バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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『スクールガールVSゾンビーズwithチャッカマン』を見ろという話。

君はもう映画スクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンを見ただろうか?

ああ、わかってる。

そんな映画は知らないとお前は言うだろう。

もちろんそんなタイトルの映画があったとして、私はそれを見に行くだろうか?

 

冗談じゃない。

そんなタイトルの映画はファックオフだ。

だからあの名作ゾンビ映画もそんなタイトルでは配給されてない。

タイトル決定権は配給にあるからだ。

 

メガコーポのパワーはそこにアイドル映画と漫画原作の要素をぶち込めるほど強い。

いや、順序は逆だろう。

ゾンビ映画を撮るつもりではなく、アイドル映画と漫画原作映画をドッキングさせる過程で、原作の「きらら×ゾンビ」という特異点が作り上げたのだろう。

 

そう。これから話す映画には原作マンガのタイトルがつけられているが、

私にとってあの映画の真のタイトルがあるとすれば…

それはスクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンだ。

 

なにがチャッカマンだ!

ヒーローみたいな名前しやがって…

スーパーマンはスーパーなマンだ。

スパイダーマンはスパイダーなマンだ。

じゃあチャッカマンはなんだよ。

チャッカなマンかよ。
…ええ!? チャッカマンってもしかして「着火マン」だったのか…

気づかなかったぜ。

 

まあ、私の愚かさの話はどうでもいい。

とにかく大事なのは着火マンが火をつけるということだ。

 

ここから先はもろに映画の内容について話す。

ネタバレが怖いなら早くこの記事にふぁぼスターだのつけてブラウザバックして、

週末に例の映画を見てからまた来い。

 

ネタバレをきにしていなくて例の映画を見る気がある奴か

ネタバレを恐れず例の映画を見るか見た奴の記事を読んで決めようって腹なら先に進んでくれ。

 

OK?

 

それじゃあ私なりのスクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンの話をしよう。

それはつまりチャッカマンの話をするってことだ。

 

このチャッカマンっていうのはつまり「着火するマン」だ。

分かりやすいだろう?

だがこの映画はスクールガールVSゾンビーズ』の実写化だ。

だから原作にいない追加キャラ「着火するマン」も何とかして原作に溶け込ませる必要がある。

 

つまりどういうことか?

奴さんは着火するゾンビってことだ。

 

着火する? 何を使って?

もちろんチャッカマンだ。

 

OK.OK.何もわからなくて混乱するよな。

まずは問題を整理しよう。

 

こいつは原作キャラの改変だ。

ヘリコプターを落としたクレイジーガイの代わりに映画に出てくる。

 

そういうのを聞くと「原作改変だ!」と騒ぐボブが出てくるもんだが、

まあ落ち着け。

 

原作改変は悪くない。

悪いのは改悪した時だけだ。

 

映画と漫画のメディアの違いを理解せよ。

改変はするべきだ。

 

特に映画だけで見た観客にとって良いものである改変をだ。

 

ヘリコプタークレイジーガイは物語の先の展開を匂わせる奴だが、

映画は尺の問題としてこいつの起こすトラブルをサヴァイヴした主人公たちが、

エスケープ・フロム・ザ・スクールをキメるところで終わらせるのがベストだ。

 

となると風呂敷を広げるようなキャラクターはいらない。

ヘリコプタークレイジーガイはオミットして、もっとわかりやすい奴を入れないといけない。

 

もうわかったな?

それがチャッカマンだ。

 

チャッカマンは物語を終焉に向ける存在なんだ。

クライマックスシーンにおける「起承転結」はすべてチャッカマンに起因するように

映画版ではシナリオが組まれている。

監督・脚本がこのシナリオを動かすためのマスターピース

それがチャッカマンだ。

 

まずこの映画のゾンビーズが、描写されたときに「意味もなくものをいじる」という部分がピックアップされる。

これは原作にもあるシーンだ。

 

そして監督・脚本はそれを見事に取り入れた。

ゾンビの近くにチャッカマンを置いたのだ。

そしてチャッカマンをカチカチと無意味に使うゾンビが生まれた。

 

このチャッカマンカチカチゾンビはやがて自分に火をつける。

特に描写はないが、代わりにスクールガールズチャッカマンでろうそくに火をつけるシーンと被せてくる。

 

鳴り響く火災報知器!

 

ああ、ゾンビパニックの始まりだ。

 

だがもう序盤中盤と十分にノーマルなゾンビーズの描写はした。

あとはもうネームドのゾンビとかを入れてきて物語を回すわけだが…

はっきり言おう。

 

絵の面白みがない。

 

だいたいこの映画は過酷な芸能界をサヴァイヴしたアイドルを売り込むために

ビッグ…ミドルマネーが動いているプロジェクトだ。

 

だからアイドルのカワイイを売るためにおなかのエロスやら制服ごしのおっぱいやらで愚かな私たちを釣ろうとしてくる。

 

だがその代償にこの映画にはとんでもないものが欠けてる。

 

流血だ。

 

流血の無いゾンビ映画があるか?

 

いやまあ、あるんだが。ストレートなゾンビ映画さび抜きのスシを出すようなことをしてるわけだ。

かわりにデザートのカタラーナアイスブリュレとしてアイドルのカワイイを入れておけばいいとお偉いさんは考えている。

 

これには監督脚本も困っただろう。

なんとかして画面にレッドインパクが欲しい。

 

それを解決する明暗がチャッカマンパンデミックだ。

 

「痛みを感じない」と説明されたゾンビーズはどうやら熱さは感じるらしく、

炎上状態になると移動速度がアップしバーサークする。

 

チャッカマンカチカチゾンビは自分の衣服に着火してしまい、炎上しながら学校を駆け回る。

 

当然他のゾンビーズ接触し、いともたやすく燃え広がっていく。

 

校舎の中を多数のゾンビーズが炎上して暴れまわる。

 

結局炎上バーサークがなぜ今まで保ってきてこれからも当分は続きそうな生活をアポカリプスに導くのか? が視覚的に伝わってくる。

 

何故バリケートを突破できたか?

原作では普段来ないほど大量のゾンビーズが寄ってきたからってことになっているが、

監督はもう一押し炎上バーサークするとゾンビーズは高速移動する設定を付加し説得力を増したのだ。

 

そしてこのチャッカマンインフェルノクライマックスのピンチであり解決策だ。

なにせスクールガールズは原作より多少戦闘力は上がっているが、

ゾンビーズを一掃する手段があるわけではない。

 

この炎上イムリミットでもあるのだ。

燃え続けたゾンビーズは活動を停止する。

黒焦げになったゾンビーズが無言のうちにそれを語る。

 

つまり炎が広まることはピンチであると同時にゾンビーズが自爆カタストロフするトリガーでもあったんだ。

 

こうして映画のラストシーン手前までに周囲のゾンビーズはすべて排除される。

 

完璧だ。

 

チャッカマン1つ物語を盛り上げ終息させた脚本の神業に脱帽するしかない。

 

これがスクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンを見た私の感想だ。

キミも監督がチャッカマンをヘリの代わりに入れてくみ上げたこの物語をぜひ見てほしい。

 

視覚効果だと言っているのに私の駄文だけ読んでいてどうする?

この休日は映画館へ足を運び、スクールガールVSゾンビーズwithチャッカマンを見るべきだ。

 

 

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