罪で島流しにあった人たちもいるらしい。
捕まるってことは証拠残ってるやん(あるいはもっと怖い裏があるかもしれないけど後述)
 
バーチャル蠱毒と呼ばれるアレはこの辺の「互いに食い合わせて一番すごいのを作る」というところからバーチャル蠱毒と呼ばれ始めたんだろう。
僕も流石に蠱毒を連想したし…。
 
3.なんで蠱毒を創るの?
 
さて、なぜこんな回りくどいことをするのだろう。
 
そもそも強い毒にしなくても「普通の毒」で十分人は死ぬ。
 
フグの肝でも料理に混ぜ解けば十分だ。
テトロドトキシンで人は死ぬ。
 
それが「蠱毒」にまつわるもう1つの伝承に関わってくるのだ。
 
蠱毒の最後の一匹が何の虫だったかで蠱毒の名前が変わる。
 
ムカデの蠱毒なら百足蠱とか。
 
その中で特に素晴らしいとされるのが金蚕蠱(きんさんこだ。
金…蚕…?
蚕はカイコ、あの小学生が箱の中で飼う芋虫だ。
え? そんなことしたことない?
マジで!?
あるあるーって人は懐かしんで頂いて、ないって人は田舎の風習だと笑い飛ばしてもらおう。
私の小学校ではやったんだよ。おカイコさまを買うの。
 
脱線ーカイコの話ー
 
カイコは繭を作って蛾になるので、この繭の球を人間様がいただいて絹を作るのに使う。
なので人間は「家畜」としてこの芋虫を飼うんだけど。
 
じつはこの生き物、世にも珍しい「人間がいないと生きられない」動物である。
飼い犬とかもそうじゃん? みたいに思う人はいるだろうが、野良犬として奴らは生きることができる。
いやまあ、その結果として飢えとか自動車事故とか駆除とかで死ぬことはあるけど
少なくとも「生きていく」ことはできる。
 
カイコにはそれができない。
カイコは芋虫なので成長すると美しいチョウになる。
(美しくないとか、チョウじゃなくてガという意見もあるだろうけど一旦置いておく)
 
ところがこのチョウ、まったく飛べないのである。
羽はついている。バタバタすることもできるし地面を気合で歩ける。
それだけだ。飛べないし逃げられない。
 
そして美しい上に威嚇の文様もない真っ白な種類は、自然界に保護色として溶け込めないので
あっさり鳥に食べられて死ぬ。
 
それだけじゃない。
カイコは食べ物のえり好みが激しくクワの木の葉以外の植物を食べないとまで言われ
チョウになるとき「口がなくなる」
口がないので当然ご飯は食べれなくなる。
 
後はもう子孫を残して死ぬ以外にすることはない。
 
あまりにもかよわい「家畜」であるカイコはもう二度と「野生化」しないだろうと言われているのもうなづける。
 
脱線ーここまでー
 
 
こんなか弱くも美しい生物を「毒虫詰め合わせバトルロイヤル」の勝者にしたときに生まれるのが金色に輝くカイコ。
金蚕蠱というわけだ。
 
クワしか食べないって言ってるのに他の虫を食うわけないだろ!
 
流石に無理ゲーなので投げ出した人が派生させたのかは定かではないが
質のいい百足蠱毒を創ると最後の一匹が金蚕に「変身する」という伝承もあるらしい。
 
いや、あのさあ…
スーパーウルトラアルティメットハイパー毒の時点でおかしかったけどさあ…
もうここまでくると完全にもうおとぎ話である。
 
だから蠱毒は「暗殺術」とかでなく「呪術」なわけだ。
 
杖でついて科学の目で見るものでなく、邪視的な世界変革を期待する呪術だ。
 
 
そんな金蚕蠱の毒がには当然、呪術的効力が宿る。
 
いわく、この毒を盛られたものは「すぐには効果が出ず、じわじわ効いて後から死ぬ」
 
つまり誰がいつ盛ったかタイミングが分からないので証拠が得られない。
 
そして、金蚕の蠱毒に秘められたもう一つの呪術的効力。
 
「この毒で殺されたものの富が、なんらかの理由付けされて殺したものの元に転がり込む」
 
遺言で指名されてたとか、正当な継承者が「不運」にも死んだので継承順が回るとか、
まあ何か巡り巡ってお金が転がりこんでくるのだ。
 
金蚕蠱は蚕なのでとてもとても丁寧に育てないと死んでしまう。
その「丁寧に届ける財力」を手に入れ、余剰分で豪華な暮らしができるというわけだ。
 
 
つまり「殺したいから毒で殺す」のではなく「金が欲しいから蠱毒で殺す」のである。
 
邪悪な呪術だ―
 
 
非常に強力な邪視的呪術であるように見えるが、これってもしかして「使い魔」系統の呪術、すなわち「関係性」の呪術なのではないだろうか。
 
 
4.使い魔はどちらか?
 
さて、金蚕蠱は「使い魔」系統の呪術だと仮説を立てた。
これは関係性の呪術だ。従属する手ごまを得る術だ。
ところで従属してるのはどちらだろう?
 
金蚕蠱はよい環境で贅沢に暮らしながらお零れを下僕たる人間に恵んでいるように思えないだろうか?
 
毒だけ与えてやれば、それを使って人間が金銭を集めて自分を待遇良く扱ってくれる。
 
つまり「支配のための道具」を生み出す呪術でなく「使えるべき相手を生み出す」呪術なんじゃないか? という仮説だ。
 
だから完全なる家畜であるカイコになるのか。なるほど。
 
ふむ。大変興味深い。
 
 
5.本当の蠱毒
 
いやまあ、ここまでまじめ腐って書いてきたけど馬鹿じゃないの?
そんなものは実在しないよ。
豆猫さんはそう思う。
一方で「蠱毒」というシステムそのものは実際に「呪い」として使われていたのではないか?
と考える。
 
実際に「蠱毒」を使った咎で島流しになった人の記録がある。
金蚕毒を使った証拠があったから島流しにあったのだろう。
 
金蚕毒を使ったのはどんな人だろう?
周りの目にはこう見えるはずだ。
 
「不慮の事故などで亡くなった金持ちの財産を得た成金」
 
…待って。
なんか話が違ってこないか?
 
超自然の現象など起きてない前提でこれを見ると
正しい筋書きはこうではないか??
 
「偶然にも金持ちになったアイツが妬ましいので、怪しい方法で殺害したという難癖をつけて社会的に消す」
 
そのための「蠱毒という呪術」のでは?
 
そう考えると蠱毒の奇妙な効果の意味が見えてくる。
「飲ませた後じわじわ来て死に至る」
飲ませた事実などないというアリバイをたやすく破る。
死んだときにその場にいなかった?
当たり前だ。後からじわじわ効く毒だからな。
 
「証拠が残らない」
そう、証拠がないのだ。
証拠がないものを「証拠の残らない毒で殺した」と糾弾できるわけだ。
 
 
あー。これ「蠱毒」という呪術の本質はこっちなんじゃないの…?
「幸運が転がってきた妬ましいアイツ」を社会的に葬る語り直しの呪術。
つまり呪文系統の呪術なんじゃないの??
 
というわけで、豆猫さん的な蠱毒の四大呪術系統は
 
杖でも邪視でもなく「使い魔よりの呪文」の呪術ではないか?
 
と思うのでした。
 
なんか書いてるうちに思考が発展していったので書いてて筆が止まらなかったし、
こういう興味深いことを書いてバーチャル蠱毒のストレスから逃れられたのはとてもいいことだと思いました。
 
おしまい。