皆さんはコンボノミコンという書物をご存じだろうか?
コンボノミコン、それは読むだけでコンボデッキが生まれるとまで言われる怪しげな魔導書である。
前回は無限コンボだと言われていたコンボについて無限にならないよ…という話をした。
参照↓
だが、コンボノミコンの力を借りれば無限コンボを完成させられるのではないか?
というわけでコンボノミコン第一章『わぁい、コンボだよー』に従おう。
第一章ではコンボとなるカードを見つけるために「今までしなかったことをするカード」を探すとある。
まあ、これについては前回終わっている。
《龍神、二コル・ボーラス》の常在型能力だ。
「他のプレインズウォーカーの忠誠度能力を使える」という今までにない能力を持っている。
特に「奥義」と呼ばれる大マイナス能力も使えるのが魅力的だ。
第二章
『「カギのかかったコンボ」をいかに解体するか』
この章ではコンボの相方を見つける。
コンボとは2枚以上のカードの組み合わせで生まれる。
前回はここで《狡猾な漂流者、ジェイス》という相棒を見つけた。
奥義で分裂するのだ。
ボーラスがこの奥義を使えばジェイスでなくボーラスが増えるのは前回解説した通りだ。
第三章
『世界の中心で愛を叫んだコンボ』
この章にはコンボパーツの代替物を探したり必要な踏み倒し方法を探したりして、中核となるコンボ部分を強化することについて書かれている。
そして時にはここで、そのコンボに見合ったループを見つけたりするのだが…
前回はここで《灯の分身》を使ったループを検討する中で、そもそもルール的に無理だという結論になった。
さて《灯の分身》ではコンボが成立しなかったが、《灯の分身》をどのように使おうとしたかを考えることで代替物を見つけることができる。
《灯の分身》は「忠誠度を+1する」ことで初期忠誠度4のボーラスに「ジェイスの-5をいきなり使わせる」…という役目があった。
そこで「忠誠度+1」を実現する代替物を考える。
すると《寛大なる者、アジャニ》というぴったりのカードが次のパックで追加されることが分かった。
無限コンボが完成した。
手順はこうだ。
まず場にジェイス・ボーラス・アジャニを揃える。
1.アジャニが「アジャニの-2」を使う。
→ボーラスの忠誠度が5になり「ジェイスの奥義」をボーラスが起動可能になる。
2.ボーラスが「ジェイスの奥義」を起動する。
→ボーラスが分裂。以降トークンをボーラス1号、2号と呼ぶ。
3.ボーラス1号が「アジャニの-2」を起動する。
→ボーラス2号の忠誠度が5になり「ジェイスの奥義」を2号が起動可能になる。
4.ボーラス2号が「ジェイスの奥義」を起動する。
→ボーラス3号と4号が場に出る。
5.ボーラス3号が「アジャニの-2」を起動する。
→ボーラス4号の忠誠度が5になり「ジェイスの奥義」を4号が起動可能になる。
…
……
………
(N=2nの時、ただしnはn≧2である任意の自然数)
N.ボーラス(N-2)号が「ジェイスの奥義」を起動する。
→ボーラス(N-1)号とボーラスN号が場に出る。
(N=2n+1の時、ただしnは任意の自然数)
N.ボーラス(N-2)号が「アジャニの-2」を起動する。
→ボーラス(N-1)号の忠誠度が5になり「ジェイスの奥義」を(N-1)号が起動可能になる。
以降これを繰り返すことでボーラスが増え続ける。
Nが奇数の時、
N回目には(N-1)体のボーラス・トークンがいて、
これを繰り返す間にアジャニが全体にカウンターをバラまき続ける。
ボーラス1号にはその間にも忠誠度カウンターが乗りつづけ、忠誠度は(N-2)になる。
これで任意の数だけボーラスを並べることができる。
わーい、コンボー!
後は次のターンに無限ボーラスの-3能力を起動して相手の伝説のクリーチャーとプレインズウォーカーを皆殺しにしてからボーラスの奥義で勝てるんだ。
第四章
『コンボはリソース管理の夢を見るか』
四章には、中核となるコンボに適したマナ加速や手札補充、コンボパーツサーチの手段などを見つけて、実際にコンボがデッキとなるための下地を作る方法が書かれている。
実際ここまでに結局すべての色のカードを使っているため、これらを場にそろえるためにはのべ12マナと5色が必要になる。
流石に悠長だし順番に出して生き残るのを期待するのはリスキーなのでショートカットを考える。
《上古族の栄華な再誕》がそのマスターピースになる。
ここまでのコンボパーツはすべてが伝説のパーマネントなので、《上古族の栄華な再誕》さえ唱えることができたなら、コンボが完成する。
この伝説のソーサリーは7マナと2色だけで墓地からすべてのコンボパーツを場に揃えることができる。
(ただし伝説ソーサリーなので場に伝説のクリーチャーかPWが必要だ)
《最後の別れ》は再誕を探しつつ足りないコンボパーツを墓地に送れる。
これらの素敵なアイデアをくれた私の後輩たちに感謝して次の章へ進もう。
第五章
『純粋コンボ批判』
相手の妨害に耐えられるか、もしくは自分自身が妨害をするカードを入れる余裕があるか、を判断する方法が書かれている章だ。
さて、ではここまでのロマンコンボを組んだものの間に一度相手のターンを挟んでしまっている。
通常の環境なら無限ボーラスの時点でほぼ勝ちなのだが、
灯争大戦環境では、その1ターンで容易に崩される要素がたくさんある。
これらに耐えられるようするか、妨害の余地なく決められるようにコンボを尖らせるしかない。
というわけで伝説のパーマネントを絡ませることでこのコンボを完成させよう。
最後に加えるのは《テフェリーの誓い》だ。
このエンチャントは伝説なので再誕で場に出せる。
さらに自分のターンに「追加行動」ができるので相手ターンを待つ必要がない。
それどころかアジャニも必要なくなる。
再誕で場にテフェリーの誓いとボーラスとジェイスを並べたらコンボ開始だ。
1.ボーラスの+1能力を起動する。
→忠誠度が5になる。
2.誓いにより追加行動させ、ジェイスの奥義をボーラスに使わせる。
→ボーラスが分裂する。
3.増えたボーラスで同様に繰り返す。
(自分のデッキ枚数が足りずライブラリアウトしそうならボーラスにジェイスのプラスを使わせればいい)
ボーラスの+1は対象を取らないので相手が呪禁を持っていても呪禁パーマネントがあっても関係なく根こそぎにできる。
奥義も同様に対象を取らないので「このターン、プレイヤーが呪禁を得る」などのパーマネントに依らない呪禁も突破して相手を敗北させられる。
コンボノミコンの恐ろしさ伝わっただろうか?
キミもコンボノミコンの記述に従って「わーい、コンボー!」してみよー。