バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【富める者の遊び】ドラゴンの迷路ドラフトの思い出を語る【#MTG 高額パック】

数年前、ドラゴンの迷路でドラフトを遊んだ。

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今日になってその時のことを思いだしたので、当時の友人たちと話しながら思い出に浸ったのでブログ記事に書いておく。

ドラゴンの迷路は現在では在庫枯れを起こして高騰しているのでもはや富める者たちしか遊べないわけだが、もし遊ぶ人がいれば参考になれば幸いだ。

 

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まず初めに、ドラゴンの迷路ドラフトについて説明しておこう。

ドラゴンの迷路ドラフトは、参加者全員が高額パックドラゴンの迷路を3つ買って持ち寄ることで成立する。

それらのパックを開封し、中からカード1枚を取り、残りを隣の人に渡し反対側の人からパックを受け取り、中のカードがなくなるまでカードを取る。

そうして集めたカードでその場でデッキを組み上げて戦うのがドラゴンの迷路ドラフトだ。

 

なんだそんなの普通のドラフトじゃないか?

 

最近のマジックでドラフトに慣れているプレイヤーはそう思うかもしれない。

しかし、実はドラゴンの迷路はそうやって遊ぶようにはできていない。

 

他のパック2つドラゴンの迷路1つでのドラフトが公式では推奨されている。

 

実際にサンディエゴで2013年に行われたプロツアーでは、

『ラヴニカへの回帰』と『ギルド門侵犯』という2つのパックを各1つに、

ドラゴンの迷路を1パック加える形でのドラフトが行われている。

 

しかし、「するな」「おすすめはしない」と言われるとやりたくなるのがカードゲーマーのさがである。

 

数年前、僕は仲間を募って提案した。

「ドラゴンの迷路を僕が1Box買うから、それでドラゴンの迷路3パックでのドラフトをやろう」

 

身銭を切って、友達を誘い、当時ひとり暮らしをしていた僕の下宿に人を集めてそれは行われた。

 

ドラゴンの迷路と普通のパックの違い

 

収録カード数

 

まず収録カード数に注目しよう。

最新パック『カルドハイム』のカードは全285種類

一方で『ドラゴンの迷路』のカードは全156種類。

 

そう、大幅に収録されているカードの種類が少ないのだ。

しかし、少ないのは種類だけでありパックの枚数は通常パックと同じ。

いや、基本土地の枠に必ず特殊地形が収録されている点を踏まえれば1枚収録枚数が多いというのも過言ではないだろう。

 

そういう点で非常に『濃い』パックになっている。

その分、狙ったカードが出る確率も高めになっている。

例えばアンコモンのカードはカルドハイムでは約90種類

ドラゴンの迷路では約50種類

 

ドラフトでは特定のアンコモンのカードを軸にした構築などを狙うことがあるけれど、

ドラゴンの迷路ドラフトでは特定のアンコモンが出る確率はかなり高めの設定になる。

 

圧倒的な多色カード枚数

 

カルドハイムでは約40種類の多色カードが存在した。

一方でドラゴンの迷路では多色カードは約80種類

なんとおよそ2倍の多色カードが存在する。

前述のようにパック自体が濃いのがドラゴンの迷路の特徴なので、実際には2倍以上の頻度で多色カードを見かけることになるだろう。

 

 

いつまでも回る導き石

 

これは投機目的でなくドラフトをする場合にのみ問題になることなんだけれど、

上記のようなド派手さの陰に隠れて「弱いカード」も収録種類数の関係で濃くなっている。

そしてこのパックからは「導き石」というカードが出てくる。

 

 

この導き石はドラゴンの迷路の舞台となる世界ラヴニカに存在する10のギルドに対応している。

そのため、全部で10種類あり、希少度もコモンであるために大量に出てくる。

 

そしてあまり強くないカードだと認識されているため、例え自分のデッキと色があうからといって積極的に取りたいカードでもない。

 

結果的に「○○の導き石」はドラフト中にあまり区別がつかない。

大量の導き石がパック後半でゴロゴロと転がり続ける虚無の時間が訪れるのだ。

 

 

 

さて、こんな環境で僕の仲間たちがどんなデッキをプレイしたのか見ていこう。

果たしてどのようなアーキタイプを見かけるだろうか?

 

【5C導き石】

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始め、僕はこのアーキタイプを笑っていた。

「余り物」としてぐるぐる回る大量の導き石はデッキを組む時の頭数にする者ではないと思っていたのだ。

 

しかし、友人はこの導き石を大量に採用したデッキを組み上げた。

 

導き石デッキの強みはドラフト中に色に捕らわれることなく「強そうなレア」をかき集められるところにある。

 

強力なレアカードの数々を実戦的に運用することができ、

マナ加速にもなるため早い段階からレアカードをプレイできる。

 

ゲーム終盤、互いにトップデッキにかけるような消耗戦の果てには一度場に置いた導き石をドローに変換してリソースを回復できる。

 

通常の「パック2つ」+「ドラゴンの迷路」の形でのドラフトでは導き石は強くないかもしれない。

しかしドラゴンの迷路ドラフトでは、【5C導き石】デッキは十分にパワフルなアーキタイプとして成立していた。

 

既存の発想にとらわれずに、目の前のゲームを分析した彼の判断力に敬意を表し、

このデッキを最初に紹介する。

 

 

【白黒誤植】

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こちらのデッキは白黒の誤植デッキである。

何を言っているのかと疑問に思われるかもしれないが、本当に誤植カードのデッキなんだよ。

 

このデッキは白黒であるためマナ加速手段は基本的にはない。

しかし導き石はここでも活躍する。

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無色のアーティファクトゆえにこのデッキでも採用でき、マナを加速できる。

加速したマナから4ターン目の《ヴィスコーパの血男爵》を着地させ、そのカードパワーで猛威を振るうことを目指す。

 

MTG慣れしている人は気づいているかもしれないが、

本来は白と黒の2色ギルドの名前は「オゾフ」である。

しかし、導き石があなたを導くギルドは「オゾフ」なのだ。

 

ご、誤植…!

 

加えて降臨するフィニッシャーにも致命的な誤植がある。

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2つの条件のうちどちらかを満たすことで強化されるクリーチャーに見えるが、これも誤植である。

実際には「両方の条件を満たす」ことでこのクリーチャーは強化されるのだ。

 

とはいえ、誤植部分はともかくプロテクションを2つ持っている強力なクリーチャー。

この環境は多色カードが異常に多いため、白青のデッキでも赤黒のデッキでもプロテクション要素が引っかかる。

シミックのように白も黒も使わないデッキでなければなんらかの形でプロテクションに苦い思いをすることだろう。

ドラフトのダメージレースでは絆魂が非常に強力であるため、早期着地されると誤植部分とか関係なく普通にボコられる。

 

シミックカウンター】

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こちらは分かりやすい青緑のアーキタイプ

+1/+1カウンターを参照するカードと、+1/+1カウンターを乗せてサイズアップしていくカードを絡めたカウンターテーマのデッキだ。

 

注目のカードは《混成体の培養》。

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かかるマナは重たいが、自身のクリーチャーに付けはずしすることで繰り返しクリーチャーにカウンターを置くことができ、除去としても使える。

ただ流石に重すぎたのか大きな活躍はなく終わった。

 

 

【ワーム起こし】

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マリガン後4ターン目まで棒立ちし、

「勝ったな…」とこっちが思ったところで突然逆襲してくる恐ろしいデッキ。

 

大量にピックされた《反射起こし》で5/5トランプルのワームトークンを量産されて気づけば逆転されている。怖すぎる。

 

 

【青白飛行】

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はあー。こんな面白フォーマットで遊んでてこんな虚無のデッキ作るつまんない奴、誰だよ。っていう感じなのだけれど、まあ正直に言えば僕である。

当時の僕は面白フォーマットでも堅実にドラフトするつまんない奴だったのだ。

 

このデッキは特に説明することもないだろう。

ドラフトでは飛行は強力なキーワードであり、飛行クリーチャーや飛行付与クリーチャーでその方向性を押し出していくだけである。

逆に言うと大きな逆転要素もないので【ワーム起こし】のような一芸のあるデッキがぴたりとハマると逆転できずに死が待っている。

 

 

他の参加者のデッキは、昔の事なのでもう覚えていないし、記録もなかった。

ただ、僕の部屋からは未だにストレージ代わりにカードを放り込まれたドラゴンの迷路の紙箱が出てきた。

 

ドラゴンの迷路買い占め騒動がきっかけで、懐かしくなったあの日の思い出を記念にこうして書き残しておく。

 

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