バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

バーチャルVtuver(存在しないVtuberを装う遊びをする人) ※当ブログはファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC. ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシー|WIZARDS OF THE COAST GAMES 連絡用Gmail:beencatsun@gmail.com

【映画感想記事】原作を脱臭して別物になった実写映画だけど悪くなかった【#さんかく窓の外側は夜】

やあ、バーチャルVtuverの豆猫さんだよ!

今回は久しぶりに映画の話題。

漫画原作の実写映画の話をするよ!

 

こら待て、逃げるな。

オタク、漫画の実写化映画をクソ映画だと決めつけるの良くない癖だぞ。

 

世の中には原作再現度の低い実写映画が溢れていて、オタクのみんながそういうものを嫌っているのはもちろん私も知っているよ。

でもね、すべての漫画原作実写映画が原作再現を放棄してるわけじゃないんだよ。

たくさんの「ダメ実写化」の中にキラキラと輝く「良い実写映画」もあるんだ。そういうの、大事に観ていこ?

 

という前振りをした上で、実写版「さんかく窓の外側は夜」の話をしていこうと思います!

f:id:omamesensei:20210203175608j:plain

 

 

 

 

気になる原作再現度

 

というわけで、まあ皆んな気になるであろう原作再現度の話から切り込んでいこうか。

f:id:omamesensei:20210203180933j:plain

 

気になる原作再現度は〜!

『かなり低め』です。

 

原作漫画と比較するとかなり「別物」って感じですね。

結構、アレンジされてる要素が多くて「同じ名前・同じ要素を使った別テーマの作品」っていう感じがします。

 

さんかく窓原作の「忠実な映像化」みたいなのを期待して見てはいけない。

 

 

面白くなかったってこと?

 

それは違うよ!

映画「さんかく窓〜」は確かに原作の再現度が高くない実写映画ですが、それと「映画の良し悪し」はまた別の話。

 

本作は原作は原作、映画は映画と割り切ってみれば個人的には結構イケる作品でした。

割と私の好み。

 

良かったところ

 

メインの役者さんたち3人のビジュアルがカチっと「キマっている」ところが良かったです。

 f:id:omamesensei:20210203214643j:plain

この「キマっている」が「ハマっている」じゃないことから察して欲しいんだけど原作キャラに似てるか? みたいな観点ではあんまり似てないです。誰だ、お前は。

 

それはそれとして単に邦画として見る分には「用意された役(原作からアレンジされた映画版独自のキャラクター)」に役者のビジュアルがばっちりキマっていて凄く映えていると私は感じました。

 

実写版の服装デザインなどを手がけてられたスタイリストのBabymixさんの仕事が光る部分。

 

役者さんたちの衣装選びの時に「原作に近いもの」もちゃんと用意した上で吟味して、その上でなお選ばれた服飾品のセンスはすごくキレがあって、良いものでした。

 

思い切った改変

 

この映画の原作漫画は「BL除霊バディもの」なわけで、

映画を見てると「男と男の顔が近い〜!」などの「BLっぽさ」を感じないでもないです。

ただ、BLっぽさが多少残っているとだけで、原作ほどの濃さはなく漫画に比べれば実写版はかなり脱臭されています。

 

結果的にBLそんなに好きじゃない人でも観られるマジョリティに媚を売ったものへと変わっているんじゃないでしょうか。

ここを飲み込めるかどうかで評価かなり変わるので、私個人の意見としてはむしろ原作未読勢の方へオススメしたい映画ですね。

原作未読で映画見ると「BL〜」って思うような要素が原作で見ると「コレがアレに!?」ってなるくらい手加減された描写だとわかるので。

 

特に除霊描写は原作とは全くと言っていいほど違います

除霊バディものの映像化で原作と除霊描写が違うって結構勇気のいる改変でしょ。

ただ「漫画でなく映画」として見る分には納得のいく改変でした。多分、原作通りの除霊をスクリーンでやられると私は「サムい演出〜」ってめちゃくちゃ文句言ってたと思います。

映画作品としてまとめる上ではやっぱりナイス改変かなあ。

 

結果的に原作とはかなり違う雰囲気にしあがってる本作。

個人的にオススメしたい相手は「カルト(白石晃士監督のホラー映画)」とかを楽しめた人かなあ。

(両作品が似てるとかいう意味でなく「楽しめる観客層が似てそう」という独断の偏見です)

 

終盤に出てくる穢れの「貯金箱」の絵面がすごかったです。

この凄いは賛否両論の意味での凄いです。

「なんか変、薄っぺらい」みたいな感覚もありつつ「その割にはディティール凝ってるな…」みたいなわけわからんバランス。

メチャクチャ手が込んでるのに安っぽく見える原作にない異物感のある変な環境。

すごいよ。

 

ラストシーンの加点

 

まあそんな感じで「原作付き実写映画としてはあんまり良くないけど、映画単体では個人的には好きなやつ」ぐらいの雰囲気で見てたんですが、

ラストが近づくにつれてぐんぐん私の中での評価が下り坂になっていきます。

 

何も解決してないのにひたすらハッピーエンドみたいな空気を演出していくので「ええ…」って困惑しちゃうんですよね。

ハッピーな終わりにしようとするんじゃあねーですよ!

 

かーらーのーラストカット!

 

ラストカットで作品がグッと締まる感じがして「猫を助けてる不良を見た」的な加点が発生して点数付がバグって「ヨシ、良い映画だったな!」みたいな後味になる不思議な映画でした。

そのまま突入するスタッフロールの時の曲もセンス良くて好き。

 

監督の判断で「ラストシーンは主役2人」という台本から、ラストカットを変えたって言うエピソードとその変更の理由が私的にはめちゃくちゃ良かったので終わり良ければなんか映画全体良かったような気がしてくるんですよね。感情のセキュリティホール

 

まとめ

 

大手を振るってオススメできる映画ではないんですが趣味の合いそうな映画好きには「見てみない?」って勧められる作品。

原作読者には「良い映画だったね!」とは言いづらいけど、原作未読者に「この映画見てから原作読んでみない?」って言いたくなる変なポジションの映画。

それほど怖くないので私みたいに「ホラー映画の側を被せた変な映画」が好きな人は見てみたらいいと思います。

 

男と男の顔が近い、ホラー風味映画。さんかく窓の外側は夜。

www.youtube.com

 

 

 

広告

 

 

 映画系記事

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp