今日はクトゥルフ神話TRPGについての記事を書きます。
今だから読みたい10年前の初心者向けのクトゥルフ神話TRPG入門書。
その名も…『るるいえびぎなーず』を布教します。
10年前に書かれた入門書なので基本的には「クトゥルフ神話TRPG」の6版向けのガイドとなっていますが、
クトゥルフ神話を題材にしたTRPGに臨む上での心構えなどについて書かれている項目は現在の「新・クトゥルフ神話TRPG」(7版)をプレイする際にも大いに役立つため、
ここでは6版、7版の区別なく勧めようと思います。
(とはいえ、付属のシナリオやQ&Aは6版対応なので、やや6版プレイヤー向け)
この本ではクトゥルフ神話TRPGを「探索者として遊ぶ場合の指南」と「KPとして遊ぶ場合の指南」の両方が取り扱われています。
できれば本を買って読んでいただきたいのであまり深くは書きませんが…
- 探索者の心得
- キーパーのスタイル
などの記述は10年経った今でも非常に興味深い内容ですのでかいつまんで紹介させていただきます。
探索者の心得
この本では探索者を「謎を解き明かし事件を解決しようと努めるキャラクター」として定義している。
KPが用意したシナリオに対して「生き残りを図る」方向でプレイするあまり館の部屋に引きこもったまま出て来ない(ゲームを前に進ませないプレイ)を例示して、
そうではなく探索者は事件へと絡んでいくべきキャラクターであるということを教示してくれる。
その上で怪しげなイベントに対して「キャラクターを生存させる」のか「事件解決のために首を突っ込むのか」について、どちらがより重要かの答えはなく、
プレイ中にそのどちらを取るべきか葛藤するところにこそクトゥルフ神話TRPGの面白さがあると書かれている。
キーパーのスタイル
キーパーの用意するシナリオ傾向についていくつかのスタイル分けが示されている。
- 戦闘スタイル
- 絶望スタイル
- 逃走スタイル
- その他
戦闘スタイルはクライマックスに戦闘シーンを据えた、銃などの武器等によって神話生物を撃退する遊び方。
絶望スタイルはいわゆる破局的なバットエンドを前提とする原作小説に見受けられる話を遊ぶやり方。
逃走スタイルは戦闘では勝つことができないものの絶望するほど破局的な状況ではなく、探索者の生還を目指す遊び方だ。
他のプレイスタイルについては本を読んでほしいので省略するが、こう言った遊び方のスタイルをキーパー(あるいはシナリオ製作者)が事前に示しておきプレイヤーはキーパーのスタイルに歩調を合わせてプレイするという折り合いの付け方を作者の内山先生は提案されている。
このキーパースタイルの開示と、それにプレイヤーが合わせる楽しみ方は10年経った今でも色あせることなく使えるプレイングテクニックだと思う。
なので、この本を参考にして…ぜひ貴方がたのプレイグループでも取り入れることを検討してほしい!
ちなみにブログ主は「絶望スタイル」でのプレイが嫌いではないのだが…
この記事を読んだあなたはどのようなプレイスタイルで遊んでいるだろうか?
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