今回はTRPGの話題。
懐かしのソードワールド2.0のルールブックⅠサンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」に思いを馳せてみようと思います。
初心者はキャラを作りたがる。
ルールブックⅠには「かんたん作成」と「通常作成」の2つのキャラメイクの仕方が載っています。
一般的に、初めてソードワールド2.0を遊ぶ時には「かんたん作成」を使うことが推奨されるものですが……実際のところ多くの初心者はまず「通常作成」をする傾向があるんじゃあないかと私は思っています。
ゲーマーの前にEASYとHARDの2コースを置いたときにEASYから入るプレイヤーはあまりいないとも言われていますし、ましてやHARDでなくNORMALがあればなおさらEASYを選ぶ人は減るでしょう。
そうして少なくない数の初心者が初めてのソードワールド2.0を通常作成から始めます。
そのゲームのルールも朧気で何が強くて何が弱いのか?も分からずにキャラクターを作り…そして失敗経験を積みます。
私たちもまたそうでした。
初めてサンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」を遊んだときのパーティを私は今でもはっきりと思い出せます。
エルフの二刀剣士。
人間の妖精使い剣士に、自称賢者の魔法使い。
ドワーフの神官戦士。
全員がTRPGに不慣れで、
このゲームで判定の+1や-2がどのような意味を持つかも把握しておらず、
そしてルールブックは改定前の版でした。
初めての冒険は大失敗に終わりました。
それでもTRPGは面白く、私たちは次こそは強いキャラクターを作ろうと決意したものです。
今日の記事ではあの時に大失敗した冒険に想いを馳せながらソードワールド2.0のサンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」プレイレポートを書こうと思います。
2d6ゲームの修整値の影響になれてない、あの頃。
とにもかくにも攻撃が当たらない。
魔法職のレベルを高くすれば使える魔法がぐっと増える。
一方で戦士系のレベルを上げてもせいぜい命中とダメージが+1される”誤差”しかない。
そう思って魔法職2レベルと戦士系1レベルを取る者が多く、
また二刀流のカッコよさに惹かれて命中がー2される《両手利き》を取っていたあの頃。
マジで攻撃がしょっちゅう外れていました。
今でこそ命中+1の重要性やー2のペナルティの重さは分かるようになりましたが、当時はその辺りの感覚がぜんぜん身についていませんでした。
そんな低命中のキャラクターをあざ笑うかのようにサンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」の名物ボスが立ちはだかったのを今でもはっきり覚えています。
名物ボス「2体のガーゴイル」
ソードワールド2.0を始めたばかりの冒険者を数多く泣かせてきた伝説のボスです。
改めてステータスの+1修整の重さを知った今みると気がくるっているとしか言えない強力な魔物です。
多くのサンプルキャラの命中よりも一段階以上高い回避力を持ち、
さらに「飛行」能力を持つため近接攻撃の命中と回避判定に+1のボーナスを得ています。
雑に作られたサンプルよりもさらに命中で劣る「オリジナルな」プレイヤーキャラクターたちでは到底、攻撃を安定して当てることなどできず……。
しかも剣のかけら3つによりHPが1.5倍以上に強化されています。
弱点は「衝撃属性」魔法ですが、最速で手に入る「衝撃属性」魔法はなんと初めての冒険の後もう1セッションしなければ届かないレベル帯に設定されているため、初期作成では絶対に習得できないという「弱点なし」の耐性もち。
私たちのプレイグループに限らず、「バルトゥーの屋敷」で命中判定+1の大切さを学んだプレイヤーは少なくないことでしょう。
苦々しい敗戦をしつつも笑っていたあの日の事、いまでもしっかり覚えています。
もし「体験」を買いたいソードワールド2.5のプレイヤーがいましたら、
古き良き2.0を買ってみて試しに挑んでみてください。
あるいは熟練の2.5プレイヤーであれば2匹のガーゴイルをやすやすと倒せるのかもしれませんね。
今週末は久しぶりにソードワールド2.0を遊びたいな……。
そう思った私の書き散らした思い出話につきあってくれてありがとう。
ソードワールド2.0の基本ルールブックはこちらから買えます。
余談
改訂版ではガーゴイルの数は1体に減りました。
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