やあ、バーチャルバーチャルYoutuber(バーチャルモデルを用意して架空のバーチャルYoutuberになりきる遊びをする人のこと)の豆猫さんだよ!
さて、今回は調整の話。
デッキには調整が必要だ。
例えばプロのデッキレシピがある。
それをそのまま使うのと君がゼロからデッキを組む場合。
十中八九強いのはプロのデッキだ。
なんといってもプロのデッキは「調整」が行き届いている。
使えるカードには豊富な選択肢があり対戦相手の一流のデッキに対応するために
凡人では目を付けないカードが入れてあったりする。
そういった「謎のカード」にも凄く明確に「○○に対応するために」という理由付けがある。
だが…それは完璧を意味しない。
何故ならその「謎のカード」に込められた意味を君が理解していないなら
謎のカードは謎のカードのままだからだ。
使い方のわからないカードよりも、君が使い慣れたお気に入りのカードの方が
勝利に貢献することはある。
(もちろん安易にデッキを差し替えるより「勉強する」のも大事だ。「謎のカード」の使い方を知れば問題は解決する。)
またプレイの癖の問題もある。
たとえば「この状況、普通はこうプレイするのが定石。でも次のドローでデッキに3枚だけ入れてるあのカードが引ければ勝ちなんだよなあ…」という局面。
ここで「引けると信じて動く」のも「定石通りに動く」のも「どちらも正解」だ。
結果がついてくるかは別としてね。
ここが「プレイヤーに合わせた調整」なんだけど、
もしここで「引ける」と思って引きにいく性格のプレイヤーなら3枚から4枚に増やしてみる。
そうすることでちょっとだけ、その状況で本当に勝てる率が上がる。
逆に「いや、引かない」と堅実に動くプレイヤーの場合、2枚に減らしてみる。
もちろん実際には常にその局面になるわけじゃないし他の状況もある。
今のはあくまで簡略化した例だ。
でもそういう「プレイの癖」を意識した調整をデッキに施すことで
プロのデッキは「そのプロプレイヤーにとって最良のデッキ」になっているんだ。
プロのコピーデッキを回していて君がうまく回せない場合、
この「調整」を誤っている場合がある。
「そのプロ」と「君」のプレイの癖の違いから、君にとってそのコピーデッキは「最良」じゃないんだ。
だから例え「調整済みのプロのデッキ」のコピーデッキでも
君は調整を施すべきだ。
勘違いしてはいけないことがいくつかある。
・デッキのバランスを大きく損なうべきではない
仮にもプロのデッキだ。主軸となる部分を差し替えるのはお勧めできない。
少しの「調整」にとどめるべきだ。マナカーブを崩すほどの変更はデッキを弱くしかねない。
・学ぶことの方が調整より有意義
謎のカードをただ調整で抜くより、そのカードの使い方を覚える方がデッキは強くなる。
その上でデッキに調整をかけよう!
まずは「使い方が明確な対策カード」が調整の結果抜くことになる。
どういうことか?
「プロの対戦相手はまたプロである」のだ。
プロは戦う相手のデッキも当然プロレベルだ。
そしてそのプロレベルの強力な神話レアカードにメタとなるカードが入っていたとする。
だが、君の対戦相手はプロじゃない。
そもそもそのプロレベルのカードを使う相手が君のプレイグループにいないとする。
ならば「対策カード」は君のコピーデッキにはいらない。
プロのサイドボードのカードと入れ替えるてメインからサイドのカードを使うのが良いだろう。
環境にあった調整
プレイグループの中で特定の相手を徹底的に対策することを目的としてデッキを組むと
遊んでもらいづらくなる。
あまり友人のデッキをメインデッキからピンポイントに対策するのはよくない。
だがサイドに入れるくらいは許されるはずだ。
例えばプロの環境で緑があまり使われないスタンダードがあったとして
君の緑単好きの友人に対策するためにサイドボードにプロは使わない緑デッキ対策を入れるのはいいアイデアだ。
(メインから積まないほうがいい。メインから色対策されるのはマジで嫌な気分になる)
あるいは友人規模でなくショップ環境。
行きつけの店のフライデーナイトマジックでよく会うけど別に友達ではない…くらいのプレイヤー。
そういう人に対して「あの人は○○デッキ好きなんだよなあ…新環境でも使ってきそうだから対策カード入れとこう」
そういう風に対策を取ることも有効だ。
「プロはプロと戦うが、君は君のプレイグループと戦う」
例えプロの作ったデッキでも君が調整する余地はあるし、
その調整をしたとき、そのデッキはもはや「コピーデッキ」でなく「君のデッキ」になるんだ!
それじゃあデッキ構築を楽しんで!