バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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君のエスパーコンが弱い理由

 

エスパーコン(青白黒コントロール)は玄人プレイヤーたちが使うと非常に強い。
だが同時にエスパーコンは弱いという人もいる。
君がエスパーコンを使って弱いと感じる時に考えたいポイントがいくつかある。
MTGアリーナでエスパーコンを作り始める上で、それらを検討してみよう。


「プロのリストをコピーして組んでみたけど全然ダメ。エスパーコンは弱い」

 

なるほど。これにはいくつか理由がありそうだ。

 

君のエスパーコンが弱い理由1


本当にリストをコピーしていない。どこかに妥協がある。

 

「何言ってんだ、ちゃんと最新カードの《ケイヤの怒り》も作って積んだしレシピのまんまだぜ」

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果たして本当にそうだろうか?
レシピをもう一度比べてほしい。

 

「何度言っても同じだぜ。このデッキの呪文は枚数まできっちりプロのデッキと同じだ

 

呪文は…、ね。
では土地はどうだろうか?

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「土地? レアの土地作るのには《吸収》を作るのと同じように金色ワイルドカード消費するんだぜ。そんなところに枠は割けないよ

 

バッカも~ん!!!!

 

そんな中途半端なコピーデッキでいいわけがないだろう!!!

 

現代のエスパーコントロールの色マナは滅茶苦茶だ。
先攻の赤単が4ターン目に着地させる再燃するフェニックスを《吸収》で打ち消すための青青と、後攻4ターン目に相手が並べたクリーチャーを全滅させる《ケイヤの怒り》の白白黒黒が要求されたりする。

 

これを満たすためには土地の構成はしっかりやらないといけない。
と言っても難しいことを考えなくていい。
全部だ。

エスパーと色が合うレアの2色土地を全部4枚限界まで使うんだ。
青白黒の3色のうち2色を含むのはの3組だ。
それらについてアンタップインできるものは全て4枚入れればとりあえずのマナベースになる。
ライフ2点が必要なショックランド(ギルドランド)、

基本土地タイプを参照するチェックランド(M10ランド)
2種類の特殊地形それぞれちゃんと3組存在する。
2種3組各4枚。2×3×4=24


なんと特殊地形だけでデッキ60枚のうち、24枚が埋まる。

もちろんそこまでデッキをコピーするのに当然レアのワイルドカードを大量消費することになる。
だからコピーできないという気持ちはわかるが、同時にその「中途半端なコピー」でエスパーを弱いと決めつけるのはやめるんだ。
エスパーが弱いんじゃない、土地の組み方が弱いんだ。

 

エスパーデッキの強さは《吸収》や《ケイヤの怒り》が支えているのでなく
それらを併用できるようにする「24枚の特殊地形」が支えているのだ。

君がエスパーデッキの「不完全な」コピーデッキを創るなら
24枚とは言わないまでも18枚くらいはレア土地から優先した方がいい

 

だがそれでデッキは組めるだろうか?


《吸収》と《悪意ある妨害》は「相互互換」だ。
もちろん一般論としては《吸収》の方が強いとされる。
回復があるため赤単などの速攻デッキに強いからだ。

だがレアワイルドで、《吸収》を交換して実戦で平地…と基本土地しか並ばず、青青のマナが用意できずに
《吸収》を抱え落ちして負けていくよりも、
レアワイルドで《氷河の城砦》、アンコモンワイルドで《悪意ある妨害》を交換し
《悪意ある妨害》で《再燃するフェニックス》を打消した方がはるかに強い。

しかも《悪意ある妨害》の効果は《吸収》の下位互換…ではない。
相互互換でありそれぞれにそれぞれの強みがある。
さすがに《取り消し》を使うのは下位互換だが、それでさえなお撃てない《吸収》より強い。

コピーデッキの《吸収》≧ 土地がしっかりした《悪意ある妨害》>越えられない壁>>《取り消し》>唱えられない《吸収》

コピーデッキを「一部だけ」コピーするなら、派手な呪文でなく土地に目を向けるんだ。


エスパーコンの「核」は呪文でなく24枚の特殊地形2,3枚の基本土地

 

もちろん《ドミナリアの英雄、テフェリー》のようなカードには代用が効かない。
それらは土地よりも優先する必要がある。(そもそもテフェリーは神話レアなのでレア土地とは交換に使うワイルドカードが違うけど)

 

ワイルドカード使用優先度

 

神話レアのワイルド

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《ドミナリアの英雄、テフェリー》→その他
ただし青白を今後使わなくなるかもしれないならカーンという手もある。
カーンは無色なのでどのデッキでも入れようと思えば入れられるからだ。
エスパーはやめるかもしれないが、その後ジェスカイ(青白赤)やアゾリウス(青白)にするつもりなら
やはり数少ない神話レアワイルドカードは《ドミナリアの英雄、テフェリー》を優先するべきだ。

 

レアのワイルド

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代替不可品(アズカンタの探索など)→土地(氷河の城砦とか)→代替可能なレア(吸収など)
似たような役割のカードを持っていないか?
アンコモンで(いくらか性能が落ちるが)真似できないか?
例えば先ほどから言っているように《吸収》の代わりに《悪意ある妨害》が使える。

他には《拘留代理人》は1枚で大型クリーチャーを除去したり、
プレインズウォーカ―やエンチャントのようなクリーチャー以外の切り札への対処にも使え、
同名カードが並んでいるなら一網打尽にできるレアカードだ。
アンコモンの《イクサランの束縛》は1マナ重いが《稲妻の一撃》や全体除去のついでに死ぬことがなく
同名カードの後出しを封じられる。(ただし苗木や飛行機械トークンを対策したりはできない)

それぞれの特性を考えて仮想敵に合う方を選ぼう。
どうしてもレアカードの方でなければ役割がこなせないなら…土地じゃなくレア呪文にワイルドカードを使うべきだということだ。

 

アンコモンのワイルド

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完成形のデッキにあるアンコモン(屈辱とか)→レアの相互互換
《吸収》の代わりの《悪意ある妨害》などから交換したくなるがそれよりも
完成形のデッキで採用されるアンコモンを採用しよう。
アンコモンワイルドはレアワイルドよりは多いがなくなるのはあっという間だ。
超極論、《吸収》の相互互換の《悪意ある妨害》の下位互換のコモン《取り消し》でも
「3マナの打消し呪文」という枠は埋められる。
レアの代用品でない「完成形」でも使うアンコモンから交換しよう。

《屈辱》の「メインで腐らないエンチャント除去」という枠は代替不可能だ。
《致命的な訪問》などのコモンでは代替できない。

アンコモンワイルドはこういったものに使おう。


君のエスパーコンが弱い理由2

 

環境に合っていない。


エスパーコンはサイドチェンジ後が本番」と言われたりする。
だがMTGアリーナで流行っているのはBO1(ベストオブ1=1本勝負)だ。
「本番」であるサイドチェンジ後はやってこない。
なのでアリーナのエスパーコンでは環境に合わせる必要がある。

 

もし君がターボネクサスに対して強いリストをコピーしたけど、
実際には君の実力に合ったランク帯では赤単とばかり当たる。
結果的に元のリストではサイドカードであったライラ(絆魂を持つ天使)などがなく、
ライフ回復体勢が整う前に焼き切られる。

 

これではエスパーコンの意味がない。
《渇望の時》のような軽いライフ回復付き除去を採用しよう。

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コピーデッキは最良のデッキじゃない。

 

プロはプロと戦うためにデッキを組んでいるが、君の相手はプロではない
当然対策すべき相手、環境に多いデッキは異なる。
君の戦う環境、君の対戦相手に合わせてデッキを調整しよう。
それが君オリジナルのエスパーコンになるし、
プロのリストの丸コピよりも「君に適している」

 

サイドチェンジがないのはエスパーコンの弱点だがサイドボードが使えるのはエスパーコンの強みだ。
ジェスカイ(青白赤)とエスパー(青白黒)の違いとして黒の《首謀者の取得》をデッキに入れられるか?という点をエスパーの強みとして挙げたい。

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アリーナではサイドチェンジはできないがサイドデッキは設定できる。
《首謀者の取得》でピンポイントの対策カードを1本勝負の最中に用意できるのは黒絡みのコントロールの特権だ。
環境を読む自信がないなら《首謀者の取得》を入れてみるのもいいかもしれない。


君のエスパーコンが弱い理由3

 

コントロールに向いてない。
もしかすると君のデッキには問題がなくパーフェクトかもしれない。
それでもエスパーコンが弱いなら…君にコントロールデッキが向いていないのかもしれない。
性格的に向いてない…とか、選択肢がおおいと正しく選べない…とか
そういうのはもう仕方ないことだ。エスパーコンに別れを告げよう。
だが君がエスパーコンを好きで…でもコントロールに向いてない…そういうパターンもある。
要はプレイヤースキルの問題だ。
そしてプレイヤースキルの問題であれば練習がそれを改善してくれる


敗北するたびに「手札が悪かった」という前に、なぜ手札が悪いままキープしたかを考える。
次はワンマリガンして勝てるかもしれない。
ダブルマリガンしたときは本当に「手札が悪かった」のだろうか?
構築は間違ってないか?土地枚数は足りているか?
それでも負けたなら「運が悪かった」のだろう。

 

だがしかし、運の悪い敗北などというものはそんなにたくさんは起こらない。
なぜなら「運が悪い」とは「悪い方向のレアケース」だからだ。
「レアケースに当たってしまったから運が悪い」のだ。


でれば、運の悪い敗北と言うのはレアで…
多くの敗北には別の理由がある。君のプレイミスとかだ。
それを「運が悪い」で流してしまうなら、君はコントロールには向いていない。
「あそこで自分が間違えた」と言うのがはっきりしている敗北の積み重ねが、
君のエスパーコンを強くする。
それができず運のせいばかりにするエスパーコンは、弱い。


エスパーコンはきっと強いデッキだ。
エスパーコンは弱い」という時に一歩考えてみてほしい、
「君のエスパーコンが弱い」という可能性を。

負けるのは恥でない。
負けから学ばないのすら恥とは言えない。
弱いのは自分なのに、特定のデッキを弱いと言ってしまう…それがだろう。

さあ、「君のエスパーコンが弱い理由」は見つかったかな?
アリーナはエスパーコンを格安で楽しめる素敵なゲームだ。
ぜひ、楽しんでほしい。