マグロブルーを知っているか?
マグロブルー。
それは真のコントロールデッキ使いを目指す者のデッキ。
古のマジックに語られる伝説である。
いわく、「島が2枚あれば《対抗呪文》によって呪文を打ち消される時代」にそのデッキは組まれた。
デッキに島を60枚入れて、「ブラフ」や「表情」「態度」そして「会話」
それらを駆使し相手の攻め手をためらわせ何ターン時間を稼げるかで青使いの実力を量ったという。
初心者にはそもそも《島》を60枚集めるのが難しいことを考えると
構築難度及び高いプレイングスキルが要求される上級者向けのデッキだ。
そんな島60枚のデッキも絶賛オープンβテストが稼働中のゲーム、
MTGアリーナでなら簡単に組める。
君のカードプールには島が∞枚あるからだ。
印刷費用がかからないからこその運営からの太っ腹なプレゼントというわけだ。
というわけでlpちらがマグロブルーのデッキリストだ。
マグロブルー
土地 60枚
60 《島》
アリーナコピー用リスト
______
60 Island (RIX) 193
______
このデッキを使い、君もアリーナPauperの洗礼を味わってほしい…!
そして君の真のコントロール力がどの程度か知るといい!
まあ。250コインがもったいないというならそれもしかたない。
僕はこれをベースに改良したデッキでアリーナPauperに挑戦してくるさ。
なにせ今はMTGアリーナでパウパーのイベントを開催している。
スタンダードパウパーのデッキを試す絶好の機会だ!
というわけで5連勝してきた。
アリーナのPauperは250コインで入場し
2回負けるor5勝する まで戦い続けられる。
つまり5連勝というのは最高成績。
いわゆる5-0という奴だ。
まあ僕ほどのプレイヤーともなると島60枚入れたデッキでも余裕…
というのは冗談にしても「島を60枚入れたデッキ」は今シーズンを飾る環境最高のデッキのひとつかもしれない。
そんなマグロブルー改のリストがこれだ!
マグロバベル
土地 60枚
60 《島》
その他 90枚
2 《黄金都市の秘密》
88 《しつこい請願者》
アリーナコピー用リスト
_________________
88 Persistent Petitioners (RNA) 44
60 Island (RIX) 193
2 Secrets of the Golden City (RIX) 52
__________________
今環境でもっともコストパフォーマンスのいいカード
《しつこい請願者》を加えた島60枚デッキだ。
アリーナの仕様上、同じカードは4枚までしか所有できない。
では「デッキに何枚でも入れてよい」というカードは?
これは最大枚数である4枚を持っていると好きな枚数だけ入れられるようになっている。
(本来マジックにはデッキの上限枚数はないがデジタルの使用上、アリーナには上限があるので注意)
というわけで島60枚を入れても事故らないようにこいつを大量に混入して
島の濃度を一般的なデッキのように『デッキ枚数の40%』まで薄める。
結果的にデッキはかなり分厚くなるが、
アリーナは電子ゲームなのでシャッフルの手間がいらず、
正確にシャッフルしてくれる。
さらにアリーナには嬉しい機能がある。
プレイヤーに見えないところで初手を2枚作り、
そのうちでデッキの土地比率に近い土地比率の手札のほうを初手として配布する。
土地0枚のつまらないゲームを減らし、土地比率にこだわること自体は意味を失わないようにする電子ゲームだからこそできる事故軽減メカニズムだ。
この仕様のおかげで88枚も入れたしつこい請願者にシャッフルの偏りが生まれて濃いところを引く確率が大幅に減る。
このデッキは初手の土地割合が重要で手札の中身にはあまり興味がないので
この初手配布仕様によって事故が激減するわけだ。
紙で組むなら地味に高いこのデッキだが、アリーナならむしろ安い。
デッキ1枚あたりの値段は0.04コモンワイルド。
総価格6コモンワイルド。
安い。安すぎる。
レシピ解説
デッキ枚数について
Q.60枚デッキの方が《黄金都市の秘密》を引く確率上がらない?
A.そう言って60枚にした同型はこのデッキの餌食になる。
Q.もっと増やしたらこのデッキに強い同型になるのに何故この枚数?
A.《島》が60枚のデッキ。マグロブルー。それが言いたいだけ。
デッキ内容について
Q.なぜ黄金都市の秘密?
A.息切れ防止のお守り。
3ドローは緑系オーラデッキ相手にブロックするとき役立つ。
でもこれを2枚引いて事故るのは嫌。
誤差みたいな確率だけど。
本当に嫌なら1枚でもいいし0枚にしたら
《しつこい請願者》が90枚になるのでリストの見栄えはよくなる。
強さについて
Q.ネタデッキ乙
A.現環境の分水嶺なんだよなあ…
正直言ってこのデッキは強い。
上から数えたほうが早い。
ああ、デッキ上限まで入れた同型よりは弱いかもしれない。
でもどうだろう?
同型でこれよりデッキ枚数が多いバベルに当たるより緑単とかに当たる方が可能性が高いので、案外このデッキのが、枚数限度まで詰めるより勝率は高いかも?
とにかくまずはこのデッキだ。
このデッキに勝てて、
他のデッキとやりあえるデッキじゃないと今シーズンのスタンダードPauperを攻略したとは言えないだろう。
なかなか興味深い環境になりそうだ。
↓につづく