今回はスタンダードで見つけたコンボについての話をするよ!
今回注目したいメカニズムはこれ…
《血/Blood》トークンだ。
コンボに使うのはそろそろ発売日が近づいてきている『イニストラード:真紅の契り』で登場する吸血鬼!
この《血瓶の調達者》はまずステータスが凄い。
4マナ5/6飛行,トランプル。
その代わり、対戦相手にメリット能力つきのトークンを与えてしまう。
まあ、そこまでなら黒のカードだなあ…って感じなんだけど、
《血瓶の調達者》は更に驚くべき能力を持っている。
攻撃時に相手に与えた血トークンの数だけパワーが上がっていく。
それも、この手の能力にしては珍しくターン終了時に継続期間が終わらない!
最初は4マナ5/6飛行トランプル。
相手が呪文を唱えてから攻撃すれば…6/6。次のターンには7/6…いや、相手が呪文を唱えていれば8/6かもしれない。
強い! これは強いぞ…!
夢を見るのは諦めよう。
これは血トークンが場に残り続けている場合だ。
血トークンの正式な効果をチェックしてみよう。
対戦相手は自分の場に貯められていく血トークンをたった1マナで生贄に捧げることができる。
そうなれば《血瓶の調達者》が参照できる血の数は減ってしまい夢のスーパーパワーは実現しなくなってしまう。
どうにかして対戦相手に血トークンを使わせないようにできないものだろうか?
ここで『イニストラード:真夜中の狩り』で再録されたカードが効いてくる。
この《真髄の針》だ!
《真髄の針》で血トークンの名前を指定すれば、対戦相手は血トークンを生贄に捧げるために起動型能力を起動することができなくなる。
…本当?
トークンの名前はカード名じゃないから指定できないんじゃないか?
そう疑問に思う人もいるだろう。
あるいは以前、私がこのブログで書いた記事を覚えていれば「既存のカードと名前が被ってしまったトークンに限り指定できる」というルールの穴を覚えているかもしれない。
そう。
偶然にもトークンと同じ名前のカードがあればいいのだ。
この場合の「名前」は日本語でなく、元々の言語である英語版を参照する。
血トークンはBloodなので、Bloodという名前のカードを探せばいい。
《血流/Blood》
見つかったね。
これにてコンボ完成!
《血瓶の調達者》と《真髄の針》のスーパーコンボだ!!
【悲報】コンボ死ぬ。
さて、悲しいお知らせをしなければならない。
このコンボは生まれる前に消えていった。公開されたばかりの新パック発売に伴うルール変更などを確認しよう。
総合ルール変更
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/comprehensive-rules-changes-2021-11-10
この記事はつい最近11/10に出された改訂で日本語訳はまだない。
この記事によると血トークンと血流との名前指定バグを取り除くためにルール変更が行われると明言されている。
これまでのルールではBloodトークンの名前はBloodだった。
これからのルールではBloodトークンの名前はBlood Tokenとなる。
トークンまでが名前になり、既存のカードとの名前被りは無くなるのだ。
これでコンボは死産した。
これでは《血瓶の調達者》は単に珍しくパワー修正がターンを超えるだけのカードに…
ん?
なんだ、この記事の関連記事としてカード性能の誤記訂正が出ているぞ?
誤記訂正
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/oracle-changes-2021-11-10
《血の調達者》の効果は誤記であり、
このパワー修正はターン終了時に消えることがわかった。
…この記事のすべてが無になってしまったな。
終わりだよ、終わり。
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