バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第6話 蛮族退治はまだまだ続く

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ソード・ワールド2.5 種族紹介 | ゲームシステム | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

GM:それでは前回に引き続き基本ルールブックⅠのサンプルシナリオを遊んでいこうと思います。

まずは前回の冒険を経ての成長報告をお願いします。

 

人間の戦士ケイ: オレは筋力が1点伸びて18点になった。

 

GM: おっ、それじゃあ筋力がブレイクしたね。

 

ブレイク(俗語)

ソードワールド2.5では能力値が6の倍数に上がった時に判定値にのるボーナスが上昇する。

そのため冒険を通した能力成長で6の倍数になることを能力値ブレイクとかボーナスブレイクとか呼ぶ人もいる。

 

人間の戦士ケイ:経験点を消費したレベルアップは斥候スカウト技能を伸ばした。戦闘で直接的に役立つわけではないけど、有利な状況を整えたりするのに便利だったからな。

 

GM: そうだね。斥候スカウトソードワールド2.5の技能の中でも特に重要なもののひとつだよ。しっかり上げてくれて助かるよ。

 

エルフの女騎士イルセリエ: わたくしは知力を成長させました。

そして技能は学者セージをレベル2にしましたの。近接戦闘を強くする軽戦士フェンサー技能と迷ったのですけれど、前回の戦いで蛮族ボルグ相手に一切ダメージが通らなかったことを思い出しましたの。戦士としてのキャラクターづけに固執するよりも非力な女騎士ポジションを確立していきたいですわね。もちろんその分、溢れる知性でパーティに貢献して見せますわ!

 

ドワーフの神官戦士オスガル:ワシはまず生命力が成長してブレイク。抵抗力とHPが上がったぞ。技能成長は戦士ファイター技能をレベルアップさせた。

 

タビットの魔導師ヴォーパル:オイラは知力を伸ばしたぜ。技能成長は操霊魔法コンジャラーを伸ばすか迷ったんだけど、高い知力を生かすために新たに学者セージ技能を1レベル取得してみた。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:私は器用度が成長しました。レベルアップは命中力を上げるために射手シューターを伸ばしておきました。

 

GM: 了解です。みんなパーティを組む中で自分の役割を把握してる感じだね。それじゃあ今回の冒険を始めよう!

まず、村長が君たちに薬草などの物資を支給してくれる。500ガメルまでの薬品類を提供してもらえるけど何か希望はある?

 

人間の戦士ケイ: それなら魔香草ってやつを5つもらいたい。このパーティは俺以外全員が魔法を使えるだろ?

オレの野伏レンジャー技能で使えるMP回復用の薬草があると助かると思うんだ。



皆も異論はなかったようなので、ケイに魔香草が5つ渡されます。

 

GM: では村長が娘のティナちゃんに1週間前に摘みに行った魔香草を小屋から取ってくるように頼む。ティナちゃんは9歳の人間の女の子だ。

 

村長の娘ティナ: (取ってきた薬草を渡しながら) 「あの、実は行方不明になってるアルのことなんですが…」と言って君たちに情報提供してくれる。

  • 1週間ほど前にアルくんとティナちゃんは森で薬草摘みをしていた。
  • その時、森の奥をオーロラが照らすのを見た。
  • それを見たアルは「城跡の方だ…」と言うと彼女をその場に残して様子を伺いに行き、そこで蛮族を見た。(この事は大人に話したが信じてもらえなかった)
  • 3日前にアルは「僕が行方不明になれば流石に冒険者を雇うだろう」と言い残し、ひとりで城跡の方へ向かっていった。

村長の娘ティナ:「お願い、冒険者さん達! アル兄ちゃんを助けて!」

 

GM:この話を聞いた君たちは目標値8の見識判定のサイコロを振って欲しい。

判定の結果、ドワーフのオスガル以外は皆、空をよぎるオーロラは奈落の魔域シャロウ・アビスの前兆だと知っていた。

 

ドワーフの神官オスガル: 「奈落の魔域シャロウ・アビスじゃと!?」

 

本来、見識判定に失敗したオスガルは奈落の魔域シャロウ・アビスについて知らない方がいいのだが、奈落の魔神と戦う盾神イーヴの神官という出自的に知らないのも不自然なので、オーロラが魔域の前兆であると言うことだけを知らないものとして扱うことにしました。

 

奈落アビスとはソードワールド2.5の舞台となるアルフレイム大陸にある大穴で魔神の棲む異界へと繋がっている。オスガルが侵攻する盾神イーヴは、この奈落アビスから侵攻してくる魔神から人々を守る宗派なのです。

 

そして、この奈落アビスは単にその方角だけを警戒していれば良いと言うものではありません。アルフレイム大陸全土で、突然 真っ黒な球体が現れる特異現象が起こっていて、この球体の内部は異界へと繋がっています。

 

エルフの女騎士イルセリエ:話を聞く限りでは、残りの魔物は城跡の方にある奈落の魔域シャロウ・アビスを拠点にしようとしていて、アル少年も恐らくそこにいるのでしょうね。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:「村長さん、城跡というのは…」

 

村長:「森の中に昔、城があったと狩人のゼナンが言っておった。彼に聞けばわかるじゃろう」

そう言って狩人のゼナンに取り次いでくれます。

 

狩人ゼナン:「城跡と言ってももう土台の部分だけしか残ってない。建物部分は崩れて無くなってる場所だ。君たちが蛮族を見つけた廃墟よりさらに北の方へ進めば城跡に辿り着ける。少し待ってくれ地図を書いて渡そう」

 

冒険者たちはアルくんを助けるため奈落の魔域シャロウ・アビスへ、向かうことを決めます。

異界の飛び地、さらには蛮族の存在。

一筋縄ではいかなそうです。

 

↓続く…↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ エンディング(仮) 少年の行方

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ソード・ワールド2.5 種族紹介 | ゲームシステム | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

 

GM: では君たちが蛮族のいた廃墟を調べると、村から盗まれた家畜が食べられた後の骨などが見つかる。

まだ食べられていないヤギが2匹と

それから袋に入ったガメル銀貨、

それから蛮族語で書かれた手紙のようなものが見つかる。

学者セージ技能を持ってるのはイルセリエとレベッカの主従チームだったよね。

汎用蛮族語の読み書きはできる?

 

エルフの神官剣士イルセリエ:いいえ。会話を聞き取ることはできますが、読み書きは習得していません。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: お嬢様と同じです。

 

GM: わかった。じゃあ、ここではまだ内容は分からない。

それから、君たちは食べられた骨の後が家畜のものだけで人間の頭蓋骨などはないことに気づく。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル: ほう? となると少年は蛮族に食われたわけではないのか。

 

GM:そのようだね。

一旦、村まで報告に戻る冒険者たち。

彼らが持ち帰った手紙を見て村長は不安げな顔をします。

 

GM: 村長は蛮族語の読み書きを覚えているらしく君たちに内容を伝える。

 

『拠点の占領、あと少し。小僧、しぶとい。食糧不足、村から奪え』

 

タビットの魔法使いヴォーパル: 「他に指令を出せるような偉い仲間がいて、どこかしらに拠点を築こうとしてる…ってことか?」

 

人間の戦士ファイターケイ:「食べられてなかった家畜はまだ手をつけてなかったというわけじゃなく、仲間に供給するための食糧だったのか」

 

GM:村長は君たちに、引き続き蛮族の築いているという拠点を探してほしいと頼んでくる。無論、ゴブリン退治とは別の依頼になるので追加報酬を出してくれるらしい。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: お気持ちはありがたいですが、ゴブリン達の仲間ということなら同じ件でいいのでは? 当面の食事と宿だけ頂ければ引き続き調査すると申し出たいのですが…皆さんはどう思いますか?

 

相談の末、追加の報酬は少年を連れ帰った場合に受け取ることにして蛮族の拠点調査はこの依頼の延長で受けることに。

 (手紙に『小僧しぶとい』とあったので狩人の元で技術を学んだことで、少年はまだ生きている可能性が高いとプレイヤーたちは予想しました)

一旦、疲労した体を癒すために村で一夜を過ごして今回のセッションは終わりになります。

果たして少年を連れ帰ることができるのか…?

これにて1度目のセッションは終わり。

物語は次なるサンプルシナリオに続きます。

 

↓続く…↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第5話 蛮族が住まう廃墟。

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ソード・ワールド2.5 種族紹介 | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

 

 

GM: ゴブリン達の足跡を頼りに君たちは森の奥へと歩を進める。

すると、話に聞いていた通り廃墟が見えてきた。かつて滅んだ魔動機文明時代の倉庫だろうか?

周囲は塀で囲まれているが、肝心の門は壊れて開きっぱなしになっている。

蛮族達が村を襲った後の勝利の宴を開いているのか、建物の中からは少し騒がしい声が聞こえてくるよ。

 

人間の戦士ファイターケイ: どうやら敵は油断しているみたいだ。このまま突撃して一気に叩こう!

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル:ちょっと待った。向こうは油断しているんだから今すぐに攻め込む必要はないぞ。まずは支援魔法を仲間内でかけてから強襲するべきだ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: なるほど。オスガルさんは賢いですね。では、わたくしが皆さんに【フィールド・プロテクション】で防御の祝福を授けます。

 

タビットの魔法使いヴォーパル: よし。それじゃあ今度こそ準備は万端だな。宴会なんかして油断しきってる所に突撃するぜ!

 

GM: じゃあ正面から突っ込んでいくんだね。

君たちが突撃すると中にはゴブリンの群れ以外にもリーダー格と思われる大柄で毛むくじゃらの蛮族と小さな羽の生えた蛮族がいるのが見える。

戦闘開始だ!

 

まずは前回の戦闘同様にドワーフのオスガルが女騎士イルセリエをかばうと宣言。

 

魔物知識判定の結果、蛮族はそれぞれ毛むくじゃらの方がボルグ、羽の生えた方がグレムリンだとイルセリエが見抜きます。

ボルグは冒険者たちよりもレベルの高いパワータイプのボスで、サイコロの出目が高ければ与えるダメージが飛躍的に伸びる「痛恨撃」という特殊能力を持っています。

 

グレムリンはタビットのヴォーパル同様にレベル2までの攻撃魔法を使ってくる小賢しい蛮族です。

 

人間の戦士ケイが先制判定に成功したことでプレイヤー側が先攻で戦闘が始まります。

しばしの作戦会議を経て、最初に魔法使いヴォーパルが全体攻撃をしかけたあと、戦士組が乗り込んでリーダーであるボルグを一斉に集中攻撃することに。

 

タビットの魔法使いヴォーパル:「食らえ、最強魔法【スパーク】!」

(ころころ…)あっ、出目低すぎる…

 

なんとボルグやグレムリンどころかゴブリンたちにまで精神抵抗判定を成功されてしまいます。

スパークは抵抗されたことで与えるダメージが半減。

流れを取り戻そうと攻撃をしかける戦士たち。

オスガルとケイの攻撃は通りますが…

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ:私の攻撃はダメージ…たったの3点。

 

GM: 残念だけどボルグの毛深い皮膚は3点の防護点があるから0ダメージだね。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ: お嬢様の分は私がダメージを稼ぎます。

 

レベッカの扱う魔動機銃トラドールは防護点を貫通してダメージを与えることができる魔法ダメージを発生させる武器です。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:(ころころ…)10点ダメージ!

 

GM: ではその弾丸を受けてボルグは苦しそうにうめくよ。

 

返しの蛮族の手番、ボルグの痛恨撃とグレムリンのエネルギー・ボルトがオスガルに集中し、あわや気絶の危機に追い込みます。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ:ようやくわたくしの活躍機会ですわ。始祖神ライフォスに祈りを捧げ【キュア・ウーンズ】でオスガルさんのHPを回復しますわ。

…10点回復!

 

痛恨撃でオスガルの受けたダメージをほぼ回復し一気に立て直します。

 

人間の戦士ファイターケイ:ボルグに【全力攻撃】で両手持ちのバスタードソードを叩きつけるように斬る。…よしっ、16点ダメージ!

 

GM:おっと…そのダメージだと。防護点の分だけ減らしても駄目ですね。その一太刀をうけてボルグの首が飛びます。

 

リーダーを失った蛮族の群れは一気に瓦解し、あとはイルセリエが適度にグレムリンの攻撃魔法を受けた仲間を即座に回復しながら、順番にゴブリンを駆逐していきます。

 

GM:ではグレムリンが最後に必死の【エネルギー・ボルト】をオスガルに…

あっ。MPがもうないや。

 

MPの切れた魔法使い系の妖魔ほど弱いものはいないでしょう。あっけなく倒されて戦闘終了。これにて冒険者たちは廃墟に集まっていたすべての蛮族の討伐に成功しました。

 

しかし、どうやらこれで話は終わらないようで…

↓次回に続く↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第4話 ゴブリン討伐へ。

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引用:ソード・ワールド2.5 種族紹介 | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

 

GM: さて、では皆さんどうしましょう? このまま村で一晩寝て旅の疲れをとってからゴブリン退治に行きますか? それとも…

 

人間の戦士ファイターケイ: そんなに悠長にしてはいられないな。例え生存が絶望的でも少年を助けるために一刻も早く森へ行くべきだ。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル: ワシも同意見じゃ。すぐにでも救助に向かおう。

 

GM: では少年の面倒を見ていた狩人のおじさんが森までは案内してくれます。すでに伝えた通り、彼はあくまで獣を狩る猟師でしかないので、蛮族のいる廃墟までは連れていってくれず、村へ引き返します。

 

狩人: 「すでに日が落ち始めている。夜の森は危険だ。十分に気をつけてほしい。幸運を祈る」

 

GM: さて、ここから先に進みゴブリンたちが拠点としている廃墟へ行くためには足跡追跡の判定を行なってもらいます。

一番、成功率が高いのはケイだからまずはケイが振ってみて。

 

ころころと転がったサイコロ2つの出目の合計は8。判定成功に十分な値です。



GM: それじゃあケイは斥候スカウト技能での判定に成功したので、ゴブリンたちの足跡を見つける。君がその足跡を追って森に分け合っていくと行く先にゴブリンとフッドが3匹ずつ、合わせて6匹の蛮族がいるのが見える。

ゴブリンたちはまだ君たちに気づいていないようだ。

戦闘を仕掛けるなら先制判定に+2のボーナス修正を貰えるよ。

 

人間の戦士ファイターケイ:よし、じゃあ仕掛けるよ。みんな準備はいいか?

 

一同: おー!

 

GM: それでは戦闘開始です!

まず戦闘準備に行動するキャラクターはいるかな?

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル: ワシじゃ。エルフの嬢ちゃんに【かばう】の戦闘特技を使うぞ。

 

GM: 了解。それじゃあ、次はいよいよ先制判定。

 

サイコロ2つを振って敵側の先制値以上になればパーティ全員が魔物より先に行動できる。

逆に相手の先制値の方が高ければゴブリンたちが先に攻撃してくることになる。

 

GM:

斥候スカウトであるケイは先制力3点を持っているのでサイコロの出目に+3できる。そうそう、さっきの判定でボーナス修正を得ているからもう2点上乗せして+5だね。

 

人間の戦士ファイターケイ: よしっ、仕掛けるぞ! 出目合計は10、+5して先制15点!

 

GM: ゴブリンたちの先制値は11点。ケイの勝ちだ! 君たち全員が先に行動できるよ!

 

タビットの魔法使いヴォーパル : 「それじゃあ、まずはオイラの範囲魔法で一気に削るぜ!」そう言うと【スパーク】の呪文を唱える。

 

【 スパーク】は同じエリアにいる敵5体を同時に攻撃できる魔法だ。

敵は6体いるから、ランダムに1体を選び、その魔物は効果を受けない 選ばれたのはゴブリン。

ゴブリンとフッドは魔法攻撃が弱点のため、ヴォーパルの放った【スパーク】の魔法で7~9点のダメージを受けます。この蛮族たちのHPは10~16点なのでこれは相当大きなダメージです。

 

タビットの魔法使いヴォーパル : 「どんなもんだい! オイラを連れてきて正解だっただろ?」

 

人間の戦士ファイターケイ : 「ああ! とてもたのもしいよ。よし、弱っている奴らから叩いて敵の数を一気に減らすそう!」

 

バスタードソードを鞘から抜いてフッドに走り寄って斬ります。

 

人間の戦士ファイターケイ : クリティカルだ!16点ダメージ。

 

GM : おお、すごいダメージだ。それじゃあ君に斬られたフッドは倒れた。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : 「みな、彼に続けぇ!」と叫んで飛び込むぞ。それとエルフの女騎士どのが蛮族に怯えなくて済むように彼女に対して【かばう】を宣言しておく。

ヘビーメイスの重たい打撃がフッドを粉砕する。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : それに勇気づけられて怯えていた私も覚悟を決めて突撃します。

 

GM : では戦士系のみんなの攻撃でヴォーパルがHPを削ったフッドたちは全滅する。残るはゴブリンだけだ。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ : では私は【スパーク】の当たらなかったゴブリンを狙います。弾丸に【クリティカル・バレット】の魔動機術をかけて…

む。クリティカルには出目が1足りませんでしたね。弱点込みで12点の魔法ダメージです。

 

GM : それじゃあ、撃たれたゴブリンはギャッと悲鳴をあげる。残りHP4点。

これで、全員行動し終えたね。6匹の蛮族のうち、3匹のフッドは倒したけど、まだゴブリンが3匹残っている。今度はゴブリンが攻撃してくる番だ。



GM :うーん。ゴブリンは形勢不利と見るや、汎用蛮族語で「コウサン!コウサン!」と叫ぶよ。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:信用なりません。銃を構えたままにらみつけます。←(蛮族語を聞き取れる)

 

GM:じゃあ仕方ない。戦闘続行だ。 1匹目のゴブリンは誰を狙うかな…サイコロで決めよっと。

(ころころ…)イルセリエを狙って攻撃するよ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : 悲鳴を噛み殺しますわ。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : その攻撃はワシが【かばう】で引き受ける。

 

GM:ではこん棒の攻撃、物理ダメージ9点。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : 9点のダメージを鎧と盾で6点防いで、たったの3点に減らすぞ。

 

GM : では2匹目のゴブリン。  おっと、またイルセリエに攻撃だ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : それは躱します。

 

GM : 最後のゴブリンは ケイに攻撃。

 

人間の戦士ファイターケイ : 6ゾロ。自動成功だ。そんな闇雲なこん棒じゃオレには当たらないぞ。

 

蛮族が手番を終えて 戦闘は2ラウンド目に突入。



人間の戦士ファイターケイ : では一番HPが残っているゴブリンに【全力攻撃】を宣言。

 

【全力攻撃】は回避力が下がる代わりに攻撃のダメージを上げることができる戦闘特技です。

 

GM : 強いな。ゴブリンはその攻撃で倒れるよ。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル : ワシも続くぞ。

盾を捨てて、武器を両手持ちに切り替えて威力を上げる。

 

GM : いいね、2匹目のゴブリンも倒れたよ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ : では私もゴブリンに攻撃しますわ。

(命中判定ころころ…)あっ…出目が低い! 当たりませんでした。

 

GM:ではイルセリエはゴブリンと目が合い、すくんでしまいます。

 

タビットの魔法使いヴォーパル : それを見て、ゴブリンに【エネルギー・ボルト】を撃ち込むぜ。

 

GM : その攻撃魔法で最後のゴブリンも倒れました。戦闘終了です。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ :「ありがとうございます。ヴォーパルさん」

 

タビットの魔法使いヴォーパル : 「危なっかしくて見てられないぜ。やっぱりこのパーティには、オイラの最強魔法が必要みたいだな!」とドヤるよ。

 

一同:(笑)



人間の戦士ファイターケイ :最強魔法【スパーク】は確かに強かったものな(笑)



目的地の廃墟へ着く前に蛮族の小集団を倒した冒険者たち。

しかし、蛮族たちが拠点とする廃墟にはもっと強力な魔物が待ち受けていることでしょう。

蛮族恐怖症のイルセリエ、大丈夫かな。

(続く…)

 

 

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【#MTG】身内マジック・リーグ、デッキ紹介【天頂の探究者、カーリア】

早いもので今月のマジックリーグもお終い。

ローテーションの時期が近づいてきている。


今回は11月のマジック・リーグで私が使ったデッキを紹介するよ。

私が使っていたお気に入りの切り札はこれ!

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山札の上から6枚を見て、最大3枚のカードを手札に加えられる伝説のクリーチャーだ。


とはいえ、このカードで手札を増やすためには少しばかり構築に工夫がいる。

デッキにはバランスよく天使とドラゴンとデーモンを入れなくてはならない。


最初の3パックでカーリアを引いた事で11月の方針が決まった。

天使とドラゴンとデーモンのデッキ!


ただし、それを組むためには買うパックは慎重に選ぶ必要がある。


通常、天使やドラゴンズやデーモンは高いレアリティに存在するクリーチャー種族だ。


なんとなくパックを買っているだけではそれらのアイコニック・クリーチャーは手に入らない。


さて、ではどのパックを買うべきか?


私は主に2つのパックを買い足すことにした。


D&Dコラボパックの『フォーゴトンレルム探訪』と、

北欧神話をテーマにした『カルドハイム』だ。


前者はダンジョンズ&ドラゴンズの名前に相応しく、アンコモンにもドラゴンカードがたくさん入っている。


後者は赤黒にデーモン、白黒に天使が部族として割り振られている。


この2つを交互に買いながらデッキを拡張していけば天使とドラゴンとデーモンのデッキを作ることができる!


実際に引けたそれらのクリーチャーを紹介しよう。


天使

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デーモン

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ドラゴン

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特に《ブラック・ドラゴン》は2枚引くことができた。


通常、リミテッドでは同じパックを組み合わさるけれど…

マジック・リーグでは組み合わせるパックに自由度がある。


最初の3パックから使いたたい切り札を見つけたら、

そのカードと組み合わせてうまく機能するパックを調べて、混ぜてみるといい。


普段はちょっと違うリミテッドの体験が得られるはずだよ!


それじゃあ来月もまた胡乱鯖マジック・リーグをよろしくね!


基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第3話 ゴブリンが現れた村へ。

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引用:ソード・ワールド2.5 種族紹介 | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

GM:街を出て冒険者たちはゴブリンが出たという村へ向かう。道中は田園風景が広がり平和そのものと言った感じだ。しかし、太陽が傾き始めようやく目的地である村が丘の向こうに見えてきたとき、あなた達は異変に気付く。目的の村と思われる場所からは黒く細い煙が立ち上っていた。

 

人間の戦士ファイターケイ:なんだって!?

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:依頼の内容はそんなに切羽詰まったものでしたっけ?

 

GM:依頼の時点ではゴブリンが姿を見せて時折家畜を襲うだけで村にはまだ人的被害などは出ていないという話でした。ですが、この様子ではどうも状況は変わりつつあるようです。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ:とにかく村へ急ぎましょう!

 

GM;ではあなた達が村へ到着すると、村人たちに村長の元へ案内されます。

村長は40歳くらいの人間の男性です。

 

村長:「ようこそ来てくださいました。こんなことならもっと早く依頼を出すべきでした」

 

GM:あなた達にそう告げる村長の服や顔はすすで汚れていた。村長自身も村の火を消すために奔走していたのだろう。今は一旦、落ち着いたばかりのようで村にただならぬことが起こったのは間違いない。

 

村長「昨夜、明け方近くのことです。 ゴブリンたちが村を襲撃してきたのです。恐らく奴らもあくまで様子見のつもりだったのでしょう。幸いにも村人に死者は出ませんでした…。しかし、次に奴らが攻めてくればそうはいかないでしょう…」

 

GM村長はあなた達に何があったのかを話します。まず、襲ってきたのは棍棒を持ったゴブリンと短剣を持ったフッドが合わせて5~6体。みんなフッドという蛮族に対する魔物知識判定を振ってみて。

 

結果は全員成功、フッド族がゴブリンよりも下級の魔物であること、弱点はゴブリン同様に魔法攻撃であることなどを見抜きます。

 

GM:OK。それじゃあ話を進めるよ。

 

村長によると、以前から村の少年が「蛮族を見た!」と騒いでいた。

しかし、大人たちが実際に現場へ向かっても一度も蛮族を目にすることはなかった。

1週間ほど前にその少年が「蛮族の巣を見つけたんだ!」と言ったものの大人たちはまともに取り合わなかった。

すると少年は「それなら、ひとりで蛮族と戦う!」と言って3日ほど前に飛び出して行方不明になった。

 

蛮族が実際にいるかどうかは置いておいて、村の狩人に森へ入ってもらい少年を捜索したところ、狩人が森にある廃墟の近くで本当に蛮族を目撃した。

そこで村長が冒険者ギルドへ使いを出したのが昨日の事、そしてあなた達が駆け付けたものの、どうやら間に合わなかったらしい。

 

村長「そういうわけで、冒険者の皆様がたにはゴブリンどもを討伐してほしいのです。いなくなった金髪の子供…名前はアルというのですが、あいつのこともできれば助けてほしい、まだ生きているのならですが」

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル:「ワシらがゴブリンどもをこの地から追い払い少年を見つけたら必ず連れ帰ろう。我が神、盾神イーヴの名に懸けて」

 

GM:村長は村の者に声をかけ、蛮族を目撃した狩人を呼びます。

 

狩人は30歳くらいの人間の男性。彼のくれる情報を整理するとざっとこんな感じです。

  • 村の少年アルは3年前に蛮族に親を殺されていて身寄りがなく、狩人が親代わりに面倒を見ていた。
  • 狩りの心得を教えていたので、アルは森には詳しい。
  • 自分が蛮族を見た森の廃墟はかつて滅んだ魔動機文明の遺跡。
  • 廃墟は探索済みでめぼしいものはもう残っていないはず。
  • 森まで案内をしてくれる。
  • あくまで自分は獣を狩ることしかできないので蛮族と戦う頭数には含めないでほしい。

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ:「子ども同然に育ててきた少年が戻らないのはさぞかし、心配でしょうね…」

 

人間の戦士ファイターケイ:「ああ一刻も早く、森の廃墟へ向かいゴブリンどもを倒そう。」

 

タビットの魔法使いヴォーパル:よし、じゃあ早速このまま森へ向かおう

 

ゴブリン討伐のため、森へと向かうPCたち。

果たして、少年を生きて助けることはできるのでしょうか…

 

↓続く…↓

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基本根本サンプルず!~すごく普通な冒険者たち~ 第2話 シナリオ導入

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引用:ソード・ワールド2.5 種族紹介 | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

 

それではいよいよ、キャラクター達の顔合わせです。

*ここから先はシナリオ「蛮族を駆逐せよ」のネタバレを含みます。

 

 

GM: それではまずケイさん。自己紹介をお願いします。

 

人間の戦士ファイターケイ: 人びとを守るために冒険者になった女戦士だ。でも、髪はショートにして男のふりをしてる。名前も本当はケイティって言うんだけど、男の名前っぽくケイって名乗ってるんだ。私が女だってことはパーティの仲間にも今のところ秘密だぜ。

 

GM: ケイは既にパーティの何人かと面識があるんだよね?

 

人間の戦士ファイターケイ: ああ。冒険者になるために冒険者ギルドのある大きな街を目指して村を旅立ったんだけど、道中でゴブリンに襲われている二人組を見つけたんだ。

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: わたくし達のことですわね。

元貴族で、没落して冒険者に身をやつしているエルフ。それがわたくしイルセリエ・キーフィリスですの。冒険者としての初仕事としてゴブリン退治の依頼を受けたのですが、私の剣技ではゴブリンの群れに敵わず従者ともども敗北してしまいましたの。そこで私はこう叫びましたの。

「ひぃい。化け物、寄るな!寄るな! いやぁ、こっちにこないでぇえ!」

(↑プレイヤー迫真の演技)

 

一同 : (笑)

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:あの時は私の魔導機銃トラドール銃弾タマも切れて危ういところでした。

 

人間の戦士ファイターケイ: で、そこを私が助けてやって、代わりにギルドまでの案内を頼んだんだ。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: その縁でわたくしたちは3人パーティを結成しましたの。

 

GM: では、そんな3人は今、冒険者ギルドにいます。自分たちにできる依頼が来るのを待っているあなた達のところへ、ギルドの職員さんがやってきて少し困った顔をする。

ギルド職員: 「いまちょうど、依頼が入ったの。ここから歩いて半日ほどかかる村に蛮族が現れたので対処して欲しいという依頼なんだけれど…」

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: 出没する蛮族の種類は分かっているのか尋ねますわ。

 

GM : ギルド職員は気まずそうにゴブリンだと答えるよ。

 

エルフの神官剣士イルセリエ: 「ひぃっ!」

 

人間の戦士ファイターケイ: まぁ、そうなるよな。

 

GM: 職員さんは君たち3人だけでは不安だからと言って同じ部屋にいるタビットとドワーフの二人組に声をかける。

 

タビットの魔法使いヴォーパル: それがオイラたちってわけだ。じゃあドヤ顔でそっちに歩いて行く。

「天才魔導師のオイラの助けが必要かい?」

 

人間の戦士ファイターケイ:若干、ウザいな、このウサ公。でも、魔法使いが欲しいのは確かなので、しぶしぶうなずくよ。

 

タビットの魔法使いヴォーパル:「よしきた。行こうぜ、オスガル。こっちも探索役のいないパーティじゃ護衛仕事以外しづらかったところだし、渡りに船ってもんだよな」

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル:「我が神に誓って、ワシがお主らの盾となろう。」と言って引き受けるよ。

 

GM: あれ? オスガルって20歳じゃなかったっけ。一人称ワシでいいの。

 

ドワーフ神官戦士プリーストオスガル: これは何というかドワーフなまりで、多種族にはオッサンくさく聞こえる感じを演出したかった。本人的にはドワーフ語でオレって言ってるくらいのニュアンスなんだと思う。

 

エルフの神官剣士プリーストイルセリエ: 「では、一緒に来ていただけるのですね。助かります」と安心するよ。盾神イーヴのプリーストがいるなら安心できる。

 

GM: オッケー。それじゃあ3人と2人のパーティは合流して新しい5人パーティが完成した。

成功報酬は5人だと1人あたり500 G《ガメル》で、それとは別に村までの旅程で必要な保存食と回復薬ヒールポーションを渡してもらえる。

職員さんも5人がかりなら大丈夫だろうと、正式に君たちに仕事を回して、ゴブリンが出たという村の場所を教えてくれる。支給されたアイテム以外に買い物があれば道中買っていけるけど何か買って行くかい?

 

プレイヤーたちは相談の上、念のため気付け薬アウェイク・ポーションを買っておいた方がいいという事でタビットのヴォーパルが金を出し、使う可能性がある人間のケイに渡した。

 

GM: ああ、大切なことを忘れてた。

 

ルーンフォークの銃手レベッカ:何を忘れていたんです?

 

GM: 流れで全員ゴブリンについて知ってる前提で進めてたけどもしかしたらゴブリンがどんな魔物か知らないメンバーもいるかもしれないんだった。

全員、魔物知識判定を行ってみて。

 

判定の結果、流石にゴブリンを知らない冒険者はいなかったが、ゴブリンと戦ったことのある3人がゴブリンの弱点が魔法攻撃だと言うことを知っていた。

どうやら冒険は順調に始まるみたいだ。

次回、ゴブリンが現れたという村へ向かいます。

 

《続く↓》

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