今日は久しぶりにマジックのカラー・パイの話をしよう。
今回の話の起点となるのは、私がMTGを遊ぶコミュニティで『エルドレインの森』の「警戒/Vigilance」を持つ青いクリーチャーが話題に上がったことだ。
僕は青い飛行警戒クリーチャーを見るなり《セラのスフィンクス》を話題に挙げた。
これは『次元の混乱』という当時のカラー・パイをネタにしたカードセットのクリーチャーである。
そして主席デザイナーであるマローことMark Rosewaterは常々、「『次元の混乱』で各色が行ったことはカラー・パイの話をする時には考えない」としている。
しかし、現にスタンダードで青い警戒クリーチャーが刷られようとしている。
この変化はいつ頃から始まったのだろう?
内部の変かは2021年に起きた。
この時点ですでに警戒は青の使えるキーワードとして与えられていたが、実際にカードにはなっていなかったということが公式の開発秘話で語られている。
- 1種色:白
- 2種色:青、緑
白ではパワーがタフネス以下のクリーチャーにこれがあることが多く、パワーが3より大きいことは稀である。緑は、白との差別化のため、大型クリーチャーが持つことが多い。最近、青で使えるクリーチャー能力を増やすため、青も警戒の2種色にした。どのような青のクリーチャーに警戒を持たせるべきか、検討中である。
引用:メカニズム的カラー・パイ 2021年版変更点|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト (mtg-jp.com)
実際にカードになったのは2022年6月のことだ。
まず、特殊セットでタップコストを持つ起動型能力を持つクリーチャーに警戒が与えられた。
これ以降、本流のセットにも青い警戒は実装され、現行スタンダードに青単色の警戒クリーチャー(警戒トークンを生む者も含む)は9枚存在する。
既に警戒は青の持つキーワード能力として定着した。
『次元の混乱』で登場した《セラのスフィンクス》は本流のセットで刷られても違和感を覚えることなく受けれられるだろう。
ようこそ、《セラのスフィンクス》。
令和のカラー・パイは貴方を歓迎しよう!
そうは言っても1マナ安くなって護法1と出来事までついてきた《セラのスフィンクス》がプレビューされると眩しすぎて目がつぶれそうになる。
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