ゲートルーラーを遊び始めて10日が経ちましたので、
このゲームに対する率直な感想を書いていきたいと思います。
みなさんのゲートルーラーって結局「どう」なの?という疑問に応えられれば幸いです。
普段、ゲートルーラーについて「なんか炎上しているカードゲーム」だと思っている人が気になるのはここだと思います。
ゲートルーラーというカードゲームは面白く遊べるものなのでしょうか?
結論から言えば100点満点中80点代を狙えそうなくらい面白いゲームだと私は評価していますし、実際に身内のディスコード鯖に持ち込んだところ大流行し、毎日のように誰かしかがプレイしている大人気コンテンツとなっています。
Q.ゲートルーラーは遊戯王とデュエマが戦えるってマジ?
A.誇大広告です。別にそんなことはありません。
これに関してはかなり嘘です。
遊戯王とデュエルマスターズが戦えるときいてイメージするような要素はゲートルーラーにはありません。
「ルーラーによってルールが変わる」という特徴を推す余り話を盛りすぎてる感じがします。
せっかく面白さが80点あるのに「面白さ120点!」みたいな広告をするから落差でマイナス40点つけられて評判が悪くなってるんじゃないかとは思います。
Q.じゃあルールはどのくらい変わるの?
A.基本的な戦闘ルールや目指す勝利条件は同じ。
大きく変わるのは構築ルールとコストの支払い方。
異なるルールで闘える!という大見えを切っておいて特殊勝利条件などがないことには結構肩透かし感を覚えました。
全てのルーラーが「相手のライフ分のダメージを与えて勝つ」ことだけを目指すという意味ではどのルーラーも同じで変わり映えしません。
初期ライフ点数は選択するルーラーカードによって9点~14点と変動しますが、
勝敗のルールが変わっているというにはちょっと厳しそうですね。
じゃあ何のルールが変わるかと言うと「デッキ構築のルール」と「コストの支払い」です。
選択したルーラーによって「デッキに同名カードは1枚まで」という縛りがあったり、同名カードを4枚まで使えたり、デッキ構築面が変わるイメージです。
もうひとつ、非常に個性的なのは「レベル」という概念です。
あー、まってよくある概念だと思って引き返す前にちょっとだけ読んでください。
ゲートルーラーのカードはそれぞれ「レベル」を持っています。
あなたがルーラー「ナイト」の使用者であるなら、ゲーム開始時に「エナジー」を3点持っています。
そしてカードをプレイするためにはそのカードのレベル分のエナジーを支払う必要が…
待って待って、お願いです。ありきたりだと思わずにもうちょっとだけ聞いてください。
これはあくまで「ナイト」や「レギオン」のルールです。
ルーラーが変わるとこのコストの支払いにも差が出てきます。
よく「坊主めくり」と揶揄される「アプレンティス」というルーラーの場合、
あらゆるコストは払ったものとして踏み倒されます。
基本的にカードはレベルが高いほどステータスも強力に設定されています。
「じゃあアプレンティスはデッキにレベル3や4のカードばかり突っ込んでおけばいいじゃないか!」と思うのは自然な発想だと思います。
しかし、そう簡単にはいきません。
前述の「デッキ制限ルールがルーラーごとに変わる」という点がここで効いてきます。
アプレンティスはデッキ制限ルールとして「デッキ内のカードの総合計レベルが50点になるようにする」という縛りが課されているのです。
アプレンティスの最小デッキ枚数は50枚ですから平均して1枚当たり1レベルずつになります。
アプレンティスにとって「レベル」とは「ゲーム開始前に支払うコスト」なのです。
同様にデッキコストに制限を持つルーラーとして「オーバーロード」という興味深いルーラーもいます。
私はメインデッキとしてオーバーロードを使いますがこのデッキは非常に独特なコスト支払いをします。
あらゆるカードのコストはレベルに関係なく1エナジーを支払います。
アプレンティスと同じくデッキ構築ルールに合計レベル上限があるルーラーですからデッキ内に高レベルのカードを入れようとするとコスト上限に引っかからないようにレベル0のカードを大量に入れる必要があります。
オーバーロードは「レベルに関係なく1コストを支払う」ので、ナイトならエナジー消費無しで出せる0コストのカードを使う際にも1コストを支払わなければいけないのです。
ゲートルーラーは決して「遊戯王とデュエマで闘えるカードゲーム」などではありませんが、上記のようにルーラーごとに同じカードを違った視点から見るカードゲームになっています。
あるルーラーでは全く使えなさそうに見えるカードが、別のルーラーでは重要なカードであったりするなどカードの持つ「強さ」に多面的な見方を与えるという点でこのルーラーシステムは非常に興味深いものです。
Q.ゲートルーラーで特に面白いのはどんな場面?
A.デッキ構築が非常に面白い!
ルーラー次第で構築ルールが大きく変わるため、「このカードを使いたい!」と思った時にどのルーラーがそのカードと相性がいいのか?
デッキの方向性をどう変化させていけばそのルーラーに最適化できるのか?
そういったことを考えるのがとても面白いゲームになっています。
似たようなデッキでもルーラーが違えば全く異なる挙動をすることがあり、逆に同じルーラーだからといってデッキの中身まで似ているとは限らない…
自分の個性や趣味を反映しやすくデッキビルダー向きのゲームになっているというのが自分の評価です。
Q.遊んでいる最中は楽しくないの?
A.そんなことありません!
もちろんゲートルーラーはプレイ中も楽しいゲームです。
子ども時代の気持ちに戻って親しい仲間と騒げる素敵なおもちゃです。
運の要素が比較的大きめのゲームなので最後までハラハラとした戦いが続きますし、
「もう負けだよ負け!」と強く感じることは(自分の場合は)あまり多くなかったのも良いところかと思います。
運ゲーとはいえ、そもそも運に頼る前にデッキ構築の時点で楽しいゲームなので
運負けすらも「じゃあどんな構築なら運負けを減らせるのか」あるいは「運勝ちを意図的に狙うデッキも作れるのか?」など磨く余地があって非常に自分好みのゲームデザインになっていました。
Q.結局ゲートルーラーって「どう」なの?
A.ネタ抜きでオススメしたい今ハマっているゲームです。
ただし定価が結構高いので、始めるハードルは高め…
ただAmazonネット通販や駿河屋などの実店舗では大幅な安売りをされているので、
始めるなら今かもしれません。
(ゲートルーラー運営周りの大きな変化を理由に徐々に値戻りしつつあります。買うなら早いうちに!)