バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【#MTG】フェイズ・アウトと「戦場を離れるまでパーマネントを追放する」の関係

 ちょっとフェイズ・アウト解説の方には書かなかった話をこちらの記事で書きます。

 

例えば対戦相手が《拘留代理人を戦場に出して、あなたの《灰色熊》を追放した。

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その後、あなたが時の支配者、テフェリー》を出して-3を使った。

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さて、《拘留代理人》をフェイズ・アウトすると果たして《灰色熊》はあなたのコントロールで戦場に戻ってくるのだろうか?

 

灰色熊にしたのは問題の本質に関係ない情報を減らすためなので、

スタンにいる適当なクリーチャーに読み替えれば基本セット2021発売後のスタンダードで起こりうる状況である。

 

さて、これどうなるんだろうね?

 

いや、どうなるんだと説明する記事じゃないのかよって話なんだけど、

流石にフェイズ・アウトってMTGのルールの暗黒面なので正直自信ないんですよ。

 

それでも自分なりの解釈で説明するので、総合ルールの解説というよりは、このブログのいつもの「新メカニズムの処理予想記事」を読むときの感覚で読んでください。
(フェイズ・アウトとか新メカニズムみたいなものでしょ)

 

とりあえず、まずは自分の結論から。

「《灰色熊》は帰ってこない」…

と思う。多分。めいびー。

 

根拠となるのは、お馴染みマジック総合ルール文書

こんなのもう最強の書物ですからね、書かれ方の正確さが素晴らしいですよ。

…そう思っていた時期が私にもありました。

 

で、今回のケースのルールは多分これ

総合ルール702.25d

フェイズ・アウト状態の間は戦場にもなければそのコントローラーのコントロール下にもないかのように扱うが、フェイジングのイベントはパーマネントの領域やコントロールを変化させるものではない。

領域変更誘発は、パーマネントがフェイズ・アウトしたりフェイズ・インしたりしても誘発しない。

トークンはフェイズ・アウト中も戦場に存在し続ける。

フェイズ・アウト状態の間も、カウンターはそのパーマネントに載ったままである。

フェイズ・イン状態のパーマネントの来歴を確認する効果は、フェイジングのイベントを、そのパーマネントが戦場を離れたり戦場に出たりしたものとしては扱わない。

 

何言ってるかわかんないかもしれないし、長すぎて本件に関係ない話も含まれているのでここからさらに削ります。

フェイジングのイベントはパーマネントの領域やコントロールを変化させるものではない。

フェイズ・イン状態のパーマネントの来歴を確認する効果は、フェイジングのイベントを、そのパーマネントが戦場を離れたり戦場に出たりしたものとしては扱わない。

はい、①と②の部分が多分関係します。

いや、本当に関係してるのか断言できないあたりこの問題は暗黒面。

闇が深い。

 

まず、とりあえず①を根拠として

《拘留代理人》「戦場を離れるまでは《灰色熊》かえさないンゴ」

↓フェイズ・アウト

《拘留代理人》「確かに今、戦場にはいないが戦場を離れてはいないので返す義理はない」

 

こうなってくれてるとシンプル。

 

ただ、これどうなんだろう?

誘発効果にしか言及してない可能性もあるような…ここだけで十分なような…

 

とりあえず、既にはっきりしてるケースから書きましょう。

 

さっきの例で《拘留代理人》の代わりが《悪鬼の狩人》だった場合。

これは①を理由に断言できます。

 

なぜなら狩人の方は「戦場を離れたとき」に誘発する能力だからです。

①はフェイズ・アウトはそれを誘発させないよ、と言っているわけですね。

 

じゃあ、拘留代理人もそれでいいじゃん。

…とはならないんです。

《拘留代理人》の「返す処理」は悪鬼の狩人と違ってひとつの継続する効果処理だからです。

 

以前書いたナイトメアの件とかこれですね。

 ↓これ

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

 

で、もし①が誘発型能力に関してだけで継続的効果の切り替わりを見てるわけじゃないならややこしいことになるんですよ。いや、もう疲れて頭痛いけど多分①でいいよ。

この話やめにしない?

 

…しないですか。

 

じゃあ、続けます。

その場合②の方が関係するんじゃないかと。

 

フェイズ・イン状態のパーマネントの来歴を確認する効果は、フェイジングのイベントを、そのパーマネントが戦場を離れたり戦場に出たりしたものとしては扱わない。

 

はい。えーっとつまり《拘留代理人》が『フェイズ・イン状態のパーマネントの来歴を確認する効果』なら、返さなくていいわけです。

戦場を離れるまでだけど戦場を離れたものとしては扱わないから。

 

じゃあ、《拘留代理人》は来歴を確認する効果なのか?

 

これが…その…わかんないです。

 

そもそも来歴を確認する効果って何ですか?(逆ギレ)

 

パーマネントの来歴/permanent’s history

 

なんかそれっぽい用語ですね。

定義はなんなんでしょうね、これ。

この謎の用語「パーマネントの来歴」は総合ルール全項目をたどっても、

ここでしか登場しません。

 

は?

 

一体何を指してるんだろうね。わかんない。

もう、①であってることにして放り投げたい。

それであってるよ、きっと。誘発能力での返却と継続的効果での一時追放は別物だけど、多分それをチェックするためのイベントは同じはずだから。

 

とーにーかーくー

①または②、

つまるところの総合ルール702.25dによって《拘留代理人》は多分返してくれません。

 

そんな気がする。

もし違うならだれか指摘してくださると助かります。

僕はジャッジではないので…。

 

今回の件で学んだのはMTGの総合ルールは思ったほどしっかりと書かれてはいないんだな…ということです。

もっとすごく完璧なんだと思ってたよ。

 

 はーあ…おっ…?

 

gatherer.wizards.com

 

こ、これはマジック公式の最新のテキストや処理を確認できるサイト、Gatherer!!

《テフェリーの防御》の処理に関する記述だ…!

 

Any one-shot effects that are waiting “until [this] leaves the battlefield,” such as that of Banishing Light, won’t happen when a permanent phases out.

 “until [this] leaves the battlefield,”効果はフェイズ・アウトでは反応しないって!

 

同じくGathererの拘留代理人のページは…

 

gatherer.wizards.com

 

When Deputy of Detention enters the battlefield, exile target nonland permanent an opponent controls and all other nonland permanents that player controls with the same name as that permanent until Deputy of Detention leaves the battlefield.

 

うおおおおおおお!!!

判例バンザイ! ありがとうテフェリー!

君のおかげで救われた!いや、君に足をすくわれた気がするけど。

 

まあいい。というわけで、《拘留代理人》をフェイズ・アウトしても追放クリーチャーは帰ってこない。

 

本日のトリビアです。やるじゃん、ウィザーズ。頑張ったな、僕。

本当の本当に、終わり。

 

 

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