私は青白のギルドであるアゾリウス評議会が好きなので、このファンデッキをひいき目に見てるところはあるけれど、それを差し引いてもアゾリウスオーラはマジで強い。
とはいえ自分の組んだファンデッキを高く評価するのはよくあることだ。
余り持ち上げるのもよくない…と思ったが14連勝(5-0、5-0、5-1)できて数字の実績が得られた。
自信を持っておススメしよう。現スタンダードパウパーで私がおススメするデッキ!
アゾリウスオーラだ!
コンセプト。アゾリウスっぽいことをする。
・初登場時のアゾリウス
【ディセンション】というパックがアゾリウスの初登場だ。
この当時のアゾリウスのコンセプトは飛行クリーチャーを展開する空中戦だ。
空騎兵と呼ばれるグリフィンに乗った騎兵たちが戦う!
【アゾリウスオーラ】では、飛行を持たないクリーチャーは2種類のみで
後は全員飛んでいる。
(最初のリストでは仲間を飛行させるペガサスも入ってたが元から飛行しているクリーチャーが多いので抜けた)
・再登場時のアゾリウス
【ラヴ二カへの回帰】でアゾリウスは再登場することになる。
この時に持っていたメカニズムは「留置」だ。
「留置」はクリーチャーのアタックやブロック、起動型能力を制限する。
【アゾリウスオーラ】では「相手に付けるオーラ」を複数採用している。
これらのオーラをつけている間は「アタック、ブロックができない」「能力を失う」などで制限を受ける。
実にアゾリウスらしい、犯罪者を拘束するイメージだ。
・前回登場時のアゾリウス
【ドラゴンの迷路】が現時点で最も新しい。
(注・執筆時点で未発売の新セットにはアゾリウスがいるぞ!)
このセットのアゾリウスでは広範囲の「留置」を持つ伝説のクリーチャー、ラヴィニアや《上昇する法魔導士》という飛行・呪禁3/2のクリーチャーが僕の記憶に残っている。
現代のスタンダードPauperに《上昇する法魔導士》はいるか?
いるとも!単色になった分、コストが1マナ重くなってはいるが
こちらは法魔導士とちがいコモンだ。つまりコモン限定構築でも使える!
素晴らしい!
さあ、それではデッキを組んでいこう!
まずは土地から。
土地を固めなければデッキは回らない。
良いデッキは土地基盤から!
特殊地形
《アゾリウスのギルド門》を4枚…あれ?
嘘だろ!?ギルド門がないじゃん!
そう、次のセットに収録予定=今はまだ使えないのである。
仕方ないので代用品の《曲がりくねる川》を4枚。
他に使えるのは《ギルド門通りの公有地》《進化する未開地》《未知の岸》
公有地・未知の岸を使うのは3色以上のデッキだろう。不採用。
《進化する未開地》を2枚入れることにして、他を基本土地で埋めよう。
土地枚数は25枚を基準に増やすか減らす。
重いデッキは増やし、速いデッキは減らす。
うーん、このデッキは土地をある程度並べたいが、土地ばかり引くと動きが止まる。
25枚のままにしよう。
クリーチャー面接
オーラ呪文は味方を強化するが、オーラだけでは仕事をしない。
オーラをつけるクリーチャーが引けなければ意味はないのだ。
というわけでオーラを付けるに値するクリーチャーはどんなものか考えてみよう?
絆魂は与えたダメージ分の回復が得られる。パワー上昇オーラと相性がいい。
飛行はブロックに制限を与え、ブロックの幅を広げる。
飛行、絆魂なら? 最高だ!
《癒し手の鷹》は両方を持つ上に1マナだ。
1ターン目に鷹を出して2ターン目にオーラをつけるのは攻防一体の強力な動きだ。
4枚採用しよう!
だがオーラを唱える際に対応して除去呪文を使われることがある。
その場合つける先を失ったオーラと除去されたクリーチャー、2枚のカードを失う。
特に赤には何種類ものタフネス2点以下を倒す火力呪文がある。気を付けてプレイしよう。
構築で気を付けることはできないだろうか?
《夜明けの司祭》と《司教の兵士》
どちらも2マナの絆魂でパワーとタフネスの合計も同じだ。
だが配分が違う。
絆魂は与えたダメージの分だけ回復するのだからパワーの高い方がいいって?
いいや、このデッキではオーラを付ける瞬間に2点の除去を受け付けない《夜明けの司祭》の方が強い。
ああ、だが除去耐性としては万全ではない。
タップされているクリーチャーをタフネスに関係なく除去できる《返報》はメジャーな白の除去だ。
警戒能力を持つクリーチャーなら攻撃してもタップしないので《返報》で除去されない。
さらに攻撃した後でもブロックに参加できるようになる。
通常、クリーチャーが戦闘に参加できるのはターン1往復の間に一度だけ。
攻撃か防御かの二択だ。だが警戒している兵士は両方に参加できる。
戦闘補助のオーラを2倍活かせるというわけだ。
タフネスが火力基準の2を超えていて…警戒を持ち…飛行している…
そんな都合のよいクリーチャーはいるか?
《パルヘリオンの巡視兵》!
2/3で飛行、警戒!
しかもこいつは仲間を教導できる!
教導は自分よりパワーが小さい仲間をコーチングして立派な戦士に育て上げる能力だ。
こいつは《癒し手の鷹》も《夜明けの司祭》にも教えを授けることができる。
なに?《司教の兵士》は巡視兵の言うことを聞かないと思うって?
あいつはクビにしたから問題はない。むしろ素直に聞いてくれる司祭の株が更に上がるポイントだ。
しかも《パルヘリオンの巡視兵》をオーラで強化すると1度育てた奴を更に教育できる。
素晴らしい!彼にも加わってもらおう!
とはいえラヴニカの都市に住むのは善良な市民だけでなく
罪を犯すのをいとわない連中もいる。
《致命的な訪問》、恐ろしい暗殺者だ!
残念ながら警戒している彼も暗殺には弱い…
そこで《上昇する法魔導士》様のような、無法者から身を守る術を心得た人材が必要になる…
おっとこの方はアンコモンだし昔のカードなのでスタンダードPauperには出れない。
だが記事の冒頭で話した現代の《上昇する法魔導士》がいる!
そう《急流の魂》だ!
素晴らしい戦列だ。
だがあと一人…いや四人みなさんにご紹介したいゲストがいる。
除去耐性もなく、飛行もせず、絆魂もなければタフネスも2しかない。
それでもデッキに合う奉仕的労働者がいる。
次元を超えてやってくる外国人労働者…もとい異世界吸血鬼労働者を紹介しよう!
《軍団の征服者》の皆さんだ。
彼らは使い捨ての人材としてどんどん湧いて出てくる。
征服者にオーラを付けたら除去されました。
その時手札はどうなるか?
征服者1人とオーラ1枚で2枚を失った。
だが征服者の後任が後3人控えている!
彼らもラヴニカを守る礎として粉骨砕身働いてもらおう!
(黒くないのにブラックだ…)
これはオーラデッキだ、入れるオーラを決めよう。
まずは除去の代わりになる「行動制限」のオーラ。
《光明の縛め》《氷結》
アゾリウス評議会の留置をイメージした敵を拘束するオーラだ!
これらをデッキの除去の代わりとする。
次に味方を強化するオーラ。
《騎士の誓約》は2マナでステータスを2段階アップする基本的な強化オーラ!
《風と共に》は色違いの上位互換で飛行のオマケもつく!
《従者の献身》は絆魂を与えてくれる上にさらなる吸血鬼労働者を派遣してくれる。
テキストにホワイトであると書いてあるので実際合法だ。
《蝋燭の夜警》は夜も眠らず働く仕事を彼らに斡旋してくれる。
最後にクリーチャーでもオーラでもないがこのデッキにうってつけのカードがある。
《黄金都市の秘密》だ。
パーマネント(場に残るカード)が10枚以上あれば3枚ドローできる強力なカードだ。
土地も場のカードだ。
クリーチャー? 当然、場のカードだ。
強化オーラ? 場のカードだ。
妨害オーラ? 使い捨ての除去と違い場に残るとも。
異世界吸血鬼労働者たちは優秀な人材で《軍団の征服者》も《従者の献身》も1枚のカードから複数の場札が生まれる。
さあ君もアゾリウス評議会というホワイトなギルドで顔をブルーにして市民に奉仕しよう!