やあ、バーチャルVtuverの豆猫さんだよ。
今回は映画感想記事を書きます。
観てきた映画はこちら、
『HOKUSAI』です。
まあ、タイトルの通り葛飾北斎を描いた映画でした。
この映画で特徴的だと思った表現は「眼」です。
役者さんの「眼」に注目して映画を見て欲しいんです。
「目は口ほどに物を言う」なんて言葉もあるように、何も言わずに眼を見るだけでも、人は時に感情に訴えてくるものを感じます。
この映画は「眼」の描写に非常に力を入れて撮られている。
私はそう感じました。
絵を見るものも眼なら、
絵を描く人が描くものを見るのも眼です。
そんな「眼」に多くのことを語らせセリフ以上の気持ちをそこからぐっと引き出す。
そういう画の切り方をするし、役者さんの芝居も眼だけで強く訴える芝居が多用されます。
この映画には嘘っぽい表現も多々見受けられるのでこれが「真実」ではなくドラマチックに修飾された映画なのだと思います。
それでもきっとギョロッとした北斎の眼は本物もこんな目つきだったんじゃないだろうかと思わせるリアルさがそこにはありました。
いや、多分監督とかがこの映画の感想・批評に求めているのは「表現規制VS葛飾北斎」みたいなところなんだとは思います。
でも、そういうありきたりな感想じゃなくてとにかく「眼」についての記事を書きたい。
そう思わせるだけの「目つき」「眼球」「まぶた」の芝居が『HOKUSAI』にはあった。
それだけはまず知って欲しいですね。
肝心の映画の内容としてはやっぱり「表現規制VS葛飾北斎」って感じで、章立てを分けながら青年期・壮年期・老齢期の北斎が表現規制の壁と向き合ってく感じのテーマがベースにしいてある感じでした。
実際の葛飾北斎がこういう葛藤や戦いを行なっていたかは歴史に詳しくないのでわかりませんが、その辺はちょっと嘘くさく感じたので史実の北斎はそういう戦いをしていなかったんじゃないかとは素人目には思いましたが、何か歴史に裏打ちされてたりすると怖いからあまり語れない…
「老齢期に描いた生首の絵の逸話とか嘘くせ〜」って思ったのに本当に北斎が80代の時に描いた絵なんだから困るよなあ。
もしかしたら映画は真実を語っているのかもしれない。わからん、何もわからん。
そもそも歴史に詳しくないので老年期の北斎の物語でキーとなる「柳亭種彦」なる人物のエピソードが実在するのか怪しいと思っていて…
いや、実在の人じゃん。
それでも北斎の生首図が彼の念を描いたものっていう解釈は流石にオリジナル解釈だと思います。
ただそれが悪いとかじゃなくて、むしろ北斎の生涯を「編集」してドラマチックに仕立て上げて筋が通るものに映画をまとめるための解釈を挟みながら北斎の実際に描いた絵を挟んでくる構成はむしろ凄く整っていて、見ていて構成の仕方がうまいなあと唸らされました。
ギョロッとした眼球の演技が特徴的な 映画「HOKUSAI」、ぜひ見てください。
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