少し前の記事で「バルカディアNEXの墓地退化Tier1!」って記事を書いたんだけど、
記事の下書きをしてから公開する前にバルカディアNEX墓地退化はTier1から落ちてTier2になっていた。
なので今回はTier1の退化デッキを紹介しよう。
ただ、デュエマのメタ環境の回り方はめちゃくちゃ速いのでこの記事が公開される頃には対策が取られてTrer1から落ちていてもおかしくない。
公開日までメタの中心に居座っていてくれることを祈るよ。
それでは今回のデッキ紹介だ!
Tier1の墓地退化デッキ。「キングダムJO退化」だ!
でもTier1だとは実際に一度対戦してみたところ、思えなかったんですよね。
勝てないまでも「引きがもう少し良ければ勝てたな」と感じたので。
JO退化使い「いや、あれはめちゃくちゃ事故ってたんで」
またまたぁ〜。
デッキぶんぶん回ってたじゃん。
ここで「ぶんぶん回ってる状態」のキングダムJO退化の動きを見ていこう!
まず最初の数ターンは《進化設計図》などで手札を整えて行く。
このデッキには大量の進化クリーチャーが仕込まれているので6枚めくって3、4枚の進化クリーチャーが手札に加わり一気にハンド枚数が増えていく。
5ターン目にこのデッキの中核をなしデッキ名のJOの部分に名前が現れている切札、桃太郎モチーフの主人公ドラゴン《未来龍王モモキングJO》を召喚。
こいつはスピードアタッカーなので召喚したターンに速攻で殴りかかってくる。
この時、ひとつ目の能力が誘発する。
モモキングJOを進化元とする、モモキング系の進化クリーチャーを上に重ねて攻撃中に進化できる。
《進化設計図》などでかき集めた 手札から《アルカディアス・モモキング》
などの進化クリーチャーを重ねて複数のシールドをブレイク。
攻撃の終了時に進化元のモモキングJOの効果で一番上のカードを墓地に置きながら、モモキングJOをアンタップ。
…アンタップ!?
手札のモモキング進化クリーチャーが尽きるまで連続攻撃してくるってこと!?!?
しかも「光以外の呪文を唱えられない」アルカディアス・モモキングの能力でシールド・トリガー呪文をケアしつつ、殴ってくるから厄介だ。
こうして進化設計図で集めたモモキング進化クリーチャーを使い尽くすまで
攻撃→進化→退化しつつアンタップ→
攻撃→進化→退化しつつアンタップ→…
この動きを繰り出してきて一気に勝つデッキのようだ。
…いや、でもこれがTier1なのか?
見たところ5マナでやっと決まる連続攻撃の割に進化クリーチャーに枠を取られてマナ加速呪文入ってないみたいだし、なんか次もう一回戦えば勝てる気がするぞ?
「もう一回やろ? 次は勝てる気がする」
「いいですよ。こっちも事故ってたんで本気の動きを見せます」
「いやいや、ぶんぶん回ってたじゃん(笑)」
それでは2ゲーム目、こちらの青赤進化レクスターズと勝負だ!
まず2ターン目にこちらは進化元であり、召喚コストを軽減するレクスターズ、《Re:奪取マイパッド》を召喚。
JO退化使いの彼は2ターン目に《エボリューション・エッグ》を使用。
ふーん、進化設計図が質より量の進化サーチなのに対して量より質のサーチなのか。
5枚目以降の進化設計図としてこういうのも入るんだね。
「いや、こっちが本命です。探すのは《禁断英雄モモキングダムX》です。」
おっ、キングダム。
【キングダムJO退化】のキングダム部分の方か。
とはいえ、遅い遅い。
こちらは先行3ターン目にスター進化クリーチャーでシールドをWブレイク。
スター進化クリーチャーには擬似的な除去耐性があり、破壊された時に墓地に置かれるのは一番上のカードだけ。
下敷きとなるクリーチャーは残る。
このテンポなら全然5ターン目には勝てるな。Tier1恐るるに足らず。
「いや、5ターンもかかりませんよ」
後攻3ターン目、キングダムJO退化がその真価を見せる。
「まずは進化クリーチャーである《禁断英雄モモキングダムX》の召喚を宣言します。」
「待て待て待て、進化クリーチャーなら進化元が必要だろ!墓地退化とかでさえ墓地進化クリーチャーは墓地に進化元を用意する必要があったんだぞ。そいつは何から進化するんだよ!!!」
「デッキからです」
は?
デッキから「ランダムに」進化元を探してくるスター進化クリーチャー…だと!?
「じゃあ進化元となる『進化ではないレクスターズ・クリーチャー』がめくれるまでデッキ上から公開していって、出たやつを下敷きにして場に出します。…こいつは進化なのでハズレ
こいつは進化ではないけどレクスターズではないのでハズレ…ハズレ、ハズレ、ハズレ」
なんか読めてきたぞ。
もしかしてそのデッキの『進化でないレクスターズ・クリーチャー』って…
「お察しの通りモモキングJOだけです。」
「それはもうランダムじゃなくて確定ガチャなんだよなぁ…」
こうして切札のモモキングJOの上にスター進化クリーチャーを重ねた状態ができたわけだけど…
スター進化…?
スター進化クリーチャーには擬似的な除去耐性があり、破壊された時に墓地に置かれるのは一番上のカードだけ。
下敷きとなるクリーチャーは残る。
あっ…ああっ…
残り1マナが相手には残っている…!
「なんらかの手段」で1マナで自分のモモキングダムを破壊すれば、5マナの切札が3ターン目に着地するってことか!?!?
「そうです。じゃあ残りのマナで《怒りの影ブラック・フェザー》を召喚して、デメリットで自分のクリーチャーを破壊します」
怒りの影ブラックフェザー????
初期も初期、デュエマ第一弾のデメリットカードじゃん!!
もう令和だよ???
このデッキ、自分のクリーチャーを破壊できる1マナのカードならなんでも詰めて良いらしく同じくデュエマ初期のカードである《魔流毒》すら使われるらしい。
令和のTier1の姿か、これが?
「なんにせよ、上に乗ったモモキングダムを破壊したのでモモキングJOでスピードアタッカーで殴ります。攻撃先はそちらのスター進化クリーチャーで。この時、《無双龍騎ボルバル・モモキング》へ進化。」
「場に出た時の効果。デメリットで自分のシールド2枚割る代わりに、スター進化の上側を剥がして戦闘で下敷きのクリーチャーを破壊して、その攻撃終了時にボルバル・モモキングを墓地に置いて、モモキングJOをアンタップ」
げぇっ…この流れは…まだ3ターン目なのに…!!!
っていうか、何がデメリットだ!
シールドから手札に進化モモキング増やせるメリットじゃないか!!
「アルカディアス・モモキングを重ねがらシールドに攻撃。水文明のそのデッキだとシールド・トリガー呪文は使えません」
うわぁ…もう終わりだぁ…
シールドチェック…。
…!?!?
「《終末の時計 ザ・クロック》が2体! こいつはトリガー呪文でなくトリガークリーチャーだから、アルカディアス・モモキングで妨害されない!
2体を召喚し、ターンを強制終了!
俺のターン!!!」
相手のシールドはボルバル・モモキングが2枚減らしたことで残り1枚。
クロック2体がいるので1体で攻撃して最後のシールドを割って、もう1体でダイレクト・アタックして逆転勝利だ!!!
「シールド・チェック。…! シールド・トリガーでパワー5000以下のクリーチャー破壊する呪文が出ました!パワー3000のクロックを破壊!」
マジ!?
ここから返されるの!?
「いやぁ、クロックは流石に焦りましたね。残りシールドは2枚か。ここはトリガーをケアして動くか…」
「《ボルメテウス・モモキング》へ進化してシールドを焼却! 2枚のうち1枚のシールド・トリガーは使えません」
負けた…最後のシールドを割られて連続攻撃でグッドゲームか。
これがTier1の力…。
………。
こ、こいつは…!!!!
「焼却しなかった方から3枚目のクロック!! 時よ止まれ!! ターン強制終了! 俺のターン、クロックで殴って勝ち!!」
「はぁあああ?????」
今回学んだ現代デュエマ知識。
シールド5枚のうち3枚がクロックなら、Tier 1デッキにも勝てる!
初心者がガチプレイヤーに勝てる最高のカードゲーム、It's a デュエル・マスターズ!!
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