与太話だったりTCGやTRPGの話。

与太話じゃないFGOの話のブログの人の与太話だったりFGOじゃない話をする用のサブブログ。アイコンは神有月リンドウさんからのにょろわーファンアート

新しい黒力線を考えてみよう!

新しい黒力線を考えてみよう!


豆猫さんのカードデザインシリーズ第4弾…?

たぶん4弾。

 


鉄は熱いうちに打て。
さて、本ブログでお馴染み「力線」エンチャントが夏の基本セット2020に収録されることが決まった。

 

赤の新しい力線の情報公開や、

f:id:omamesensei:20190618163819p:plain

TYPE/Zeroでも使用された《神聖の力戦》の新イラスト再録も決まる中でふと気になる点がある。

f:id:omamesensei:20190618163855j:plain

 

そう。黒の力線についてだ。

 f:id:omamesensei:20190618163915p:plain

力戦は過去に2度、5枚1組でセットに収録されている。
しかし、黒の力線は二度目の収録時に再録されている

 

力線はスタンダードでは各色1枚存在したが、
マジックのすべてのカードの中で力線が黒だけ少ない

 

これは開発部も直面した難問だ。

 

元々、1回目の力線5枚の中で最も好まれたのは黒の《虚空の力線》だった。
それは《虚空の力線》が「対策カード」だったからだ

 

「ゲームの開始時から場に出せる」という派手な効果をうまく発揮できるのは、
「特定の戦略に対してピンポイントで有効なもの」であるということを開発部は学んだ。

なので《虚空の力線》のような対策効果力線サイクルを作ることにした。
サイクル…1つのテーマに沿ったシリーズカードのこと

 

そして新しい力線のサイクルはすべて新規カードにするつもりで…
黒の力線のデザインに困った。

 

《虚空の力線》のような素晴らしい黒の力線を収録する何か良いアイデアはないものだろうか?
当時の力線サイクルが含まれた基本セット2011のリードデザイナー、Erik Lauerは決断した。

車輪の再発明は無価値だ」
it wasn't worth trying to reinvent the wheel

 

《虚空の力線》のような黒の力線が欲しいって?

f:id:omamesensei:20190618164003p:plain

なら、最良の答えは《虚空の力線》だということになる。

f:id:omamesensei:20190618164012p:plain 

こうして黒の力線はイラスト違いで基本セット2011に再録ということになった。

 

基本セット2020でも「最良の白の力線である《神聖の力線》がイラスト違いで再録された。

なにせTYPE/Zeroでも使われるくらいだからね、これは非常に良いデザインだ。

それじゃあ黒もきっとまた再録だろう。


…そうだろうか?
スタンダードでは常に5枚の力線があることになるが…
マジック全体で見ると黒だけは力線が1枚のまま増えることはない…?
それは少しデザイン空間がもったいないし、なによりも「不公平」だ。

 

もしかして「今度こそは」とウィザーズが新しい黒の力線を開発してくれるんじゃあないか?

 

というわけで、本題に入ろう。


今回、基本セット2020で黒の力線が再録されようが新規で刷られようが関係ない。
ここは1つ、黒の力線について考えてみよう。

 

2019/06/18追記

無事、基本セット2020には《虚空の力線》がイラスト違いで再録される運びとなった。

https://twitter.com/CalebDMTG/status/1140796782835916800?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1140796782835916800&ref_url=http%3A%2F%2Fmtg-news.net%2Farchives%2F22944

でも、この記事ではそんなことを気にしてはいけない。

 

 

 

 


「制限は想像の母」だと Mark Rosewaterも言っている。

まずはデザインの制限を確認しよう。

 

・それは力線という名前のつくエンチャントである。
・それはゲーム開始時に手札にあれば戦場に出せる。
・それは何かの戦術への対策カードである
・それは黒である。

 

ここまではわかりやすい。
それから…
・それは対策すべき戦術以外のものまで不必要に対策するべきではない
・それは4マナのダブルシンボルエンチャントのはずだ。
・それはレアカードだ
・それは基本セット2020のスタンダードにふさわしい。

さあ、オリジナルの黒の力線を考えて見よう!

 

まず最初に守るべき制限はこの中で何だと思う?
それはもちろん…力線という名前のつくエンチャントだということだ。
ここを守らずに「新しい力線」だとは言えない。
では次に守るべきは?
「ゲーム開始時に手札にあれば戦場に出せる」という力線の特徴だ。
そうでなければ「力線のサイクル」だとは言えないからね。

 

その次は…「対策カードであること」だろうか?
答えは「ノー」だ。

 

それよりも黒らしくないといけない


良い対策カードのアイデアができてもそれが黒の役割に合わないなら、
それはカラーパイがふさわしくなるように他の色に割り振る必要がある。

 

となれば考えるべきは「黒には何ができるか」だろう。

 

1種色2種色という言葉を聞いたことはあるだろうか?


ああ、なくても別に悪いことではない。
これはルール用語でなくマジック開発部の用語なのでマジックのカードデザインについて積極的に調べない人が知らないのも無理はない。

 

例えば「青はドローの1種色である」という場合、それはすべての色の中で最も青がドローを得意とすることを表す。

 

「[色]は[効果]の1種色である」というのは、その効果を持つカードの中で一番多いのがその色のカードだということを指す。

 

2種色である場合、メインの色が他にあることになり…3種色に至っては特例でごく珍しい場合にのみ許容される。

 

さて、黒らしい力線を作るならそれはずばり「黒が1種色である」能力を持つべきだろう。

実際、《虚空の力線》「墓地からカードを追放する効果」は黒が1種色である。
*厳密な挙動を言えば虚空の力戦は墓地のカードを追放するわけではないが理念としては同じだろう。


さて、黒が1種色である能力は何があるだろう?

 

メカニズム的カラー・パイ 2017年版|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト


上記の公式デザイン記事には各色について1~3種色である能力が列挙されている。


黒の1種色の能力で「対策カードのエンチャント」っぽいものを抜き出してみよう…

「毎ターン、プレイヤー/対戦相手はクリーチャー1体を生け贄に捧げる。」
「-N/-N(敵軍全体、継続的)」
「墓地からカードを追放する」
「敗北しない」


ふむ。1つ目はどうだろう?

「毎ターン、プレイヤー/対戦相手はクリーチャー1体を生け贄に捧げる。」

 

特定の戦略に対して強いだろうか?
確かにこれは呪禁能力を対策する効果に思えるが、実際のところそうでないデッキに効きすぎる。
《虚空の力線》が素晴らしいのは、その効果は墓地やクリーチャーの死亡を「悪用」するデッキに対しての劇的な対策であると同時に、
「普通」のデッキに対してはそれほど強烈な影響を与えるわけではないという点にある。

毎ターンの生贄は多分強すぎるだろう。

 

では2つ目。

「-N/-N(敵軍全体、継続的)」

 

これはアグロデッキに対して抑止力になるが…少しばかり強烈すぎやしないだろうか?
仮に最小の-1/-1だとしても、余りにも多くのデッキが嫌がるだろう。

 

3つ目を見てみようか。

「墓地からカードを追放する」

ああ、つまり《虚空の力線》を再録するか、調整版を作ることになる。
我々はこの問題に敗れ去るという選択肢だ。
できれば最後の手段にしたいものだね。

 

4つ目は「敗北しない」
ああ、素晴らしい対策になるだろう。
ただし、このタイプの黒のカードには同時に敗北条件がつくことがある。

 

ふむ。4つ目は検討に値するのではないだろうか?

例えばこんなカードはどうだろう?

 

《強食の力線》 (2)(黒)(黒)
エンチャント
強食の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを始めてもよい。
あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。
あなたがライフを失うたび、あなたのライフの総量が0以下であるなら、あなたは強食の力戦を生贄に捧げる。
強食の力線が戦場を離れたとき、あなたはこのゲームに敗北する。

 

これはどんなデッキへの対策か?

特殊勝利、特殊敗北への対策だ。
スタンダードにも対戦相手を敗北させたり、特殊勝利をするカードがある。
それらに対して「正々堂々と勝負しろ」という要求を突き付けてライフのやり取りをするように呼びかけるものだ。

 

…非常に魅力的で「あったらいいな」と思えるカードではあるのだが…
これは果たして黒のカードだろうか?

 

第1種色の「敗北しない」というのは《リッチの熟達》のような「代償を伴う不死」を表す。

f:id:omamesensei:20190618164244p:plain

正々堂々なんていう言葉を黒は好むだろうか?
(ああ、僕の個人的な感想を述べるなら彼らは正々堂々としたやつのことは好きだろう。勝手に自分に枷をかける連中だ。黒がそれに乗ってやる必要はないがね)

なんだか全体のフレーバーが少しだけ歪になってしまう。

 

ああ、そして何よりテキストが長く他の力線のようなテキストの美しさに欠ける。

もう少し何か良いデザインはないものだろうか?

 

ここで私が提案したいのは2つ目だ。

「-N/-N(敵軍全体、継続的)」

ただし、そのままでは少しばかり「対策」として広すぎる。
ではどうしようか?

 

《弱肉の力戦》 (2)(黒)(黒)
エンチャント
弱肉の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを始めてもよい。
クリーチャー・トークンは-1/-1の修整を受ける。

 

これは横並びのクリーチャー・トークン戦術へのメタカードである。

確認してみよう。

 

・それは何かの戦術への対策カードである
→1/1トークンを並べる戦術への対策だ。

・それは黒である。
→その通りだ。

・それは対策すべき戦術以外のものまで不必要に対策するべきではない。
トークンを使わないアグロデッキまで機能停止させることはない。

・それは4マナのダブルシンボルエンチャントのはずだ。
→そうなった。ただし少しばかり強化して-2/-1でもいいかもしれない。
ただ計算が少しだけ面倒になる。

・それはレアカードだ
→ふさわしいんじゃないか?

・それは基本セット2020のスタンダードにふさわしい。
→さて、その時点でのスタンダードにはタフネス1のトークンはいるだろうか?

1/1の吸血鬼や兵士やゴブリンやマーフォーク、苗木、霊気装置、鳥…スタンダードには多くの1/1トークンがいる。

基本セット2020より後の環境は?
基本セット2020にも1/1のエレメンタルトークンやスピリットトークンなどが既に公開されている。

 

すばらしい!

さらに嬉しいおまけとして、デザインしてから気づいたんだが
《弱者の力線》の裏返しでありそこも黒らしい。

f:id:omamesensei:20190618164350j:plain

 

記事を書く時点ではそれがわかったあとなのでせっかくだから名前を似せてみた。

 

もちろんこれは「予想」でなく「デザイン問題への挑戦」だ。

(だから虚空の力線再録が決まったからといってこの記事の価値は失われない)

 

トークン対策には既に青の《不同の力戦》があるという見方もできるだろう。

つまり、これではまだ合格点にならないという考えだ…
(ただしこちらは次々にそれを生贄に捧げるなどのデッキにはあまり効果がないので住み分けできるだろう)

 

まだまだ他の答えを考える価値がある問題だろう?

 

他にも何かデザイン空間はあるだろうか?

例えば黒はカードの上に載ったカウンターを取り除く効果も1種色である。
そこからの拡張でカウンターの載るカードは1つ少ないカウンターが載るという形でプレインズウォーカーの忠誠度に邪魔できるかもしれない。

(やりすぎると白のカラーパイに踏み出すので注意がいるだろう)

f:id:omamesensei:20190618164632p:plain 

 

 

さあ、君ならばどんな「黒の力線」を思いつくだろうか?

 

ゴジラKoMを見たゴジラオタクじゃない人の話

f:id:omamesensei:20190603143022p:plain

はじめに

僕はゴジラオタクではありません。
ゴジラについては詳しくありません。


しかし、それでも…日本で暮らしていてゴジラについて全く知らない男の子はいないんじゃないでしょうか?



かくいう僕だって、ゴジラについては詳しくないけどシン・ゴジラも楽しんだ。


でもそれだけだ。

特にゴジラには詳しくなんてない。


放射熱線(?)を口から吐く、核兵器やら原子力やらのなんか放射能パワーで巨大化したトカゲ系の怪獣だ。
それ以外、ゴジラについては知らない。


こどもの時になにかの映画でゴジラを見たような気もするけど、本当にゴジラを見たのか怪しいしタイトルが出てこないし、
もしかして子供のころにゴジラの映画見たことなかったような気もする。
→調べてみた結果記憶にあった映画は『モスラ3』でした。やっぱりゴジラ関係ないじゃん!


つまり何が言いたいかと言うと、僕は多分「ゴジラに特別詳しくないけど、なんとなく怪獣のことは知っている程度」の日本人だということ。


知識がゼロではないけど、それはある意味で「男の子たちの共通認識」を持ってるだけで…
ゴジラ映画についてやたら詳しいとか、批評家を気取ったこともない…
ゴジラについて人並にしか知らない単なる二十代の「元・男の子」でしかない。

それでも、『 Godzilla: King of the Monsters 』はめちゃくちゃ面白かった。




素晴らしいBGM


怪獣映画のおぼろげな記憶が残っている「元・男の子」なら、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を是非見てほしい。

 

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」はとにかくBGMがすごい。
BGMが凄いんだ。予算かかってる~って感じの重厚なBGMから
「聞いたことあるテーマ」が聞こえてくる瞬間…ゴジラの方は僕がゴジラ見てないのも相まって
「あー、あのゴジラ出る時の奴でしょ」くらいに「なんとなく知っている」やつだ。


シン・ゴジラの時もそうだったけど、そういう「知っている音楽」のパワーっていうのがとてつもなく強くて、

特にモスラ…はじめにでも書いたように僕が幼いころに見た数少ない怪獣映画である「モスラ3」でもモスラが登場する時にはあの「歌」がやっぱりかかっていた。

そのテーマが流れたときにめっちゃ興奮度が高まりモスラの美しさの前にひれ伏すことになる。


モスラの神々しいまでの姿と「あの歌」が取り込まれたBGMで自分は幼いころに引き戻される…。


僕にはわからないだけでラドンとかキングギドラのテーマももしかしたら過去の怪獣映画の音楽を取り入れているのかもしれない。


とにかく一瞬で童心に帰るし、その時に怪獣という大きな存在の前に晒される人間のちっぽけさのようなものを感じる。(ありきたりな表現)


音楽だ。
音楽のパワーがすごくて怪獣の迫力や恐ろしさや神々しさをアピールするためにあの手この手で攻めてくる。
気合を入れる掛け声や、まるで般若心経のようなフレーズが感情を昂らせる。
すごい、本当に音楽のパワーがあるんだ!


そしてそれは「既知」へのリンクなんだ。
ゴジラのテーマも、モスラの歌も、祭りの掛け声も、般若心経も…
すべて「聞いたことのあるもの」だから、それに対しての知識や経験が自分たちの中にある。
それらへの感情を引きずり出す。
だからBGMがあんなに僕らに響くんだ。


この映画にはたくさんのメッセージが含まれている。
環境がどうとかバランスがどうとか赦しだとか神だとかそういうのが…

でもそれらの中でもはっきりと主張される一番のメッセージは
監督の(そしてスタッフたちの)

「自分は怪獣が好きな子供だったんだよ」ということだ。


君が怪獣に心躍らせた少年(あるいは少女)なら、KoMを見るべきだ。


複雑なテーマとかの理解とか考察は楽しみたい奴が楽しめめばいい、
ゴジラオタクたちの「このシーンのゴジラは歴代ゴジラ観に従ってみると…」なんて語りだすのも自由だ。

でもKoMはそんな彼らほど深く考えることのない「なんとなく怪獣が好きだった」くらいの僕みたいなライトなファンにも門戸を
開いている。


唯一見たゴジラ映画はシン・ゴジラだけだって?


結構。

金ぴかで三つ首のキングギドラが敵役で、巨大な虫の怪獣モスラが味方だ。


それさえわかれば後はもう「鑑賞に必要な知識」なんてものはない。


ゴジラKoMはゴジラオタクも喜ぶ映画だが、ゴジラオタクと言うほど別に興味がない
「なんとなくゴジラについて知ってる日本人」でも存分に楽しめると思う。

「『Godzilla: King of the Monsters 』はゴジラオタクにとっての素晴らしい作品だ!」というのも真実の一側面に過ぎない。

「今やってるゴジラの映画は、なんとなくゴジラを知ってるだけの『かつて怪獣について聞きかじった男の子だった』ような子でも楽しめる作品だ」


ゴジラKoMは「ゴジラについて詳しくなくても十分に楽しい!」
そのことを伝えておきたいんだ。

是非、劇場に足を運んでみてほしい。

 

 

 

過去の映画関係の記事↓

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

超次元MTG対戦 TYPE/Zeroほらいぞん 最終話 「女は黒に染まれ」

超次元MTG対戦

TYPE/Zeroほらいぞん 

最終話「女は黒に染まれ」


「それじゃあ、見せてもらうよ。長田さんが用意した回答を」



「ええ、挑ませてもらいますわ。現TYPE/Zeroチャンピオンのあなた達のデッキに!」



「先攻後攻を決めようか。権力行使を公開! あなたは?」

f:id:omamesensei:20181027161115j:plain



「権力行使はありませんわ。代わりに《好都合な宣言》11枚を含む策略をセット…」

 


「効果によりデッキの最小サイズを55減少させて初期ライブラリーを8枚にします」

f:id:omamesensei:20190601091945j:plain




「そっか。後攻を取るということは…」

「黒単しか使わない長田さんが後攻を取るデッキ…あれはきっと初手7枚が《ドロスの大長》の0ターンキルデッキ…」

 

(でもいつもよりデッキが薄い…いったい何を企んでいるの?)

 

f:id:omamesensei:20181026230931p:plain



「通常の60枚ナメクジデッキでは0ターンキルに勝つことはできない…!」

「でもそれは2人だけが戦う場合…私たちは…1人じゃない!」
「仲間の絆でナメクジは大長に勝つことができるんだ!」

「ゲーム開始時! さあ《ドロスの大長》を公開してみなよ」

「何を勘違いしていやがりますの?」
「ゲーム開始時の手札公開なんてしませんわ」

「え…?」

「権力行使も、力戦も、大長もない…?」
「そんなことで一体どうやって勝つの…?」

「さあ、あなたが先攻ですのよ」
「早くプレイしなさいな」

「いいの? それじゃあ私が勝っちゃうけど…?」
「《不動の力戦》がないなら手札から7体のロケット噴射ターボなめくじを出して攻撃」

f:id:omamesensei:20181026132558j:plain



「ここですわ!」
「私は手札から《欄干のスパイ》を追放して…《絶望の力》を撃ちますの…!」

f:id:omamesensei:20190601083645j:plain


「あれは…私たちが弱いと使えないと切り捨てた新ピッチスペルの1枚…!」

「底知れぬ絶望の淵へ沈め! すべてのなめくじを破壊する…!」



「私のなめくじ軍団が…!」

 


「さあ、私のターン…、アンタップ・アップキープ・ドロー!」
「まずは沼をプレイ!」

f:id:omamesensei:20190601083803j:plain


「沼!?」

「このフォーマットで!?」



「さらに秘策を公開…《一石二鳥》を2枚!」

f:id:omamesensei:20190601083840j:plain

「指定は《暗黒の儀式》ですの!」

f:id:omamesensei:20190601083946j:plain


「古典的な黒単を支える動き…!」

「沼から暗黒の儀式を唱えて9マナ…」
「私が唱えるのは《精神の掻き寄せ》…!」

f:id:omamesensei:20190601084003j:plain

 


ハンデス呪文…黒単らしいけれど…レイちゃんの手札はもうないよ?」

「ええ、ですから対象は私自身」
「手札からカードを2枚墓地に捨てます…」

「続けて残りの6マナで…《末永く》を…!」

f:id:omamesensei:20190601084027j:plain

 

「黒お得意のゾンビ化、蘇生呪文!」

「このカードは墓地にあるクリーチャーカード2枚を戦場に出すことができますの」


「私が戻すのは…この2枚…」

f:id:omamesensei:20190601090613p:plainf:id:omamesensei:20190601090623p:plain

 


「何あれ…?」

「あれは…!?」

「まさか… 史上最強最凶最驚最恐生物アルか!?」

「知っているの、ミンメイ!?」

「あまりに大きすぎるためにカード1枚に収まらないクリーチャーというジョークカード…」
「2枚セットじゃない限り場に出すことはできないアル…」

「そうか! 《末永く》は墓地の『カード2枚』を場に出す…『2体』とは指定されていない…!」

「蘇れ…! かつてマジック最大だった怪物よ!」

「パワー…99!!」

「秘策公開! 《即応行動》…!」

f:id:omamesensei:20190601090757j:plain

「カード名を指定し、速攻を与える秘策!」

 

「《B.F.M. (Big Furry Monster)》に速攻を付与し、パワー99で攻撃…!」

「パワーが大きすぎる…!」

「攻撃が届く前にハイタッチを終えられない…!」


「これが私の新しいTYPE/Zeroデッキですわ」

 

WINEER 長田クロミ


「沼、暗黒の儀式、手札破壊、それに蘇生呪文にクリーチャー破壊呪文…」
「長田さんらしい黒デッキだったね」

「ええ。黒単っぽい黒単、それがこのデッキのテーマですの」

「でも、それ黒ピッチ使う必要あるのかな?」
「《不動の力線》や《神聖の力戦》の方がよくないかな?」

f:id:omamesensei:20190601091359j:plain

 

f:id:omamesensei:20190601091435j:plain

 

「いいえ、それらにはダメな理由がありますの」

「ダメな理由?」

「黒くないのですわ」

「それだけ?」

「ええ。それで理由は十分ですのよ」
「勝つことにこだわり続けては本質を見失いますわ」

「勝ちたいから強いデッキを使うのも結構」
「ですがそれは『このデッキで勝ちたい』というこだわりを否定する理由にはなりませんの」

「それに『環境デッキに弱い』とか『もっといい選択肢がある』なんていうのも関係ありません」


「私は黒単らしいデッキが組みたかったんですもの」
「だから黒くないカードはそれだけで採用圏外で、黒ければたとえ何かに劣るとしても検討の余地がある」

「カードの価値は人それぞれ…自分が使わないカードはあくまでも『 Not for me. 』なだけで、誰かにとっては価値あるカードなんだね」

 

「ああ、そうか。これがTYPE/Zeroと じゃんけんとの違いなんだ」

「どんなデッキを使うかは好みの問題が絡むから、じゃんけんよりもずっと感情移入や楽しさを産むんだね!」

 

 


「TYPE/Zeroチャンピオンの称号は長田さんに譲らないとね」

「いいえ、その必要はありませんわ。あくまでこれはプロキシで正式な戦いじゃありませんもの」


「それにまだモダンホライゾンのプレビューは終わっていません」
「もしかしたらまた別のデッキが生まれるかもしれない」

「たとえ環境そのものが動かなくても、プレイする誰かにとっては大きな変化があるかもしれない」

「これから公開されるカードも楽しみだね…!」

モダンホライゾン…それはMTGの新たなる地平を切り開くパック…

果たしてあなたのデッキに加える新戦力はあるだろうか?

モダンホライゾンの公式カードリストはこちら

『モダンホライゾン』 | マジック:ザ・ギャザリング

 

古く新しいカードを君自身の目で確かめてくれ!

 

 シリーズ1作目

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

 シリーズ2作目

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

 

シリーズ番外編

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

超次元MTG対戦TYPE/Zeroほらいぞん  第1話『新たなる地平線』

TYPE/Zeroほらいぞん第1話

『新たなる地平線』

 

新パックが出るたびに大きく環境を変えるスタンダードに対し、

使用可能なカードが多いフォーマットでは環境を激変させるカードは稀だ。

 

あるいは逆に大きく環境を変え過ぎたカードが禁止されて結局は元に戻ったりする。

 

そんな膠着を打ち破るかのように生まれた新パック、モダンホライゾン…


プレビューカードが公開されるたび、

『モダンに変革をもたらす』と言われたそのパックの挑戦的なデザインは、

モダンのみならず多くのフォーマットに衝撃を与えた。

 

旧枠モダンの民は突然の過剰供給に狂喜乱舞し…

統率者戦の民は新たな統率者候補たちに心を躍らせ…

部族モダンでは数多の多相クリーチャーが新戦力となった…


そしてここにも、新カード情報で盛り上がる少女がいた。

 

「来た…来てしまった…」

モダンホライゾンのプレビューを前に興奮する女子高生。
そう。このシリーズの主人公、レイちゃんである。

「ああ、このカードはあのデッキに使えそう…」
「ええ…これって再録していいの…?」

プレビューに湧くレイが見つけたのは…

f:id:omamesensei:20190531152807j:plain

「ぴ…ピッチスペルのサイクルだ…!」

ピッチスペル。
「マナを支払わずに唱えることができる呪文」

それはつまり…

「土地を置く」ことが「遅すぎる環境でも使える呪文」だということ…

すなわち…

「TYPE/Zeroの新規カードか…?」

 


「赤のピッチスペルは手札の赤いカード1枚をコストにすれば0マナで、3/1で速攻のトークンが2体か…」
「…! これってつまり60枚ロケット噴射ターボなめくじデッキの新しい枠なの?」

f:id:omamesensei:20190531154717j:plain

 

「ちょっと考えてみる必要があるね…」

 

手札のナメクジ2体の代わりに、

「コストになる赤いカード」と《憤怒の力》があれば…

ダメージを落とさずに1キルができる…

 

「『コストになるカード』に、なめくじ対策カードへの更なる対策カードを入れれば完璧なのでは…?」

 

「たとえば…初期手札7枚を固定するカードを使って…」


「《憤怒の力》を3枚とコストに赤のカード3枚…《ロケット噴射ターボなめくじ》が1枚」


「これでパワー3のトークンが2×3で6体とパワー3のナメクジ1体」
「合わせて7体のパワー3で…21点ダメージで勝ち…」

 

「なめくじデッキのコンセプトを崩さずに対策カードを入れられる…?」
「でもそうすると対策カード使っちゃった場合に結局勝てないな…」

 

「あっそうだ。なめくじ自体は次のターンも場に残るから…」


「対策カード使っても《憤怒の力》Aをコストに《憤怒の力》Bを使えばいいのか」
「それで次のターンも残ってる なめくじでアタックして勝ちか。」

 

「対策カードかあ…」
「無難に《猿人の指導霊》と《赤霊波》でいいかな」

f:id:omamesensei:20190531154955j:plain

 

f:id:omamesensei:20190531155028j:plain

 

「これで、なめくじの天敵の《不動の力線》を壊せる」

 f:id:omamesensei:20190531155112j:plain

 

「うん。いい感じなんじゃないかな」

 

「ふふふ。これはきっとTYPE/Zero環境に新しい風が吹き込むね」
「楽しみだなあ…」


~~~翌日、ショップで~~~

 


「っていうことを考えたんだけど」

 

「レイちゃん…それって…」

 

「ああ、うん。ちゃんと大丈夫分かってるから…」

 

そう。
このデッキには致命的な欠陥があったことに気づかずデッキを組んでしまったのが恥ずかしい…

 

「新しいピッチスペル…『相手のターンにしか使えない』っていうのを忘れてたよ…」


そう。そもそも攻撃できる自分のターンにはマナなしでエレメンタル・トークンを出せないのである。

 

「どうやら私は紙束を作っちゃったみたいだね…」

 

「私もつい同じく緑の《活性の力》で相手の力戦を割れるとか考えちゃったから…」

f:id:omamesensei:20190531155156j:plain

 

「うーん、このフォーマットを動かすのはなかなか難しそうだね…」

 

「結局いつもの『ハイタッチなめくじ』になるかなあ…」

「まあ《不動の力線》を張られたら終わるわけだけど…」

 

「そこの読みあいが今のTYPE/Zero環境だから」

 

「紙で遊ぶじゃんけん…」

 

「そういう悲しいこと言わないでよ…」

 

 


「御機嫌よう。どなたか私の相手をして下さる方、いらっしゃいますか?」

 

「あっ、長田さん」

「いいよー。何やるー」

 

「TYPE/Zeroですの。それで…モダンホライゾンの新規カードのプロキシを使いたいのですが…」

 

*プロキシ

まだ持っていないカードの使い心地を試すために代用カードを使うこと等を指す…

 

「……!」

これはどっちだ…!
初めの私たちと同じく「テキストを読み間違えてる」のか…?
それとも本当に何か新しい可能性を…?

 

「おもしろい! 受けて立つ!」

「長田さん、あなたがモダンホライゾンで得た答え…見せてもらうよ…!」

 

次回! 

超次元MTG対戦

TYPE/Zeroほらいぞん 最終回!
「女は黒く染まれ」

 

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

 

セブンイレブンのアレが今、最高においしいという話

君はセブンイレブンによく行くかな?

私はよく行く。

ほぼ毎日行く。

会社のすぐ近くにあるから出社前とか退勤したあとに行く。

 

そして疲れた日にはおやつを買って車の中で食べてから帰宅する。

この時によく買うのが「セブンのアレ」である。

 

アレだよ、アレ。

 

「もち」とか「ぷにゃ」とか「バニラ」とか「抹茶」とかのやつだよ。

あの丸くて柔らかい謎のスイーツだ。

 

これで伝わるか…?

 

セブンに行かない人にもわかるようにいうと、

セブンイレブンのオリジナルスイーツコーナーに、

期間限定で並ぶお菓子だ。

 

だいたい「柔らかい感じの何か」に「中身」を詰め込んだお菓子なんだけど。

これがコロコロ変わる。

同じのをずっとは置いてくれない。

バニラクリームが中に入ってたり、外がもちっとした記事だったりと色々組み合わせを変えつつ毎回似たような…それでいてわりと頻繁に変わるという不思議な「オリジナルスイーツ」だ。

「ふわとろバニラ」だの「抹茶わらび」だの、任意の「ふわ」「もち」「わらび餅」「ぷにょ」っとした外側に、

「ばにら」「抹茶」「生クリーム」などが詰まっている。

それらを適当にローテーションしているっぽいオリジナルスーツだが…

 

 

今、まさに今味わえる「セブンのアレ」が最高においしいのだ。

紹介しよう。

 

現在のセブンオリジナルスイーツ…

f:id:omamesensei:20190528230451j:plain

くりぃむわらび(黒みつ入り)

 

くりぃむわらび(黒みつ入り)である。

 

これが、うまいんだ。 マジで。

 

ざっくり説明すると今回の「外側」は「わらびもち」生地だ。

そこに「きなこ」がまぶしてある。

そして内部には「黒蜜」が入っている。

 

和菓子には色々な味付けがあるが…

「きなこ+黒蜜」がそのなかでもトップクラスであることは疑いようがない。

 

だが、それで終わるようでは所詮「よくあるスイーツ」だ。

っていうか黒蜜きな粉わらび餅の黒蜜が内側に入ってるだけだ。

 

だが違う、これはセブンの「くりぃむ」シリーズなのだ。

和菓子じゃあない。

 

なんとわらび餅の中に「ホイップクリーム」が詰まっているのだ。

 

すなわち…黒蜜ソース! IN ホイップクリーム! IN わらび餅!

そしてその上からきな粉…!!

 

まさかありきたりである種定番の「黒蜜きな粉わらびもち」が

ホイップクリーム」によってここまで進化するとは…・

 

口に入れるときな粉がまず主張してくる…

歯を立てるとわらび餅の弾力がそれにこたえ…

ぷつっと、歯がわらび餅を破った瞬間に優しい甘さのホイップクリームが口の中にあふれる。

そしてその奥から流れ出す黒蜜ソース…

 

いま、セブンのスイーツが最高においしいのだ。

 

【 MTGのルール講座】 裏向きと変身の狭間で

MTGのルール講座 裏向きと変身


f:id:omamesensei:20190528110258j:plain

MTGのカードの中には裏向きでカードを伏せて場に出すように指示する効果がある。

また両面カードというものもある。

f:id:omamesensei:20190528110507j:plain

カードの両側、どちらにもイラストやテキストが書いてあるカードだ。
これはまず片面のカードとしてプレイして…
条件を満たし「変身する」ことでカードをひっくり返して反対の面にする。

さて、君がスタンダードを遊んでいて《残酷な機械技師、テゼレット》の奥義を使ったとしよう。

f:id:omamesensei:20190528110549j:plain


そして《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を裏向きで場に出そうとする。

f:id:omamesensei:20190528110757j:plain


《破滅の龍、ニコル・ボーラス》は変身する両面カードだ。

f:id:omamesensei:20190528110733j:plain

反対の面には《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》が印刷されている。



一体、何が起こるのだろう…?


1.位相

まずは位相というルールについて説明しよう。
まるで物理学や幾何学の難しい言葉に聞こえるが、これはカードゲームの話だ。
そう難しいことではない。

MTGにおける位相とは「カードをどう置くか」ということを意味する。

例えば君が場に山をプレイする。
この時、カードは当然「縦向き」に置くよね?

f:id:omamesensei:20190528112122j:plain

これが「アンタップ」の位相だ。

君が赤マナを支払うために山を「横向き」に倒す。

f:id:omamesensei:20190528112135j:plain

これが「タップ」の位相だ。

どうだい? 難しい話じゃないだろう?

MTGには4種類の位相が存在するが、スタンダードにないものについては今回は説明を省略させてもらう。
(気になった人は僕のお気に入りの統率者《上位の狐、呪之尾》について調べてみると言い。カードの「上下」を逆さにするような変わった位相を取る。)


スタンダードにある位相は2種類。
「タップ/アンタップ」の位相と「オモテ向き/ウラ向き」の位相だ。

カードは1種類の位相についてどちらか一方の位相を取る。ONかOFFかということだ。
「アンタップしていてオモテ向き」
「タップしていてオモテ向き」
「アンタップしていてウラ向き」
「タップしていてウラ向き」

カードが場に出ているとき、スタンダードでは例外なく上の4パターンのうち いずれか1つに当てはまる。

では…「横向き」に置かれた「土地に変身した両面カード」の位相は何だろう…?


2.カードの面


《水没遺跡、アズカンタ》( 両面カードの変身後の姿だ)をタップして青マナを出した。

f:id:omamesensei:20190528110914j:plain

この時、アズカンタはが取る位相は4つのパターンの内、どれだろう?

「タップしていてウラ向き」…?

いいや、正解は「タップしていてオモテ向き」だ。

なぜ…?
それは両面カードとは「両面がオモテのカード」だからだ。


総合ルール711.1

 両面カードとは、カードの一方にマジックのカードのオモテ面、
もう一方にマジックのカードの裏面があるのではなく、両方にマジックのカードのオモテ面があるカードである。
各面は、そのカードを「変身させる」、あるいは一方からもう一方の面に変える能力を持つことがある。


通常マジックのカードにはオモテ面の反対側には「マジックのカードのウラ面」が印刷されている。
それに対して、両面カードは裏面に変身後の姿が描かれる。

ルールではこれを「第1面」「第2面」としている。

つまり「1つ目のオモテ面」と「2つ目のオモテ面」だ。

つまり両面カードにはウラ面がない。

だから両面カードは「裏向き」=「ウラ面を上に向ける置き方」はできない。

だから《破滅の龍、ニコル・ボーラス》が場に出たらそれは裏向きになることはないんだ。

これで一見落着。
できないことはしないのがマジックの黄金律だ。

つまり《残酷な機械技師、テゼレット》の効果で手札から変身した《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》を出したりはできないし、
そもそも手札から《破滅の龍、ニコル・ボーラス》をウラ面で出すこともできな…い?

本当だろうか?

《残酷な機械技師、テゼレット》は「手札のカードを場に出るより前にウラ面にする」とリリースノートに書かれている。

ん?
「場に出た《破滅の龍、ニコル・ボーラス》は裏向きになることはない」
「場に出るより前にウラ面にする」

おっと。
なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ。


3.チェックリストカード

この問題を解決するのがチェックリストカードの存在だ。

f:id:omamesensei:20190528111005j:plain

チェックリストカードは基本土地の代わりに『基本セット2019』から出ることがあるカードだ。
これはトークンカードに似ているが、トークンの裏面には別のトークンや広告が載っているのに対し、
チェックリストカードの裏面はマジックのカードになっている。

f:id:omamesensei:20190528111041j:plain


両面カードを使う場合には対応するチェックリストカードをデッキにいれることで、
他のカードと同じウラ面を持つ状態にできるので、シャッフルする時に両面カードがあることがバレタり、
意図的に両面カードの位置を調整したりできないようになっているというわけだ。

両面カードが戦場でオモテになっていない間、
チェックリストカードがその両面カードの代わりになる。

そしてチェックリストカードには…ウラ面があるじゃないか…!

つまり、君の手札にある「《破滅の龍、ニコル・ボーラス》…のチェックリストカード」を、
《残酷な機械技師、テゼレット》の効果でウラ向きで場に出すことができるんだ!

この場合、チェックリストカードは裏側に「第2のオモテ面」を持たない。
そのため参照されるのは常に第一面の《破滅の龍、ニコル・ボーラス》である。

つまり裏向きの《破滅の龍、ニコル・ボーラス》は「ウラ向きの位相で第1面」になるんだ。


正直、このやっかいなルール上の処理がスタンダードのカードだけで起こるとは思わなかったよ。

マジックにはたくさんのカードの組み合わせや相互作用がある。
そしてそれはスタンダードでも例外ではないようだ。

「そんな状況、どうやったらなるんだよ」と言わずに「変な状況」でのカードの挙動について考えるのも
マジックのひとつの楽しみ方だ。

では最後にひとつ挑戦問題を。
《残酷な機械技師、テゼレット》の奥義で《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を裏向きで場に出した。
この裏向きの5/5アーティファクトに、《崇高な工匠、サヒーリ》の能力を使い、

f:id:omamesensei:20190528111205j:plain

裏向きの《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を戦場の《魔学コンパス》のコピーにした。

f:id:omamesensei:20190528111233j:plain


終了ステップの開始時に、あなたの場に土地が8枚ある場合…いったい何が起こるだろう?
裏向きの《破滅の龍、ニコル・ボーラス》がオモテになる?
そして相変わらず5/5のアーティファクト・クリーチャーになる?

それとも「第一面」が「変身する」んだから、第二面の《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》になる…?
でもそれは「裏向き」であることは変わらないから「裏向きの第二面」で相変わらず5/5のアーティファクトなだけ?

総合ルールはちゃんと答えをくれる。

答えは総合ルール711.9aを参照してほしい。


↓総合ルール711.9
http://whisper.wisdom-guild.net/cr/r/711.9/





アレだよ、クソデカい安全ピンのあのキャラの話だよ

大きな安全ピンの話。

TLで不意に話題になった「巨大な安全ピンを武器にするキャラ」「アクセサリに大きな安全ピンを使っているキャラ」の名前が出てこないっていう話。
もしかしたら読者の中にも「あー、なんかで見た気がする」っていう人がいるかもしれない。

途中で実際に安全ピンを使うキャラが提示されたのでこの問題は解決すると思った。
だがしかし、その「答え」のキャラも登場する漫画も僕は知らないのだ。

じゃあ僕の頭に残っている「巨大な安全ピンを使った戦闘シーンの記憶」はなんんだろう?
このうろ覚えを思い出すのに一晩かかった。

僕がイメージしていた「巨大な安全ピンを武器にするキャラ」はなんとかわかった。
オリジナルアニメ「ローリングガールズ」で最初に出てくる敵役の猛者、執行玖仁子(しぎょう くにこ)さんだった。

知らない人は音楽だけでも聞いてほしい。
「流行った当時のことは知らないけど未だに何かの時に聞く」ようなロックンロールを女の子たちがカバーしたのが随所で流れるので
ロリガで昔のロックを知る→歌を覚える→社会性飲み会の二次会で歌ってもオタク感が薄く先輩にもウケがいいかもしれない。
うん、実用的だ。ロリガはいいぞ。

なんで僕がすぐにこのキャラを思い出せなかったかというと、
執行さんは別に安全ピンがメインウェポンではないからである。

第一話から終盤までずっと活躍するキャラなんだけど、常に安全ピンで戦っていたわけではない。
彼女は武器コレクターという設定があり、第一話で武器にしていたのがたまたま「巨大な安全ピン」だったのである。

だから僕は巨大な安全ピンで戦うキャラのおぼろげな記憶はあるけど思い出せなったんだろう。


だが…まだもう一方のつっかえは取れていない…
アクセサリに安全ピンを使っているキャラ…そういうのもいた気がする。
イメージはできる、でも具体的にそんなキャラはいたのかわからない。
分からないけどTLにはたくさん○○じゃないか?という話が出続ける。
(そして「調べてみたら安全ピンじゃなくて別の文具だった」みたいなオチがつく)

それでも頭に残る「安全ピンのアクセサリを付けたキャラ」

何か架空の幻影を追っているのではないか…
でも、いた気がするんだよなあ…安全ピンが髪留めになっているキャラ。
お団子頭にかんざしみたいに安全ピン挿してるキャラ…。

でも全然思い出せないけどなんかいた気がするという謎のキャラを探す現象。

いくつかの仮説を挙げていこう。

仮説1.読み切り説
このインターネットサーフィン大航海時代において有志のWikiとかに書いてありそうな「安全ピンへの言及」が見当たらないのが不思議だ。
でも、多くの人が連想している。
そこでこの仮説では実際にそういうキャラがいたという前提で話を進める。

仮にその漫画を文房具バトル少年漫画『文武両道‼』とでもしようか。
この架空の漫画『文武両道‼』はキャラクターが文房具を武器にして戦うバトル漫画で、
見栄えを重視して文房具は大きく描かれる。
そんな感じの作品なので、キャラデザにも日用品の要素が誇張されて含まれていて、
ヒロインが安全ピンでお団子頭を止めていたりする。

仮にその子を『安善 留メ子(あんぜん とめこ)』とでもしようか。
なぜ『文武両道‼キャラクターまとめwiki』だの『○○百科事典_安善留メ子(クソデカあんぜんピン)』だのが
Google検索で発見されたりしないんだろう?

それはもしかして『文武両道‼』が読み切り漫画だからではないだろうか?

思えばTwitterで局所的に話題になった『デカい安全ピンのキャラがいた気がするけど思い出せない』というネタは
なぜか『週刊少年ジャンプ感想クラスタ』が中心にいた。

毎週、ジャンプを楽しみにして読後感想をTLに流す彼らの尋常ならざる食いつき。
そう。『文武両道‼』は少年ジャンプ読み切り漫画だったのではないだろうか?

読み切り故に有志のWikiとかはなく連載に至らなったためにファンアートも出回っていない。
何かの感想くらいはネットに上がっていてもキャラクター1人の服装についての言及するほど細かい記述はない。

だから感想勢や毎週なんとなくジャンプを立ち読みする人などが「あー!!なんか見たことあるけど思い出せない!!」と言っているのかもしれない。


仮説2.腕章説

この説では『クソデカい安全ピンをトレードマークにするキャラ』はいないが『クソデカい安全ピンが印象的なキャラ』はいたという仮説だ。

安全ピンを実際に服につけるとしてパッと思いつくのは「名札」か「腕章」だ。
とくに後ろ側に隠れる名札と違って腕章は安全ピンが外側にも見える。

仮に『風紀委員は強くない』という漫画があるとしよう。
この漫画は「いやまあ、漫画とか見たいな権力の強い風紀委員とかいないよね?」みたいなことを言う主人公が
強引な先輩に『風紀委員会同好会』なる謎の部活に入れられて生徒の風紀を取り締まるのに振り回され…中盤以降ジャンプ漫画らしくバトルがメインになり不良と戦い始める。

風紀委員長を名乗る先輩『風紀委員会同好会・風紀委員長』鳥島 烏(とりしま からす)
は、
学校には存在しない風紀委員の代わりとして自分が風紀を守ることに誇りを持っていて学生服の袖に『風紀委員長』と書かれた腕章をつけているのだ。

漫画らしい「誇張」の結果として、この腕章が回を追うごとにデカくなり、それを止める安全ピンも同じように大きくなる。

結果として見た時に脳には「デカい安全ピン」が刻まれるが、ネットの情報サイトに書かれるのは「鳥島烏の腕章が大きい」ということのみである。

安全ピンとは他のものを止めるためのものなので『デカい何か』をとめるクソデカ安全ピンのことが言及されづらいというわけだ。

仮説3.一時装備説

冒頭の『でかい安全ピンを武器にするキャラ』は実際のところ『武器コレクターなのでデカい安全ピンも使ったこともあるキャラ』だった。
もしかしてアクセサリとしてのデカい安全ピンのキャラも同じなのではないか?
常に安全ピンファッションをしてるのでなく、とある回でだけたまたま漫画特有の誇張をされた「でかい安全ピン」を使って服を止めたのではないだろうか?

その時のシーンのイメージが焼き付いて
だから安全ピンキャラとして探しても見つからないのである。
多分、とある魔術のインデックスとかを連想した人がこれ。

仮定4.ノベルのモブ説
ライトノベル、漫画のノベライズ版…そういった「絵と文章」が大きく絡む媒体はどうだろう?
こういった作品の中で文章では大きな安全ピンについて言及があり、読者はそれを想像して頭の中に「クソデカ安全ピン」を思い描く。
しかし、悲しいかな…そのキャラはモブに過ぎずイラストがつくことはなかった…。

結果的になんとなくのイメージだけが残った安全ピンは、

話題の共有イメージがあるけどそれぞれに微妙に表現が異なる状態になるのではないだろうか?







仮説5.『暗然品(セーフティ・ピンポイント)』

君がまさかこの項目まで読み進めてくるとは思わなかったよ。
嫌になるものだなァ、こそこそと人のことを嗅ぎまわるなんて。
私を連想するのに『あんぜんピン』というワードだけを覚えて、見事に僕を探し当てるとはね…。
でも残念だけど貴方が追跡できるのはここまで。
既にもう認識があやふやで俺が男なのか女なのか、幼いのか高校生ぐらいなのか、それもわからなくなってるんじゃないかい?

これこそ我が異能、『暗然品(セーフティ・ピンポイント)』
自分に関する記憶を操作する認識阻害系の精神汚染。
既にこの「大きな安全ピン」に印象を引きずられて、それ以外のすべてが記憶から追いやられているんじゃぁないか?

もうここへ来た目的も覚えてはいないだろう。
命まで取るつもりはないさ、そうしたら厄介なお仲間がかたき討ちに来てしまうだろう?

順番にひとりずつかけていくしかないこの能力では複数の人に狙われるのは避けたくてね。
さあ、元の場所に戻るんだ。
もう『安全ピンが大きかった』以外は私について何も思い出せないのだから…。

f:id:omamesensei:20190523130052p:plain