バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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TRPGとは何か? その1「ちくわ と かまぼこ」

TRPGとは何か?

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「いらすとや」には何でもあるなぁ。

ブログタイトルにTRPGとついてるけどTRPGの話をあんまりしないので何か書こうかな?ってことでネタを募集しました。

【追記

旧ブログタイトルは「与太話だったりTCGTRPGの話」でした。

 

「そもそもTRPGとは何かを書いてはどうか?」という提案があったので、その話題でシリーズ記事を書いてみることにします

 


TRPGのTは「テーブルトーク(机を囲んで話す)という意味です。
それじゃあRとPとGは?

という話をする前にちくわとかまぼこの話をしよう。

 

ちくわとかまぼこ

 

さて、ここで突然だが「ちくわ」と「かまぼこ」の話をしよう。

(OK,OK! 私には画面の前の君が「はぁ?」って顔をしていること、分かってるよ)

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もともと「かまぼこ」と言えば私たちが知っている「ちくわ」を指すものだった。

ところが「新しい かまぼこ の種類」として「板かまぼこ」というものが生まれた。
こちらが今日 「かまぼこ」と呼ばれているものの発祥である。

 

「かまぼこ」が二種類のものを指すのでそれぞれ
「本家かまぼこ である竹輪かまぼこ」と
「新かまぼこ である板かまぼこ」と呼び分けることになった。

 

言葉と言うのは使って人口に膾炙していくうちに短く言いやすくなっていくもので、
「竹輪かまぼこ」は短く「竹輪(ちくわ)」と呼ばれるようになり、
「板かまぼこ」は上が取れて「かまぼこ」になったのである。

 

いや、「本家かまぼこ」が「かまぼこ」じゃなくて「ちくわ」になって名前のっとられてるやん!

という雑学です。

 


なんで唐突にそんな話をしたかと言えば、
TRPGという言葉にも似たようなことが起こっているからです。

 

もともと「RPG」というものがありまして、
新しく「コンピュータRPG」という親戚が生まれました。

 

次第に本家の方はテーブルトークRPG
新しいものは「コンピュータRPG」と呼びわけることになりました。
(私が生まれるよりも前、Wikipediaによると1987年ごろだそうです。)

先ほども言ったように言葉と言うのは使って人口に膾炙していくうちに短く言いやすくなっていくもので…


というわけで現在ではRPGと言えばコンピュータRPGドラゴンクエストとかファイナルファンタジーを指すようになってしまい…
テーブルトークRPGは名前を乗っ取られてしまったのです。

 

「テーブルトーク/Tabletallk」の部分が長いので「T」とだけ略してTRPGという言葉が生まれました。
(あるいは「竹輪かまぼこ」を「ちくわ」と呼ぶようにTRPGを「テーブルトーク」と呼ぶ人もいるらしいですね)

 

というわけでテーブルトークRPGとは本家RPGなんですね(起源主張)

 


RPGとは何か?

 

というわけでTRPGこそが本家RPGだということをはっきりさせたうえで、
RPGってそもそも何? というところについて書いていこう。
RPは「演技」を表し、Gは「ゲーム」の略だ。


つまりRPGとは「演技をするゲーム」なのだ。

 


おままごとRPG

 

さて、演技と聞いてどのようなものを思い浮かべるだろう?
すぐに出てくるのは映画やドラマ、演劇などじゃないかな。
では「演技をする遊び」というと…
恐らく「おままごと」ごっこ遊び」というものが出てくるんじゃないかな。

 

これらの演技をする遊びとTRPGの違いは何だろう?
ヒントはG、Gameという言葉に隠されている。

 

 

《マークのゲーム定義》

《MARK'S DEFINITION OF A GAME

 

世界初のTRPGであるダンジョンズ&ドラゴンズ
現在その販売などを行っているWoCという会社の有名な社員Mark Rosewater氏が以下のような記事を書いている。
What Is a Game? | MAGIC: THE GATHERING

 

その中で彼が「マークのゲーム定義」として挙げているのは以下のようなものだ。

A game is a thing with a goal (or goals), restrictions, agency, and a lack of real-world relevance.

 引用:What Is a Game? | MAGIC: THE GATHERING


ゲームとは、「ゴール」「制限」「主体性」があり、「現実的意味」はないものである。

 

そして
「ゲームのようだけど『ゴールがない』」ものを toy(おもちゃ)
「ゲームのようだけど『制限がない』」ものをactivity(活動)
「ゲームのようだけど『主体性がない』」ものをevent(イベント)
などのように要素を満たしていないものを区分している。

 

注意:これは「○○はゲームじゃない!」という誹謗でなく、分類的な意味だ。
例えば「マインクラフト」は一般的にはゲームと呼ばれるが、
この記事では「遊ぶモードによる」としている。
例えば「サバイバルモード」はこの定義ではGameであるが、
「クリエイティブモード」だと定義上はToyになる。

 

 

さて、RPGは「演じる遊び」だが「おままごと」や「ごっこ遊び」ではなく「演じるGame」だ。
なのでそれらや演劇に似ているがGameの3要素を持っているんだ。

 

順に説明していこう。

1つ目、RPGにはゴールがある。
これは「クリア」と言い換えてもいい。
おままごとと違って「ゲームクリア」が存在するのだ。

 

基本的には「物語をハッピーエンドにする」のがたいていの場合のクリア条件だ。

RPGはクリアを目指してみんなで遊ぶゲームである。
*ゲーマーはすぐに例外を指摘する生き物なので書いておこう。他のクリアがあるTRPGもあるのはもちろん知っているよ。だから今はちょっとだけ静かにしていてほしい。いい子ならできるね?*

 

2つ目、RPGには制限がある。
これは「ルール」と言い換えることができる。


ごっこ遊びではそれぞれが好き勝手になりきるがRPGには従うべきルールがある。
例えば君が魔法使いを演じる時にどんな魔法が使えるかは大抵の場合ルールに書かれている。ルールブックと呼ばれる本がTRPGには必要なんだ。
魔法はどんな種類のものがあって戦士の使える武器はどんなものがあるのか、そういったことがルールブックには書かれている。

 

3つ目、RPGには主体性がある。
これは「選択肢」と言い換えてもいい。


演劇では筋書きは決まっている。
勇者が剣でドラゴンを切り殺す! そう台本にあれば物語はそのように進む。
君が剣ではなく魔法を使うと決めれば魔法で殺すかもしれない。
あるいはドラゴンと友達になり手を取りあう道もあるかもしれない。
(ああ、そしてゲームにはバットエンドもあるよね!君は負けて食べられるかもしれない)

劇と違ってあなたがどのように行動するかは、あなたに選択権があるんだ。

 

 

TRPGとは「演じるゲームである」

それは「クリアのある おままごと」に近い。

それは「ルールのあるごっこ遊び」に近い。

それは「選択肢を選べる演劇」に近い。

 

まだ多分TRPGとは何かわからないだろうけれど

輪郭は伝わっただろうか?

 

「TRPGとは何か? その2」では、もう少し詳しく迫ってみよう。

それでは今回はここまで。

次回、「ハードとソフト」の記事へ続く。

 

*4/11追記

第二回です↓

omamesensei2.hatenadiary.jp