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【百合SF】『紫色のクオリア』を読もう!【電書半額キャンペーン】


10年前に書かれた名作百合SFライトノベル紫色のクオリア』が今ならkindle電子書籍半額キャンペーン中!

www.antun.net
(2019/10/17まで)

 

 

1巻完結の文庫本なので分量も多くなく、1冊で綺麗にまとまって「発売されることのない2巻への引き」などもなくちゃんと終わる。
なので安心して勧められるし安心して読める!

電子書籍で買うなら台風の中、古本屋さんに足を運ばなくていいし、
台風で外出できないこの週末は紫色のクオリアで読書の秋を楽しもう!

 

というわけで今回の記事は紫色のクオリアの布教をしよう。


紫色のクオリアってどんな本?

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電撃文庫ライトノベル
発売は10年前の7月で1巻完結。

コミカライズ版も出ていて、こちらは全3巻。

SF作品としての評価が高い傑作ライトノベルとして、その筋では有名。
その筋ってどの筋だよって感じだけど。(百合SF界隈か?)

 

昨今の百合SF隆盛の流れは凄くて『アステリズムに花束を』のような短編集もあるわけですが、実際のところそういった作品は「最近になって表れた」ものなどではなく、
『ハーモニー』や、この紫色のクオリアなどの作品に触発された若い感性が10年経って実を結びだした、あるいは読者の側として20代の購買層に回った…その1つの結実なのではないか?

 

そう考えてしまうのは僕が20代だからであって、実際のところ10代の人も30代の人も40代の人にも、それぞれ自分なりの理解や解釈があって、結局のところ「百合SF」が世代関係なく流行っている…というのが実情なのかもしれない。
(そうじゃないかもしれない)

 

失礼、脱線した。
何の話だったかな?
あー。そうだ、紫色のクオリア百合SFだという話だったね。

 


紫色のクオリアってどんな話?

 

では作品の中身の話を。
この話のカギとなる人物、「毬井(まりい) ゆかり」は特殊な視座を持つ少女だ。
彼女の目には「人間」が「ロボット」として映る。
何を言っているんだ?と思ったり、『沙耶の唄』を連想したりと、
まあ色々な反応があるかもしれない。

 

で、そんな「変な見え方の女の子、ゆかり」とひょんなことから廊下で衝突してキスしてしまった女の子、『波濤 学(はとう まなぶ)を主人公に物語は回る。

 

他にも魅力的な女性キャラクターが出てくるので、
「毬井とガクちゃん(学のニックネーム)という2人だけでなく、
他の女の子との組み合わせにも百合を感じさせる場面は多く

(っていうか、逆に言わせてもらえば百合要素がないシーンのほうが少ないと言っても過言ではない流石に過言でしょ)

 

話の運び方が非常にうまくて、

SFものにありがちな「パワーインフレ」の過程が簡潔に、でも丁寧に描写されていく。

 

もしこれが「シリーズ作品」であったなら1冊の半分くらいを割いても良さそうなイベントが、1巻完結の本作品では さらっと短い段落にまとめられる簡潔さ。


全体の構図として「シリーズ作品」としての大きな流れがあるかのような「段階を踏んで徐々に特殊能力の応用を覚えてインフレしていく」展開の丁寧さ。

 

一見、相反する二軸を見事に両輪として回す「簡潔丁寧」の両輪の回し方が非常にうまく、そのさっぱりとした読み味と主人公である「ガクちゃん」の性格・性能がぴったりと噛みあっている。

 

類似の「壮大さ」「主人公の拡張性」「偏在化」の理屈で言うと僕は「幻想再帰のアリュージョニスト」を連想せずにはいられない。
(いや、お前はそうやってすぐになんにでもアリュージョニストを見出すな…というのを差し置いても、インフレや順応感に似たものを感じる)

 

しかし、アリュージョニストが現行未完で書かれ続けているうえに、その文量が圧倒されるほどのものであるのとは対照的に、
紫色のクオリアライトノベル文庫1冊分という小世界に詰められてすっきりと終わっている点に注目したい。

 

圧倒的な話の広がり具合やパワーインフレを、壮大なシリーズものにせず1冊に収めるという手法はワイドスクリーン・バロックというジャンルを思わせる。

ワイドスクリーン・バロック - Wikipedia

 


ワイドスクリーン・バロックの条件のひとつに壮大な世界規模の話を短くまとめることが含まれているというだけで、その他の条件などとの兼ね合いから紫色のクオリアワイドスクリーン・バロックでないという考えもあるだろう。
実際この作品がワイドスクリーン・バロックであるかを自信を持って僕は議論することができないので、ここでは「ワイドスクリーン・バロックっぽさ」というだけにとどめておく。


この作品そのものがワイドスクリーン・バロックかどうかは脇に置くにしても、ワイドスクリーン・バロックの影響を受けていることは、まず間違いないだろう。


作中に出てくる「由来が定かではない用語」であるジョウントという言葉のメタ的な由来が、
ワイドスクリーン・バロックの決定版とまで呼ばれた『虎よ、虎よ』に出てくる「ジョウント効果」がであることや、
金髪幼女(金髪幼女ではない)のアリス・フォイルの名字「フォイル」が『虎よ、虎よ』の主人公ガリヴァ―・フォイルから取られたものであることも踏まえれば、

「影響を受けた」というよりも作者うえお久光先生なりの「百合を元に虎よ、虎よオマージュの作品を書く」というアプローチなのではないだろうか?
知らんけど。


もしかしたら、作者には別の考えがあったかもしれない。
知らんけど。

 

そう、「知らんけど」なのだ。


わからないのだ。他者の考えを推察することはできても同じ視座に立つことはできないのだ。
じゃあ、同じ視座に立てない誰かを自分が好意的に思ったとき
そんな時にどうするべきかということをラストにすっきりと提示させてインフレ仕切った物語の風呂敷を畳んでいく。

 

紫色のクオリアの魅力はやはりそこのまとまりにこそあるんだと思う。
広げたSFの大風呂敷を、「百合=女と女の関係」に立ち返ることで文庫1冊の短い話に収めきった『百合SF』というわけだ。


半額キャンペーン

さて、10月17日まで紫色のクオリア電子書籍がkindle半額キャンペーン中だ。

https://www.antun.net/5leaf/kindle/B01914HRWE/#amaebooksale
この機会にぜひ、10年前の作品とは思えないほど豊かな百合SFを楽しんでみてはいかがだろうか?

 

 

 

 

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【今日のフォーマット】トライバルウォーズモダン双頭巨人戦

豆猫さんの『今日のフォーマット』第1回

【トライバルウォーズモダン双頭巨人戦】

 



今日紹介するフォーマットは『トライバルウォーズモダン双頭巨人戦』だ!


どんなフォーマット?

『トライバルウォーズモダン双頭巨人戦』のルールは以下の通り!

・このフォーマットは4人のプレイヤーが2人ずつ2つのチームに分かれてプレイする。
・使用可能なカードはモダン・フォーマットで使用可能なものが使える。
ただし、以下のカードが禁止リストに追加される。
《疫病を仕組むもの/Plague Engineer》

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・各プレイヤーは60枚ちょうどのデッキを組む。

構築には4枚制限等の通常の縛りに加えて以下の構築制限がある。

チームでクリーチャー・タイプを1つ指定する。チームに所属する各プレイヤーのデッキにはそのタイプを持つクリーチャー・カードが合計で40枚以上含まれていなければならない。
各プレイヤーはクリーチャー・タイプを1つ指定する。そのプレイヤーのデッキには指定されたクリーチャー・タイプを持つクリーチャー・カードが20枚以上入っていなければならない。この時、チームで指定したタイプ及び、チームメイトの指定したタイプと同じタイプを選んではならない。

・試合は1本勝負でありサイドボーディングを行うことはないが「願い」カードなどのために15枚のウィッシュ・ボードをゲームの外部に持つことができる。ただし、ウィッシュ・ボードに入れたクリーチャーのタイプは構築制限を満たすために利用できない。


例えばメインデッキに入れた4枚の《ウラモグの種父》のためにウィッシュ・ボードを15体のエルドラージで埋めて、メインデッキにあと1枚だけエルドラージを入れ、マナ加速用のエルフたちを詰め込んだものは「エルフ・エルドラージデッキ」とは認められない。

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もう少し具体的に。


例えばジェイスくんとヴラスカちゃんがチームでデッキを組もうとしている。
2人は相談の末、チームの指定タイプを「海賊」とし、ジェイスくんは「人間」をヴラスカちゃんは「ゴルゴン」を指定した。
この場合、二人のデッキに合計で40枚の「海賊」が入り、
ジェイスくんのデッキには20枚の「人間」が、ヴラスカちゃんのデッキには20枚の「ゴルゴン」が入っていればよい。

「人間・海賊」のカードを20枚用意する必要はない。

デッキおよびチーム全体で条件を満たしていればいい。


「人間・海賊」のカードは1枚で2つの条件両方に数えていいのでインスタント呪文などのスペースを取るために有効だろう。

 


多相と部族について

多相能力を持つクリーチャーや《霧衣の究極体》など「すべてのクリーチャー・タイプを持つカード」は上記の例で「海賊」「人間」「ゴルゴン」のすべてに数えられる。

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どうしても選んだ部族のデッキが60枚にうまく収まらない時は彼らを活用してみよう。

部族はクリーチャーでないカードにクリーチャー・タイプを持たせたカードだ。
これらは該当するカードであっても含まれない。指定したクリーチャー・タイプを持つ「クリーチャー・カード」が必要だ。
ただし、入れてはいけないわけではない。あくまで構築条件を満たすために使えないというだけである。


そうそう。

明日発売の新パックエルドレインの王権には、このフォーマットの愛好家には嬉しいプレゼントがある。

性質上、トライバル・ウォーズのデッキはどれもクリーチャー主体で、インスタントやソーサリーを入れる枠は多くなかった。
60枚のうち、土地24枚のデッキではインスタントやソーサリー16枚しか枠が取れなかったんだ。

しかし、当事者カード(出来事を持つクリーチャー)はこのフォーマットでクリーチャー枠に入れられる!

そしてプレイ中にはインスタントとして使うことができるんだ!

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従来のものよりコントロール・デッキとしての性質を強めたガチデッキが現れることは想像に難くない。

【『ゾンビ』チームの『騎士ウィザード』タッグ】などで、チームの2人が除去として《残忍な騎士》を《迅速な終わり》としてプレイしてこちらのロード(特定のクリーチャー・タイプを強化するクリーチャー)を破壊してくるのを警戒しないとね。

 

他には《願いのフェイ》が特に強力な1枚だ。

ウィザードチームの『人間フェアリー』タッグ】などで、ウィッシュ・ボードから《神の怒り》などを探すのに使われるだろう。

 

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さらにエルドレインの王権では新たなクリーチャー・タイプがいくつか追加された。
まさか『ハツカネズミ』デッキが出てくるとは思わないが、『貴族』は過去のカードにエラッタで追加されている。

特に目立つのが、既存の吸血鬼が貴族を追加で貰っていることだ。

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【吸血鬼チーム】の片方のプレイヤーが「貴族」を選ぶことがあるかもしれない。



あるいはモダン・ホライゾンで追加された多相の戦士を軸にしたデッキがふざけてハツカネズミを指定タイプに選ぶのを見ることもあるだろう。
そういったカジュアルな遊び方もできるのがこのフォーマットの楽しみだろう。

ぜひ君もパートナーを誘ってトライバルウォーズモダン双頭巨人戦で遊ぼう!





注意
本記事は親愛なるマイケル・スタンフォード氏(@mslabo102 )作成の「虚無フォーマット」メーカーに着想を得たネタ記事である。

 

本フォーマットのゲームバランスやデッキ作成のためにカードを購入したものの対戦相手がいないことによって受けたあらゆる被害に関して、私は一切関知せず、責任をとるつもりはない。

【MTG初心者向け】格安!青白黒ミラーメイド【エスパー・スタックス】

エスパースタックス/Esper Stax

さて、今回はエスパースタックス・デッキについて解説しつつ、

それをアイデア元にしたエスパースタックスもどきを安く楽しむレシピについて書くよ。
(あくまでカジュアルに楽しむためのものなので本家より格段に弱くなるよ。強いエスパースタックスが回したい人はプロのデッキをコピーして高額カードをちゃんと買おうね)

まずエスパー・スタックスというデッキ名の説明からかな。

エスパーは過去に登場した背景世界の名だ。
アラーラという次元を舞台にしたカードパックでは、世界は5つに分断されていてそれぞれの断片が小世界を構成している。
この小世界に関するカードが3色の組み合わせになっていることから、
デッキの名前の頭にそれらの地名を付けることで、デッキの色を表すことがあるんだ。

エスパーはの3色の組み合わで、アーティファクトの扱いに長けた人たちが住んでいる世界だ。
最近のマジックだとテゼレットというプレインズウォーカーがこの世界の出身だ。

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あとは基本セット入りした基本土地だと、この絵柄の島がエスパー世界だ。

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エスパー・スタックスアーティファクトやエンチャントと言ったいわゆる「置物」を扱うデッキなので、奇しくもアーティファクトを重視するエスパーの世界観とよく合うね。

さて、じゃあスタックスとは何か?

それは過去に存在したデッキ名から取られている。
過去のスタックスデッキ《煙突/Smokestack》などのカードで相手リソースをを締め上げるデッキだった。

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煙突は毎ターン互いのプレイヤーに戦場のカードを生贄にするよう要求してくるカードだが、最初からこれを使うと決めてデッキを組んでいれば大量の置物をデッキに入れられる。

それらを生贄にすることで自分だけじわじわと有利になっていく…、
更には「お互いにデメリットを受ける置物」を置いて、相手の行動を制限してから、自分はその妨害置物を生贄にして好きなタイミングで解放されたり…なかなかえげつない動きをしてくる。

エスパースタックスはその生贄と置物を活用する姿がスタックスに似ていることから名付けられたのだろう。


現代に蘇ったスタックスのキーカードがコレだ!

《予言された壊滅》

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アーサー王伝説や童話をテーマにしたパックのカードなので、おそらく円卓の騎士団の崩壊をイメージしたカードだろう。
1人…また1人と人が離れていく…そんなイメージのカードなんじゃないかな。
知らんけど。

《煙突》は毎ターン生贄にするカードの数が増えていく恐ろしい置物だったが、
《予言された壊滅》にはそこまでの拘束力はなく、生贄にするのもトークンや土地が含まれない。
その代わり、相手が生贄に捧げるものがなくなった時に大きなリターンが得られるようになっている。

注意
自分のターンに生贄がなくなった場合は不発に終わる。
なぜなら、あなたが生贄に捧げるものがない局面でも《予言された壊滅》自体が残っているはずなので《予言された壊滅》を生贄に捧げることになるからだ。

この「生贄チキンレースを制するために、エスパー・スタックスには「場に出た時」の誘発型能力を持つ置物が多数積まれる。


効果を使った後で用済みのカード群を生贄にしようという魂胆だ。

そして、このデッキの必殺技とも呼べるのが《屋敷の踊り》だ。

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これは多分ポルターガイストを元ネタとしたカードなのかな?
墓地から《予言された壊滅》の生贄になった置物を一気に場に呼び戻すことができる。
条件を達成すればそれらはクリーチャー化するので、攻撃して相手のライフを詰めれば勝利は間近だ。

墓地から戻ってきた置物の「場に出た時の能力」も誘発するため、《屋敷の踊り》は実質的にドローソースや除去を兼ねる強力な呪文になるだろう。

で、レシピとしては「あのハビエル・ドミンゲスを倒したブライアン・ゴッドリーブ氏のものが有名だろう。
https://www.mtggoldfish.com/deck/2293421#paper

「あのハビエル・ドミンゲス」って誰だよ? っていう人は《熱烈な勇者》のカードを見てね。

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さて、ではこのエスパー・スタックス・デッキを真似して低予算で組んでいこう。
基本的にこれはプロのデッキの改良じゃなくて「改悪」なので、明らかに弱くなる
お金に余裕があり勝利を強く求めるプレイヤーは普通にブライアン・ゴットリーブ氏のリストの方をコピーしてほしい。

 


エスパースタックス」を格安で組む方法について

そんな方法はない。(無慈悲)


エスパースタックス高価なカード抜きで成立するようなデッキではない。

いやまあ、それで終わっちゃうと記事の意味がないので
エスパースタックスをアイデア元にする格安なんちゃってデッキ」の話をしよう。


対戦相手も一線級のガチデッキでなく同じくらいのほわほわしたデッキを使う人…そんなゆるい環境でのデッキだと思ってほしい。
大会用と言うよりカジュアルプレイ向けだったりアリーナのランク向けだ。

(この場合、ラダーを駆けあがるものでなく同じくらいの実力の人が供給されるマッチングシステムと見なしている)


エスパースタックスのエッセンスだけを味わいたい人用の代用品って感じ。

いわば、高級毛ガニである「ブライアン・ゴッドリーブのエスパー・スタックス」に対して、かにかまとしての「豆猫さんのエスパー・スタックス」というわけだ。

かにかまにはかにかまの良さがある。(安さとか)

では、代用エスパー・スタックスを見ていこう。

土地編

 

正直、妥協できるところはない

 

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エスパーデッキの土地の大切さについては前のスタンダードからさんざん言っているし、ブライアンのリストは本当に素晴らしいので彼を真似するのが一番である…
一番であるが、高いのは分かる

 

それでもまあ抜くなら《ヴァントレス城》はデッキに1枚なので「引けなかった」と思って抜こう。

ショックランド(2点のライフと引き換えにアンタップインする土地)は持っている分は入れて、足りない分を安いコモンの2色とちにしようか。

ゲインランド(タップインでライフを1点回復する2色土地)はこのデッキの土地には数段劣るが値段的にはかなり安くなるだろう。
もちろん強さも値段相応になるので強くお勧めはできないが、どうしても予算がなければ仕方ない…。

あるいはギルド門を採用して《ギルド会談》のドローエンジンをいれることもカジュアルプレイではありかもしれない。

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テフェリー

正直なところこのデッキを組む一番のハードルがテフェリーかもしれない。

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《時を解す者、テフェリー》は非常に強力で、フォーマットを超えて活躍している。そして活躍しているカードは…高い。
アリーナではすべてのレアは等しくレアワイルド1枚だが、紙のカードでは同じレアでも価格に天地の差がつくのだ…。

参考価格:2野口超え


というわけで思い切ってテフェリーを抜いてみよう

超重要
テフェリーを抜いたエスパースタックスはもはや「ガチデッキ」ではない。
相手のターンに《ケイヤの怒り》や《屋敷の踊り》を撃てず、相手にカウンターを許すようになる時点で、デッキとしてはもはや別物であることには注意してほしい。
これから紹介するのはあくまで「雰囲気」を味わうためのかにかまレシピだ。

テフェリーを抜いたことで他に抜けるカードはあるかな?

《願い爪のタリスマン》はテフェリーとのコンボが凶悪なカードだ。

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一見お互いにサーチ効果を使えるように思えるが、これを相手に渡してからテフェリーで自分の手札に戻すことで自分だけが使える。そしてそのためのテフェリーを自前で探すこともできる。
このデッキではテフェリーを抜いたので一旦タリスマンも抜こう。

《残忍な騎士》は迷うところだ。

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これもテフェリーとのコンボがめちゃくちゃ強い(場に出た後手札に戻すことで除去呪文を使いまわせる)が、それを抜きにしても単独で優秀なプレインズウォーカ―除去だ。

ただ高いカードなのも事実なので、もし身内に超強力なプレインズウォーカ―の使い手がいなければ抜いてもいいだろう。


相性のいい《寓話の小道》も高いカードだ。
そちらを入れないならこちらも予算があわないかもしれない。

《屋敷の踊り》《予言された壊滅》《ケイヤの怒り》
これらはスタックスの要なので流石に抜いてしまうわけにはいかない。
今はまだそれほど高くないようなので予算的にもおさまりがつくだろう。
(執筆時点で予言された壊滅が50円くらい)

というわけでこの3種類を軸にデッキを組み立てていく。

今回注目したいカードは《虚報活動》だ。

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これは3マナのエンチャントで場に出た時の効果持ち。
デッキのコンセプトによく合う。


諜報カードとコンボすることで真価を発揮するカードだが、このデッキには都合よく諜報を行う《思考消去》が含まれている。

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コンボを目当てに諜報カードを増やすほど必要ではないが、既にリストにあるものはありがたく利用しよう。

《ケイヤの誓い》を墓地から出すために《屋敷の踊り》X=3で唱えることがある。

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そのとき、本家のデッキでは《黄金の卵》などを一緒に戻してくることでドローを行いつつ《予言された壊滅》で生贄にする種にしていた。

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この「なんちゃってデッキ」ではそれに加えて相手の手札を捨てさせ、リソースを締め上げる助けになる《虚報活動》はよく働いてくれることだろう。

さて、「なんちゃってデッキ」にぜひ加えたいキーカードが《鏡細工》だ。

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《鏡細工》はすでに場に出ている置物1つに変化するカードだ。
「場に出た時」の仕事を終えた後で場に残るエンチャントをコピーすることで、その効果を使いまわせる。

《ケイヤの誓い》のように本家のデッキに入れられた強力なエンチャントカードの水増しや、デッキの肝となる《予言された壊滅》を増やしたり、非常に多彩な活躍を見せてくれる。

X=4でなければ釣りだせない《予言された壊滅》X=3《鏡細工》でまかなったり、

キッカーなどの追加コストと違い場に出た時の誘発型能力である《ギルド会談》を再利用したり、

《ケイヤの誓い》のコピーとして出して、効果を誘発させた後で自信を墓地に送り、釣り上げた時は《予言された壊滅》にしてみたり、

《虚報活動》のコピーとして出した後で諜報で手札に回収して次は《ギルド会談》として使うなど…とにかく小ワザが多いカードだ。


滅多に使うことはないテクだが、相手のカードもコピーすることができるので、覚えておくと得することがあるかもしれない。

 

というわけで、エンチャント・アーティファクト主体のスタックスデッキを元に組み立てた《鏡細工/Mirrormade》のデッキが以下のリストだ。

 

強さでは本家の足元にも及ばないが、カジュアルに安くスタックス風の動きを楽しみたい人は是非使ってみてほしい。



エスパー・ミラーメイド】
_________________________

土地 24枚
4 《オルゾフのギルド門》
4 《ディミーアのギルド門》
4 《アゾリウスのギルド門》
2 《島》
4 《沼》
4 《平地》
2 《進化する未開地》

呪文 12枚 
1 《ドビンの拒否権》
1 《軍団の最期》
3 《思考消去》
4 《ケイヤの怒り》
1 《次元の浄化》
4 《屋敷の踊り》

エンチャント 14枚
3 《鏡細工》
2 《ギルド会談》
3 《虚報活動》
4 《ケイヤの誓い》
4 《予言された壊滅》


アーティファクト 8枚
4 《ギルド球》
4 《金の卵》

_________________________

 

 

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【MTG】緑単ラッキークローバー【出来事】


みんなこの週末はエルドレインの王権のプレリリースを楽しめたか?
自分は引きがめちゃくちゃ強くて、「あっ、これ優勝狙えるな…」っていうレベルの強いカード・プールだったよ。
なお、結果は1勝2敗でボロ負けだよ。
いやあ、強いカードを引くだけで勝てるほどシールド戦は甘くないね。
コンバットの練習頑張らないとな。

でも、まあ負けたけど最高に面白かったよ。
また機会があればその辺の話もするとして…。

今回はそんなエルドレインの王権のカードを使った新しいスタンダード・フォーマットのデッキを考えようっていう記事だ。

 


デッキを組む時にはまずレアの土地!っていうのは何度か、このブログで触れてきた。

 

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強いデッキは必ずといっていいほど土地の配分が上手い。

だから私のデッキ記事では土地をいつも重視している。
さあ、まずはレアの土地をデッキに…
え? 土地にお金を使いたくない?
そんな! 今はとっても強力なレアの土地が豊富にある環境なんだよ。
よっぽどの理由がない限りそれらを使わずに強いデッキを組むなんてことはできないよ。
え? 土地が高い…?

そうなんだよね。
新スタンダードで使えるレアの土地サイクル「ショックランド」はモダン・フォーマットなどでも使われる。
だからとっても高いんだ。(1枚で野口超えたり越えなかったり)
そこで今回は土地の値段を抑えて組んでみよう。


幸いにも『エルドレインの王権』は多色セットが3つ続いた後の揺り戻しで単色を意識したカードが豊富にある。

ここは1つ全ての土地がコモンで済む単色デッキを組んでみよう!

1.まずは土地から

さて、ではいつも通り土地から組もう。
とはいえ今回の縛りにより選択肢は多くない。
それでも、コモンにだって特殊な土地があるんだ。
そう、エルドレインならね!
《お菓子の小屋》はシンプルながらも手堅い土地だ。

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起動に2マナを要するとはいえ土地1枚がライフ3点を提供してくれる。
条件として森を3つコントロールしている必要があるけれど、
他の土地が全て《森》なら問題はないね。

4枚入れると立ち上がりの事故が怖いけど2枚引いてもそれほど悪くはないので、
投入枚数は3枚。

基本森は…そうだな、とりあえず20枚入れて23枚から始めようか。

2.アドベンチャーの時間

さて、緑単色デッキと言えば、1ターン目の森から《ラノワールのエルフ》を出して、
ビーストにまたがるエルフのせんし、《鉄葉のチャンピオン》へとつなげる動きが強力で…

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え? どっちも『エルドレインの王権』の発売と同時にスタンダードから去ってしまうの…

緑と言えばマナレシオ(マナコストの重さに対するパワー/タフネスの比率)が良いクリーチャーが売りだ。
3マナ5/4という屈強なボディを持ったエルフのせんしの脱退はつらい。

エルドレインに似たようなマナレシオのカードはないものか…

《恋煩いの野獣》「オッス、お願いしまーす」

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なんだ、このカード枠!?
クリーチャーの中にソーサリー呪文が埋め込まれているのか!?

これは『エルドレインの王権』で新しく登場したメカニズム「当事者カード」だ。
インスタントとソーサリーを抱き合わせて「分割カード」などは今までにも存在したけど
「当事者カード」はそれらとは違った働きをする。

知らない人のために解説するので「もう知ってるよ」って人も念のために読んで欲しい。

*当事者カード*

当事者カードは従来の分割カードと違い、「クリーチャーとソーサリー」あるいは「クリーチャーとインスタント」の抱き合わせになっている。
まず、分割カードとの一番の違いとして、唱えられていない時(手札や場や墓地などにある時)はクリーチャーとしてのみ扱う。

「インスタントとソーサリー」の分割カードは墓地のインスタントを手札に戻す効果で選べる。
しかし当事者カードは墓地のインスタントを手札に戻す効果で選ぶことはできない。

唱える時にはクリーチャーとして使うか出来事・呪文として使うかを宣言し、唱えている間は選んだ方の性質をもつ。
例えば出来事を《否認》で打消せるがクリーチャー側は《否認》では打消せず、
《本質の散乱》では出来事を打ち消すことが出来ず、クリーチャー側なら打ち消せる。

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点数で見たマナコストは「合計」でなく、ほぼ常にクリーチャー側を用いる。
例外は出来事として唱えている最中だけだ。その時は出来事側のマナコストを使う。
例:《豆の木の巨人》は《軽蔑的な一撃》で打消せるが、出来事として唱えた時は3マナ扱いなので打ち消せない。

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出来事ソーサリー(インスタント)の最も特徴的な挙動は唱えた後である。
そのカードを追放領域へ送り、「第二の手札」として使うことができる。
本当の手札ではないので「手札を捨てる」時に代わりに墓地に送ったりはできないが、
手札にあるかのように、クリーチャー側を唱えることができる。

つまり出来事は「クリーチャーで唱える」か「出来事で唱えてから、後でクリーチャー側も唱える」かを選らべる。
両方使えるなら常に出来事を使った方が得に見えるが、戦況によってはそうとも限らない。
どんな状況なら出来事を使い、どんな状況なら素出しするのか…それは対戦する中で経験して覚えていってほしい。

* * * *


というわけで、改めて《恋煩いの野獣》を見てみよう。

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つまり「3マナで攻撃に条件のある5/5クリーチャー」として使うか、
「条件をクリアするためのトークンを出したうえで、5/5を出すか」を選べる。

めちゃくちゃ強くないか?

1ターン目に《森》から緑1マナで人間・トークンを出して、
3ターン目に追放領域から野獣貴族を呼び出すことができれば1枚で綺麗に完結する。

1枚で2度美味しいカードと言うわけだ。

そんな美味しいカードに加える過激なスパイスがこちら…!

《幸運のクローバー》

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1枚で2度おいしいカードを3度おいしく頂こうというわがままアーティファクトだ。
(コピーの方はクリーチャーにならないので4度美味しいとは言わない程度にはわきまえている)

というわけで勝筋として提示するのがこちら。
《亜麻色の侵入者》

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ゴルディロックスの物語は知っているかな?
3匹の熊さんの家を金髪の少女ゴルディロックスが荒らしまわる話だ。
「不法侵入ですよ、不法侵入!」

このカードはその童話をモチーフにしていて《おかえりなさい》の出来事・呪文では3匹の熊・トークンが出てくる。
これを《幸運のクローバー》で2倍に増やせば、トークン6匹がドバーッと出てくる。

あとは平成のバーランこと《超克》で強化して敵陣に乗り込めば勝ちっていう寸法よ

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(バーランは平成のカードなんだよなあ…)

とはいえ《おかえりなさい》のような重い出来事をちんたら唱えられるのか?
それを実現させるのが《豆の木の巨人》の持つ出来事《肥沃な足跡》である。

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これをクローバーで2倍にして土地をジャンプアップさせよう!

とはいえ、これらはクローバーが前提の動き。
なんとかしてクローバーを引き込むためのカードが欲しい。

そこで採用したいのが出来事持ちのクリーチャーをキャントリップ(カードを1枚引ける呪文)にする《エッジウォールの亭主》だ。

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この気前のいい宿屋のおやっさんと出来事クリーチャーを合わせてカードを引き込む。


1/1というサイズも魅力的で《ショック》で恋人を焼かれて立ち尽くす野獣貴族に新しい恋をさせてくれる。
ウホッ良い男

とはいえそれだけでは心もとない。

このデッキにはもう1つのギミックを仕込みたい。
それがお菓子の小屋などが生む食物トークンを使う動きだ。

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お菓子の家を探すヘンゼルとグレーテルの物語をモチーフにした《パンくずの道》がその中心となる。

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復習しよう。
出来事を持つカードは山札ではクリーチャー側の性質を持つ。
つまりパーマネント・カードであるクリーチャーなんだ。

パンくずの道で出来事を持つクリーチャーカードを持ってくることは可能なんだ。

あわせて採用したいのが《知りたがりの二人》だ。

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リミテ向けのコモンカードじゃないか!と思うかもしれないが、
食物を生む効果をクローバーで倍にしたり、エッジウォールの亭主からドローにつなぎつつ
速攻デッキの2/1などを足止めできる。
見た目以上に活躍できるぞ。
でも結局はコモンなので予算が溜まったら《金のガチョウ》とかに変えたいよね



食物シナジーを受けて切り札になるのが《貪るトロールの王》だ。

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自分に対してデッキ破壊効果を撃ち込んで、
蘇生を利用して早出しするプランを軸にした【フード・ドレッジ】なんかで使われているクリーチャーだ。
このデッキではそのようなプランも組み合わせるのは単色では難しいので、
土地を伸ばして素出しして、除去耐性つきのフィニッシャーとして使うことになるだろう。

あと童話には付き物の悪い狼さん。

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このデッキは相手の盤面のクリーチャーに触れる手段が皆無と言ってもいいので
少しぐらい除去をできるようにしよう。

後は適当にリミテ向けのコモン出来事で埋めて…しばらく回す。

《超克》がパンくずで探せないことに若干の苛立ちを覚える。

そこで見つけた(というか見落としてた)のが《オークヘイムのレインジャー》だ。

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一見、緑白の多色カードに見えるが、このマナコストは混成マナシンボルと言って、緑と白の好きな方で支払える。
つまり緑クアドラプル・シンボルとして緑単でも使用可能
そのうえ効果は「プチ・おかえりなさい」と「プチ・超克」なのでシナジーもばっちり。

カードリスト検索する時に緑単色だけを見てるとこうなりがちなので注意が必要だ。相性抜群なので4枚積もう。

それから超克を打ちたい盤面では大抵マナが溜まっていることから、
超克よりも重くていいからパンくずから探せるパーマネントで、
もっとパワフルなのが欲しいなあ~と思った。
おっ《終末の祟りの先陣》くんがいるじゃないか!


でもレアだしなあ…
正直、土地を低予算にするところから始めてレアを追加するのは…

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いいよ、来いよ!

それからリミテ用だと思ってたのにいい感じの仕事してたので正式雇用することにしたのが《薔薇棘の見習い》だ。

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このエルフは単なる色マナフィルターなので単色デッキでは無意味と思いきや、
クローバーがあると何故かマナが増えるし、出来事を持つので亭主のドローの種になったりと意外とかゆいところに手が届く。
採用しよう。

さあ、これで比較的安くスタンダードのデッキが完成だ!

そうそうエルドレインの王権のパックからは稀に同じカードでも絵柄違い(ショーケース枠)になることがある。

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このデッキのカードは多くのカードに絵柄違いや、枠無しの拡張フレーム版が存在する。

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もし、運よく手に入ればそちらの絵柄を試してみるのもいいだろう。

きっと凄く雰囲気あるデッキになると思うよ。

 

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【緑単ラッキー・クローバー】

デッキレシピ
_______________________

土地 22枚
19 《森》 
3  《お菓子の小屋》

置物 6枚
4  《幸運のクローバー》
2  《パンくずの道標》

クリーチャー 32枚 
4  《エッジウォールの亭主》
4  《亜麻色の侵入者》
3  《知りたがりの二人》
4  《恋煩いの野獣》
4  《薔薇棘の見習い》
4  《オークヘイムのレインジャー》
2  《意地悪な狼》
4  《豆の木の巨人》
1  《貪るトロールの王》
2  《終末の祟りの先陣》
_______________________

 

 

 

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【MTGルール講座】オーラとコピー、それから装備品【鏡細工】

オーラと《鏡細工》

 

はあい、バーチャルVtuberの豆猫さんだよ。
今回扱う話題はDiscordで頂いたこんな質問だ。

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ふむ。
コピー能力を持ったカードとオーラの相互作用についての問いだね。

オーラ呪文は唱える時に対象を取る。
そして対象のパーマネントやプレイヤーにつけた状態で戦場に出るんだ。

ふむ、質問者が疑問に思ったのは恐らくこういう事だろう。


オーラ呪文を唱える時は普通、対象を取る。
 ↓
オーラのコストを払う。
 ↓
ついた状態で戦場に出る。

 

こういう流れでクリーチャ―に つけられるわけだ。

 

一方《鏡細工》で戦場のオーラをコピーする場合どうなるか?

 

まず、第一のポイント。
《鏡細工》には「対象」という言葉がテキストに出てこない。

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これは戦場に出る直前に何になるかを選ぶカードだからだ。

 

例えば戦場にアーティファクトである《魔法の馬車》とエンチャントである《パンくずの道標》があり、

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《鏡細工》をエンチャントの方のコピーにするつもりで唱えた。

ところが、対戦相手が対応して《自然への回帰》でエンチャントを破壊してしまった。

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この場合、《鏡細工》はどうなるか?


鏡細工は唱えた時にはまだ、何をコピーするかを決めていないので、
不発に終わることはない。
《鏡細工》《魔法の馬車》のコピーとして出すことができる!

 

《鏡細工》は対象を取らず、対象を取る呪文より後のタイミングでコピー先を選ぶので、コピーしようと思ったものが解決時になければ、別のものをコピーできる!

 

さて、では改めてオーラに話を戻そう。

オーラのコピーとして鏡細工を出すなら…

 

普通は対象を取るタイミング(《鏡細工》は何もしない)
 ↓
《鏡細工》のコストを払う。
 ↓
《鏡細工》が何をコピーすることを決める。
 ↓
戦場にオーラとして出る。

 

ということになる…あれ?
オーラをつける先を選んでいない…?

つまり…オーラのコピーとして戦場に出た《鏡細工》は付ける先がないから墓地送りになるの!?

 


安心してほしい。

MTG総合ルールはそのようなパターンにも対応している。

総合ルール303.4f
オーラが、オーラ・呪文が解決される以外の方法でいずれかのプレイヤーのコントロール下で戦場に出、
その出す効果がオーラのエンチャント先を指定していなかった場合、そのプレイヤーがそのオーラが戦場に出るに際してそのオーラのエンチャント先を選ぶ。
そのプレイヤーは、オーラのエンチャント能力その他適用される効果に従い、適正なオブジェクトまたはプレイヤーを選ばなければならない。

 


どういうことか?

これは基本的には「墓地のエンチャントを戦場に戻す呪文」などで墓地からオーラ呪文を持ってきた場合、
「唱えてない」ので→対象を選ぶことが出来ず→つけることができない…!という現象に対処するためのルールだ。

 

「唱える」以外の方法でオーラが戦場に出るなら、
オーラが戦場に出る直前のタイミングで「何につけるか」を選ぶことになる。

 

というわけで、結論。


《鏡細工》はオーラを選んでコピーするなら、正常に場に出るし適正な対象につけることができる!


あれ?
でもまって、《鏡細工》って戦場に出る直前に何になるかを決めるんだよね。
それだと、結局ギリギリのタイミングで被るから、
やっぱり「オーラのコピーになる《鏡細工》」は何につけるかを選べないんじゃないのか?

 

そのような細かいことに気づいただろうか?
思わなかった人は正常な思考回路をしているので、そのままマジックを楽しもう。

 

気になった人へ。
あなたはアゾリウス評議会の法の制定の助けになれる人材ですね。
素晴らしい、一緒に総合ルールを読み解いていきましょう。
アゾリウス評議会志望者のために、記事の最後でそのことも扱い、気になる場合は読めるようにしておきます。
ここでは一旦、「できる」という仮定の下に読み進めるか、
どうしても気になる法の守護者たりえんとするあなたは先にスクロールして読んでください。

 

ここでは一旦、「できる」ものとして進んでください。

さて、では次にどこに付けるかについて、以前にコピーのルールでも少し扱いましたが、「対象を取る呪文」をコピーした場合、それは同じものを対象にとらなければなりません。

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プレイヤーを対象に撃った《稲妻の一撃》をコピーしたなら、
コピーの方はクリーチャーを狙うことにする…のような変更はできません。
(それが呪文のコピーを作る効果に特記されているなら別ですが)

 

参考:

omamesensei2.hatenadiary.jp

 


しかしこれは「呪文」(唱えているカードなど、まだ場には出ていない)に関するルールですから、既に場に出ているカードが取った対象まではコピーしません。

 

何かについているオーラをコピーした《鏡細工》は別の何かに付けることができます。

 

では、ここで問題です。
呪禁能力(対象にとられない)と、オーラの相互作用を考えてみましょう。

 

問題


戦場には対戦相手のクリーチャーが2体います。

1体は呪禁を持つ《護法鱗のクロコダイル》で、
もう1体は《始原のワーム》です。

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この《始原のワーム》はあなたが使った《魔法の眠り》をエンチャントされているので起きることはありません。

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さて、ここであなたが《鏡細工》を唱えました。
《魔法の眠り》のコピーとして戦場に出ることを選び、それをクロコダイルにつける…なんてことはできるのでしょうか?

 

答え

呪禁はあくまで「対象にとられない」能力なので、

オーラがオーラ・呪文として唱えられずに戦場に出た時に、

呪禁を持ったクリーチャーに付けることを「選ぶ」ことができます。

 

これで巨大なワームだけでなく凶悪なワニも無力化できました!

オーラのコピーとして出るカードは呪禁を持つ相手にもつけることができるんです!

 

では似たようなパターンです。
呪禁の代わりにプロテクションはどうでしょうか?

 

さっきの例で、「呪禁」を持つクロコダイルの代わりに「プロテクション(青)」を持つ恐竜さんが相手の場合はどうなるでしょうか?

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プロテクションは確かに対象に取られない能力を持っていて、
その点では呪禁と共通です。


しかし、プロテクションはそれとは別に「エンチャントされない」という能力を含んでいます。
なので、オーラのコピーとして出るカードは対応するプロテクションを持つカードにつけようとしても、すぐにひきはがされてしまいます。
(そしてつけられていない状態のオーラは墓地に置かれる)



そうそう《鏡細工》はオーラ・エンチャントだけでなく、装備品・アーティファクトもコピーできます。
こちらの場合はどうでしょうか?


《馬上槍》を装備した《帝国の先導》がいる。

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《鏡細工》《馬上槍》のコピーとして出したら、どうなるだろうか?


実はこの記事の中で既にヒントは出ているんです。

 

それはこの部分
『既に場に出ているカードが取った対象まではコピーしません。』


というわけで、つけられた装備品のコピーとして場に出しても、《鏡細工》はつけられた状態にはなりません。

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ただし《輝く鎧》のように、戦場に出る時に何かにつけられるという誘発能力がある装備品は、《鏡細工》がそれのコピーとして「戦場に出る」ので、無事に誘発します。


今回のまとめ

・オーラはコピーできる
・オーラのコピーは何につけるかを選びなおせる
・選びなおすのは対象を取らない行為なので呪禁を無視できる
プロテクションはオーラを剥がすので、上記の方法でつけようとしてもダメ
・つけられら装備品をコピーしても、それはつけられた状態ではない

 

 

以上、終わり!

それでは…

ああ、細かいところが気になるアゾリウスの人たちの疑問にも答えよう。

一般の方は、ここまで!

また別の記事で会いましょう!

 

 

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アゾリウス評議会の法魔導士を目指す方々へ

さて、あなたたちは非常に熱心で、総合ルール文書に興味があるようですね。
よろしい。
では、細かな部分を調べていきましょう。

コピーが戦場に出る直前に何になるかを決めるなら、
オーラが戦場に出る直前に何につけるかを選ぶのとタイミングがぶつかってしまうはず…という問題でしたね。


総合ルール706.5には目を通していますか?
まだ、読まれてはいないでしょうか?
大丈夫、すべてのルールを暗唱できる必要はありません。
分からない時に調べられるならそれで充分なんです。
それでは引用しましょう。

総合ルール706.5
他のオブジェクトの「コピーとして/as a copy」戦場に出る、または「これは[他のオブジェクト]のコピーである/that's a copy of [another object]」として戦場に出るオブジェクトは、戦場に出るに際してそのオブジェクトのコピーとなる。
戦場に出てからそのパーマネントのコピーになるわけではない。
コピーが、(「〜状態で戦場に出る/enters the battlefield with」や「[これ]が戦場に出るに際し/as [this] enters the battlefield」などの)戦場に出るイベントを置換する能力を得ていた場合、それらの能力は効果を発揮する。
また、そのコピーが持つあらゆる戦場に出たときの誘発型能力も誘発する機会がある。

つまり、オーラのコピーになることを選んだとき、
総合ルール303.4fで示したように、オーラは「そのオーラが戦場に出るに際してそのオーラのエンチャント先を選ぶ。」ことになります。
これは「戦場に出るに際し」ですから、総合ルール706.5に従って、無事にエンチャントされて場に出ることになります。

なのでタイミング的な問題はありません。

というのが一般的な解釈です。
実際、公式の文書であるリリースノートにもそう書いてあります。
リリースノートの記述は時間が経つと間違った記述になることはありますが、これは最新の記述です。(2019/9/27現在)

 

なので現在の法解釈では、オーラのコピーとして戦場に出るカードは、解決後、戦場に出る前にオーラに変化しますが、解決は終わっているので、
それはオーラ呪文ではなく、まだ戦場に出ていないためオーラ・パーマネントでもありません。
(これにより状況起因処理で言う『つけられていないオーラを墓地に置く』処理に該当することはありません)
そしてオーラ呪文ではないオーラが戦場に出るに際して、それを戦場の適切な対象につけることになります。
非常に緻密なテキストですね。

何か質問のある方はいらっしゃいますか?
はい、そちらの方です。どうぞ、おっしゃってください」

「総合ルール706.5では『戦場に出るイベントを置換する能力を得ていた場合、それらの能力は効果を発揮する』とあります。」
「ここでは効果を発揮する…とのみあります」
「しかし、オーラを何につけるかを選ぶ過程はルールに従った処理です」
「総合ルール609.1では 効果とは、呪文や能力の結果としてゲーム内で起こる出来事のことである。と定義されています」
「つまり、私が言いたいのは総合ルール706.5はエンチャントを付ける先を決めることを許可していないのでは?ということです」

ふむ、なるほど。
実に興味深い考えですね。
その場合、どのような挙動になると思いますか?

「私の考えでは一旦、オーラは戦場に出ます」
「その後、それは適切な対象を持たずに墓地に置かれるのではないでしょうか?」

ふむ、ではそれに反論できるものは?
…いないのでしょうか?

ああ、そこのあなた。
今、手をあげようとしてためらっていましたね。
何か考えがあればおっしゃってください。

「はい、総合ルール706.5について彼が引用した部分は、あくまで例示にすぎない…と考えます」

なるほど、続けて。

「つまり総合ルール706.5の主要な部分は『戦場に出てからそのパーマネントのコピーになるわけではない』であり、それ以前の文章はどんなものに適用されるかの範囲指定」
「それより後の文章は例示です」
「例示はあくまで一部にすぎないのでルール処理や効果全般に対して言及した後で、効果に限定して例示したとしても、直前の文章が指すものは依然としてルール処理全般にかかるものと思われます」

「素晴らしい! その通りです!」
「あなたの名前はタガン先生に伝えておきましょう」

「では、ルール解釈にかかる諸問題は解決されました」
「オーラのコピーとして戦場に出るパーマネントは、適正な対象につけることができる」

「それを今回は覚えてください」

 

 

 

 

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【 #MTG初心者 】マジック、基本のキ。 その3【複数でブロックする】

そもそもマジックを知らない人へ

 

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第一回

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さて、前回は2体の攻撃クリーチャーがいて、防御側に1体のクリーチャーがいる状態を扱った。

 

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今回は逆の状況を見てみることにしよう。


攻撃クリーチャーが1体で、防御側に2体のクリーチャーがいる時だ。

相手が《茨隠れの狼》(4/5)で攻撃している。

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君の場には《砦の騎士》(3/2)と《先兵の精鋭》(2/1)がいるとする。

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この時、選択肢は4つある。
1.ブロックしない
2.《砦の騎士》でブロックする。
3.《先兵の精鋭》でブロックする。
4.《砦の騎士》と《先兵の精鋭》の2人がかりで《茨隠れの狼》をブロックする。

4が少し分かりづらいかもしれない。

前回のブロックの説明では、
「1体のブロック・クリーチャーで2体の攻撃クリーチャーを止めることはできない」
「ブロック・クリーチャーは1体だけを止められる」…と説明したね。

防御側にブロック・クリーチャーが2体いる場合…
「同じ攻撃クリーチャーを指名して二重にブロックしてはいけない」というルールはないので、
2人がかりで1体を止めることもできるんだ!

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「4.《砦の騎士》と《先兵の精鋭》の2人がかりで《茨隠れの狼》をブロックする」の場合、攻撃側はブロック・クリーチャーの並び順を決める。


そして《茨隠れの狼》の4点のパワーを、列の先頭から順番に割り振っていく。

例えば《茨隠れの狼》で攻撃したプレイヤーが《先兵の精鋭》が先だと決めたとしよう。
2/1の《先兵の精鋭》は1点のダメージで死ぬので、1点を《先兵の精鋭》に割り振った後は、残りの3点を《砦の騎士》に割り振れる。
(《砦の騎士》を殺すのも2点で足りるので、あと1点分余るけれども、それをプレイヤーに割り振ることはできない。どちらかのクリーチャーに多めに振っておこう)


複数でブロック(妨害)した側が与えるダメージは分割でなく足し算になる。
《砦の騎士》《先兵の精鋭》のパワーの合計、
パワー3+パワー2=5点のダメージが4/5《茨隠れの狼》に与えられる。

結果的に、3体のクリーチャー(生物)すべてが死亡して(墓地に置かれて)戦闘が終わる。

さて、ではこんな状況を考えよう。

相手の《地下墓地のクロコダイル》(3/7)が攻撃している。

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キミはケンタウルスの狩猟者》(3/3)と《ルーン爪の熊》(2/2)の2体でブロック(妨害)した。

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ここで対戦相手はダメージ割り振り順を「先に熊、次にケンタウルスだと言った。

キミは《巨大化》を使ってケンタウルスを強化しよう!と考えた。

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これで3/7ワニと2/2と6/6巨大ケンタウルスが戦うことになる。
ワニのパワーは3、相手はまず熊に2点与え、余った1点をケンタウルスに飛ばしてきた。
こちらはパワー2+パワー6=8点のダメージでタフネス(頑丈さ)7のクロコダイルを返り討ちにできる。
結果的にこちらのと相手のワニが死亡する。

でも待って、もっと上手いやり方はないだろうか?

《巨大化》《ルーン爪の熊》に使ってみるのはどうだろう?

するとどうなるだろう?
3/7のワニと5/5巨大熊と3/3ケンタウルスが戦うことになる。
じゃあ今度はワニケンタウルスが死んじゃう?

どうせどちらかが死亡してしまうなら、元々ものパワーとタフネスが高い《ケンタウルスの狩猟者》の方を残した方がよくないか?

いや、そうじゃないんだ。
相手は「先に熊で、次にケンタウルス」だと言ったよね。
この順番に相手はダメージを割り振る必要がある。
ワニのパワー3はブロックの先頭に立つ巨大化した熊さんがすべて受け止めてくれる。
順番待ちの後ろの列までパワーが回ってこなくなるんだ。
熊を無視して「熊0点、ケンタウルス3点」と割り振ることはできない。

相手はケンタウルスを倒したかったのなら「先にケンタウルス、後に熊」だというべきだったね。
(その場合は、それを聞いてからケンタウルスを巨大化するわけだけど)


今回の例では防御側は2体だけだったが、望むなら好きな数のクリーチャーでブロックを行える。
10/10のギガントサウルスを1/1のリス10匹で袋叩きにすることもできるんだ。

複数ブロックをうまく使いこなそう!


今回のキーワードのコーナーでは、「威迫」と「トランプル」について教えよう。

威迫

 

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前回までに登場した「飛行」「警戒」「到達」と違って単語自体の意味がよく分からない言葉だ。
速攻」のような分かりやすさもない。
なぜそんな名前なのか? 
その理由は元々「威嚇」という比較的イメージしやすい能力が合ったことから始まる…。
威嚇」は挙動が分かりづらい能力だったのでクビになった。
その後「畏怖」という能力もあったが、これもクビ。
結果として「相手をビビらせる」イメージのちょうどいい日本語があんまりなくなってしまい、
普段あまり聞かない「威迫」という言葉を使うことになったんだ。

威迫は攻撃側にいる時に発揮される能力で、相手をビビらせることができる。
威迫を持つクリーチャーをブロックするのは大変 勇気がいることなので、クリーチャー1体ではブロックできない。
「お前行けよ」「いや、お前が行けよ」「じゃあせーので一緒に行こうぜ」というくだりを経ないといけないんだ。
威迫を持つクリーチャーをブロックするためには今回説明した「2人がかり以上での集団ブロック」が必要になる。

注意したいのは必ず2体でブロックする必要はないということ。
3体でブロックしてもいいし、無視してブロックしなくてもいい。
ただ「1体だけでブロックする」ということだけを禁止するんだ。

そうそう。一度ブロックが成立した後は頭数が減っても問題ない。


威迫を持つクリーチャーを2体でブロックした後で、そのうち1体が呪文によって殺されても、
ブロックは解除されないのでプレイヤーはダメージを受けないし、威迫持ちと1体のブロック・クリーチャーが戦う。

威迫」と《殺害》などのインスタント除去の組み合わせは使う状況をよく考えよう。

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例えば威迫を持つ《鱗剥ぎの捕食者》ケンタウルスの狩猟者》《ルーン爪の熊》の2体を従える対戦相手を攻撃する時に、
あえて《鱗剥ぎの捕食者》が2体にブロックされるのを見てから《殺害》ケンタウルスの狩猟者》を死亡させれば、
6/5の《鱗剥ぎの捕食者》2/2《ルーン爪の熊》が戦い一方的に倒せるので、《殺害》1枚で2体のクリーチャーを死亡させることができるんだ!


でも、もし相手のライフ(生命点)6点しかなければ…?
先に《殺害》で数を減らしておいてから攻撃すれば、相手は1体だけでは《鱗剥ぎの捕食者》をブロックができないので、君の勝ちだ!



トランプル

 

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トランプル(踏みつける)は、緑の大型生物に多い能力だ。
トランプルはそれを持つクリーチャーの攻撃が、ブロックしても食い止めるのが難しい攻撃であることを意味する。
イメージとしては貫通攻撃


10/10を1/1でブロックしても余りの9点をプレイヤーは受けないと説明したよね?
もし10/10がトランプルを持っているなら1/1を踏みつけても止まることはない。
そのまま前進して君に余りの9点分のダメージが通る。

この説明を前回でなく今回にしたのはイメージしやすくするためだ。
トランプルはいわば「ダメージを受ける順番待ちの列」の最後尾にプレイヤーを置く能力だ。

6/6トランプルを1/12/2の2体がブロックした時、
先頭の1/1に1点与えた後、2/2にダメージを振らずに5点をプレイヤーに飛ばすことはできない。
順番待ちのブロッカーすべてを倒せる分だけのダメージを与えたら、最後にプレイヤーにダメージが及ぶ。
さっきの例なら最終的にプレイヤーに余剰のダメージ1点が貫通してくることになる。

そうそう、それからトランプルが機能するのは攻撃側の時だけだ。
攻撃してきた《ルーン爪》の熊を、トランプルを持つ《巨大な戦慄大口》ブロックして返り討ちにしても、
攻撃したプレイヤーに4点のダメージが飛ぶことはない。

さて、今回は複数ブロックについて説明した。

複数でブロックするルールは他のゲームではあまり見かけないので最初は混乱するかもしれない。
でもここさえ乗り越えればマジックの戦闘システムの基本はばっちりだ!

とはいえまだまだ説明していない常盤木キーワードはたくさんある。
次回はそれらの話になるのできっと戦闘の話はもう終わり…だよね?

え? まだ俺の戦闘フェイズは終了していない?
次回、先制攻撃の説明でまた会いましょう。

 

 

 

 

 

 

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【 #MTG初心者 】マジック、基本のキ。 その2 【攻撃をブロックする】

 

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クリーチャーの攻撃をブロックで止める


今回は前回に引き続き、クリーチャー(生物)を使った戦闘について説明するよ。

前回はクリーチャーが攻撃することでダメージ(損傷)を与えられることを説明したね。


今回は相手の魔法使いがクリーチャーで攻撃してきた時に、味方のクリーチャーで身を守る方法について説明しよう。

 


攻撃をブロック(妨害)する。

 

相手がクリーチャー(生物)で仕掛けてきた攻撃を、自分のクリーチャーでブロック(妨害)することができる。

ブロック(妨害)クリーチャーでの攻撃をクリーチャーで止めることができる便利なルールだが、
ブロックに参加できるのは「アンタップ状態(縦向き)クリーチャーだけ」であることに注意してほしい。

 

つまり、直前のターンに攻撃して「タップ(横向きに)したクリーチャー」では通常はブロックに参加できない。
前回の最後に出てきた「警戒」(タップしないで攻撃できる)は、ここで役立つ。

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さて、攻撃する時には攻撃クリーチャーを一斉に攻撃させた。

同じようにブロック(妨害)も一斉に行う。


ただし、ブロック(妨害)する時は、同時に「どのクリーチャーがどのクリーチャーをブロックするか」も宣言する。

 

例えば相手がケンタウルスの狩猟者》

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《ギガントサウルス》で攻撃してきた。

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君の場には《沼踏み》がいるとする。

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もし《沼踏み》ブロック(妨害)に使わないなら、

君はパワー3+パワー10=13点ものダメージを受けてしまう。
ライフ(生命点)の初期値は20点。これは大打撃だ。

 

そこでキミは《沼踏み》に庇ってもらい、代わりに戦闘をしてもらうことにする。

この時、《沼踏み》で攻撃クリーチャー2体を同時に引き受けることはできない。
必ず《沼踏み》がどちらのクリーチャーをブロック(妨害)するかを宣言する必要がある。

 

では、ブロックしたことで何が起こるかを見てみよう。

 

1.ケンタウルスの狩猟者》ブロックした場合

 

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ブロック(妨害)されたケンタウルスの狩猟者》は、君ではなくブロックした《沼踏み》ダメージ(損傷)を与える。

ケンタウルスの狩猟者》はパワー3なので与えるダメージは3点。
この時、同時に《沼踏み》も反撃し、ケンタウルスの狩猟者》ダメージを与える。
与えるダメージ《沼踏み》のパワーの値=6点だ。


これでケンタウルスの狩猟者》は6点のダメージを受けて、《沼踏み》は3点のダメージを受ける。

そうそう、ブロックされていない《ギガントサウルス》がいたね。


そのまま君にかぶりついてプレイヤ-に10点のダメージを与える。

これも上記の2体のダメージの計算と同時に行われる。

最後にケンタウルスの狩猟者》タフネス(頑丈さ)は3点なので、

それを超える6点のダメージに耐え切れずにケンタウルスは死亡する。


2.《ギガントサウルス》ブロックした場合

 

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ブロック(妨害)された《ギガントサウルス》は君ではなく《沼踏み》ダメージ(損傷)を与える。
この時、同時に《沼踏み》も反撃し、《ギガントサウルス》にダメージを与える。
《ギガントサウルス》は6点のダメージを受けて、
《沼踏み》は10点のダメージを受ける。
ブロックされていないケンタウルスの狩猟者》は君を槍で突いて3点のダメージを与える。
《沼踏み》タフネス(頑丈さ)は5点なのでそれを超える10点のダメージに耐え切れずに死亡する。

ブロック(妨害)することでダメージブロックしたクリーチャーがすべて引き受けてくれる。


10/10の巨大生物を1/1の貧弱生物でブロックしても、残りの9点はキミに飛んでこない。

 


ではここでキーワード能力のコーナー。

 

「飛行」

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飛行はもっともシンプルでイメージしやすい能力だ。
攻撃クリーチャーが飛行している場合、ブロックするクリーチャーも飛行していないといけない。

飛んでいないクリーチャーは空飛ぶ攻撃クリーチャーを止められないんだ。


空を飛ぶクリーチャーは地上を歩くブロッカーの遥か上空からプレイヤーに襲い掛かるので、空中戦のできるクリーチャーでないと飛行クリーチャーをブロックすることができない!

 

大空の色であるが最も得意とするがすべての色が飛行を持つ。
ああ、うん。の飛行クリーチャーはほとんど存在しない、ということは言っておこう。


「到達」

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いきなり「飛行は飛行にしかブロックされない」の例外が出てくる。


到達は「高いところの敵を狙える弓矢」

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「背の高い巨人」など、

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空中のクリーチャーに対する妨害手段を持っていることを表すキーワードだ。

 


到達を持つクリーチャーは例外的に飛行クリーチャーをブロックできる。
「防御時のみ飛行」だと思えばいい。
(実際には飛行していないので《垂直落下》でブロック中の巨人を殺したりはできないことに注意)

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さて、今回は攻撃側が複数いる時のブロックについて説明した。

次回は防御側が複数いる場合のブロックについて説明しよう。

それじゃあ、また次回。

 

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