2021年10月1日 緊急禁止制限告知
告知日:2021年10月1日
胡乱鯖マジック・リーグ
《山札を削る者、豆猫》 禁止
発効日:2021年10月1日
2021年9月29日から始まった身内イベント『胡乱鯖マジック・リーグ』。
通常、マジック・リーグでは月の変わり目でデッキをリセットします。しかし、胡乱鯖マジック・リーグ運営は期間の短さを理由に9月から10月の月の変わり目ではカードプールのリセットを行わないという決定を事前に告知していました。基本的にはその方針に変わりはありませんが、一部に例外があります。まずは変更を見ていきましょう。
9月から10月の月の変わり目で参加プレイヤーの皆さんのデッキのカードプールはリセットされません。勝率やカードパックを追加購入するための敗北数も持ち越されます。
しかし、胡乱鯖マジックリーグ運営はここに例外をひとつ設けます。
本来はローテーションを行わないことにしていた9月から10月への月替わりのローテーションについて《山札を削る者、豆猫》だけがローテーションを行いコミュニティのプレイ環境を是正することが決まりました。
プレイヤー《山札を削る者、豆猫》の勝率は著しく高く初日の勝率は100%、2日目時点でも9割を超えていました。
とは言え、我々は あるプレイヤーの勝率が高いことを理由にコミュニティから追い出すことは基本的に考えていません。それはこれまでも、そしてこれからも変わることはありません。
それでも今回の決定に踏み切ったのは非常に歪んだ環境や新規プレイヤーのプレイ体験を鑑みてのことです。
まず環境についてですが、《山札を削る者、豆猫》との対戦がある場合にデッキ枚数を60枚にして対策するプレイヤーや削られたライブラリーを第二の手札として扱うために「フラッシュバック」「降霊」などの墓地から呪文を唱えられるメカニズム2つの含まれた『イニストラード 真夜中の狩り』を3パック購入して参戦するプレイヤーの登場などでメタゲーム自体は動きました。
9月度最終日時点での《山札を削る者、豆猫》の勝率は83%にまで「抑えられて」いました。しかし、それは一部のプレイヤーがなんとか勝利を収めることができたと言うだけで他の参加者から見た対《山札を削る者、豆猫》戦の勝率は0%でした。
狭いカードプールで戦うマジック・リーグにおいては手の内が分かっていても対策を取ることは容易ではないのです。
加えて運営はコミュニティの声に常に耳を傾けています。当該プレイヤーとの対戦を通して多くの声が上がっていることを把握しています。
「23枚のライブラリーが無くなるまでにビートダウンを完遂しなければならず、事実上のターン数制限チャレンジになっている」
「せっかく工夫してデッキを組んだのにまともに動く前に勝負が決まった」
「レアカードを山札から墓地に置かれ使えず、引けないよりもずっと悲しくなる」
「過剰なストレス」
特に運営が問題視したことは初心者プレイヤーの意見です。今までマジックに触れてこなかったりアリーナで遊ぶだけで紙のマジックには縁が無かったプレイヤーがイベントに参加してくれたことを我々は非常に嬉しく思っています。
一方で彼らの自慢のデッキを筆舌につくしがたい速さで削り取ってゲームプランそのものを歪めただけでなく、
「今度は引きがいいから勝てると思う!」と発言した対戦相手の切札を打ち消し呪文によって墓地へ送り「今度は…何でしたっけ?」などと煽りとも取れるような発言をして非紳士的なボスキャラを演じることに夢中になっていた点なども問題視されています。
これについては当該プレイヤー自身も発言については反省し、初心者プレイヤーのデッキ製作体験を潰してしまったことに心を痛めています。
以上の理由により、プレイヤー《山札を削る者、豆猫》を禁止するべきかどうか運営は考えるようになりました。
そして《山札を削る者、豆猫》が「3敗してしまった」ために追加のカードプールを手に入れたことが最終的な決め手となりました。
結局のところ、《山札を削る者、豆猫》が組み上げた【ディミーア・ローグ】にとってライブラリー破壊による勝利は勝ち手段の一つに過ぎず、例えバベルデッキで対抗しようにも、墓地が8枚になった時点でならず者クリーチャーが強化され、ダメージレース勝負でも6/3威迫という強力な札によってビートダウン相手に完走できるなど安定性が非常に高く、ライブラリーアウトまでの時間稼ぎのためにデッキに採用されているタップ呪文やバウンス呪文が自然と威迫クリーチャーが攻撃しやすくなる構成となっていて隙がありません。
敗北した3回の試合のうち2戦の《山札を削る者、豆猫》の手札にも懸念があります。敗北時、手札には土地カード4枚のみがありました。果たしてこれはメタゲームによる勝利なのか対戦数が多くなったことで土地事故を起こしただけなのか…?
以上の理由により、最終的に運営及び当該プレイヤーの意見は幸いにも一致しました。
本来はローテーションを行わないことにしていた9月から10月への月替わりのローテーションについて《山札を削る者、豆猫》だけがローテーションを行いコミュニティのプレイ環境を是正することが決まりました。
【ディミーア・ローグ】の最終的な構成は保存され、自身のデッキが十分に強くなったと感じた場合や、どれほど強かったのか対戦してみたい場合などに、ゲームを行えるようにしてスパイクプレイヤーのプレイ体験も損なわないように対応しようと思います。
今後とも胡乱鯖マジック・リーグのプレイレポートは更新したいと思うのでコミュニティ外のファンの方もぜひお読みください。