バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

バーチャルVtuver(存在しないVtuberを装う遊びをする人) ※当ブログはファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC. ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシー|WIZARDS OF THE COAST GAMES 連絡用Gmail:beencatsun@gmail.com

【#MTG】神河ブロックパウパータイニーリーダーズ・八ツ尾半デッキ【#KBPTL】

前回は何故か最近にわかに流行の兆しを見せているフォーマット、KBPTL

「神河ブロックパウパータイニーリーダーズ」について紹介した。

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

今回はいよいよ、実際にデッキを組んでいこう。

 

さて、では神河ブロックパウパータイニーリーダーズで実際にデッキを組んでいこう!

カードプールはまだちゃんと確認してなくてざっと見ただけの感想だけど…

 

1.回避能力が強い

地上戦を壁で受け止めつつ防御をかいくぐって攻撃できるカードを使った方がよさそうに見える。

2.アドバンテージが稼ぎにくい

コモンの3マナ以下のカードは当たり前だがそんなに強くない。
となるとコモンの縛りから抜けられる『統率者』をうまく選ぶことが勝利のカギになるだろう。

 

だが!しかし!
そんなことはどうだっていい!

 

前回の記事の神河のストーリーを読んだ時のわくわくを思い出すんだ!
魅力的な設定を持った気に入ったカードを使うべきだろう!!!

 

というわけで、強さとかどうでもいいのでお気に入りのキャラクターを統率者にします。

《八ツ尾半(やつおはん)/Eight-and-a-Half-Tails》

f:id:omamesensei:20191031181057p:plain

 徳とはあらゆる魂に広がる内なる光なり。

 

 

九尾の狐が元ネタなのは容易に想像できるだろう。

このカードに秘められた物語がとてもよい。

彼の本名というか「元の名前」は知恵鼻(ちえばな)という。
親に恵まれ、社会的地位はそこそこ、お金の面ではむしろかなり恵まれていた。
そこで彼は勉学に励み知識を付けた。
(ここ青要素なので青白の多色にしてほしかったけど、神河は単色環境だったので白単だ)

 

狐人は生涯を通じて大きな行いをするたびに尾が増える。
そして「九尾の狐」が神河における最高位の狐人であることを示す証なのである。

そうして知恵鼻(ちえばな)は遂に九尾の位階に達する。

 

さて、そんな彼は神河のメインストーリーにどう関わったのか?

前回の記事で神河における神と人の戦争は、大名である今田 剛史(こんだ たけし)大口縄(おおかがち)の力を盗んだことに端を発すると説明した。
その時に彼が行った儀式に必要な『現し世(うつしよ)隠り世(かくりよ)を薄く引き延ばす技術』を授けたのが誰か…もうお分かりであろう、知恵鼻(ちえばな)である。

彼が教えた技術は、そうとは知らなかったにせよ世界に混乱をもたらした。
神の乱の中で弟子が死んだことで自分自身の行いを振り返る。

 

「果たして私は、九尾に相応しい高僧であろうか?」

 

彼は苦悩し、小刀を用いて自分の尾を1本引き裂いた。

それ以来、彼は『八ツ尾半/Eight-and-a-Half-Tails』と呼ばれるようになった。

 f:id:omamesensei:20191031181129p:plain


イラストが非常に美しく、風格もある。

 

実際、統率者戦でこのカードを使ったデッキを組んだこともある。
性能も十分に強力だ。

プロテクションとは簡単に言えば( )の中の性質を持つあらゆるものから対象にとられないし、
ダメージも受けないし、攻撃をブロックされることもない能力だ。(他にも色々あるけど省略)

 

雑に言えば「白いカードに対して無敵になる能力」と思っていい。

 

この手の能力は相手がちょうどその色なら強力だが、そうでないなら何の意味もない能力になる。

だがしかし、八ツ尾半の能力を読んで欲しい。
なんと相手を白く染める能力を持つ。

つまり追加コストこそ必要になるが全色に対して有効なプロテクションを持ち、
(マナが続く限り)何度でも使用できるんだ!

さあ、いざデッキを組んでいこう。


デッキ構築記事は今までに何度か挙げてきたね!
まずは土地からデッキを組み、あとでもう一度調整するスタイルをおススメしてきた。

とはいえ、今回はシンプルだ。

使う統率者を八ツ尾半に決めたので白いカードと平地以外に入れられるカードはない。

もしこれが神河ブロック構築タイニーリーダーズなら《永岩城》

f:id:omamesensei:20191031181211j:plain


パウパータイニーリーダーズなら《のどかな農場》なんかが使えるんだけど…

f:id:omamesensei:20191031181240p:plain


これは神河ブロックパウパータイニーリーダーズなので、
それらは別の方の制限に引っかかるのでデッキに採用することができないんだ。

というわけで土地はすべてが《平地》で枚数のみが問題となる。

(あるいは絵柄の趣味が問題となる)

 

50枚デッキというのは普段のMTGでは扱わない数字だ。
リミテッドでは40枚、構築なら60枚、EDHなら100枚だ。

50枚デッキの土地感覚はよくわからないが土地は全体の4割。
いや、それよりも減らしていいな。


通常の神河ブロック構築なら7マナの《永岩城の君主、今田》などをデッキに入れることもできる。(そう、前回から何度も出てくる今田 剛史(こんだ たけし)のカードだ)

f:id:omamesensei:20191031181340p:plain

 

しかし神河ブロックパウパータイニーリーダーズはタイニーリーダーズ部分によってデッキ内の最大コストが3点に抑えられている。

そうなると極論《平地》が3枚あればデッキ内のどのカードもプレイ可能になる。

 

ただ《平地》の枚数を15枚より下に切り詰める必要はないと考える。
初手事故に繋がりやすくなるし、《八ツ尾半》のために豊富なマナ源があって損にはならない。
《平地》18~19枚をキープすればいいんじゃないかな。

ここでは18枚を採用しよう。

 

残りは31枚だ。


この環境はカードプールが広くないので難しく考えずに存在するカードプールの強い方から31枚を要れればいいと思う。


どうしてもマナカーブが歪んで3マナのカードばかりになったり1マナのカードが多すぎるなら…
調整のために少しパワーの落ちるカードと入れ替えて調整すればいい。

 

まず最初に入れたいのが《敬虔な狐》である。

f:id:omamesensei:20191031181402j:plain

 

なんとこの狐、八ツ尾半の専用サポートカードなのである。
統率者戦には副官という「あなたが統率者をコントロールしている限り~する」というカード群がある。

期せずして、《八ツ尾半》はKBPTLにおける副官持ちクリーチャーだったのだ!

 

イラストを見たまえ!
尾がたくさん生えているだろう?
八ツ尾半について語ったように神河には狐人の僧侶がいて最高位は九尾となる。
この狐もまた九尾なのだ!

それがコモンというありふれたレアリティなのは何かのバグではないだろうか

 

実質神話レア…いや神話コモンである副官として《敬虔な狐》をデッキに入れよう。

 


他にデッキに入るカードは何があるだろう?
《手の檻》は強力な1枚だ。

f:id:omamesensei:20191031181453j:plain

この手のお化け…もとい手の形をしたスピリットたちはクリーチャーに戦闘をできなくさせる妨害オーラ呪文というよくある定番効果を持つ。

だが《手の檻》には嬉しいおまけがある。
手札へと戻る能力だ。

仮に3/3を封じていて5/5が出たならそちらに付け変えられるのは本当に心強いね!
(編注:今にして思えばこの環境で5/5などという生物がそうそういるはずないことにもっと早く気づくべきでした)


《狐の裂け目歩き》は尾の数は2本と少ないが頼もしいプロテクションを持つ。

f:id:omamesensei:20191031181538j:plain

《八ツ尾半》よりは限定的だがプロテクションが強いのは説明したとおりだ。

 

そしてこれこそまさに面白いところなのだが、そのプロテクションの範囲だ。
「スピリット」と「秘儀」とある。


スピリットは霊魂などのクリーチャーの種族で秘儀は設定上それらの力を利用した神河の呪文が持つ特殊タイプだ。

そんなピンポイントメタカードどう使うんだよ!とタイニーリーダーズなら言っただろう。
あるいはパウパーでもそう言う。

 

ようこそ、神河ブロックパウパータイニーリーダーズへ!

 

神河では神は実は神のクリーチャータイプを持たない。
トイレの神様』なんて言葉も生まれたように、日本の八百万の神の価値観はGodでなくSpiritだとウィザーズは考えた。

すべての神河の神/Kamiはスピリットに分類されるんだ。

つまりこのカードの効果をルール的でなく、世界観重視で表現するなら、

「狐の裂け目歩きは、あらゆる神に見つかることなく、神から受けた傷は瞬時に癒え、その力を借りた呪い(まじない)を受け付けない」

という文章が書かれているのも同然だ。

こういった世界設定の妙を味わえるのはブロック構築の醍醐味といえるだろう。
こういう瞬間のためにブロック構築を気に入っているプレイヤーは少なくない。

この神河で戦う相棒としてこれほど頼もしい相棒はそういない。

f:id:omamesensei:20191031181640p:plain

《崩老卑の囁き》のような神の力を使う強力な除去呪文を受けることのない強力な除去耐性だ。

 

 

ただし人間側の勢力である侍やニンジャには弱い。
そういった相手との戦闘は《八ツ尾半》でサポートしていこう。

 

《狐の易者》も同様に神へ干渉する能力を持っている。

f:id:omamesensei:20191031181724j:plain

タップすることを「引き留める」と表現しているのが面白いね。


《狐の刃遣い》

f:id:omamesensei:20191031181757j:plain

非常に強力な狐の侍だ。
先制攻撃、武士道1を持つ2/2。
これはKBPTLに置いて「一騎打ちなら負け知らず」とほとんど同義である。
この最強の狐をいれない理由はないね!

設定面でも八ツ尾半の弟子に、僧侶をやめて武士になることを決めた狐がいる。
彼がそうなのだと見立てることにしよう。

さて、そんな《狐の刃遣い》でさえ倒せない守りの強力な狐がいる。

 

《狐の骨接ぎ》がそれだ。

f:id:omamesensei:20191031181834j:plain

 

自分自身に能力を使うことで刃遣いの武士道つき先制攻撃、いわば居合の一閃を受け止めることができる。
守りの要になる狐だ。
ただしこの能力は手札の多さを要求する。
手札に持った《平地》を場に出すか手札に残すか…単純なプレイが駆け引きを生むようになるだろう。

 

手札と言えば手札を参照する狐がいた。

f:id:omamesensei:20191031181921j:plain

《狐の伝承織り》は手札が3枚と2マナがあれば、同様に刃遣いを推しとどめることができる。

 

《繕いの手》も使いきりだが似たようなことができる。

f:id:omamesensei:20191031181953j:plain

正直使い捨てのこれは弱いのだけれど、絵柄とフレーバーテキストから狐の要素が味わえるので若干優先度をあげて贔屓しておく。

 

《裂け尾の巫女》も似たようなカードだが《狐の刃遣い》を止めることができない。

f:id:omamesensei:20191031182031j:plain

 

だが待ってほしい。
ここまでなんとか止めてたのが奇跡であってそもそも環境最強クリーチャーの1体である刃遣いを止めれずとも、
この二尾の狐に採用の可能性はあるんじゃないか?
迷ったが狐ボーナスで加点しておこう。

 

こんな感じで強い方から順番に31枚をデッキに入れていこう。

ただし以下の3つに注意。

 

《来世への旅》

f:id:omamesensei:20191031182110p:plain

 

来世への旅はアンコモンだ。
コモン限定戦であるパウパーの規定に入るので入れられない…と見せかけて
このカードは再録されてレアリティの格下げが行われた。

そこでこのカードをパウパーで使うことができる。
この決定を尊重し神河ブロックパウパータイニーリーダーズでもこれらのカードの使用ができる…というのが定説であるが、
念のため事前に相手に確認を取るのがいいだろう。

アンコモンのカードをルールすれすれのところで持ち込むのだ。
強いに決まっている。

 

《物静かな純潔》《天羅至の掌握》

 f:id:omamesensei:20191031182146j:plainf:id:omamesensei:20191031182215p:plain

この2枚は前述の《手の檻》のようなエンチャントを破壊できる。
しかし、そもそもそれらの妨害オーラはプロテクションで引きはがすことができる。

『プロテクションとは簡単に言えば( )の中の性質を持つあらゆるものから対象にとられないし、
ダメージも受けないし、攻撃をブロックされることもない能力だ。(他にも色々あるけど省略)』と書いた部分の「省略」に含まれている処理だ。

一応、《八ツ尾半》にはできない「相手の強化オーラ」を破壊する使い方はできなくもないが、そもそも強化オーラがついているクリーチャーと戦闘する味方を《八ツ尾半》で守ることでそれなりに代用が聞く。この2枚の優先度は下がるだろう。

 

ではこうして選ばれた31枚のリストが以下である。
ぜひこのデッキでを率いて神との戦いを楽しんでほしい!


戦闘プラン

 

プロテクションとダメージ軽減により盤面を膠着させる。
その状態で《狐の刃遣い》か《狐の裂け目歩き》を引いたら攻撃に回し膠着を崩していく。
似たタイプのデッキでは彼らの攻撃力を軽減されて鍔迫り合いに持ち込まれてしまうという弱点は《八ツ尾半》が解決してくれる。
これらのクリーチャーはすべて白であるためプロテクション(白)でそれらにブロックされなくなる。
他の色のクリーチャーとのタイマン戦闘では《刃遣い》が負けることはほぼないだろう。
ダブルブロックしてきそうな相手は片方を白く染めれば同様に突破できる。

戦場を膠着させて耐え忍び2匹の3マナの狐で戦線を切り開こう!

また《敬虔な狐》はこのデッキで最強の副官で引いて守り切ればまず負けない。
優先して《八ツ尾半》で守ろう。

墓地回収を入れることができなかったため《敬虔な狐》を出すときは必ず最低1回は除去を止めれる状況で出そう。

デッキリスト【八ツ尾半と狐たち】
______________________________

 

統率者:《八ツ尾半》

土地18枚
《平地》×18

狐 優先採用枠 9枚

《敬虔な狐》
《来世への旅》
《狐の刃遣い》
《狐の裂け目歩き》
《狐の易者》
《狐の骨接ぎ》
《狐の伝承織り》
《繕いの手》
《裂け尾の巫女》

その他 22枚

《荒場の蛾乗り》
《祝福の息吹》
《手の檻》
《栄光の呼び声》
《知恵への怯え》
《光の幕》
《献身的な家来》
《天空のもや》
《光の心》
《百爪の一撃》
《不退転の意志》
《兜蛾》
《古の法の神》
《偽りの希望の神》
《灯篭の神》
《月翼の蛾》
《霊都の驀進》
《星々の光の思念》
《沈黙の歌のずべら》
《霊的な訪れ》
《警戒》
《蝋鬣の獏》
______________________________

 

KBPTLデッキ構築シリーズ

 

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp