今回はソード・ワールド2.5の新サプリメント『バトルマスタリー』で追加された新種族であるハイレプラカーンについて考察します。
ハイレプラカーンとは
既に『バトルマスタリー』を購入されている方は「そんな種族は追加されてないけど…?」と疑問に思うかもしれません。
いいえ、ハイレプラカーンはいます。
試しに『ルールブックⅢ』の66頁、軽戦士生まれの通常レプラカーンと『バトルマスタリー』8頁、踊り子生まれのレプラカーンの技心体を見比べてみてください。
おわかりいただけたでしょうか?
なんと本来なら同じ種族では必ず同じ値になる技心体合計値が、通常レプラカーンよりも2点高い謎の種族が掲載されているのです。
よってここでは『バトルマスタリー』で追加された合計能力値が4高くなる5つの生まれ(魔神使い、天地使い、踊り子、錬金術師、森羅導師)のレプラカーンをエルフ→ハイエルフにならってハイレプラカーンと表現します。
ハイレプラカーンの利用法を考える
能力値差は高レベル体でも「あと1点あれば…」となりやすい項目ですがとりわけ影響度の高い「初期作成」におけるハイレプラカーンのアドバンテージを考えていきます。
まず純粋に(最終的に同じ技能構成になるのなら)レプラカーンよりハイレプラカーンを使った方が能力値ダイスを振ったキャラ作成で強いキャラクターになりやすくなります。
そして、特に『エピックトレジャリー』で追加された「ポイント割り振りによるキャラクター作成」=ダイスを振らない安定したキャラ作成において、ハイレプラカーンはこれまでのレプラカーンを遥かに凌駕する強力なキャラクターとなります。
具体例としては「これまでは絶対に初期作成では装備できなかったハルバード(必要筋力20・威力40)を装備したレプラカーンが作れる」といった種族の初期作成能力値の上限を超えたビルドが考えられます。
他には命中回避HPと複数の能力値で高い値を要求される回避盾を作る際にも大いに役立つでしょう。
初期作成サンプルビルド
ビルド例:ハルバード装備型
生まれ:天地使い
能力値割り振り:A2 B2 C12 D7 E5 F2
技能:バトルダンサー2 ジオマンサー1 エンハンサー1(キャッツアイ)
戦闘特技:《武器習熟A/アックス》《斬り返しⅠ》
武器:〈ハルバード〉(必筋20・威力40)
防具:〈クロースアーマー〉
所持品:〈冒険者セット〉
備考:初期作成金額ではジオグラフが買えないことに注意! 探索判定用技能です。
ビルド例:命中特化型
生まれ:踊り子
能力値割り振り:A5 B5 C11 D5 E7 F2
技能:バトルダンサー2 スカウト1 エンハンサー1(キャッツアイ)
戦闘特技:《武器習熟A/メイス》《斬り返しⅠ》
武器:〈シェルブレイカー〉(必筋18・威力38)
防具:〈クロースアーマー〉
所持品:〈冒険者セット〉
ビルド例:回避盾型
生まれ:踊り子
能力値割り振り:A5 B5 C8 D8 E7 F2
技能:バトルダンサー2 スカウト1 エンハンサー1(キャッツアイ)
戦闘特技:《防具習熟A/非金属鎧》《挑発攻撃Ⅰ》
武器:〈ヘビーメイス〉(必筋15・威力30)
防具:〈アラミドコート〉
所持品:〈冒険者セット〉
後日談というか今回のオチ。
ハイレプラカーンはエラッタ修正の闇に消えた。
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