さて、MTGアリーナでは現在ブロール・イベントが開催中だ。
オーコ三部作(Arenaブロールでのオーコの強さ、オーコを使って作れる酷いデッキのレシピ、そういう状況に対して思うこと)を書いてだいぶすっきりした。
初心に戻って、普段のこのブログらしい記事に戻ろう。
カジュアルフォーマットを紹介したりSS書いたりおもしろおかしく語るブログだ。
さあ、ブロールでデッキを組もう!
オーコ以外で。
えっと、以前からこのブログで注目してきたデッキをブロールに取り入れてみるのはどうだろう。
というわけで、過去記事を漁りつつ、この「同じ名前のカードは1枚だけ」という環境で使えそうなアイデアを発掘してみよう!
そうして出来上がった完成品がこちらになります。
【アショクのマグロ漁船】
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統率者:《夢を引き裂く者、アショク》
土地 25枚
25《島》
クリーチャー 34枚
34《しつこい請願者》
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あのさぁ…。
話聞いてた?
同名カードは1枚までなんだよ?
いやまあ島はいいよ、島は。
島は何枚入れてもいいルールだからね。
なんなら60枚全部が島でもいい…よくないわ。統率者がいるから59枚までな。
でもクリーチャーは同名1枚しかいれちゃダメでしょ。
もちろん、これはフォーマットの決まりを破って作ったデッキではない。
ブロール自体がもつ「同名1枚での構築制限」と「カード固有の枚数制限能力」ではカード固有のものが優先されることになっているからである。
例えばドワーフの族長であるトーブランを使ったデッキに《七人の小人》を7枚入れるのは適性だ。
楽しいデッキになりそうだね!
さて、《しつこい請願者》のテキストを思い出そう!
『デッキにしつこい請願者という名前のカードを何枚入れてもよい。』
よし、不正はなかった。
34枚詰めよう。(この34という数字の理由は割愛)
実はこのネタは過去に「シングルトン」というフォーマットについてで紹介しようか迷った。
でも、一度既にネタにしていたことと、当時のシングルトンでは「デッキ破壊で墓地に落ちてもデッキに戻っていく」カードが存在したことから、勝利するのは難しいと判断して記事にはしなかった。
で、それらの「デッキに戻る」カードなんだけど。
エルドレインの王権の実装と同時にスタンダード落ちした。
ブロールで使えるカードプールはスタンダードの影響を受けるので、
これらはもうブロールで使えなくなった。
となれば復権である。
いざライブラリアウト!
以前は同型対策にデッキ枚数を250枚にするバベル構築が流行っていたが、
スタンダードPauperの60枚以上デッキ制限と異なり、
Brawlでは60枚丁度のデッキを組む必要がある。
まあ、そこはむしろ追い風要素。
相手のデッキが250枚にならない。
すばらしい。
それどころかゲーム開始時に統率者がライブラリーから取り除かれるので、
ゲーム開始時のライブラリーの枚数は52枚ということになる。
…というデッキを私は実際には回していない。
エアプである。
というのもこのデッキには致命的な欠点がある。
いやまあ欠点だらけな気もするけど。
ずばり、このデッキはこのカード1枚で詰む。
《神秘を操る者、ジェイス》
「山札が無い時にカードを引くと負ける」という大前提を崩壊させるカードだ。
こんなのが環境にいるのに請願者を積み込むのはアホだ。
勝利の道筋を新たに探すべきである。
というわけで改善したデッキがこちらである。
【????のマグロ漁船】
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統率者:《????》
土地 25枚
25《島》
クリーチャー 34枚
34《しつこい請願者》
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話聞いてた?
さっきと全くメインのデッキが同じなんだけど?
落ちついてほしい。
今回はバッチリ修整されている。
????の部分、統率者だけが違うんだ。
一体これは誰のマグロ漁船なのか?
【ジェイスのマグロ漁船】
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統率者:《神秘を操る者、ジェイス》
土地 25枚
25《島》
クリーチャー 34枚
34《しつこい請願者》
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しつこい請願者の効果をよく見てほしい。
「プレイヤー1人を対象とする」
そう。対戦相手限定ではないのだ。
つまり自分のデッキに詰んだ仲間の請願者を虐殺し墓地に落として勝利を目指すのだ。
まずこのデッキの利点として、先ほどのデッキに対して無敵な点は真っ先に挙げるとして…
ジェイス自身にもデッキを掘り進める能力があることやジェイスが手札を補充してくれるので、このデッキが弱い《魔女の復讐》などの全体除去に対して立て直しのチャンスがあることや、引くカードを増やして土地事故率を下げれる点など評価できるポイントは多い。
じゃあ、このデッキを回したのか? 答えはノーである。
例えば土地。
《ヴァントレス城》は土地の引きすぎを防止できる。
島ばかりのこのデッキでは入れ得なカードだ。
《マーフォークの秘守り》
《迷える思考の壁》
3/3の大鹿などの請願者ではブロックしづらい生物を受け止めつつデッキを4枚削れるのでこの2種を採用。
《精神純化》
保険。万が一ミラーになった場合、これで相手のデッキを修復してやろう。
こだわろうとすればもう少しいじれそうだし調整できそうな要素やミラー対策を増やすかどうかとかいろいろあるけれど、悩むよりも使ってみよう。
このデッキは最良の選択ではないかもしれないが、それなりに手軽に組めて、そこそこの強さがある。
改善の余地はまだまだある。
打ち消しを入れるか入れないか。
同型メタを増やすかどうか。
あるいは場に出たときのデッキ破壊を増やすかどうか。
自分の好みや手持ちカードに合わせて調整しよう。
調整幅は請願者の数が多いので割と好きにいじれるのでどんどん変えてこう!
それじゃあ頑張って自身のライブラリーを掘り進めよう!
アリーナ インポート用リスト
【マグロマニアック】
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1 神秘を操る者、ジェイス (WAR) 54
1 精神純化 (RNA) 34
24 島 (ELD) 257
31 しつこい請願者 (RNA) 44
1 マーフォークの秘守り (ELD) 53
1 ヴァントレス城 (ELD) 242
1 迷える思考の壁 (RNA) 59
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