バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

バーチャルVtuver(存在しないVtuberを装う遊びをする人) ※当ブログはファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC. ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシー|WIZARDS OF THE COAST GAMES 連絡用Gmail:beencatsun@gmail.com

【#MTG 】「2つ目の呪文」は何色の役割か?【カラーパイ 】

今回はちょっとしたクイズから入ろう。

新セット『カルドハイム』で登場するコモン・クリーチャーのルールテキストを書くので、

それが「どの色のクリーチャー」なのか考えてみよう。

 

あなたが各ターンのあなたの2つ目の呪文を唱えるたび、[このクリーチャー]の上に+1/+1カウンター1個を置く。ターン終了時まで、これは飛行を得る。

 

 

「2つ目の呪文を唱えるたび」は《遺跡潜り、ジョリー・エン》に代表されるように青赤のカードで見かける能力だ。

 

f:id:omamesensei:20210114070959j:plain

 

 

ふむ。

問題のカードは、2回目の呪文を唱えると飛行を得る。

飛行の色といえば青だ。

答えは青…いや、どうだろう?

飛行の色なんだから青なら最初から飛行を持ってそうな気もする。

条件や起動型能力で飛行を得るカードは赤や黒、白なんかでも散見される。

 

このカードは青か赤のはずだから、

よし! 答えは多分、赤だ!

 

 

では、正解を確認してみよう。

これが『カルドハイム』で登場する《冥府のペット》だ!

 

f:id:omamesensei:20210114070926p:plain

 

 黒じゃねーか!!!

 

 茶番に付き合っていただきありがとう。

今回の記事では『カルドハイム』のリミテッド・テーマとして、白と黒に与えられた「2つ目の呪文」ボーナスについて考えていこう。

 

《冥府のペット》が特別なのではなくて、『カルドハイム』には白と黒に「2度目の呪文」ボーナスを持つカードが複数枚ある。

 

f:id:omamesensei:20210114071036p:plain

 

しかし、「2度目の呪文」ボーナスはこれまで青と赤のカードでばかり作られていた。

これは…その…

いわゆるアレだ。

カラーパイを破っているというやつなんだろうか?

 

ウィザーズがこのテーマを取り入れた理由はなんとなくわかる。

カルドハイムの新規メカニズム「予顕」だ。

予顕はマナ・コストの分割払いを可能としてくれる。

f:id:omamesensei:20210114071053p:plain

 

 

例えば《ドゥームスカールの信託者》は3マナで唱えてもいいし、

2ターンに分けて2マナ+1マナで払っても良い。

このカードの場合、分割しても支払う量の総量は変わらないようだ。

 

しかし、2ターン目に2マナのカードを使い3ターン目に《ドゥームスカールの信託者》を出すのではなく、2ターン目に信託者を予顕しておき、3ターン目に1マナで唱えてから2マナのカードを使えば信託者の「2つ目の呪文」ボーナスを受けられる。

「2つ目の呪文」ボーナスはセットの主要なメカニズムである予顕とのシナジーを考慮して採用されたのだろう。

うん。それはわかった。

 

その上で、この誘発は白や黒のものなのか?

僕も最初は疑問に思った。

これらは軽いキャントリップ 呪文をばんばん打てる青赤のイメージが強くあるし、「呪文」の要素はインスタントやソーサリーを扱うのが得意な青赤の方が向いているように見える。

 

ここで少し視点を変えてみよう。

 

例えば「[このクリーチャー]が死亡した時」の誘発能力って、

どの色っぽいかな?

 

僕はこの能力は強いて言うなら、

「黒っぽい」と感じる。

 

f:id:omamesensei:20210114071312p:plain

 

でも、実際には死亡誘発能力はどの色の専売特許でもない。

すべての色が死亡誘発を持っている。

 

(ちなみに、MTG最初の死亡誘発は黒ではなかった。《ルフ鳥の卵》など赤や白の能力として登場したんだ。)

f:id:omamesensei:20210114071322j:plain

 

 

「2つ目の呪文」ボーナスもまた、

どの色かを問わずに使える能力だという可能性は無いだろうか?

 

最初の死亡誘発が赤や白だった時期と同じく「たまたま白や黒のカードがなかった時期」がこれまで続いていただけで、

その間ずっと赤や青が独占しただけなのかもしれない。

 

とは言え。

 

あらゆる誘発条件が色を問わないとまでは僕も思わない。

例えば「ライフを得た時」の誘発能力を持った赤のカードというのは想像しにく…

f:id:omamesensei:20210114131613j:plain

 

…ゴホン。失礼、赤単色のカードといのは想像しにくい。

やはり誘発条件にも色の向き不向きはあるような気がする。

 

色の役割ほど強固なものでないにしろ、誘発能力を正当化する背景のようなものが必要そうだと思える。

 

ここでもう一度「2つ目の呪文」ボーナスがどんな時に発生するか考えてみよう。

君が軽いインスタントやソーサリーを立て続けに唱えた時…というのは、これまで青赤がこの能力を持っていたことによる先入観だ。

 

マジックの世界ではクリーチャーも呪文であることを思い出してほしい!

軽いマナの「呪文」

すなわち、小型クリーチャーを横ならべする展開の仕方って白や黒のすることとして不自然さを感じるだろうか?

 

僕は感じない。

ウィニー・黒ウィニーなんてデッキがあるように小型のクリーチャーを並べていく戦い方は白や黒の「らしさ」をそれほど逸脱していない。

 

白や黒のクリーチャーが持つ「2つ目の呪文」ボーナスの誘発はカラーパイを乱すものでは無いんじゃないか?

 

ああ、もちろん誘発した結果として何が起きるかは色の役割の中でメカニズムが割り振られるべきだとも。

f:id:omamesensei:20210114132808j:plain

 

条件付きで飛行を得る黒のカードは不自然ではない。

 

「2度目の呪文」ボーナスのデッキの中核になりそうなアンコモンの天使も見てみよう。

 

f:id:omamesensei:20210114071344p:plain

 

このクリーチャーは継続的に2枚の呪文カードを手札に握れるような助けになってくれる。

この能力は黒か白でできることかな?

 

f:id:omamesensei:20210114071858p:plain

 

黒の能力として適正なように見えるね。

 

これまでに無い誘発条件を持っていたことで『カルドハイム』の白黒テーマには驚かされたけれど、僕は彼らがカラーパイを破っているとは思わない。

 

恐らく「追随する者」であるフィルギャ霊たちをイメージしたと思われるファーヤの「2つ目の呪文」ボーナス・デッキ。

リミテッドで組んで遊べる日が待ち遠しい。 

カルドハイムはプレイヤーに毎日のように話題を提供してくれるエキサイティングなセットだ。

発売を楽しみに待とう。

 

 

 広告

 

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp

omamesensei2.hatenadiary.jp