前編はこちら
今日は、漫画を読みました。
タイトルは《ゆりでなる❤︎えすぽわーる》と言います。
今日まで無料なので、この記事を読んでる途中で、少しでも興味が湧いたらリンク先を辿って《ゆりでなる❤︎えすぽわーる》を読んでください。
ちょっとでも興味が湧いたら読めるように、記事内のタイトル全部にリンクを張っておきます。私は本気だ。
《ゆりでなる❤︎えすぽわーる》はタイトルに「ゆり」が含まれていることからも分かる通り百合漫画です。
(こいつ最近 2日に1回は百合の話してんな)
ざっくりとしたストーリー。
「女の子と付き合いたかった」とか言い出すお嬢様(バカ)が男性との婚約をすることになります。
ショックなので女友達と「道行く知らない 2人の女で百合妄想する」ことで、婚約という辛い現実から逃れようとする話です。
つまり「 女と女がいるのを見て、2人がどんな関係なら美味しいかを主人公が妄想する話」です。
すげーな。
というわけで、ある種ベタで
どこかで見たことあるような百合が毎話1回供給されます。
ベタでいて新鮮な味もある不思議な感覚。
1話につき最低1回の百合妄想が読める《ゆりでなる❤︎えすぽわーる》をよろしく!
いや、そんな雑な布教で広まるなら苦労しないわ。
巷には大量の百合作品があり、今私は鞄に毎日 SFマガジン百合特集号をバイブルのように入れていますが、
そんな私はそういう読むべき百合作品が多くある中で「毎話1回百合妄想が読める」こと程度でそこまで 作品をプッシュしたりしないです。
じゃあ《ゆりでなる❤︎えすぽわーる》のどこがオススメか?
この漫画は毎話前編と後編で構成されます。
最新話は4話後編なので、通算8話あるわけです。
百合妄想が前編、そして後編は答え合わせです。
ある種、お手本のようでストレートな百合を見出す前編とは打って変わって後編では百合妄想の対象にスポットがあたり「実際に2人はどんな関係か」という答え合わせ編になります。
まあ、ネタバレにもならないネタバレですが 百合を感じるような女と女の関係が現実パートにもあるわけですね。
つまり1つのシチュから複数の百合が観れる…だけでなく、
後編では毎回ストーリーが大きく動きます。
そしてそれは「過酷な現実」との戦いです。
百合は…いえ、この場合 同性との恋愛というものについて、世間から十分な承認が得られるほど 現代日本は成熟していません。
ゆえに、現実は壁として同性の愛の前に立ちふさがります。
そこの描き方が真摯で、そして多様性にあふれつつも、辛さを伴います。
だって現実は厳しいから。
後編が来るたびに読者に叩きつけられる「一体私は何を読まされているんだ…?」という感情が凝縮された、このコマこそ《ゆりでなる❤︎えすぽわーる》読者そのものです。
百合でなるエスポワールというタイトル、Espoirとは希望という意味のフランス語です。
つらく苦しい現実の壁に対して百合を見出し希望に変える。
そうしないと心が死んでしまうから。
《ゆりでなる❤︎えすぽわーる》はそうして捧げられる祈りであり福音なのです。