ゲートルーラーのプレイレポートも第6回。
すっかりゲートルーラーのある生活に慣れてしまった気がします。
今回はそんな身内鯖でのヌルい環境に衝撃を与えたゾンビ事変についてお話しします。
構築済デッキ『NY(ニューヨーク)ゾンビ事変』はゾンビカードとそれを掃討する軍事組織をカード化したミリタリーカードの混ざったデッキです。
MTGの「〇〇vsXX」対戦デッキみたいな雰囲気ですが、デッキ2つが入っていて対戦するわけではなく、2つのテーマを1つのデッキにぶち込んだハーフ&ハーフ ピザ的な構築済なわけですね。
これを2つ買ってデッキを半分に分けて組み合わせるコトで無事にゾンビ単とミリタリー単を組める…のですが、
ついに私たちのコミュニティにゾンビ2つを組み合わせたゾンビ単の使用者が現れました。
構築済みデッキにブースターパックのカードを加えたミリタリー火力デッキを持つプレイヤーや、デッキのギミックの一部としてゾンビを入れたプレイヤーはいましたが、ゾンビ側のニコイチ構築をしたプレイヤーはこれまでコミュニティに存在しませんでした。
となれば、するでしょ!
ニューヨーク・ゾンビ対決!
ゾンビデッキvsミリタリーデッキの決戦の火蓋が切って落とされました。
序盤はゾンビの攻め手をしっかりとミリタリー側の火力除去が止めながら、
ルーラー同士の殴り合いになりましたが、中盤以降は如実にゾンビ側が優勢になっていきます。
《ゾンビカリプス》に代表されるような「1枚のイベントから複数体のゾンビを墓地から特殊召喚するカード」の存在により火力で1対1交換するゾンビデッキ相手に除去が追いつかなくなっていきます。
「こういう映画見たことある」
「やっぱりヒーローのいない軍隊はゾンビに弱いな」
「ニューヨーク、落ちたな」
ギャラリーの賑やかしの通り、
ミリタリーデッキはゾンビの群れに制圧されNY対決はゾンビ軍の勝利となりました。
この時はまだ私たちは気づいていませんでした。
ゾンビカリプスがそこまで迫っていることに…
連勝!ゾンビ単!
気づけばゾンビデッキは5連勝無敗。
身内鯖のプレイヤー達が我こそはとゾンビ退治に挑戦するも圧倒的なゾンビの物量に推されていきます。
対戦を繰り返す中でゾンビデッキの「強み」も見えてきて、このゾンビデッキの連勝は単なる偶然ではないのだと皆が実感し始めます。
ここが強いぞゾンビデッキ!
前述の「物量」はたしかにゾンビデッキの強さの柱ですが、その柱が機能する1番の理由はゾンビカードのスペックの高さでしょう。
例えば《ゾンビカリプス》の「合計レベルが2になるように墓地からゾンビを特殊召喚する」というテキストが初めに連想させるのは「レベル1のゾンビが2体湧いてくるんだろうな」というイメージです。
ところが実際に《ゾンビカリプス》から出てくるのは「レベル2の強力ユニットとレベル0のゾンビ」の組み合わせです。
《ゾンビカイザー》はいわゆる「進化クリーチャー」のように場のゾンビに重ねて出すことができ、
下敷きにしたゾンビを墓地に置くことで「相手プレイヤーのライフを削る打点の高さ」を表すSTK(ストライク)値を上昇させることができます。
《ゾンビライダー》はゾンビの数を参照して強化され、高い攻撃力を得る[貫通]持ちのゾンビです。
[貫通]のキーワード能力を持つユニットは相手ルーラーを守る守備ゾーンのユニットを倒した時、ダメージを貫通させてプレイヤーのライフを削ることができます。
これら2体の強力なレベル2ゾンビと「オマケ」のレベル0ゾンビを蘇生してくることになるのですが、このオマケも強い。
ゾンビ変異したゴブリンはATKこそ低いものの直接攻撃時のダメージはレベル0としては高めのSTK(ストライク)2点を誇ります。
ゾンビ相手にガラ空きの守備ゾーンを晒し隙を作った場合、
これらのSTK(ストライク)2点のゾンビ軍団がライフを大きく削ります。
ゾンビデッキのルーラーであるナイト自身がSTK(ストライク)3を持つため、隙を晒したターンの被弾は7点にも及びます。
実際には味方側のCNT(カウンター)によって多少のダメージ軽減が入るものの5点程度のライフを削られる覚悟は必要です。
ちなみに参考までに、一般的なルーラーのライフは11点が基準となっていますので当たりどころが悪ければ《ゾンビカリプス》の発生は突然の死を意味します。
じゃあゾンビデッキは攻撃的な前のめりデッキなのかと言うと、それは間違いです。
実際にはゾンビデッキは初速よりも中長期戦への持久力を含んだミッドレンジ速度のデッキになっています。
ゾンビカードには強固な壁の基準となる5点ラインの防御向けユニットは存在しません。
しかし、それはゾンビカード単体でのラインの話。
突破されてガラ空きになった守備ゾーンへ即時にゾンビカードを派遣するイベントカード《ゾンバリア》の存在がゾンビの防御面を補ってくれます。
この《ゾンバリア》と特に相性の良い蘇生先となるのが、《ダイナマイトゾンビ》
守備ゾーンに通常召喚した《ダイナマイトゾンビ》を倒して2ダメージ、
即時で蘇らせて壁にすることで更に2点、合計で4点のダメージを与えることができます。
ATK(アタック)偏重型の攻撃ユニットはHPが2点以下のユニットも多く、
1度目に壁にした段階で相手の2体目のアタッカーを潰せる(ので、相手は攻め手を並べるのを躊躇する)
これがゾンビデッキの守備の硬さになっています。
また4点ダメージを守備ゾーンのユニットに集中させる動きも強く、
それこそ「強固な5点HPの壁」を用意できないデッキに対しては守備ゾーンのユニットを破壊し、強引に隙を作ることができます。
…ゾンビデッキ相手に隙を晒すとどうなるかはもうお話しましたね?
いやぁ、凄いなゾンビデッキ。
深淵召喚や創世召喚と言った小型ユニットから大型ユニットに繋げる動きを即時タイミングで妨害するような絡め手はミリタリーデッキ側の火力カードに持っていかれてるものの、スタンダードな攻守に優れた強いデッキですね。
火力はミリタリー側に持ってかれているものの…ものの…
なんだ、このカード!?
ゾンビを1体使い潰す必要こそありますが盤面に4点と言う高い干渉力を誇る火力カードです。
4点火力は「強固な壁」「深淵・創世召喚によって出る切札」でもなければ耐えられないダメージです。
後者の「深淵・創世召喚」についても特殊召喚の起点になる低レベルユニットを召喚に対応して撃ち落とすことでそもそも切り札を出させない立ち回りを選べます。
っていうか、なんでこれ顔面火力との選択効果なんだよ。
最初に説明したとおり、高いSTK(ストライク)で圧をかけるのがゾンビデッキの基本戦法であり、相手がギリギリ猛攻に耐えれたとして、攻撃済みのゾンビを射出してダメ押しの1点火力。
ゾンビデッキの脆さとして若干、手札消費が荒いという弱点を今思いつきましたが多分気のせいだと思います。
ゾンビデッキのルーラーであるナイトの初期手札が2倍になるアップデートがあったのでその弱点は多分弱点じゃないです。
身内環境では「構築済みデッキを買うなら魔竜召喚デッキ!」という風潮があった構築済み事情でしたが、構築済みゾンビデッキ…かなりオススメです。
投げ売りされてて結構やす…
ハァ⁉
ゾンビ構築済みデッキ、今こんな値段すんの!?
ゲートルーラー。
もしかして巻き返してきてるのか…?
やっぱり買うならゾンビ事変を2個イチするより、
単体でもそこそこ戦える魔竜召喚デッキが安くてオススメです!
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