バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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#裏世界ピクニック 布教怪文書

この記事を投稿するまでに何度も何度も書き直している。

ようやくお見せできる記事に…なってるといいなあ。


さて、今回の記事は小説『裏世界ピクニック』の布教記事だ。

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「え? なんかもう全人類読んでるでしょ」(オタク構文)という名作百合SFなので、
どういうやり方でで布教したらいいかを悩んでいる。

 

いや、だってこの小説さあ。
布教する必要ある?

 

いやまあ、あるんだけど。
1人でも多くの人に読んで頂いてツイッターを感想で埋め尽くしたいので。

 

問題は主体である。

「これって私が布教する必要あるの?」問題である。

 

あまりにも作者担当編集が強い作品なので、

僕のような凡人がごにょごにょ書くよりも、

作者のインタビューとかそういうのを読んできてもらったり、担当編集のTwitterを覗き込んで「このオタクが絶賛する作品なら読んでみよう!」と思ってもらうのが手っ取り早く、
「そこに私が介在する必要性が皆無なのでは?」という思いがある。

 


「文章の上手いオタクが好きなものを寄せ鍋してる作品なので面白い。」
それはもう単純に暴力なのだ。

 

とはいえ現代インターネット日本人は『企業の宣伝』というものを嫌う


私が「裏世界ピクニックはTLで見かける溝口さんっていうファイトクラブオタクのオススメ本で…」と言っても、
世の中の人には溝口さんという個人でなく『溝口さんって編集の方なんでしょ? 自分のところの作家の作品を宣伝してるだけでしょ』みたいなことを思うに違いないのだ。


「あいつらはわかっていない。溝口さんは素で裏ピが好きなはずなんだ」(こじらせオタク発言と存在しない敵案件のコンボで発生する虚無)

 

そうではなくこれはTLのオタクが凄く推してる小説だと伝えるために必要なのはなんだ?
私にできることはなんだ?

はい。もう賢い読者の皆さんはお分かりですね?
そう。発狂です。


企業系アカウントの宣伝でなく、一般通過アカウントがコンテンツを褒めると宣伝色が抜けてファイアウォールを貫通する特性があります。
これを利用した宣伝手法として悪名高いのがいわゆるステマってやつですね。

はい。その手法を使いましょう。
でもステマはいけないことなので金銭を渡して第三者に宣伝を広めさせたりしてはいけません。
ダイレクトに堂々と後ろ暗いところがないとはっきりさせてやるべきです。

*私は出版社や作者や編集者からお金は受け取っていません*
*本は購入したので、そういう意味ではお金の流れはあります*
*公式とは一切関係ない*

 

はい、これでサルでもわかる完璧な洗浄です。
もうステマの疑惑はなくなりました。
さあ、私が布教する分には企業感と無関係な布教ですから裏を勘ぐられることなく布教が伝わるのです。

完璧! これこそ「公式でできなく私だからできる布教」ですよ。
論理的だ。

 

となれば後は発狂してオタク怪文書を生成すれば新規ファンが増え、本が売れ、続きがでる。
すなわち全体で見ると幸福の総量が増えて人類のためになる善行がつめるわけです。

 


このあたりでだんだんと素面になってきて
「そういうのは宮澤先生の布教じゃなくて草野先生の作品を布教する時にやったほうがいいんじゃないか…?」とボクの中の私が言い始めますが、天才を舐めるな。


草野先生とかいう天才の生み出した獰猛な怪文書の前にボク程度の書く怪文書を置いておくわけにはいかないんだよ。
あっ草野先生の最新の怪文書『大絶滅恐竜タイムウォーズ』が4巻と同時発売だと知っていましたか?
□知っている □今知った

大絶滅恐竜タイムウォーズ (ハヤカワ文庫JA)

 

 

そう! 怪文書 怪文書なんです!

同時発売の『大絶滅恐竜タイムウォーズ』が「オタクの怪文書原液垂れ流し」に近くて…

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あ、いや。それだと編集さんが仕事していないように感じると思うので「オタクの怪文書濃縮還元」とかのがいいのかな…?

 

とにかくそんな感じなのに対して、『裏世界ピクニック』繊細に組み立てられた文章でデコレーションされた怪文書なんです。


怪文書なのかよ。

 

でもでもでも、やっぱり はっきり言いたくてこの『裏世界ピクニック』という作品は怪文書なんですよ。
ただし、作者の宮澤先生が書いた怪文書と言うよりは視点人物である主人公の怪文書なんです。

*諸説あるどころか自分で言いだすまで他で聞いたことがない異説です。*

 

はい、この視点人物であるサブカルコミュ障オタクみたいな生き物、

紙越 空魚(かみこし そらを)見てください。

 

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『裏世界ピクニック』は基本的に空魚(そらを)の一人称で進みます。


こいつ本当に信用ならない

 

サブカルコミュ障クソ女みたいな地の文を書きながら、自分の過去のこととかは聞かれるまでほとんど触れないのですよ。
読者はすっかり「共感」の気持ちから自分と彼女を重ね合わせて「鳥子(ヒロイン)は顔がいい」とか一緒に言っていたのに、空魚は突然スイッチ入ってナチュラルでシビアにくるっていく

…狂っていくというか最初から狂っているんですよね、空魚は。


自分のことだから描写が甘いだけなんだよな!
そういうところだぞ、紙越空魚。

 

まあここまで読めば分かる通り、僕は鳥子と空魚だと空魚派なんですが。
とにかく感情移入して読んでたサブカルコミュ障クソオタクにポンと突き放されていくかのような感覚を味わってほしい。
話が進むほど「振り回され系一般人」みたいなツラした空魚という狂人が書いた怪文書のボロが出ていくかのような読書体験を味わって私と一緒に沼に落ちてください。


え? ストーリーの紹介とかそういうのはないのかって?
いやまあ、そういうのは正気の方々がたくさん書いてると思うのでボクが書く必要はないと思うんですけど。

秘風倶楽部みたいなの洒落怖SCP-Taleみたいなホラー風味百合SFです。

とにかくまず1分だけ僕に時間を下さい。

ここに昨日公開されたてほやほやの公式のPVがあるのでまずは「空気」を味わってください。

www.youtube.com


はい、ゾクゾクしましたね?
いいですね。
感情が揺さぶられている。
冷静な判断力を書いているところにもう1分だけ時間を下さい。
もう一度同じものを見て見ましょう。

www.youtube.com


はい、顔がいいです。
儚げで今にも消えてしまいそうな美女なのになんだその口の形は貴様!って感じの金髪の美人の後に滅茶苦茶複雑な表情で怖がりながら笑ってさも自分がまきこまれた一般人な空気を出しながら中二心をくすぐる瞳の燃やし方をした女が出てきましたね。

そして二人のものと思しき声が被ってキャッチコピーとタイトルコール。
凄いCMでした。

この感じのまま小説に突っ込むのもいいですが…
まだもう少し見た目の暴力に揺さぶられていたいところです。

CMの最後に漫画版の宣伝もありましたね。

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はい、ここで漫画版1話が丸々読めます。

https://www.ganganonline.com/viewer/player/viewer.html?tw=2&cid=SQEX_URASEKAIXXXC0010_72

 

続きが気になる場合は原作小説でその先を更に無料で読めます。
公式です。
タダです。

www.hayakawabooks.com


まだ先が気になりますよね?
さあ、本を買う時は今です!

1巻を読みましょう!

 

その先には2巻

 

3巻…

  

…衝撃の4巻!

 

 

既刊4巻に加えて…!

最新5巻!

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裏世界ピクニック5 八尺様リバイバル (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

読むなら今、波が来ています。

裏世界ピクニックという巻き込まれ地味主人公の皮を被った狂人の怪文書、おススメです。

 

【3/6追記】

アニメ化決定しました。

アニメ始まる前に読んでおくことで「いや、アニメ化前から知ってたし~」というマウントを取るなら今読むのがオススメ!(最悪)

www.hayakawabooks.com

 

 

 

 

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