バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【#MTG】D&Dコラボセット「おにぎりカード」は「ネフィリム」なんじゃないだろうか?

やあ、バーチャルVtuverの豆猫さんだよ。

今回は「フォーゴトンレルム探訪」の日本限定プロモカードについて書こうと思う。

 

まず前提として知って欲しいのは「フォーゴトンレルム探訪」はマジック:ザ・ギャザリングとD&Dのコラボセットだということだ。

 

このセットではD&Dをモチーフとする様々な特殊デザインのカードが存在する。

 

例えば「フレイバーテキスト基本土地」。

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TRPGの冒険を彷彿とさせるフレイバーテキストが印刷された基本土地は、フレイバーテキストをじっくりと読み込むプレイヤーの心をD&Dのフォーゴトンレルム世界へと誘う。

 

「クラッシックルールブックフレーム」のクリーチャーは、古き良きTRPGの空気感を感じさせるモンスター図鑑のような見た目が印象的だ。

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「クラッシックモジュールフレーム」の特殊地形は、モジュールというサプリメント商品の見た目をオマージュしたデザインとなっている。

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こうしたD&Dへのリスペクト溢れる「フォーゴトンレルム探訪」には日本限定のプロモ版カードが存在する。

 

それがこちら…!

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参照:『フォーゴトン・レルム探訪』おにぎりプロモキャンペーンマジック日本公式

 

???

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なにこれ…?

 

あまりにも意味がわからない。

おにぎりプロモって何???

 

流石に意味がわからなすぎて混乱して情報収拾をする中で面白い知見が得られたので今回はそれを記事の形で書き留めておこうと思う。

 

「自社コラボと他社の権利」

 

そもそもMTGとD&Dのコラボはどのようにして発生したんだろう?

端的に言えば「自社コラボ」である。

MTGを制作販売しているWoC社はD&Dの権利を買い取って保持している。

そのため、米国のプレイヤーの中に熱心に両者のコラボを求める声があった。

 

なのでD&Dとのコラボをやること自体は何ら不自然ではない。

 

しかし、ここで視点を日本限定プロモに移そう。

日本でのMTG関連の権利はどこにあるか?

日本ではウィザーズ傘下のMTG日本公式が窓口となっている。

では日本におけるD&Dの権利はというとホビー・ジャパンがD&Dの日本展開における権利周りを持っている。

 

つまり実質的には「自社コラボ」であるMTGとD&Dの関係は日本ではそうではないというのだ。

 

「日本限定」プロモカードを作る上でこれがネックになった可能性は考えられる。

 

大人の事情という奴があるのだろう。

 

ここからはもう一歩、踏み込んでおにぎりプロモについて考えてみよう。

 

ウィザーズ社では昔、「何かに傾けたセットを作るときに、それが好きではない人のために別のものを用意する」というデザインをしていた。

 

この例として有名なのは「ネフィリム」であろう。

昔のラヴニカのセットに存在した4色クリーチャーがネフィリムである。

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ラヴニカは「2色のギルド」をテーマにした多色セットだった。

2色のギルドを好きになれなかった人のために、ウィザーズは2色ギルドと関係のないレアカードである「4色カードのネフィリム」を作った。

(実際のところはそれは杞憂であり、大多数のプレイヤーはギルドをとても気に入ったので、ラヴニカを舞台にしたカードセットは何度も作られ、そしてネフィリムは登場しなくなった。)

参照:存在しないということ|マジック 日本公式ウェブサイト

 

おにぎりカードに対する反応をTwitterやDiscordのコミュニティで眺めていて、「おにぎりカード」は令和のネフィリムなんじゃないだろうか?と私は考えた。

 

プレビュー期間に少数のTRPGプレイヤーが湧いている一方で、

「今回のモジュール土地のデザインはあんまり好きじゃない」

「クラッシックデザインが好みじゃないから今回は買わなくていいかな」

そういうあまりD&Dコラボでは興奮していないプレイヤーがいたのも事実だ。

日本でのD&D知名度はそれほど高くないということもあるだろう。

 

おにぎりカードに視点を戻そう。

D&Dコラボに湧いていたプレイヤー達はおにぎりプロモに難色を示した。

私もまた憤った。

 

日本限定プロモなら、それこそミスティカル・アーカイブの時のようアジアンテイストのドラゴンの絵柄で描くとかやりようがあっただろ!

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さて、一方でD&Dコラボセットの特典であるという視点を外した上で、

おにぎりカードの評判を調べてみたところ…これが結構高評価なのだ。

 

愛らしいおにぎりのキャラクターのカードを欲しがる人はコミュニティの中でも散見され、D&Dコラボで突然おにぎりをぶち込まれたことに怒る人ですら、おにぎりプロモの絵柄自体は好意的な感想を書いていたりする。

 

つまり私が思うにおにぎりカードはネフィリムなのだ。

D&D本場のアメリカを離れた日本という地でここまで全面にD&Dコラボを推したパックを作った時に「D&Dが好きではない日本人」に対して、ネフィリムのように何か別のものを用意した方がいいとウィザーズ日本支部・マジック日本公式は思ったのかもしれない。

 

私が代案として先ほど書いた「日本画風ドラゴン」についても前回やったばかりなので日本画風もD&Dも苦手な人にとって良くないと考えての配慮かもしれない。

 

そう考えると、心踊るD&Dコラボに突然おにぎりがやってきた混乱と怒りも少しは落ち着くというものだ。

 

それでもなお、最後にこれだけは書いておきたい。

 

だからってなんでおにぎりなんだ?

 

 

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