今回は胡乱鯖マジック・リーグの環境最先端の試合をレポートするよ!
パックを剥いてデッキを組むリミテッド戦とは思えない超次元マジックの世界の戦いを楽しんでいってほしい。
超次元マジックの初動は早い
「「ゲーム開始前!!」」
2人のプレイヤーの声が重なる。
超次元マジックの初動はゲーム開始前から始まるのだ。
「プレイテストカード、伝説の土地《Rift》! この土地は必ず初手に握ることができる!」
「策略カード《好都合な宣言》! デッキ枚数を削減! 25枚デッキでゲームを始めることができる!」
「更に秘策カード3枚を伏せてゲーム開始!」
先に仕掛けたのは《Rift》側のプレイヤー。
《太陽の指輪》からマナ・アーティファクト・クリーチャーを展開し序盤から莫大なマナを準備する。
《好都合な戦略》側のプレイヤーは島を置くだけの静かな立ち上がり。
莫大なマナを使い序盤から《残虐の執政官》を召喚しようとする《Rift》プレイヤー。
これを2マナカウンターの《差し戻し》でいなす。
しかし返しのターンに当然のようにまた出てくる残虐の執政官。
これを《論理の結び目》でカウンター。
返しのターンに秘策を公開。
《熟慮》を指定した《反復分析》が2枚。
2マナでカード3枚をドローして手札を一気に増やす。
《Rift》プレイヤーは《死の権威、リリアナ》を出す。
小マイナス能力で墓地から《残虐の執政官》をゾンビとして蘇らせる。
これにより執政官がハンデス・ドロー・ドレインと莫大なアドバンテージ差を生み出す。
《好都合な宣言》側のプレイヤーは《残虐の執政官》による手札破壊で、《臭い草のインプ》を捨てる。
ドローを置換して山札5枚を切削して墓地に置き、インプを墓地から手札に回収。
《残虐の執政官》を《応じ返し》でバウンスして延命を測る。
しかし、バウンスしても結局出し直された《残虐の執政官》に対する打ち消しを引き込めずに再びハンデスを仕掛けられる。
再びインプを捨て、ドローを発掘で置換。
山札が一瞬だけ空になるも墓地に落ちた《活力》が山札に戻り、残りライブラリーは1枚。
ここで策略側がゲームエンドに向けて仕掛ける。
ここまで来れば読者にも策略側の勝ち筋が読めてくるだろう。
ご存知、《研究室の偏執狂》だ。
後はドロースペルを唱えて残り1枚のデッキを引き切れば特殊勝利が確定する。
それに対応して《Rift》側のプレイヤーは更なるテストプレイカードを使用!
対象の場のカード1枚を「追放し、手札に戻し、それを捨てて、山札の一番上に置き、その後、戦場に出す」という破茶滅茶な領域移動カードだ。
これを執政官を対象に取って唱える。
執政官が色々な領域を巡って場に帰ってくれば、「戦場に出た時」の能力が誘発。
生贄要求能力で偏執狂を除去すれば、ライブラリアウト勝利が反転しライブラリアウト負けとなる。
…が!
ここで更に偏執狂側が対応!
《誤った指図》で、《The Grand Tour》の対象を執政官から横にいるマナ・クリーチャーへと変更。
マナ・クリーチャーが無駄に領域移動を繰り返して召喚酔いを起こしたところでドローが解決されゲームセット!
「カードがドローできないので、私の勝ちです」
わずか数ターンの攻防であった。
勝者は【策略偏執狂】!
…ブログの熱心な読者諸兄はまあ察しているだろうが。
うん、この策略側プレイヤーはもちろん私だ。
すまない。また私なんだ。
青単偏執狂から少し弄ってスゥルタイカラー(青緑黒)にした、このデッキが多分さいきょう!
でもマジック・リーグの奥は深い。
きっとこのデッキよりもヤバいデッキが生まれるに違いない。
いつか誰かが私を打ち負かすだろう。
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