バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【MTG初心者向け】格安!青白黒ミラーメイド【エスパー・スタックス】

エスパースタックス/Esper Stax

さて、今回はエスパースタックス・デッキについて解説しつつ、

それをアイデア元にしたエスパースタックスもどきを安く楽しむレシピについて書くよ。
(あくまでカジュアルに楽しむためのものなので本家より格段に弱くなるよ。強いエスパースタックスが回したい人はプロのデッキをコピーして高額カードをちゃんと買おうね)

まずエスパー・スタックスというデッキ名の説明からかな。

エスパーは過去に登場した背景世界の名だ。
アラーラという次元を舞台にしたカードパックでは、世界は5つに分断されていてそれぞれの断片が小世界を構成している。
この小世界に関するカードが3色の組み合わせになっていることから、
デッキの名前の頭にそれらの地名を付けることで、デッキの色を表すことがあるんだ。

エスパーはの3色の組み合わで、アーティファクトの扱いに長けた人たちが住んでいる世界だ。
最近のマジックだとテゼレットというプレインズウォーカーがこの世界の出身だ。

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あとは基本セット入りした基本土地だと、この絵柄の島がエスパー世界だ。

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エスパー・スタックスアーティファクトやエンチャントと言ったいわゆる「置物」を扱うデッキなので、奇しくもアーティファクトを重視するエスパーの世界観とよく合うね。

さて、じゃあスタックスとは何か?

それは過去に存在したデッキ名から取られている。
過去のスタックスデッキ《煙突/Smokestack》などのカードで相手リソースをを締め上げるデッキだった。

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煙突は毎ターン互いのプレイヤーに戦場のカードを生贄にするよう要求してくるカードだが、最初からこれを使うと決めてデッキを組んでいれば大量の置物をデッキに入れられる。

それらを生贄にすることで自分だけじわじわと有利になっていく…、
更には「お互いにデメリットを受ける置物」を置いて、相手の行動を制限してから、自分はその妨害置物を生贄にして好きなタイミングで解放されたり…なかなかえげつない動きをしてくる。

エスパースタックスはその生贄と置物を活用する姿がスタックスに似ていることから名付けられたのだろう。


現代に蘇ったスタックスのキーカードがコレだ!

《予言された壊滅》

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アーサー王伝説や童話をテーマにしたパックのカードなので、おそらく円卓の騎士団の崩壊をイメージしたカードだろう。
1人…また1人と人が離れていく…そんなイメージのカードなんじゃないかな。
知らんけど。

《煙突》は毎ターン生贄にするカードの数が増えていく恐ろしい置物だったが、
《予言された壊滅》にはそこまでの拘束力はなく、生贄にするのもトークンや土地が含まれない。
その代わり、相手が生贄に捧げるものがなくなった時に大きなリターンが得られるようになっている。

注意
自分のターンに生贄がなくなった場合は不発に終わる。
なぜなら、あなたが生贄に捧げるものがない局面でも《予言された壊滅》自体が残っているはずなので《予言された壊滅》を生贄に捧げることになるからだ。

この「生贄チキンレースを制するために、エスパー・スタックスには「場に出た時」の誘発型能力を持つ置物が多数積まれる。


効果を使った後で用済みのカード群を生贄にしようという魂胆だ。

そして、このデッキの必殺技とも呼べるのが《屋敷の踊り》だ。

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これは多分ポルターガイストを元ネタとしたカードなのかな?
墓地から《予言された壊滅》の生贄になった置物を一気に場に呼び戻すことができる。
条件を達成すればそれらはクリーチャー化するので、攻撃して相手のライフを詰めれば勝利は間近だ。

墓地から戻ってきた置物の「場に出た時の能力」も誘発するため、《屋敷の踊り》は実質的にドローソースや除去を兼ねる強力な呪文になるだろう。

で、レシピとしては「あのハビエル・ドミンゲスを倒したブライアン・ゴッドリーブ氏のものが有名だろう。
https://www.mtggoldfish.com/deck/2293421#paper

「あのハビエル・ドミンゲス」って誰だよ? っていう人は《熱烈な勇者》のカードを見てね。

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さて、ではこのエスパー・スタックス・デッキを真似して低予算で組んでいこう。
基本的にこれはプロのデッキの改良じゃなくて「改悪」なので、明らかに弱くなる
お金に余裕があり勝利を強く求めるプレイヤーは普通にブライアン・ゴットリーブ氏のリストの方をコピーしてほしい。

 


エスパースタックス」を格安で組む方法について

そんな方法はない。(無慈悲)


エスパースタックス高価なカード抜きで成立するようなデッキではない。

いやまあ、それで終わっちゃうと記事の意味がないので
エスパースタックスをアイデア元にする格安なんちゃってデッキ」の話をしよう。


対戦相手も一線級のガチデッキでなく同じくらいのほわほわしたデッキを使う人…そんなゆるい環境でのデッキだと思ってほしい。
大会用と言うよりカジュアルプレイ向けだったりアリーナのランク向けだ。

(この場合、ラダーを駆けあがるものでなく同じくらいの実力の人が供給されるマッチングシステムと見なしている)


エスパースタックスのエッセンスだけを味わいたい人用の代用品って感じ。

いわば、高級毛ガニである「ブライアン・ゴッドリーブのエスパー・スタックス」に対して、かにかまとしての「豆猫さんのエスパー・スタックス」というわけだ。

かにかまにはかにかまの良さがある。(安さとか)

では、代用エスパー・スタックスを見ていこう。

土地編

 

正直、妥協できるところはない

 

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エスパーデッキの土地の大切さについては前のスタンダードからさんざん言っているし、ブライアンのリストは本当に素晴らしいので彼を真似するのが一番である…
一番であるが、高いのは分かる

 

それでもまあ抜くなら《ヴァントレス城》はデッキに1枚なので「引けなかった」と思って抜こう。

ショックランド(2点のライフと引き換えにアンタップインする土地)は持っている分は入れて、足りない分を安いコモンの2色とちにしようか。

ゲインランド(タップインでライフを1点回復する2色土地)はこのデッキの土地には数段劣るが値段的にはかなり安くなるだろう。
もちろん強さも値段相応になるので強くお勧めはできないが、どうしても予算がなければ仕方ない…。

あるいはギルド門を採用して《ギルド会談》のドローエンジンをいれることもカジュアルプレイではありかもしれない。

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テフェリー

正直なところこのデッキを組む一番のハードルがテフェリーかもしれない。

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《時を解す者、テフェリー》は非常に強力で、フォーマットを超えて活躍している。そして活躍しているカードは…高い。
アリーナではすべてのレアは等しくレアワイルド1枚だが、紙のカードでは同じレアでも価格に天地の差がつくのだ…。

参考価格:2野口超え


というわけで思い切ってテフェリーを抜いてみよう

超重要
テフェリーを抜いたエスパースタックスはもはや「ガチデッキ」ではない。
相手のターンに《ケイヤの怒り》や《屋敷の踊り》を撃てず、相手にカウンターを許すようになる時点で、デッキとしてはもはや別物であることには注意してほしい。
これから紹介するのはあくまで「雰囲気」を味わうためのかにかまレシピだ。

テフェリーを抜いたことで他に抜けるカードはあるかな?

《願い爪のタリスマン》はテフェリーとのコンボが凶悪なカードだ。

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一見お互いにサーチ効果を使えるように思えるが、これを相手に渡してからテフェリーで自分の手札に戻すことで自分だけが使える。そしてそのためのテフェリーを自前で探すこともできる。
このデッキではテフェリーを抜いたので一旦タリスマンも抜こう。

《残忍な騎士》は迷うところだ。

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これもテフェリーとのコンボがめちゃくちゃ強い(場に出た後手札に戻すことで除去呪文を使いまわせる)が、それを抜きにしても単独で優秀なプレインズウォーカ―除去だ。

ただ高いカードなのも事実なので、もし身内に超強力なプレインズウォーカ―の使い手がいなければ抜いてもいいだろう。


相性のいい《寓話の小道》も高いカードだ。
そちらを入れないならこちらも予算があわないかもしれない。

《屋敷の踊り》《予言された壊滅》《ケイヤの怒り》
これらはスタックスの要なので流石に抜いてしまうわけにはいかない。
今はまだそれほど高くないようなので予算的にもおさまりがつくだろう。
(執筆時点で予言された壊滅が50円くらい)

というわけでこの3種類を軸にデッキを組み立てていく。

今回注目したいカードは《虚報活動》だ。

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これは3マナのエンチャントで場に出た時の効果持ち。
デッキのコンセプトによく合う。


諜報カードとコンボすることで真価を発揮するカードだが、このデッキには都合よく諜報を行う《思考消去》が含まれている。

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コンボを目当てに諜報カードを増やすほど必要ではないが、既にリストにあるものはありがたく利用しよう。

《ケイヤの誓い》を墓地から出すために《屋敷の踊り》X=3で唱えることがある。

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そのとき、本家のデッキでは《黄金の卵》などを一緒に戻してくることでドローを行いつつ《予言された壊滅》で生贄にする種にしていた。

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この「なんちゃってデッキ」ではそれに加えて相手の手札を捨てさせ、リソースを締め上げる助けになる《虚報活動》はよく働いてくれることだろう。

さて、「なんちゃってデッキ」にぜひ加えたいキーカードが《鏡細工》だ。

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《鏡細工》はすでに場に出ている置物1つに変化するカードだ。
「場に出た時」の仕事を終えた後で場に残るエンチャントをコピーすることで、その効果を使いまわせる。

《ケイヤの誓い》のように本家のデッキに入れられた強力なエンチャントカードの水増しや、デッキの肝となる《予言された壊滅》を増やしたり、非常に多彩な活躍を見せてくれる。

X=4でなければ釣りだせない《予言された壊滅》X=3《鏡細工》でまかなったり、

キッカーなどの追加コストと違い場に出た時の誘発型能力である《ギルド会談》を再利用したり、

《ケイヤの誓い》のコピーとして出して、効果を誘発させた後で自信を墓地に送り、釣り上げた時は《予言された壊滅》にしてみたり、

《虚報活動》のコピーとして出した後で諜報で手札に回収して次は《ギルド会談》として使うなど…とにかく小ワザが多いカードだ。


滅多に使うことはないテクだが、相手のカードもコピーすることができるので、覚えておくと得することがあるかもしれない。

 

というわけで、エンチャント・アーティファクト主体のスタックスデッキを元に組み立てた《鏡細工/Mirrormade》のデッキが以下のリストだ。

 

強さでは本家の足元にも及ばないが、カジュアルに安くスタックス風の動きを楽しみたい人は是非使ってみてほしい。



エスパー・ミラーメイド】
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土地 24枚
4 《オルゾフのギルド門》
4 《ディミーアのギルド門》
4 《アゾリウスのギルド門》
2 《島》
4 《沼》
4 《平地》
2 《進化する未開地》

呪文 12枚 
1 《ドビンの拒否権》
1 《軍団の最期》
3 《思考消去》
4 《ケイヤの怒り》
1 《次元の浄化》
4 《屋敷の踊り》

エンチャント 14枚
3 《鏡細工》
2 《ギルド会談》
3 《虚報活動》
4 《ケイヤの誓い》
4 《予言された壊滅》


アーティファクト 8枚
4 《ギルド球》
4 《金の卵》

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