バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【#MTG】新たなるヴォリンクレックス【与太話】

アメリカの西海岸で、タミー・グリーンジェニー・レイラインという2人の少女がいて、マジック:ザ・ギャザリングを遊んでいました。

 

試合形式はスタンダード

タミーは今まさに6マナを支払い自慢のカードをテーブルに置きました。

 

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あぁ…!

一体、このカードはなんでしょう?

見慣れない言語でテキストが書かれています。

 

「よしっ、速攻があるから攻撃だ!」

 

タミーは言いました。

ジェニー「テキストは読めないけど、なぜだか1/1の人間でチャンプブロックしたらいけない気がするから、ブロックはしないわ」と冗談を言いながらライフカウンターをカチカチと鳴らして6点のダメージを受けました。

 

そしてジェニーのターンが回ってきます。

ジェニーはそこでこんなカードを引きました。

 

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このエンチャントはカードの名前をひとつ指定すると、そのカードがプレイヤーに与えるダメージを0に出来る強力な防御札です。

 

そしてジェニーは渋い顔をしました。

 

「カード名が読めないわね。そのクリーチャーの名前は?」

 

タミーも苦い顔をしました。

「ヴォリンクレックス。あー。何のヴォリンクレックスだったかな…二つ名が思い出せない」

 

タミーは自分で使ってるカードながらカード名をわすれてしまいました。

というか多くのプレイヤーは自分のデッキのカードのカード名を正確に覚えていないものです。

カードを見れば分かることをわざわざ覚えないプレイヤーは少なくありません。

 

しかし、今回の場合困ったことになりました。

ファイレクシア語で書かれたカードの名前を2人とも読むことができません。

 

 

そして、このヴォリンクレックスというキャラクターには1つ問題がありました。

 

実はアイコニックマスターズというパックにもヴォリンクレックスのカードがあり、そちらは名前と性能が違うのです。

 

困りましたね。

 

「あなたのカードじゃない、何で覚えてないの〜」とジェニーはこぼしました。

 

 

そこへ、たまたま2人の知人である中国系アメリカ人が通りがかりました。

彼女はミンメイ・ライデン

マジックのカードについて非常に博識な女の子です。

 

「ちょうどよかった。聞きたいことがあるんだ」

 

タミーミンメイに声をかけました。

 

「なあ、新しいファイレクシアのヴォリンクレックスのカード名が分からなくて困ってるんだ」

 

ミンメイは盤面を見ることなく、

「それなら《Vorinclex, Voice of Hunger》アルよ」

 

そう答えて去って行きました。

 

ジェニー「じゃあ、私は《Vorinclex, Voice of Hunger》を指定するよ」と宣言しました。

 

タミーも了承して、

「ダメージが通らないのは厄介だなあ…」とだけ言って次のターンは攻撃しませんでした。

 

後日のことです。

 

ジェニーはカード名を調べていて驚きました。

《Vorinclex, Voice of Hunger》はあのファイレクシア語のカードの名前でなく、アイコニックマスターズのヴォリンクレックスの名前だったのです!

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つまり、あの時ジェニーが攻撃されていれば、名前が異なるのでヴォリンクレックスのダメージが入っていた可能性があります。

 

いや、そんな「些細な」ことはどうでもいいのです。

 

それよりもあの博識なミンメイがどうしてカード名を間違えたのでしょう。

 

気になってジェニーミンメイに聞いてみることにしました。

「ねぇ、ミンメイ。アイコニックマスターズ収録のヴォリンクレックスの名前はわかる?」

 

「前にも聞かれたアルね。《Vorinclex, Voice of Hunger》アルよ」

 

あれ?

ミンメイは正しく認識しています。

ジェニーは首を傾げました。

 

「この前、あなた新しいファイレクシアのヴォリンクレックスの名前を聞いた時もそう言ったわね?」

 

「そうアルよ。新たなるファイレクシアのヴォリンクレックスの名前は《Vorinclex, Voice of Hunger》アル。」

 

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何と言うことでしょう!

そうです。

アルティメットマスターズ収録のヴォリンクレックスの初出は別のパックでした。

そしてそのパックの名前は「New Phyrexia(新しいファイレクシア)」だったのです!

 

皆さんも、これからは気をつけましょう。

もしあなたが先日発売した新しい方のヴォリンクレックスのことを新ヴォリンクレックスなどと呼んでいると、新たなるファイレクシアのヴォリンクレックスと勘違いした相手とコミュニケーションエラーを起こすかもしれません!

 

「って言う小噺を考えたんだけど。どうかな?」

 

「そもそも《ルーンの光輪》のカード名指定はどのカードかはっきり認識を共有できてるならカード名を暗唱する必要はないから、『そのファイレクシア語のやつの名前』って言えばプロテクションはちゃんと機能するよ」

 

3.6 カードの特定と解釈

 プレイヤーが(カード名やその一部などの)その一種のカードを特定しうる情報を示したとき、そのゲーム内においてカード名が示されたとみなす。

https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0006837/