【虚無フォーマット第6回】シン・トライバルウォーズのプレイレポート【#MTG】
やあ! みんなはこの暑い夏をどう過ごしているかな?
虚無フォーマットの伝道者、豆猫さんだよ。
今日はクソ暑い中、私と遊びに付き合ってくれた仲間と盛り上がったクソフォーマットの紹介だ。
その名も「シン・トライバルウォーズ」。
ルールはざっとこんな感じ。
シン・トライバルウォーズ
- 基本土地と「部族」しか入れることができない。
- デッキは40枚以上。基本以外は同名4枚。
- 対戦中のルールは通常のマジックと同じ。
部族カードとは?
部族はMTGで最もマイナーなカード・タイプのひとつである。
これが部族カードだ。
部族を持つカードはすべて非クリーチャー呪文であるが、同時にクリーチャー・タイプを持つ。
例えば「マーフォークをサーチする」というカードがあれば、マーフォークのサブタイプを持つ部族カードを探すことができる。
クリーチャーの不在
あらゆる部族カードはそもそも「非クリーチャーでも、そのクリーチャー・タイプと関連するカードとして扱える」ものとしてデザインされている。
すなわちこの環境にはあらゆるクリーチャーがデッキに入らない。
しかしそれでもクリーチャーによる戦いは発生する。
そう! 「トークンを生成する部族カード」の存在だ。
これらを使うことでプレイヤーは通常のマジック同様にクリーチャー戦闘を行うことができる。
プレイレポート
第一試合、互いのプレイヤーが席に着く。
先行プレイヤーは何かを探すようにダブルマリガンし、先行はテンポの有利を、後攻は手札の枚数有利を得てゲームを開始する。
お互いに初動は沼のカードから…二人ともが黒を選択してのスタート。
第2ターン、先行プレイヤーが置いたカードは…
……《苦花》である。
トークンが起点となるシン・トライバル・ウォーズにおいて1枚のカードが継続的に飛行戦力を生み出し続けるカードは明らかに一線を画している。
対する後攻の2ターン目。
これもまた《苦花》。
このフォーマットでは当たり前の滑り出し……。
後に仲間の一人がこういった。
「苦花・ザ・ギャザリングだろ、これ」
というか、苦花は強すぎることがはっきりしていたのでこれを認めるかどうか、禁止にするかどうかで開始前に議論を重ねたのだった。
この環境の打ち消し呪文は《妖精の計略》がメインであり……
これは肝心の《苦花》がフェアリー・エンチャントであるため打ち消すことができない。
ハンデス 呪文で苦花を捨てさせるのはどうだろう?
ハンデス呪文は ならず者の部族カードで徘徊能力を持つ。
徘徊能力を使うためにはならず者トークンを使わないといけないが、
この環境でならず者を産めるカードと言えば…
フェアリー・ならず者を生成する《苦花》なのだ。
この環境おわってやがる。
とはいえ、「苦花に何を組み合わせるか」が重要であり腕の見せ所ということで苦花はこのフォーマットの中心的カードとして残ることになったのだ。
さまざまな苦花アーキタイプ
対戦相手の苦花を処理することで有利を取ろうとする緑苦花
《棘噛みの杖》により対戦相手のフェアリーを除去する苦花コントロール
杖で蓋をし、《欠片盗み》などでライフゲインをして逃げ切る杖コントロールは強力なアーキタイプだ。
そして追加の飛行戦力としてエレメンタルを搭載した苦花エレメンタル。
4/4飛行である上に、エレメンタルであるため この環境の4点火力《破滅的なかがり火》への「除去耐性」も併せ持つ文句なしの環境上位アーキタイプだ。
苦花を使わざるを得ない環境ゆえに対戦相手のライフも大きく減ることに目を付けた苦花バーンも見逃せない。
この火力呪文はゴブリンであるためインスタント呪文でありながら《ボガートの誕生の儀式》により墓地から拾うことができるのもポイントだ。
最初は青黒徘徊以外にアーキタイプがないと思った環境であったが、
想像以上に多様な苦花構築が存在した。
真夏日の暑さの中、クーラーの利いた部屋で仲間たちとシン・トライバルウォーズで遊んだ時間は想い出として僕らの心に刻まれたことをここに記しておこう。
それはそれとして、その後は統率者戦を普通に遊んで盛り上がったことも書き記しておこう。
虚無フォーマットは用法容量を守って楽しく遊ぼう!
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