今回のプレイレポートの対戦カードは
『シングル買い 深淵召喚』vs『格安 直衛召喚』
構築済みデッキ同士の対戦、無料カードで強化した構築済み+αデッキ、構築済みニコイチデッキなどとゆったりと広がっていく軍事拡大の波。
パックを買ったプレイヤーが「オワドラ引きました!入れてみます!」と言って
「良いですね!」「羨ましい!」と盛り上がっていた「まったり環境」にある言葉が響きました。
*オワドラ…名前がマジで終わっているドラゴン、強い。
「シングル買いしました!」
シングル買い!
ランダムにパックからカードを引くのでなく専門店で自分のデッキにあったカードだけを選んで買う行為…!
明確な「俺はデッキを強化したぞ」のサイン!
そこには500円構築済みのデッキとは「オーラ」が違うデッキがありました。
「まあ、このデッキは私が買ったカードを自慢したいだけなんでね(笑)」
まだ勝負は決まってないのに勝ったような空気を出すな!
ええい、金の力に負けてなるものか!
ゲートルーラーは初心者もガチ層と戦える夢のカードゲームなんだ!
俺が証明してみせる!
俺の「構築済み+無料配布カード」デッキで勝負だ!
ゲートルーラー、Go!
今回、俺が使用するデッキは前回の記事で紹介した「ノスフェラトゥ・アーミーに直衛召喚でルシファーを重ねる格安デッキ」
構築済みと無料カードを合わせて作ったらオーバーロードの青メインの2色デッキです。
対戦相手はナイトで黄色メインの2色デッキ。
デッキの中心ギミックは[深淵召喚]を持つ小型ユニットを生贄に[アビスシンフォニア]ユニットを墓地から蘇生するメカニズムを中心にしたものです。
序盤からキラキラ光るフルフレームアート版のカードを見せびらかしながらデッキを回していくナイト。
「『ヨハンじゃないの』を召喚して効果使います!」
「『ヨハンじゃないの』って呼び方やめろ!」
ヨハンは構築済みに4枚入っている[深淵召喚]カードで、格安深淵召喚デッキのお供です。
一方で『ヨハンじゃないの』もとい《摩天楼の魔術師》は好評投げ売り中の第2弾ブースターパックに収録されている相互互換カードです。
相互互換というのは優しい言葉ですね。
2枚のカードを比較して「こういう状況ではこっちが強い」「こういう状況ではあっちが強い」という関係になっているよく似た2つのカードを比較する時に使われる表現です。
しかし勝負の世界はシビアなもの。
相互互換カードとは言えつき詰めれば「どちらかの方がわずかに強い」はずです。
ヨハンと《摩天楼の魔術師》がまさにこの関係にあり、
特定の状況ではヨハンが強く特定の状況では《摩天楼の魔術師》が強い相互互換ですが、状況の発生頻度を考えれば《摩天楼の魔術師》の方がわずかにヨハンより強いのです。
金の力に物を言わせて《摩天楼の魔術師》をシングル買いしやがって〜!!
あまつさえヨハンではないことを強調するとは許せん!
「『ヨハンじゃないの』の効果で深淵召喚!」
「それに対してゲートシステムで対抗!」
「相棒の《ノスフェラトゥ・アーミー》の上に重ねてルシファーを直衛召喚!」
「ルシファーの効果で《摩天楼の魔術師》を破壊!」
[深淵召喚]は低コストユニットを墓地に送ることで大型[アビスシンフォニア]カードを蘇生するメカニズムですが、
[深淵召喚]に対して除去を低コストユニットに撃って破壊した場合、
[深淵召喚]は処理されず大型ユニットは場に出てきません。
構築済みデッキの《ノスフェラトゥ・アーミー》から進化した無料配布カード「ルシファー」の除去能力によって、
金にものを言わせた強力ユニットの蘇生を妨害します。
続く後続ユニットとルーラーの攻撃によってルシファーは倒されますが、
《ノスフェラトゥ・アーミー》の持つキーワード能力[不死身]によって墓地から呼び戻し、ルシファーを匂わせて牽制します。
互いに隙を伺いあう差し合いの末、2度目のルシファーを「使わわされる」展開に。
「ルシファーを使った直後はもう妨害できませんね」
「…あえてルシファーを誘い、まんまと使わされたか」
「アリギエリを場に出して、深淵召喚します」
「墓地から踏み倒すのは《ファイナル エンド ラスト ドラゴン the フィナーレ》!」
オワドラじゃねーか!
パックからオワドラ引いて喜んでる人がいる日に金で買ったオワドラで戦うのはどんな気持ちだ!
「最高に決まってるじゃないですか」
それは、そう!
『シングル買い 深淵召喚』の猛攻の前に追い詰められる筆者。
そして、残りライフ2点となりトドメの3点ダメージを受けて敗北しま…
めくったデッキトップ、この輝きは!
構築済みデッキの看板カード「ポルヴィス・モウス・レクス」!
ダメージ処理に割り込んで「ライフが2以下の時、ターンを終了するCNT」が解決され
残りのダメージをキャンセル。返しのターンで見事、逆転!
ありがとう構築済みデッキの看板!
お金をかけたからって勝てるわけじゃない。
初心者とガチ勢が対等に戦える夢のゲームはここにあったんだ!
…という冗談は置いといて、
結局、この日の総合勝率は半々で『シングル買い 深淵召喚』vs『格安 直衛召喚』は引き分けに終わりました。
まあ、今回の記事の「シングル買い」批判はロールプレイというかプロレスみたいなもので、実際のところお金をかけてゲートルーラーを遊ぶことは何も悪くありません。
格安デッキでもシングル買いデッキには勝てますが、シングル買いデッキには「自分の考えた動きができる」というプレイ体験の楽しさがあります。
あと実は先にシングル買いしたのは自分の方で単に通販の到着が遅れてるだけなんですよね。先に届いた相手に対抗意識を燃やして格安である点を強調してるだけで、僕もまあゲートルーラーに普通にお金使ってます…。
ゲートルーラーは非常にデッキ構築が楽しいカードゲームなのでむしろどんなカードがあるのか調べてデッキを組んでみて、シングル買いするのがとても面白いと思います。
今まで構築済み対戦などの多かったプレイレポートですが、これからは構築済みの形に縛られないデッキも登場する予定です。ご期待ください。
それではまた次回のプレイレポートで!
↓次回
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これまでのプレイレポート