クリーチャーの攻撃をブロックで止める
今回は前回に引き続き、クリーチャー(生物)を使った戦闘について説明するよ。
前回はクリーチャーが攻撃することでダメージ(損傷)を与えられることを説明したね。
今回は相手の魔法使いがクリーチャーで攻撃してきた時に、味方のクリーチャーで身を守る方法について説明しよう。
攻撃をブロック(妨害)する。
相手がクリーチャー(生物)で仕掛けてきた攻撃を、自分のクリーチャーでブロック(妨害)することができる。
ブロック(妨害)はクリーチャーでの攻撃をクリーチャーで止めることができる便利なルールだが、
ブロックに参加できるのは「アンタップ状態(縦向き)のクリーチャーだけ」であることに注意してほしい。
つまり、直前のターンに攻撃して「タップ(横向きに)したクリーチャー」では通常はブロックに参加できない。
前回の最後に出てきた「警戒」(タップしないで攻撃できる)は、ここで役立つ。
さて、攻撃する時には攻撃クリーチャーを一斉に攻撃させた。
同じようにブロック(妨害)も一斉に行う。
ただし、ブロック(妨害)する時は、同時に「どのクリーチャーがどのクリーチャーをブロックするか」も宣言する。
例えば相手が《ケンタウルスの狩猟者》と
《ギガントサウルス》で攻撃してきた。
君の場には《沼踏み》がいるとする。
もし《沼踏み》をブロック(妨害)に使わないなら、
君はパワー3+パワー10=13点ものダメージを受けてしまう。
ライフ(生命点)の初期値は20点。これは大打撃だ。
そこでキミは《沼踏み》に庇ってもらい、代わりに戦闘をしてもらうことにする。
この時、《沼踏み》で攻撃クリーチャー2体を同時に引き受けることはできない。
必ず《沼踏み》がどちらのクリーチャーをブロック(妨害)するかを宣言する必要がある。
では、ブロックしたことで何が起こるかを見てみよう。
1.《ケンタウルスの狩猟者》をブロックした場合
ブロック(妨害)された《ケンタウルスの狩猟者》は、君ではなくブロックした《沼踏み》にダメージ(損傷)を与える。
《ケンタウルスの狩猟者》はパワー3なので与えるダメージは3点。
この時、同時に《沼踏み》も反撃し、《ケンタウルスの狩猟者》にダメージを与える。
与えるダメージは《沼踏み》のパワーの値=6点だ。
これで《ケンタウルスの狩猟者》は6点のダメージを受けて、《沼踏み》は3点のダメージを受ける。
そうそう、ブロックされていない《ギガントサウルス》がいたね。
そのまま君にかぶりついてプレイヤ-に10点のダメージを与える。
これも上記の2体のダメージの計算と同時に行われる。
最後に《ケンタウルスの狩猟者》のタフネス(頑丈さ)は3点なので、
それを超える6点のダメージに耐え切れずにケンタウルスは死亡する。
2.《ギガントサウルス》をブロックした場合
ブロック(妨害)された《ギガントサウルス》は君ではなく《沼踏み》にダメージ(損傷)を与える。
この時、同時に《沼踏み》も反撃し、《ギガントサウルス》にダメージを与える。
《ギガントサウルス》は6点のダメージを受けて、
《沼踏み》は10点のダメージを受ける。
ブロックされていない《ケンタウルスの狩猟者》は君を槍で突いて3点のダメージを与える。
《沼踏み》のタフネス(頑丈さ)は5点なのでそれを超える10点のダメージに耐え切れずに死亡する。
ブロック(妨害)することでダメージはブロックしたクリーチャーがすべて引き受けてくれる。
10/10の巨大生物を1/1の貧弱生物でブロックしても、残りの9点はキミに飛んでこない。
ではここでキーワード能力のコーナー。
「飛行」
飛行はもっともシンプルでイメージしやすい能力だ。
攻撃クリーチャーが飛行している場合、ブロックするクリーチャーも飛行していないといけない。
飛んでいないクリーチャーは空飛ぶ攻撃クリーチャーを止められないんだ。
空を飛ぶクリーチャーは地上を歩くブロッカーの遥か上空からプレイヤーに襲い掛かるので、空中戦のできるクリーチャーでないと飛行クリーチャーをブロックすることができない!
大空の色である青が最も得意とするがすべての色が飛行を持つ。
ああ、うん。緑の飛行クリーチャーはほとんど存在しない、ということは言っておこう。
「到達」
いきなり「飛行は飛行にしかブロックされない」の例外が出てくる。
到達は「高いところの敵を狙える弓矢」や
「背の高い巨人」など、
空中のクリーチャーに対する妨害手段を持っていることを表すキーワードだ。
到達を持つクリーチャーは例外的に飛行クリーチャーをブロックできる。
「防御時のみ飛行」だと思えばいい。
(実際には飛行していないので《垂直落下》でブロック中の巨人を殺したりはできないことに注意)
さて、今回は攻撃側が複数いる時のブロックについて説明した。
次回は防御側が複数いる場合のブロックについて説明しよう。
それじゃあ、また次回。