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正直者と嘘つきと異言語の問題と天眼によるカンニング

正直者と嘘つきと異言語の問題と天眼によるカンニング

1話から読むにはここから↓

 

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前回の復習はこちら↓

 

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前回までのあらすじ。


「あなたはラヴァエヤナですか?」と聞いたらヤーと言いますか?』という質問をすると、
聞かれた神がラヴァエヤナならヤーと答え、
聞かれた神がペレケテンヌルならダ―と答える。
…ということをメイファーラがカンニングした。


アズーリ「メイはカンニングで答えの質問を引っ張ってきたけど、普通はそういうのってよくないよね」

 

メイファーラ「よくない?」

 

アズーリ「あっ、メイが悪いとかじゃなくてね。普通は答えから逆算しないで筋道だって答えを導くと思うの」

 

メイファーラ「うーん。まあ、『普通』はそうだよね」

 

アズーリ(あっ…何かまずいスイッチを踏んでしまうかもしれない。早めに話をずらさないと)
アズーリ「でねっ、何とかしてさっきの質問を最初から組み上げるロジックはないのかな?って」

 

メイファーラ「つまり『答えの検証』じゃなくて『答えの導出』がしたい、っていうことね」

 

アズーリ「そういうこと。どうやったら筋道立ててその解に至れるんだろう?」

 

メイファーラ「じゃあ、じゃれあってる二人は置いとておいて そこを考えてみようか」

 

アズーリ「おー!」

 

メイファーラ「まずこの問題は不確定な情報がいくつかあるよね」

 

アズーリ「神様の名前2柱分…つまりそれぞれの性質と、ヤーとダ―それぞれの意味の4つ?」

 

メイファーラ「どちらかの名前がわかれば、もう一人の名前がわかる。意味も同じように消去法で決められる」
メイファーラ「だから4つじゃなくて不確定なのは2つだね」
メイファーラ「そして質問は1度きりだから確かめられる情報は1つだけ」

 

アズーリ「つまり普通のに質問をしただけだと、不確定な要素が1つ残ってしまう…?」

 

メイファーラ「だから質問の中の不確定を1つ潰す必要があるってことだね」

 

アズーリ「1つを潰す?」

 

メイファーラ「ええっと、問題で聞かれてるのは神の名前でしょ?」
メイファーラ「だからもう一つの不確定は明かさなくていい」

 

アズーリ「それが潰すってことになるの?」

 

メイファーラ「うん。つまりね、ヤーとダ―の区別がつかなくても神の名前がわかるような質問を考えるの」

 

アズーリ「そんなことできるの? って言いたいけどさっき答えが出てたもんね」
アズーリ「YesかNoかに関わらず、同じ言葉で回答が得られるような質問をする」
アズーリ「そのために『質問文の中に質問文』という入れ子構造の質問を投げかける」
アズーリ「でもどうやったら答えの質問が思いつくんだろう。入れ子の質問にするとしてそこでは何でも聞けるよね」

例えば「1+1は2ですか?と聞いたら、ヤーと答えますか?」でもいいわけでしょ。

 

メイファーラ「うーん。確かに」

 

ミルーニャ「それはですね!試しにその1+1でひゃんがえて見るといいと思ひますよー」

ほっぺを引っ張り合う幼い喧嘩をしながらミルーニャがアドバイスをくれる。

 

アズーリ「えーっと。答えるのが正直なラヴァエヤナなら…」

 

ヤーがYes→ヤー
ダ―がYes→ヤー

アズーリ(なんだ。これでもいいんじゃないか)

 

アズーリ「逆のことを言うペレケテンヌルなら…」

 

ヤーがYes→ヤー
ダ―がYes→ヤー

アズーリ「あれ??」
アズーリ「なんで?」
アズーリ「もう一回ゆっくり考えさせて」

 

間違えている可能性があるとしたらペレケテンヌルの方だ。
回答ペレケテンヌル ヤーがYesの場合

質問は「1+1は2ですか?と聞いたら、Yesと答えますか?」の意味。
ペレケテンヌルは1+1は2ですか?にはNoで答えるので
質問への正しい答えはNoだけど…こいつは嘘つきなのでYesと答える。

今はヤーがYesなので答えはヤー…ダメじゃないか。

 

ミルーニャ「そうなんです。単に質問への答えを聞くだけだと答えは統一できても、すべて統一してしまうので答えにはたどり着けないんですよ」

見れば部屋の隅に口にガムテープを張られ後ろ手に縛られたハルベルトが転がっている。
そういえば昔、ミルーニャがハルベルトに同じようにバツ印のついたマスクをかけさせられて黙らされてたことがあったっけ。
意趣返しだろうか?
呪文使いに対してこれ以上ないほどよく刺さるだろうけど。

 

ミルーニャ「さて、ではもう一工夫しないとその質問形式では攻略できないわけです。どんな工夫が必要だと思いますか?」

 

アズーリ「ええっと。答えを統一しようとしたら、全員の答えが統一されちゃったんだから…」
アズーリ「それぞれの神に別の答えを出すように促せばいい…?」
アズーリ「でもそんなことできるの? いや、できるから答えがあるんだけど…何も知らないところから考えるとして」

 

ミルーニャ「そもそもなんで1+1=2を聞いたか思い出してください」
ミルーニャ「ラヴァエヤナがYesと答える質問なら何でもいいってことです」
ミルーニャ「そしてそれはラヴァエヤナがNoという場合でも同じ効能があるんです」

 

アズーリ「『1+1=10ですか?』っていう偽りの質問でもいいってこと?」
アズーリ「その場合YesとNoが裏返るんだよね」

 

ミルーニャ「おっとその質問はマズいかもしれませんね。『1+1=10』は真実なので」

 

メイファーラ「どうしたの? ハルさんと格闘してる時に頭でも打った?」

 

ミルーニャ「撃っていませんよ! 『1+1=10』もまた真なんですってば…」
ミルーニャ「いやまあ、この話を引っ張っても仕方がないので…『1+1=3』ならいいですかね…」

 

メイファーラ「『1+1=3』なら偽でいいんだ、変なの」

 

ミルーニャ「変じゃないです。一般的な杖的思考というものです」

 

アズーリ「えっと、じゃあその『1+1=3』だとして…」

『1+1=3ですか? と聞いたらヤーと言いますか?』

アズーリ「この場合はラヴァエヤナもペレケテンヌルもダ―って答えるよね?」
アズーリ「ヤーとダ―のどちらがYesかに限らずに」

 

ミルーニャ「そうです。つまりまとめると…」

 

『真実の質問』を聞いたときヤーと言いますか?

では、常に答えはヤー

『偽りの質問』を聞いたときヤーと言いますか?
こちらは常に答えはダ―になります。


ミルーニャ「ここまで来れば聡明なアズーリア様にはわかりますよね…?」

 

アズーリ「ええと。ペレケテンヌルは答えが逆になるだけで真偽の判定はラヴァエヤナと基本的には同じ…」
アズーリ「だから『真実の質問』も『偽りの質問』も2柱の答えが統一されてしまう」
アズーリ「もし『ラヴァエヤナにとって真』で『ペレケテンヌルにとって偽』である質問があったなら…」
アズーリ「ラヴァエヤナのみがヤーと答え、ペレケテンヌルがダ―と答える質問になる!」
アズーリ「そうか! だから名前! 神様は名前が違うんだから、名前を問う質問は真偽がスイッチするんだ!」

 

『あなたはラヴァエヤナ神ですか?』という問いは、
ラヴァエヤナにとっては真実の質問で、ペレケテンヌルには偽りの質問になる。

 

『あなたはラヴァエヤナ神ですか?』と聞いたらヤーと答えますか?は、

ラヴァエヤナにとっては『真実の質問』にヤーと答えますか?
→答えは常にヤー

ペレケテンヌルにとっては『偽りの質問』にヤーと答えますか?
→答えは常にダ―

 

アズーリ「やった! 解けた!」

 

メイファーラカンニングなしでも解けるものなんだねえ」

 

アズーリ「さーて、これで今日の修業は終わり!お買い物にでもいこっか」

 

メイファーラ「私もついて行っていい?」

 

アズーリ「もちろん!」

 

ミルーニャ「あのぅ…非常に言いづらいんですがアズーリア様…」
ミルーニャ(今のはあくまで問題を解体したやつで、本題の厄介な部分…マロゾロンドを除いたものなんですよね…)

 

アズーリ「あっ、もちろんミルーニャも!」

 

ミルーニャ「きゃー!嬉しい! もちろんお供しますー!アズーリア様の行くところならミルーニャは地獄の底までご一緒しますよ!」


今回のポイント

神の名前のようなプレイヤーが知らないが回答神の知る情報を組み込むことで答えに近づける。
答える神によって『真実』か『偽り』かが異なる質問入れ子構造で問うことで神を識別できる。

スタンダードPauper(コモン限定構築)とは何か?

やあ、バーチャルVtube(バーチャルモデルを用意して架空のVtuberになり切って記事を書く遊びをする人)で
MTGプレイヤーの豆猫さんだよ。

 

最近いろんな連載記事を抱えた上にバーチャル蠱毒の沼にはまったりしているので、
MTGの記事は久しぶりだね。

というわけで久しぶりのMTG記事。

えっと何の企画だっけ?

うん。スタンダードPauperの記事とか連載中だった。

 

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では今回は【スタンダードPauper】のおさらい。

【スタンダードPauper】って何?っていう解説記事です。
順を追って説明するので結論だけが読みたい人は一番下までスクロールしてほしい。

 

Q.まずPauperの読みを教えて。
A.一般的なカナ表記はパウパーですが読みはポウパーのが近い…かな?
この辺の曖昧さを避けるために私はスタンダードPauperとカナ英語まじりで書いてます。
Standard Pauper スタンダードパウパーと書く人もいるので、表記ゆれ検索の時にはそれらの呼び方もご利用ください。


Q.スタンダードPauperって何? 
A.スタンダードPauperとはMTGのコモン限定フォーマットです。
比較的最近発売された通常セットのカードのうち、コモンカード(一番レア度が低いカード、遊戯王で言うノーマル)しか使えません。


Q.フォーマットって?
A.フォーマットというのはMTGでデッキを組む時の「約束事」「ルール」です。
どのカードは使っていい、どのカードは使ってはいけないという取り決めですね。
通常、MTGの対戦は同じフォーマットで組まれたデッキで戦います。
草野球にプロを呼ぶなよ…みたいな話でしょうか?


この手のカードゲームはよく「お金持ってる奴が強いんでしょ?」みたいに言われるものです。
半分正解です。お金持ってる奴は強いです。
でも半分はハズレです。だってプロの試合とか見れば「全員がお金をかけてる」わけじゃないですか。
フォーマットにより使えるカードを制限することで、「使えるカードを制限」「かけるお金の上限を下げる」効果があります。

自分のお財布事情にあった上限金額で強いデッキが組めるフォーマットを選ぶことで、
楽しくゲームができるでしょう。

 

Q.スタンダードPauperのデッキっておいくら万円…は冗談にしても何千円あれば組めますか?
A.僕の経験則から言うと福沢諭吉どころか野口英世1人で足ります。

そんなに怖がらなくても大丈夫。
というかそれだけかけるのは多分「イラスト違い」だとかにこだわって同じ性能でも高いのを買う場合ですね。

「 5 0 0 円 」で十分です。
1コインかかるならそれは「高い方」のデッキです。
そう、スタンダードPauperは前述の「上限金額」が恐ろしく安いのです。

 
Q.どうしてそんなに安いの?
A.ほとんどが使われないカードだから、そして供給量が多いからですね。
スタンダードPauperで使われる「一線級のカード」が他の「金額上限の高い」ルールで使われることは非常に稀です。
そのためカードショップなどではこれらを買い取るときに査定などをすることなく、
「値段がつけられないので無料引き取りになりますがいいですか?」
「100枚で10円として買い取ります」
「ご不要でしたら、こちらの回収BOXへ」
などのやり方で集めて、安値でそれを売っているので買う時の値段も非常に安いです。

また現在発売中のパックに限定されているので「昔の古いカード」などの流通が少ないカードを使わないため


Q.MTGって高いゲームだと思ってた。
A.半分正解で半分違います。
MTGは確かに高い部類のカードです。ですがそれゆえに値段の格差はかなりのものです。
ほぼ同じカードだとしてもわずかな違い(プロにとってはわずかじゃない大きな違い)により、
値段は大きく差が付きます。
結果的に「わずかに劣るカード」は恐ろしい安さで取引されます。
「わずかに勝るカード」であるレアを求めてパックを剥いた人が「ゴミ」として捨てるカード…
それらも立派に「MTGのカード」なのです。
それらを集めてMTGを遊ぶことは可能なのです。

 

Q.使えるのはどんなカードなの?
A.スタンダードPauperは公式大会がないので、あくまで「このブログで扱うルール」だと前置きしておきますが、以下のようなものになります。

 

・使えるカードはスタンダードでコモンのカードである。

スタンダードでは基本的に以下のパックから出るカードが使える(2018年現在)
【イクサラン】
【イクサランの相克】
【ドミナリア】
【基本セット2019】
【ラヴニカのギルド】
これらのセットにコモンで収録されているカードはスタンダードPauper使用可能である。

・スタンダードは新しいパックが発売されると使用できるカードが変わることがある。

スタンダードPauperでもそれに準拠して使えるカードは変わる。
禁止カードが出た場合、このブログでは禁止されたものとして扱う。
現代マジックでコモンのスタンダード禁止カードなんて出るわけがないって?
僕も去年までそう思ってたよ。

(さらば霊気との調和)
ただしスタンダードで禁止されずに他のフォーマットで禁止された場合、
スタンダードPauperでは使用可能とする。
その他のフォーマットがPauperであっても、である。
例を挙げると昔《宝船の巡航》というコモンカードがあった。

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これはモダンやPauperで禁止された凶悪なカードだが、スタンダードでは禁止されなかった。
古いカードと組み合わせた時に非常に凶悪なものだったが、
スタンダードでは凶悪とは言えなかった(弱かったとは言ってない)
そのためスタンダードで使用する分には問題なかったのだ。


当ブログのスタンダードPauperではそのような場合、《宝船の巡航》は禁止されない。
ただし、これは昔の話で既に《宝船の巡航》はスタンダードを去った。
現在のスタンダードPauperでは使えない。

 

・再録カードは高いレアリティでも使える。
例えば《森林地の小川》というカードがある。

 

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【基本セット2019】というパック(2018年11月現在スタンダード使用可能)にコモンカードとして収録されている。
なので《森林地の小川》という名前のカードをスタンダードPauperで使える。
実はこのカードを過去に何度もイラスト違いが作られていて、同じ名前で同じ効果で「レア度」と「絵柄」が違うものがある。
例えば【イクサランの相克】というパックではイラスト違いの《森林地の小川》がアンコモンで存在する。

イラストはカードの強さに関わらないので、あなたはアンコモンの森林地の小川も使うことができる。
好きな絵柄を選んで使おう!


・過去にコモンで再録時にレアリティ格上げがあったカードは使えない。
《稲妻の一撃》は強力なコモンカードなので使いたい人も多いだろう。
そしてスタンダードでは《稲妻の一撃》がイラスト違いで再録されている!
素晴らしい!君はこのカードをスタンダードPauperで使えるだろうか?
答えは「No」である。
《稲妻の一撃》はスタンダードではアンコモンに格上げされている。
それだけこのカードは強力だと、制作側は判断したのだ。
昔、コモンとして初登場したカードであっても
現在のパワーレベルの判断としてレア度が上がった以上は、スタンダードPauperでは「強すぎる」ものとして
使用できない……というのがこのブログでの判断だ。

注意してほしいのはスタンダードPauperには公式大会がないということ。
もし君が友達と遊ぶなら、その友達と相談して「使える」という結論になったなら
それを使っても何も問題はない。

一応このブログでの判断は以下のようになる。


・レアリティ違いのカードがある場合、コモン版がスタンダードでコモンなら使用可能

 

Q.12月7日に新しいパックが発売するんだって!当然このコモンも使えるんだよね?
さっき使えるって言ってた宝船の巡航も入ってるんだ!

A.もうしわけないが使えない。

そのパックはアルティメットマスターズといって過去の超強力なカードを再度収録して、
古いので手に入れづらいという新規層に入手チャンスを与えるためのパックだ。
内容もアルティメットに値するものが多く収録されている。

だが、これらはスタンダードでは強すぎるのでスタンダードに解禁されるわけではない。
残念ながら《宝船の巡航》はやっぱり使えないんだ。

 

スタンダードPauper構築まとめ


・黄金律
 あなたのプレイグループで相談して使用禁止カードや使用可能なカードを決めればよい。以下はその指針に過ぎない。


「Standardで使用できるカード」のうちコモンカードのみが使える。

・名前の同じカードがコモンでスタンダードに再録されているなら、古い絵柄違いでも使える(それがアンコモンだとしても)

・昔のコモンカードと同じ名前のカードがアンコモンでのみ再録されてスタンダードにいる場合は使用できない。


さあ、みんなもスタンダードPauperでデッキを構築してMTGしよう!

 

バーチャル蠱毒の蠱毒って何?

バーチャル蠱毒蠱毒とは何か?

 
やあ。バーチャルVtube(バーチャルモデルを用意して架空のバーチャルYoutuberになりきる遊びをする人のこと)の豆猫さんだよ!
 
 
 

バーチャル蠱毒蠱毒って、何?

 
Twitterのバズワードである「バーチャル蠱毒」「サイバーパンク蠱毒
 
この蠱毒って何?
そもそもなんて読むの?「ちゅうどく」??っていう感じで
蠱毒というものがわからない人への説明と豆猫さんの持論の記事です。
 
(バーチャル蠱毒への言及は)ないです。
 
 
1.蠱毒の読み方
 
そもそもなんて読むのか分からない、わからないので打つこともできない。みたいな人はいるだろう。
蠱毒」は「こどく」と読む。毒がドクなのはわかると思うので、蠱がコだとわかるだろう。
「こどく」で変換すると孤独などに混ざって蠱毒の字が出てくるだろう(変換ツールにもよるけど)
 
2.蠱毒って何?
 
中国系の「呪い」の手法です。
箱の中に毒のある虫をたくさん入れる。
エサは入れない。
お腹がすくので共食いを始める。
食べた奴の中に食べられた奴の毒がたまる。
いわばスーパー毒虫だ。
このスーパー毒虫を別の毒虫が食べてウルトラ毒虫になる。
 
 
これを繰り返して最後の一匹はスーパーウルトラアルティメットハイパー毒になる!!!
 
凄い毒なのでこれを使えば証拠を残さず人が殺せる!!
 

小学生か!!!!

 
バカみたいな話だがそういう物が信じられていた時代があったのだ。
 
さらに実際に「蠱毒を創ろうとした人を罰する法律」が作られた時代もあったらしい。
中国は魔境だなあ…などと他人ごとではいられない。
 
日本にも伝承され平安時代には蠱毒を用いた罪で島流しにあった人たちもいるらしい。
捕まるってことは証拠残ってるやん(あるいはもっと怖い裏があるかもしれないけど後述)
 
バーチャル蠱毒と呼ばれるアレはこの辺の「互いに食い合わせて一番すごいのを作る」というところからバーチャル蠱毒と呼ばれ始めたんだろう。
僕も流石に蠱毒を連想したし…。
 
3.なんで蠱毒を創るの?
 
さて、なぜこんな回りくどいことをするのだろう。
 
そもそも強い毒にしなくても「普通の毒」で十分人は死ぬ。
 
フグの肝でも料理に混ぜ解けば十分だ。
テトロドトキシンで人は死ぬ。
 
それが「蠱毒」にまつわるもう1つの伝承に関わってくるのだ。
 
蠱毒の最後の一匹が何の虫だったかで蠱毒の名前が変わる。
 
ムカデの蠱毒なら百足蠱とか。
 
その中で特に素晴らしいとされるのが金蚕蠱(きんさんこだ。
金…蚕…?
蚕はカイコ、あの小学生が箱の中で飼う芋虫だ。
え? そんなことしたことない?
マジで!?
あるあるーって人は懐かしんで頂いて、ないって人は田舎の風習だと笑い飛ばしてもらおう。
私の小学校ではやったんだよ。おカイコさまを買うの。
 
脱線ーカイコの話ー
 
カイコは繭を作って蛾になるので、この繭の球を人間様がいただいて絹を作るのに使う。
なので人間は「家畜」としてこの芋虫を飼うんだけど。
 
じつはこの生き物、世にも珍しい「人間がいないと生きられない」動物である。
飼い犬とかもそうじゃん? みたいに思う人はいるだろうが、野良犬として奴らは生きることができる。
いやまあ、その結果として飢えとか自動車事故とか駆除とかで死ぬことはあるけど
少なくとも「生きていく」ことはできる。
 
カイコにはそれができない。
カイコは芋虫なので成長すると美しいチョウになる。
(美しくないとか、チョウじゃなくてガという意見もあるだろうけど一旦置いておく)
 
ところがこのチョウ、まったく飛べないのである。
羽はついている。バタバタすることもできるし地面を気合で歩ける。
それだけだ。飛べないし逃げられない。
 
そして美しい上に威嚇の文様もない真っ白な種類は、自然界に保護色として溶け込めないので
あっさり鳥に食べられて死ぬ。
 
それだけじゃない。
カイコは食べ物のえり好みが激しくクワの木の葉以外の植物を食べないとまで言われ
チョウになるとき「口がなくなる」
口がないので当然ご飯は食べれなくなる。
 
後はもう子孫を残して死ぬ以外にすることはない。
 
あまりにもかよわい「家畜」であるカイコはもう二度と「野生化」しないだろうと言われているのもうなづける。
 
脱線ーここまでー
 
 
こんなか弱くも美しい生物を「毒虫詰め合わせバトルロイヤル」の勝者にしたときに生まれるのが金色に輝くカイコ。
金蚕蠱というわけだ。
 
クワしか食べないって言ってるのに他の虫を食うわけないだろ!
 
流石に無理ゲーなので投げ出した人が派生させたのかは定かではないが
質のいい百足蠱毒を創ると最後の一匹が金蚕に「変身する」という伝承もあるらしい。
 
いや、あのさあ…
スーパーウルトラアルティメットハイパー毒の時点でおかしかったけどさあ…
もうここまでくると完全にもうおとぎ話である。
 
だから蠱毒は「暗殺術」とかでなく「呪術」なわけだ。
 
杖でついて科学の目で見るものでなく、邪視的な世界変革を期待する呪術だ。
 
 
そんな金蚕蠱の毒がには当然、呪術的効力が宿る。
 
いわく、この毒を盛られたものは「すぐには効果が出ず、じわじわ効いて後から死ぬ」
 
つまり誰がいつ盛ったかタイミングが分からないので証拠が得られない。
 
そして、金蚕の蠱毒に秘められたもう一つの呪術的効力。
 
「この毒で殺されたものの富が、なんらかの理由付けされて殺したものの元に転がり込む」
 
遺言で指名されてたとか、正当な継承者が「不運」にも死んだので継承順が回るとか、
まあ何か巡り巡ってお金が転がりこんでくるのだ。
 
金蚕蠱は蚕なのでとてもとても丁寧に育てないと死んでしまう。
その「丁寧に届ける財力」を手に入れ、余剰分で豪華な暮らしができるというわけだ。
 
 
つまり「殺したいから毒で殺す」のではなく「金が欲しいから蠱毒で殺す」のである。
 
邪悪な呪術だ―
 
 
非常に強力な邪視的呪術であるように見えるが、これってもしかして「使い魔」系統の呪術、すなわち「関係性」の呪術なのではないだろうか。
 
 
4.使い魔はどちらか?
 
さて、金蚕蠱は「使い魔」系統の呪術だと仮説を立てた。
これは関係性の呪術だ。従属する手ごまを得る術だ。
ところで従属してるのはどちらだろう?
 
金蚕蠱はよい環境で贅沢に暮らしながらお零れを下僕たる人間に恵んでいるように思えないだろうか?
 
毒だけ与えてやれば、それを使って人間が金銭を集めて自分を待遇良く扱ってくれる。
 
つまり「支配のための道具」を生み出す呪術でなく「使えるべき相手を生み出す」呪術なんじゃないか? という仮説だ。
 
だから完全なる家畜であるカイコになるのか。なるほど。
 
ふむ。大変興味深い。
 
 
5.本当の蠱毒
 
いやまあ、ここまでまじめ腐って書いてきたけど馬鹿じゃないの?
そんなものは実在しないよ。
豆猫さんはそう思う。
一方で「蠱毒」というシステムそのものは実際に「呪い」として使われていたのではないか?
と考える。
 
実際に「蠱毒」を使った咎で島流しになった人の記録がある。
金蚕毒を使った証拠があったから島流しにあったのだろう。
 
金蚕毒を使ったのはどんな人だろう?
周りの目にはこう見えるはずだ。
 
「不慮の事故などで亡くなった金持ちの財産を得た成金」
 
…待って。
なんか話が違ってこないか?
 
超自然の現象など起きてない前提でこれを見ると
正しい筋書きはこうではないか??
 
「偶然にも金持ちになったアイツが妬ましいので、怪しい方法で殺害したという難癖をつけて社会的に消す」
 
そのための「蠱毒という呪術」のでは?
 
そう考えると蠱毒の奇妙な効果の意味が見えてくる。
「飲ませた後じわじわ来て死に至る」
飲ませた事実などないというアリバイをたやすく破る。
死んだときにその場にいなかった?
当たり前だ。後からじわじわ効く毒だからな。
 
「証拠が残らない」
そう、証拠がないのだ。
証拠がないものを「証拠の残らない毒で殺した」と糾弾できるわけだ。
 
 
あー。これ「蠱毒」という呪術の本質はこっちなんじゃないの…?
「幸運が転がってきた妬ましいアイツ」を社会的に葬る語り直しの呪術。
つまり呪文系統の呪術なんじゃないの??
 
というわけで、豆猫さん的な蠱毒の四大呪術系統は
 
杖でも邪視でもなく「使い魔よりの呪文」の呪術ではないか?
 
と思うのでした。
 
なんか書いてるうちに思考が発展していったので書いてて筆が止まらなかったし、
こういう興味深いことを書いてバーチャル蠱毒のストレスから逃れられたのはとてもいいことだと思いました。
 
おしまい。

正直者と嘘つきと異言語の問題(道化抜き)


↑の続き。読んでない人はそちらから。


ミルーニャ「アズーリア様。じゃあもう少し簡単な嘘つき村パズルから入りましょう」

アズーリア「え? 待って待って、ただでさえ頭がパンクしそうなのに更に問題を増やすの?」

ミルーニャ「増やすというより解体ですね。一部分だけ取り出して解くんです。先ほどの問題で目の前の神様を2人に減らして、マロゾロンドを取り除きます。」


あなたの前に二人の神がいてどちらかはラヴァエヤナ神、もう一人はペレケテンヌルのクソ野郎です。
あなたが「Yes・Noの問」を投げた時にラヴァエヤナ神は常に真実を答えますが、
ペレケテンヌルは逆の答えを返します。

ただし神は返答を神の言葉で返します。

「ヤー」と「ダ―」の2種類がそれぞれ「Yes」か「No」に対応しますが、どちらがどちらに対応しているかはわかりません。

あなたは「Yes・No」の問をどちらか一人に一度だけ投げかけることができます。

どのような問いであれば、ラヴァエヤナとペレケテンヌルを区別できるでしょう?

ミルーニャ「まあ、こんな感じに簡略化できますね」

アズーリア「うわー。すごくすっきりしたね。やっぱりマロゾロンドが一番悪さしてたんじゃない?」

ミルーニャ「いえいえ、ペレケテンヌルも相当悪い奴でしたよ。あー、ペレケテンヌルの依代にされるところだったミルーニャかわいそう! 今のミルーニャがいるのはアズーリア様のおかげですぅ」

ハルベルト「そういう媚びた喋りはしなくていいから」

ミルーニャ「あなたには絶対してやらないので安心してください」

ハルベルト「ふんっ」

ミルーニャ「ふんっ」

アズーリア「ええっと、マロゾロンド抜きのパターンだよね?」

ミルーニャ「そうです。二択のパターンですね」

アズーリア「うーん。いや、ダメだこれ。せめてわかる言葉で喋ってくれないと」

ミルーニャ「そんな甘えたことをいっていてはいけません。奴らときたら、こっちとまともな意思疎通する気がないんですから」

アズーリア「ええっと…」

ハルベルト「音だけしか判別できないなら意味を無理にとってはダメ。ヤーはイヤーと音が似てるからNo」

ミルーニャ「適当なことを言うのはやめてください。それならダ―はダメと音が重なりますよ」

ハルベルト「ひっかかった。駄目という言葉の語源となるゲームはそもそもこの世界に…」

ミルーニャ「問題が解けないからって細かい揚げ足取りで優越感に浸ろうとするのやめてくれます?」

ハルベルト「ハルは間違ったことは言ってない。勝手にあなたが食ってかかってきてるだけ」


アズーリア「ああ、もう。二人ともやめてってば」

ハルベルト「それもこれもアズが早く解かないのが発端。アズが答えを出したなら解決する問題」

アズーリア(そこでこっちに振るの!?)

アズーリア「ええっと。まず最初の質問で…じゃなかった今回は質問は1つしか出せないんだった」

アズーリア「『あなたはラヴァエヤナですか?』だとそもそもヤーとダ―の区別がつかない…」

???「3人集まって何してるのー? あたし抜きで密談?」

部屋に入ってきたのはメイファーラ。

メイファーラ:アズ、ハル、ミルーニャの友人。額の第三の眼でなんでもお見通しの「天眼の民」

メイファーラ「ふーん。論理パズルねー。アズ―リア、私が答え教えてあげようか?」

ミルーニャ「!?」

ハルベルト「!?」

ミルーニャ「メイファーラ。わかるんですか、って聞くまでもないですね…私のテキスト、カンニングしましたね、あなた」

メイファーラ「カンニングって言い方は酷いなあ。たまたま『視界』に入っちゃっただけだって」

ミルーニャ「よ、よくもぬけぬけと…!これじゃあせっかくミルーニャが用意したアズーリアさまとのマンツーマンドキドキレッスン計画が…!」

メイファーラ「そもそもハルさんがいる時点でそのプランはもう破綻してるよねー」

メイファーラ「というわけで見ちゃった…もとい見えちゃった答えによると『あなたはラヴァエヤナですか? と聞いたらヤーと言いますか?』と聞くみたいだね」

聞かれたのが正直に答えるラヴァエヤナなら、
ラヴァエヤナですか? の問にはYesと答えてくれる。
で、ここでヤーがYesなら、Yesというか? の答えもYesなのでヤーと言ってくれる。

アズーリア「でもそれって全部うまくいった時だよね? 聞いた相手が正直に答える神様で、聞いた内容が正解で、その上でヤ―が肯定の時。」
アズーリア「そこまで条件がそろってないとヤーとはいってくれないんじゃない?」

メイファーラ「そうだねー。どうなってるの? ミルーニャ」

ミルーニャ「それはですねー。もしヤーがNoの意味だとどうなるかというと…」

『あなたはラヴァエヤナですか? と聞いたらヤーと言いますか?』という質問は、
『答えがYesである問い』に『ヤー(No)と答えますか?』という意味の質問になる。

正直者のラヴァエヤナはYesであるものにNoとは『言えない』のでその質問は否定しないといけない。

ミルーニャ「さて、アズーリア様? じゃあラヴァエヤナはなんて答えますか?」

アズーリア「えっと、Noでしょう…あれでも今はNoがヤーだから…さっきと同じ!?」

ミルーニャ「はい。なんとヤーがイエスだろうとノーだろうと、ラヴァエヤナに聞いた時はヤーと答えてくれるんです。」

アズーリア「じゃあ、逆にその質問を受けたのがペレケテンヌルだったら…」

ミルーニャ「『あなたはラヴァエヤナですか?』という問いにペレケテンヌルが答えると、ラヴァエヤナではないのでNo…なんですけど、クソ野郎は嘘つきなのでYesと返します」

アズーリア「えっと、それでYesがヤーだったら…?」

ハルベルト「『あなたはラヴァエヤナですか?』の問いにはヤーと返す。でも、質問の内容はヤーといいますか?だから」

メイファーラ「ヤーって答えるんだからヤーって答えますか? への答えはYesだ!」
メイファーラ「あっ、でもこいつは天邪鬼のペレケテンヌルだからNo…?」

ミルーニャ「その通り。ここペレケテンヌルのクソ野郎が二回嘘つくのでややこしいんですよね。とにかく得られる答えはNoです」
ミルーニャ「今の例だとヤーがYesなので、Noという言葉は…」

アズ―リア「ダ―! あっ!さっきと逆!!」

アズーリア「ちょっと次は私に最後まで言わせて…」

アズーリア「最後に残ってるのは…」

・質問に答えるのは嘘つきペテレケンヌル。ヤーはNoの意味。

→最初のあなたはラヴァエヤナですか?の部分はNo…だけど嘘つきなのでYesと返す。
→NoがヤーなのでYesと返すということはダ―と返すということ。
→ヤーと答えますか?と聞かれててダ―と答えるんだから、答えはNo…だけど嘘つきなのでYes。
→問いかけた質問に帰ってくるのはYesの意味の言葉。

アズーリア「えっと…今はYesの意味なのは…ええっとヤーがNoだからダ―!」
アズーリア「ダ―だ! 答えはダ―! ヤーがYesでもNoでもダ―!」

ミルーニャ「そういうことです。『あなたはラヴァエヤナですか? と聞いたらヤーと言いますか?』という問いかけをしたときには…」

・ヤーがYesでもNoでも関係ない。
・ラヴァエヤナなら絶対にヤーと答える。
・ペテレケンヌルなら絶対にダ―と答える。


ミルーニャ「不可思議な信託を与えてくるような神性をただヤーとかダ―という鳴き声を上げるだけの獣に零落させる! 再現性による神性の零落! まさに杖の奥義…!」
ミルーニャ「あー。あの糞ペレケテンヌルをダ―と鳴くだけの三角錐生物に貶める…考えるだけで気持ちがすかっとしますね」
メイファーラ「獣はそういう複雑な思考はしないんじゃない?」
ミルーニャ「複雑な思考を内部でしてるかどうかなんて関係ありませんよ。同じ鳴き声だけを挙げる哀れな姿が観測されたなら、それは観測された通り哀れな獣。これが杖思考です。観察された『結果』が重要なんです」
ミルーニャ「アズーリア様、今からでもそいつからミルーニャに乗り換えません? アズーリア様とミルーニャなら多分、神殺しの成果を引っ提げれば杖の末妹候補の座を狙うのも不可能ではないかと!」

アズーリア「まだ諦めてなかったんだ、それ」

ミルーニャ「当然です。諦めて運命に妥協するなんて私らしくないですから…」

ハルベルト「ハルをのけ者にして何を勝手にいい雰囲気を作ってるの…」
ハルベルト「もうアズはハルのものだから。絶対に渡さない」

メイファーラ「モテモテだねー、アズーリア」

アズーリア「モテモテっていうかこれは…」

メイファーラ「じゃあ二人がほっぺつねりあったりくすぐりあったりする不毛な争いは置いておいて進めちゃおうか」



今回のまとめ。
・マロゾロンドがひっかきまわさない場合、ヤーとダ―の意味を知ることなく2柱の神の名前を明らかにすることができる。


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https://omamesensei2.hatenadiary.jp/entry/2018/12/04/082457

正直者と嘘つきと道化、そして異言語の問題。

 

登場人物紹介

アズーリ:呪術を勉強中のおふとんごろごろ目おふとんから出たくない科系女子。

ハルベルトアズーリアの横暴な呪文使いのお師様。でもまだ幼い。アズーリアが大好き。

ミルーニャ:美少女錬金術師にして呪具製作者の杖作り。アズーリアに恩があって、アズーリアが大好き。ハルベルトとは…

 

 

ミルーニャアズーリア様! 面白い論理パズルがあるのでちょっと解いてませんか?」

 

アズーリ「論理パズル?」

 

ハルベルト「アズには呪術の修行をしてもらうんだから、あなたとパズルなんかで遊んでる時間はないの」

 

ミルーニャ「はあ、これだから呪文使いは…。論理パズルは れっきとした数学です。再現性のある杖のロジック、立派な呪術の修行です。そんなこともわからないんですか?」

 

ハルベルト「下らない。だいたい言語間を渡るうちに意味がほつれてしまうようなもので問題を構成するのがナンセンス。言語魔術師の適性があれば好きなように答えを語り直せるようになるんだから、不必要。例えそれが本当に呪術の勉強になるからといってアズがあなたと遊ぶ暇なんてない」

 

ミルーニャ「だから遊びじゃなくてこれも立派な修行なんです! 書き換えたりしないで問題の言語のまんま解くんです。異世界言語の勉強にもなりますし、いいじゃないですか。それぐらい」

 

ハルベルト「アズはどうしたいの?」

 

アズーリ「えっ!? 私は…昨日は修行頑張ったし今日は休…」

 

(ジトッ…)

(ジー…)

 

アズーリ「論理パズルで修業したい…かなあ?」

 

ミルーニャ「きゃー!アズーリア様はやっぱりミルーニャの勇者様ですぅ。それじゃあ端末の方に問題張りますね。あっ、言語は猫の国の古語、英語ですよ。英語は大神院でもよく使われるので雰囲気で理解できるとは思いますけど。…はーい、送りましたぁ!」

 

 ミルーニャ「訳はこんな感じです。まあ意訳ですけど」

 

あなたの前に三柱の神様がいます。

ラヴァエヤナ神ペレケテンヌル神マロゾロンド神です。

ただし全員が仮の姿を取っているため、あなたは目の前の三柱を区別できます。

誰がどの神なのかは神にはわかりますが、あなたにはわかりません

それぞれA,B,Cとしましょう。

 

あなたが神々にYesかNoで答えられる質問をした場合、

ラヴァエヤナ神は常に真実で答えます。

ペレケテンヌルのクソ野郎は常に反対のことを返します。

つまりYesが答えならNoを、Noが答えならYesと答えるのです。

マロゾロンドはあなたの質問には興味がなくランダムな答えを返します。

あなたの質問の内容に関わらず、マロゾロンド神は頭の中でコイン投げをして表が出たならYes、裏が出たならNoで答えます。

 

さて、あなたはこれから目の前の三柱の誰がどの神かを答えなければいけません。

ただし三回だけ、YesかNoで答えられる質問を行うことができます。

それぞれの質問はA,B,Cの中から一柱の神を選び、選ばれた神だけが回答します

 

ただし神々は決してあなたたちの言語で答えてはくれません。

神々はヤーダ―という言葉で返します。

それぞれYesとNoに対応しますが、ヤ―とダ―のどちらがYesでどちらがNoかはあなたにはわかりません

 

3回の質問を同じ神に続けてしても、別の相手を質問ごとに選んでも構いません。

 

また1つ目の質問の答えを聞いてから2つ目の質問の内容や相手を決めなおすことができます。

 

さて、A,B,C 三柱の神の名前を当ててください。

 

 

 

ミルーニャ「まあ、ざっとこんな感じの問題ですね」

 

ハルベルト「神々の名前を意訳したくせにYesとNoは訳さないの? 馬鹿なの?」

 

ミルーニャ「そこは意図的ですぅ。TrueとTrulyが議論の最中に混ざると訳が分からなくなりますし、『YesとNo』は『はい と いいえ』とは違う場合があるので元の問題にそこを合わせるためです」

 

アズーリ「うーん。全然わからない…。これ本当に解けるの? マロゾロンドの答え方次第でめちゃくちゃにならない?」

 

ミルーニャ「ええ、もちろん解けます。マロゾロンドがどう答えてもちゃんとA,B,C 全員の名前を当てられる再現性のある質問の仕方があります。杖の勉強ですからね。何度やっても攻略できますし、マロゾロンド神の解答がYesとNo逆のパターンでも攻略できます」

 

ハルベルト「アズ。このぐらい簡単に解いて生意気なカラスの鼻を明かしてやって。早く」

 

アズーリ「ええ…。ハルはじゃあ答えられるの?」

 

ハルベルト「も、もちろん答えられる。でも教えたらアズの修行にならない。さあ考えて」

 

ミルーニャ「こわーい!そんなに急かさなくてもいいのに、怖いお師匠様ですねー。ミルーニャならアズーリア様に手取り足取りじーっくり教えてあげられますよ。今からでもミルーニャに乗り換えて」

 

ハルベルト「調子に乗らないで。アズ。早く答えてやって。早く」

 

アズーリ「ええー! えっと『Aさん、あなたはラヴァエヤナですか?』

 

ハルベルト「はー。馬鹿なの? それでヤーって言われて何がわかるの?」

 

アズーリ「ヤーがYes…?」

 

ハルベルト「それはたまたま聞いた相手が本当にラヴァエヤナの時か、マロゾロンドがたまたまそういった時だけ! 聞いた相手がペレケテンヌルだったりマロゾロンドが違うこと言ってたらそうはならない。こんなこともできないの?」

 

アーズリア「こんなの本当に解けるのかなあ…」

 

 

さあ、君もアズーリアと一緒に考えてみよう!

もし二時間半(豆猫さんが解いたおおよその時間)より長くかかったり

解けずに諦めたり、気分転換が欲しくなったら、

豆猫さんのバイブルにして、絶賛連載中の名作ネット小説

幻想再帰のアリュージョニスト

を読みなさい。いいね? 豆猫さんとの約束だよ?

 

幻想再帰のアリュージョニストはこちらから読めます。



 

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【スタンダードPauper】アブザン宿根【白黒緑墓地肥やし】

 

今日もスタンダードパウパーのデッキ作成、はっじまるよー。

 

…と、その前にMTG(マジック:ザ・ギャザリング)の開発元WoC(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト)の名言にこんな言葉がある。

「どのセットにも、そのセットから始める人がいる」

 

そう、もう6回目の連載となる記事だが、

この記事から読み始める人もいるかもしれない。

 

というわけで、おさらいだ。

・この記事は?

Twitterで募集した、みんなが希望した色のスタンダートPauperのデッキを組む企画連載だ。

その色のデッキを組むのが目的なので極力その色で組む意味がある構築にするが

ファンデッキ寄りの構築になることもある。

 

・スタンダードPauperって?

格安でMTGを始められるルールだ。

「イクサラン」ブロック

「基本セット2019」

「ドミナリア」

「ラヴニカのギルド」

これらの比較的新しいパックの「コモンカード」(一番レアリティの低いカード)のみが使える。

 

OK,企画は理解してもらえたかな?

それじゃあ第六弾のお題、行ってみよう!

 

うん。名前に「アブザン家」と堂々と名乗っているね。

リクエストも当然アブザン()だ。

 

なぜこの色をアブザンと呼ぶかというとMTGの背景世界の物語で、

この色の氏族である「アブザン家」という集団がいた。

非常に防御的で忍耐強く、相手の攻撃を耐え抜き逆転する。

生き残ることは力である。長く生きれば経験がヒトを鍛える。

そんな氏族だ。

 

当時、この色を使ったデッキは当然アブザン家の人間(あるいは鷹とか犬人間とかサイ)を使ったデッキだった。

 

今ではアブザン家のカードがスタンダードで使われることはないが、それでもの三色で組まれたデッキは「アブザン」の名前で呼ばれ続けている。

 

ちなみにこのアブザンカラーのデッキはカジュアルに使って楽しく、

ガチで組んでも強い、という氏族だった。

アブザンが初登場したタルキールブロックでの小噺をひとつ。

タルキールからマジックを始めた3人のプレイヤーがいた。

1人はデッキを、2人目はを、3人目はでデッキを作った。

1か月後、全員がアブザンのデッキを持っていた。

(2人目と3人目は3色目を入れて包囲サイを入れるために、1人目は余った使わない色の3色からカジュアルデッキを組んだため)

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さて、ではスタンダードのコモンでの3色デッキは組めるだろうか?

もちろん!

 

さあ、スタンダードPauperの時間だ!

 

まずは土地から

さて、この企画ではいつだって土地からデッキを組んできた。

この色のデッキはタップインではあるが大量の多色土地が選べる。

≪放棄された聖域≫

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≪穢れた果樹園≫

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≪平穏なる広野≫

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それから≪セレズニアのギルド門≫と≪ゴルガリのギルド門≫

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合計で5種類の2色土地があるが、

全て4枚詰むとタップインの土地が20枚。

これはかなりデッキがもっさりしてしまう。

 

僕は過去にそういうデッキも組んだことがあるし、

見掛け倒しでなくフライデーで2位になったこともある。

(ちょうどアブザンの出たタルキールの頃の話だ)

 

だがそんな自慢話は置いておいて、さすがにスタンダードPauperでその動きは遅すぎる。

スタンダードPauperだと速度がそんなに速くないから大丈夫だと思ってはいないだろうか?

実はスタンダードPauperには「全体除去」の層が薄いため、

悠長なことをしているコントロールデッキは終盤の巻き返しができずに負けていく。

 

なのでタップイン20枚は流石にやめておこう。

とはいえこのシリーズでも最も土地の選択肢が広いカラーだとわかった。

 

今回は土地より先にデッキに入れるカードから固めていこう。

 

多色のカードパワー!…?

さて、3色のデッキ、しかもコモンにそれぞれ多色カードのある白緑と緑黒の組み合わせだ。

これはかなりパワーカードを詰め込める…と思いきや、

実は黒緑の組み合わせは少しカードパワーが足りない。

 

緑黒の強力なカードはレアリティが高いためコモンではイマイチなのだ。

例を挙げよう。

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難しいことが書いてあるように見えるが

「場に出ている、あなたの最弱のカードと相手の最強のカードを破壊する」という意味だ。

もちろんそうは書いてないので応用により違う使い方はできるが基本はそうやって使うカードだ。

4マナ…?

そんなに重いコストはいらない。

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2マナの≪切断された糸≫はほぼ同じ用途に使えて、ライフも回復できる。

 

緑黒の多色コモンのパワーはそれほど高くないんだ。

でも面白いクリーチャーもちゃんといるぞ。

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《よろめく根茎》は大きなクリーチャーになれる可能性を秘めている。

…あー。でもトランプルのようなダメージを通す能力はないし除去耐性もない。

それでも一応終盤には大きなカードになれるかもしれない。

 

《よろめく根茎》を有効に使うには早い段階から墓地にクリーチャーカードを貯める必要がある。

クリーチャーを出してそれが死ぬのを待っているような、そんな暢気に構えているようではいけない。

「盤面にクリーチャーを並べながら」「墓地にクリーチャーをため込む」

両方をやることが求められている。

 

スタンダードのレアも使うデッキはそのために「探検」と「諜報」を使う。

スタンダードPauperでも、これらのシナジーは活かせるだろう。

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またキーワードになっていなくても自分のデッキを大きく削るクリーチャーはいる。

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《ウインドグレイスの見習い》は飛行のパワー3でデッキのカードを一気に3枚送れる。

《よろめく根茎》のような「宿根」能力は墓地にクリーチャーが溜まるほど強くなる。

これらのカードでデッキからカードを墓地に送って強化しよう。

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《感情化粧師》《活胞子ワーム》のように宿根でパワーを上げるカードが反撃の起点になる。

耐えて墓地にクリーチャーを蓄えて、これらでパワーを上げたクリーチャーでハードパンチを食らわせてやろう。

 

 

白緑ではどうだろう?

アブザンの忍耐にぴったりの奴がいる。

ケンタウルスの仲裁者》だ。

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こいつは(少なくと口では)平和的なことを言う奴だ。

互いのプレイヤーにライフを与える平等さがある。

 

だがこいつには3/3の本体がついてくるのを忘れてはいけない。

1回でもこいつの攻撃が通れば、与えた回復は帳消しだ。

 

 

相手の攻撃を受け止める壁であり、パワーがあるのでブロッカーがいても攻撃してくる間抜けなゴブリンどもを殺して次のターンに殴ってくる数を減らせる。

そしてライフ回復でさらに速攻デッキ相手に耐性がある。

 

終盤に自分が有意な時に「オーバーキル」めいたダメージを出すデッキでは

序盤の相手の攻撃を耐えるのに、こういうクリーチャーを検討できる。

20点での勝負には勝てないが30点勝負なら勝てたのになあ…という

終盤に強いデッキではこういうクリーチャーを4枚積めるだろう。

 

「オーバーキル」めいたダメージはどうやって出せばいいんだろうか?

大抵は大型クリーチャーを並べた後に1ターンのあいだ全体強化する呪文でそれを実現する。

だが「宿根」デッキではやはりデッキの呪文はクリーチャーで固めておきたい。

となればそういった効果を内蔵したクリーチャーカードが欲しい。

そんな都合のいいクリーチャーはいるものだろうか?

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いるとも! 宿営地の守り手にお任せあれ!

こいつは全体強化する8マナの呪文の感覚でデッキに忍ばせても

1マナのクリーチャーとして使えて腐らないし、

中盤に邪魔だと思えば墓地に落として宿根の数を稼げる。

 

他にも除去呪文の代用として接死クリーチャーを入れることでもクリーチャーの数を増やせるだろう。

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あー。それからコモンじゃどうしてもクリーチャーで代替できないカードとして

《復活》を採用しよう。

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墓地に落ちてしまった宿根クリーチャーを回収できる。

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《魂回収》とどちらをとるかは趣味にもよるが、

墓地からあまりたくさん回収すると今度は宿根が弱くなるので、1枚回収とドローの《復活》をおススメする。

 

 さらに、墓地発動の効果を持つカードを入れよう。

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《野生林の鉤爪》はとても弱い《怨恨》だが

《怨恨》と違い、山札から墓地に送られた場合でも回収できる。

クリーチャーではないがこれもデッキと相性が良いので採用したい。

 

 

 さて、ではデッキの形にしよう。

土地は《進化する未開地》も追加の特殊地形として入れている。

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ダブルシンボルカードが少なく、各色1マナ出ればいいため

やや弱いタップイン土地である未開地をあえて採用しデッキを掘り進めるようにした。

1枚では大して変わらないかもしれないがその一寸の差が効いてきたり、

白黒のタップイン土地からは逆立ちしても出ない緑マナを引っ張ってこれるところを3色デッキでは評価したい。

 

ほぼ同じスペックの土地の枚数が変に散ってるのは趣味だ。

僕は土地の絵柄はできるだけバラバラにしたい派なので

絵柄違いが少ない土地は少なめに、絵柄の豊富な土地は多めに配分してみた。

 

 

【アブザン宿根】デッキレシピ

 

土地24枚

3 《放棄された聖域》

2 《穢れた果樹園》

2 《平穏なる広野》

3 《ゴルガリのギルド門》

2 《セレズニアのギルド門》

2 《進化する未開地》

4 《森》

4 《沼》

2 《平地》

 

クリーチャー 30枚

2 《ラノワールのエルフ》

2 《宿営地の守り手》

4 《イクサーリの卜占師》

4 《ティシャーナの道探し》

4 《冷酷なゴルゴン》

4 《ケンタウルスの仲裁者》

4 《よろめく根茎》

2 《感情化粧師》

2 《ウインドグレイスの見習い》

2 《活胞子ワーム》

 

その他呪文 6

2 《切断された糸》

2 《復活》

2 《野生林の鉤爪》

 

それでは君もこのデッキで耐えてから巻き返すアブザンの流儀を感じてみよう!

 

お値段 約500円 (基本土地代別)