MTGアリーナから始める!
カードに書いてない用語の話。
やあ。バーチャルVtuverの豆猫さんだよ!
MTGアリーナからMTGを始めた人たちが出てきた。
日本語化が実装されたことが大きいだろう。
アリーナはβテスト中なのでてっきり多言語版はβテストを終えてからだと思ってたので、今回の実装は嬉しい限りだ。
さて、今回は「カードに書いてない用語」の話だ。
紙のMTGなんかを経験者とやって覚えると教えてもらえることが電子版ではやりとりしづらい。
というわけでアリーナから始めた人のためにひっかかりそうな「カードに書いてない用語」について説明しよう。
「カードに書いてある用語」と「カードに書いてない用語」
たとえばこのカード、クリーチャーを破壊すると書いてある。
なのでクリーチャーを墓地に置く。
うん、これはカードに書いてある通りだ。
破壊される側のクリーチャーもカードの中央行にクリーチャーと書かれている。
分かりやすい。
ではこちらは?
パーマネントを手札に戻すカードだ。
つまりパーマネントって言葉が中央行に書いてあるカードを手札に戻せる?
実はそうじゃない。
パーマネントっていうのは、「カードに書いてない用語」なんだ。
パーマネントであるカードに「このカードはパーマネントですよー」とは書いてないんだ。
パーマネントはカタカナでパーマネントとなっているので分かりづらい。
既に定着した用語なので変えられないけれども、
僕が翻訳するとしたらHandを手札と訳したようにPermanentは場札と訳すだろう。
パーマネント=場札
髪型のパーマってあるでしょ?
あれ、実はパーマネントの略だ。
髪にかけたウェーブが「長く残る」からパーマネント、「長持ちする」と言うんだ。
MTGのパーマネントも長持ちする。
言ってみれば「使い捨てじゃない」ものがパーマネントだ。
インスタント、それからソーサリー。
これらは使い捨てのカードだ。
使えるタイミングなどの違いこそあるが、これらはどちらも一度使って墓地に置く。
だがそれ以外のカードは使った後で場に残る。
条件を満たしたり何ターンか経つと墓地に行くとか、
戦闘で死んだら墓地に行くとか、
まあ墓地に行くことはあるだろうけれど、
使ってすぐに墓地に置くわけじゃない。
こういった場にとどまるカードがパーマネントだ。
そうそう「土地以外のパーマネント」っていう言い方から察することができるかもしれないが、土地もまたパーマネントだ。
土地
クリーチャー
アーティファクト(装備品・機体etc)
エンチャント(英雄譚・オーラetc)
プレインズウォーカー
これらの場に残るカードが、戦場に出ている間、パーマネントということになる。
そうそう、カード以外で場に置かれるものもたまにある。
その中でパーマネントなのは1つだけだ。
トークンはカードではないがパーマネントに含まれる。
+1/+1カウンターなどのカウンターは場のカードの上に乗るものだが、パーマネントには数えない。
あくまで場に残るもののうちカードがパーマネント。
カードモドキであるトークンだけがその例外…というわけだ。
パーマネント・カードという言葉もある。
これは「パーマネントになる」カードのことだ。
例えばクリーチャーは場ではパーマネントだが、
墓地のクリーチャーはパーマネントには数えない。
《分散》の「土地でないパーマネントを1つ手札に戻す」とは
「土地以外の場札から1つを選び手札に戻す」ということであり、
「墓地にあるクリーチャーを手札に戻す」ためには使えないのだ。
パーマネント・カードという言い方をした場合は違う。
パーマネント・カードは「パーマネントとして場に出せるカード」だ。
墓地にあるクリーチャーはパーマネントではない。
だが、パーマネントとして場に出せるからパーマネント・カードだ。
トークンを呼び出すソーサリーは、カード自体が場に残るわけではないので
パーマネント・カードではないことにだけ注意だ。
ああ、そうそう。
当然ながらプレイヤーもパーマネントではない。
では今回のまとめ。
「パーマネントとは場に出ているカードとトークンのこと」
「パーマネント・カードは場に出ていなくてもパーマネント・カード」
それでは次回は「呪文」とは何かを話そう。
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