バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【#スプラトゥーン3】「初心者はホームの床でも塗ってろ」

「初心者はホームの床でも塗ってろ」

 

記事タイトルは私がスプラ初心者どうしでDiscord通話をしながら遊んでいた時に経験者の口から出た罵声です。

 

この言葉は自分に向けられたものではありませんでしたが、自分チームへの罵詈雑言に私は委縮しました。

スプラトゥーン1,2未経験のド初心者な上にFPSやTPSの経験もなし。

そんなスプラ3からの新参の私は経験者の言葉を重く受け止めました。

 

どうやらスプラトゥーンのブキは「塗りブキ」「キルブキ」にざっくり分けられるらしいので、明らかに見た目が「塗りブキ」である初心者向けブキの『スプラローラー』を選びました。

 

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いわゆるADHDで塗り残しが気になる性格から、このローラーでホームをすみからすみまでズズイッと塗ることにしていたんですが、これがまあ面白い。

 

FPSやTPSなどの対人射撃ゲームに必須とされる「エイム(狙い付け)」がド下手でも大丈夫。

床は逃げたりしないですからね。

 

得に純粋な床の塗り面積を競うナワバリバトルのおかげで対人戦闘が苦手でも楽しめるのがスプラトゥーン・シリーズが人気の理由なんだな…と実感しました。

塗ってるだけで勝利に貢献できるのは楽しいですね。

 

そんな感じでひたすらに塗りを意識して遊んでいたわけですが流石に少しは対人も得意になるべきだろうと思いインターネット集合知を借りてローラーの立ち回りを調べてみることにしました。

 

攻略サイトで目にした驚愕の真実!?

引用:【スプラトゥーン3】ローラーの立ち回りとおすすめギア

 

ローラーは見た目に反してキルを狙いに行くブキだったらしい。

(この見た目で塗りブキじゃないなんてことある!?)

 

経験者にローラーでキルを取るためのコツを聞きつつ、ローラーで対人戦闘に挑んでみることに。

 

いやあ、これがまた楽しい。

 

先ほどの記事引用にもある通りローラーは一振りの威力が高く、接近しての振り攻撃で一撃キルも可能となっています。

 

射程は短いものの攻撃範囲が横に広く、ガバエイムでも当たりやすい!

敵に近づかないといけない点についてはそもそも銃の形したブキを持っていようが下手クソエイムじゃあ、接近しないとまともに当てられないので、素人の弱点を補完しているとも言えるわけで……。

 

基本的にはまず、ホームの塗りをざっとやってから一足遅れて前線に参加。

先発の味方がバラまいてくれたインクの中へイカ形態で潜伏。

 

そのまま近くで敵味方の撃ち合いが始まるのを見て、味方が引き敵が自分よりもホーム側に進んできたらチャンス!

素早く敵イカの後ろ側から駆け寄り、振りの一撃で確実に仕留める!

ゴウランガ!

 

大柄な見た目と均一な塗りのイメージとは裏腹に、優れたローラーの立ち回りは忍び隠れて敵を討つニンジャのような戦いであった。

 

多分しばらくはシューターやチャージャーは握らずに、ローラーを狂ったように振って行こうと思うのでナワバリバトルをご一緒する際には優しい目で見てください。

 

……ああ、味方がジャンプしてきて潜伏が筒抜けになって撃ち殺された!!!

 

っはぁ~。

「初心者はホームの床でも塗ってろ」

 

 

 

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【#MTG】濃丸こもん の氷雪フェアリーPauper道。Scry4.小さなアドの積み重ね。

Scry4.小さなアドの積み重ね。

私の名前は濃丸 小紋(のうまる こもん)

好きなカードゲームはマジック:ザ・ギャザリング

最近の悩みはお財布の薄さ。

そう、マジックという趣味はとてもお金がかかるのです。

でも、そんな私の前に最低レアリティ限定構築戦「Pauper」という救いの手が!

相棒の《呪文づまりのスプライト》と共に氷雪フェアリーで楽しみます!

 

 

「徹夜での1人回しで自分のデッキへの理解度が上がった気がする」

 

そうなれば後は実戦あるのみ。

今日も今日とてカードショップへ足を運びます。

 

「ふふふ、今日も来ましたね。こもんさん」

 

 

「フォイルさん、こんばんは! ええ、今日もPauperをしに」

 

「それでは今日はまた別のパウパー勢を紹介しましょう」

 

「はい、お願いします!」

 

 

「どうも、古角 鷹子(ふるずみ たかこ)です。よろしくお願いします」

 

「濃丸こもんです! よろしくお願いします」

 

鷹子さんは一体どんなデッキを使うんだろう?

 

「鷹子さんのデッキはとてもPauperらしいデッキですので色々と参考になるところが多いと思いますよ」

 

フォイルさんがそう言うならそうなのだろう。

精一杯、勉強させてもらおう。

 

 

「《古の居住地》をセットランド。白1マナで《スレイベンの検査官》」

《スレイベンの検査官》

 

「あっ、調査おばさんだ」

 

「そうです。ETBで調査します。ターンエンド」

 

*ETB…Enter the Battlefield=戦場に出た時の能力を指す略語

 

「こちらは《移り変わるフィヨルド》を置いて終了です」

 

「では、ターンをもらって。《大焼炉》をセットランド。2マナで《胆液の水源》を置き1ドローします」

 

《胆液の水源》

 

胆液の水源、またETB能力か。

 

「ターン貰います。メインでブレスト。3枚引いて…2枚をデッキトップに。《冠雪の島》を置いて《フェアリーの予見者》を出して占術2。デッキトップ2枚をデッキボトムに送ってエンドです」

 

1人回しで身に着けたこのデッキの基本の動きはできている。

問題は相手のデッキがどう来るか分からないからカウンターを構えるタイミングが難しいことか…。

 

「ではこちらのターン。…ちょっと考えます。……《実験統合機》を置きます」

 

《実験統合機》

あれはNEO神河のシールド戦で見たな。

出た時と離れた時に衝動的ドローをする置物だ。

 

「トップを追放、《きらめく鷹》でしたのでそのまま出します。」

 

《きらめく鷹》

 

デメリットと引き換えに1マナ2/2飛行のクリーチャー…

いや、この場合の「デメリット」は…!

 

「《実験統合機》を手札に戻し、統合機が戦場を離れたことで再び誘発」

 

やっぱり、このデッキは《きらめく鷹》で《実験統合機》などの置物を出し入れすることでアドバンテージを得るデッキなんだ!

 

「デッキトップをもう1枚追放し…《感電破》ですね」

 

《感電破》

「このターン、まだ土地を置いてないので山を置いて《感電破》を打ちます。戦場にはアーティファクト・土地が2枚と手がかり・トークンがあるので金属術を達成。プレイヤー対象で4点与えます」

 

場のカードをを戻さないといけないデメリットを持つ代わりにサイズがフェアリーよりも大きい《きらめく鷹》を中心とした飛行生物で盤面を取られ、打消しによる1対1交換は出し入れされるアーティファクトのETB能力が稼ぐ小さなアドバンテージの繰り返しでこちらが損をする…。

 

……。

…………。

………………・

 

またストレートで負けてしまった。

負けた私に横で見ていたフォイルさんが声をかける。

 

「どうでした、こもんさん? あれが鷹子さんの【プリズムホーク】です」 

 

「小さなアドバンテージを積み重ねてどんどん差を付けられて辛かったです。いいデッキですね…鷹子さん」

 

「はい。コモンカードはレアカードのような大きく戦況を変えるカードが無いので私の使う【プリズムホーク】のように『小さなアドバンテージ』を意識するのがPauperの定石なんです」

 

「小さなアドバンテージの積み重ね…」

 

「それにあなたのデッキでも似たようなメカニズムが秘められています。まだ使いこなせてはいないようですが…」

 

「もしかして忍術…ですか?」

 

《深き刻の忍者》

 

「その通りです。《きらめく鷹》でETBアーティファクトを戻すように…あなたのETBフェアリーを忍術で使いまわすことを意識して回せばそのデッキはもっと強くなれますよ」

 

なるほど。私はまだこのデッキの力を引き出しきれていないのだ。

ごめんね、フェアリーと忍者。

でも私、勉強してもっと強くなれるように頑張るよ…!

 

 

 

 

 

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濃丸こもんシリーズは立ち絵にジュエルセイバーFREE様の素材を使用させていただいています。

 

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【#MTG】エスパージャンクでエスパーフラッシュを偽装する。【スタンダード(~団結のドミナリア)】

エスパージャンク紹介

 

どうも、バーチャルVtuverの豆猫さんです。

今回は胡乱フォーマットでなく久しぶりにスタンダードを遊ぼうと思います。

団結のドミナリアも出たしね。

今回、私が紹介するデッキは【エスパージャンク】です。

エスパーミッドレンジ、エスパーフラッシュとの境は曖昧なのですが…

  • エスパーミッドレンジより各色から瞬速やインスタントを多く寄せ集めている(ジャンクは寄せ集めの意)
  • エスパーフラッシュに比べると《復活したアーテイ》や《幽体の敵対者》、《アカデミーの伝承師》などのコンセプトクリーチャーが抜けています。

単体で強力なもののコストが重めのアーテイなどの代わりに点ではなく面での攻撃と《策謀の予見者、ラフィーン》による謀議を意識してトークンを並べ攻撃していくデッキになっています。

 

 

 

さて、ではこのデッキの動きを見ていきましょう。

 

1ターン目は基本的に3色のマナ基盤を支えるためにタップイン土地の処理に充てます。

2ターン目はマナを立てて瞬速クリーチャーを構えます。

このデッキには2種8枚の2マナ瞬速クリーチャーが入っていてどちらも3ターン目のラフィーンに繋がりやすくなっています。

 

このデッキをエスパーフラッシュと分けている要素である《策謀の予見者、ラフィーン》を3ターン目に置ければ完璧な初動です。

 

2ターン目の瞬速クリーチャーは…

1/1兵士トークンを出す1/1兵士もしくは、

ターン中2度目のドローで+1/+1カウンターを得るフェアリー です。

兵士の場合は2体の攻撃クリーチャーによる謀議2。

フェアリーの場合は謀議によるドローで+1/+1の乗った飛行クリーチャー。

 

どちらの場合でもラフィーンと噛み合った動きに自然と入れます。

 

4ターン目以降は打ち消しやインスタント除去、《放浪皇》や《常夜会一家の介入者》などの瞬速4マナカードで3ターン目の盤面を維持しながらラフィーンの謀議で手札を整えつつクロックを伸ばして殴り抜けます。

 

このデッキで一見して異質なカードである《食肉鉤虐殺事件》はアグロ対策であると同時にフィニッシャーです。

横並びした兵士・侍・忍者・人間トークンで攻撃した後、

戦闘後メインフェイズに自軍のクリーチャーを虐殺することでダメ押しの効果ダメージを発生させリーサルを取る有名なシークレットテクがあります。

(有名なシークレットテクって何だよ)

 

このデッキは《告別》に対して非常に弱いので、対戦相手が白いデッキの場合は《告別》を唱えられる6マナ域には必ず打ち消しを構えるように気をつける必要があります。

 

謀議で捨てる手札を選ぶ際には打点1点を伸ばすことよりも手札に打ち消しをキープできるようなルーティングを心がければ勝利は間近です。

 

このデッキの特徴としてエスパーフラッシュとの区別が付きづらいことについて触れましたが、その特徴はやや追い風に働くでしょう。

 

実際には採用されていないアーテイや青敵対者などの重めの瞬速を警戒して対戦相手は立ち回る必要があり、結果的に小粒の瞬速クリーチャーなどは対応を見逃されがちになります。

相手が見逃した小粒をラフィーンで謀議して育てれば…

対戦相手がミスに気付く頃には既にライフが危険域になっていることも珍しくないでしょう。

 

注目のデッキタイプである【エスパーフラッシュ】に擬態した【エスパージャンク】でDMUスタンダードを楽しみませんか?

 

インポート用デッキリスト
4 放浪皇 (NEO) 42
3 沼 (HBG) 300
2 漆月魁渡 (NEO) 226
1 島 (HBG) 296
1 平地 (HBG) 292
4 策謀の予見者、ラフィーン (SNC) 213
4 毅然たる援軍 (DMU) 29
4 フェアリーの荒らし屋 (ELD) 45
2 常夜会一家の介入者 (SNC) 209
4 かき消し (SNC) 49
3 切り崩し (DMU) 89
2 呪文貫き (NEO) 80
2 運命的不在 (MID) 18
4 ラフィーンの塔 (SNC) 254
3 難破船の湿地 (MID) 267
3 アダーカー荒原 (DMU) 243
3 コイロスの洞窟 (DMU) 244
2 さびれた浜 (MID) 260
2 皇国の地、永岩城 (NEO) 268
2 砕かれた聖域 (VOW) 264
1 天上都市、大田原 (NEO) 271
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼 (NEO) 278
2 食肉鉤虐殺事件 (MID) 112
2 婚礼の発表 (VOW) 45

 

 

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ストーリー記事

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【#MTG初心者 向け】キッカー能力のルール整理。打消しとコピーの話【#団結のドミナリア】

 

やあ、お馴染み豆猫さんの初心者向けMTGルール講座シリーズだよ。

今回のテーマは「キッカー」だ。

《トレイリアの噴出》

 

 

キッカーはインベイジョン・ブロックで登場した古い能力で再録回数も多い。

今回、インベイジョンを回顧した『団結のドミナリア』にも当然再録される。

 

とはいえ、こう言った再録メカニズムを「もう知っているよ」で済ませられるのはそれなりのマジック歴があるプレイヤーだけであり、初心者にとっては再録メカニズムも新しいメカニズムと変わらない。

 

古参・復帰プレイヤーは復習を兼ねて、新規プレイヤーは発売前の予習として、

「キッカー」について勉強しよう!

 

 

キッカーって何?

 

キッカーは一部の呪文が持つ能力だ。

本来のコストに加えて追加でコストを支払うことで、追加の効果を得たり、効果を書きかえることができる。

 

 

《壮大な成長》

 

追加コストを支払う場合、その呪文は「キッカーされた」ものとして扱い、

文章欄にある「キッカーされている場合」の処理を進める。

 

キッカーは必ず使う必要はないため、元のコストで追加効果なしで使うこともできる。

軽く小さな効果or重く大きな効果とを使い分けるのだ。

 

キッカーはインスタントやソーサリーだけでなくクリーチャーなどの戦場に出るカードが持つこともある。

 

その場合はパワータフネスを大きくする効果や、戦場に出た時にする効果のオマケがつくことが多い。

 

《シャライの侍者》

 

キッカーコストって?

 

呪文をキッカーするために支払うコスト。そのままだね。

本来の呪文コストに追加して支払うことになる。

よく似た表記の奇襲などが「書いてあるコストを代わりに支払う」ものであるのに対し

キッカーは「書いてあるコストを追加で支払う」ことに気を付けてほしい。

 

例えば変容を持つクリーチャー《騒乱の巡回者》は通常のコストが(1)(赤)の2マナで、奇襲コストも同じく(1)(赤)の2マナだ。

《騒乱の巡回者》

 

騒乱の巡回者を奇襲コストで唱えるなら、支払うのは(1)(赤)の2マナだ。

 

ではキッカーの場合を見ていこう。

 

キッカーを持つ呪文《勝利の炎》を唱える場合、通常のコストは(1)(赤)で

キッカーコストは(2)(青)と書いてある。

《勝利の炎》

 

つまりキッカーする場合はコストとして(1)(赤)でなく青含みの3マナを支払うのか?

そうではない。

よく読むとキッカーコストの後に括弧つきの注釈分がある。

 

追加で支払ってもよい。つまり(1)(赤)を払ったうえで(2)(青)払うことでキッカーは成立する。

 

具体的に言おう。

キッカーした《勝利の炎》のために支払う必要のあるマナは(4)(青)(赤)の6マナということになる。

 

キッカーする場合、基本のコスト支払いにキッカーコストを上乗せ。

覚えておこう。

 

 

キッカーするかしないかを決めるのはいつ?

 

もし《呪文貫き》のような打消し呪文を使うとしたら、ここは大いに気になる事だろう。

《呪文貫き》

 

例えば対戦相手が土地を6枚並べている時に

《勝利の炎》を唱えます」といった。

《勝利の炎》

キッカーしない場合2マナだから《呪文貫き》を唱えても追加のマナを払われるだろう。

でもキッカーしていたら《呪文貫き》で打消す絶好の機会となる。

 

これって打消しを唱えるのを決められるのはいつなんだろう?

キッカーを相手が宣言する前? 宣言した後?

 

答えはキッカーを相手が宣言した後だ。

 

もう少し詳しく言うとキッカーを宣言するかどうかを決めて、

その後で対象に何を選ぶか相手が決める。

それを聞いた後で君は打消しを唱えるかを決めることができる。

 

逆に言えばキッカーを唱える時は、まず先に自分がキッカーをするのかどうかを対象を示す前に宣言しないといけない。

 

 

キッカーと点数で見たマナコスト

 

《軽蔑的な一撃》など一部の打消し呪文は、打ち消す呪文の「点数で見たマナコスト」を参照する。

《軽蔑的な一撃》

 

キッカーして6マナを支払った《勝利の炎》「点数で見たマナコスト」(マナ総量)は何点だろう?

 

もし基本のマナコストの通り2点なら《軽蔑的な一撃》では打ち消せない。

キッカーを含めた6点なら《軽蔑的な一撃》で打ち消せる。

 

一体どちらなんだろう?

 

 

正解は「《軽蔑的な一撃》は《勝利の炎》を対象に取れない」

 

キッカーによって増えた分は点数で見たマナコストには含まれないからだ。

 

 キッカーコピー

 

《双業火》をコピーモードで唱えてから《勝利の炎》をキッカーで唱えコピーした。

 

《双業火》

 

この時、コピーとして生まれた《勝利の炎》とキッカーの関係はどうなっているだろう?

 

1.あなたはそれをキッカーしていないので基本効果のまま。

2.キッカーしているのでキッカーされた状態。

3.あなたがキッカー・コストを支払えるなら追加でキッカーできる。

 

 

 

正解は

2.キッカーしているのでキッカーされた状態

呪文のコピーは元の呪文がキッカーされていたかどうかも真似できる。

逆に言えば、キッカーされていない《勝利の炎》はキッカーされていないし、

あなたがキッカーされていない《勝利の炎》をキッカー・コストで強化することもできない。

 

 キッカーされたクリーチャーコピー

 

同様のパターンで今度は《シャライの侍者》について考えよう。

《シャライの侍者》

 

対戦相手はキッカーされて戦場に出た《シャライの侍者》をコントロールしている。

 

あなたが《クローン》を呼び出して、《ナーリッドの群棲》として戦場に出すことを決めた場合、どうなるだろうか?

 

《クローン》

 

 

1.載っているカウンターの数をコピーしキッカーもコピーする。カウンター4つ

2.載っているカウンターの数はコピーするがキッカーされない。カウンター2つ。

3.同上。ただし、あなたはキッカー・コストを払えば4つにできる。

4.キッカーされて出てくるが、載っている分はコピーしない。カウンター2つ。

5.キッカーされていない扱いで、載っている分もコピーしない。カウンター0。

 

さっきに比べて選択肢が多いね。

 

 

 

 

 

今回の正解は…

5.キッカーされていない扱いで、載っている分もコピーしない。カウンター0。

 

一旦、場に出たクリーチャーはそれがキッカーされたかどうかをコピーされることはない。

そしてクリーチャーのコピーは乗っているカウンターまではコピーしない。

 

 

キッカーと能力の打消し

 

最初にキッカーは能力だと説明したので最終問題はそこに焦点を当ててみよう。

 

対戦相手は《勝利の炎》をキッカーして唱えた。

あなたの手札には《物語の終わり》があるが、《勝利の炎》は伝説の呪文ではないから打ち消せない。

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しかし、あなたはキッカーが呪文の持つ「能力」であることを知っている。

知らない? なら、今知った。

 

さて、では「キッカーを《物語の終わり》で打ち消せるのではないか?」

 

これが最終問題だ。

選択肢はこちら…

 

1.キッカーは誘発型能力であるため、打ち消せる。

2.キッカーは起動型能力であるため、打ち消せる。

3.キッカーは常在型能力であるため、打ち消せない。

 

 

 

 

 

現実は非常である。

正解は

3.キッカーは常在型能力であるため、打ち消せない。

 

常在型能力はあるカードが「どこか」にある限り常に自動で働く。

キッカーは呪文が「スタック領域(唱えている呪文が解決までの間にいる場所)」にいる間、

「この呪文を唱える際に追加コストを支払い、キッカーされた状態になることができる」という常在型能力である。

 

キッカー・コストを払う行動自体は能力を起動したことにならないし、キッカーしたことでキッカー能力が誘発するわけではない。

 

だから起動型、誘発型能力を打ち消せる《物語の終わり》をもってしてもキッカーする行為は打ち消すことはできない。

 

というわけで私がキッカーのルールについて教えられることは、これで全部だ。

お疲れ様。これで君は「キッカー能力」というものについて少し詳しくなったはずだ。

(あるいは復習することができた)

 

 

キッカーが再びやってくる日はすぐそこだ。

タッチカラーの土地を並べて多色コストで呪文を強化し、唱えよう!

 

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【#MTG】濃丸こもん の氷雪フェアリーPauper道。Scry3.デッキを知るのに一人回し。

Scry3.デッキを知るのに一人回し。

私の名前は濃丸 小紋(のうまる こもん)

好きなカードゲームはマジック:ザ・ギャザリング

最近の悩みはお財布の薄さ。

そう、マジックという趣味はとてもお金がかかるのです。

でも、そんな私の前に最低レアリティ限定構築戦「Pauper」という救いの手が!

しかし、氷雪フェアリーデッキはなんか思ったよりも難しかったのです。

結局Pauperデビュー戦はストレート負けで終わってしまった。

 

 

「…回し方の基本は悪くありませんが、デッキへの理解度が足りていないと思います」

 

アンコさんには手厳しいことを言われてしまったが反論の余地はない。

強い人の組んだコピーデッキである以上、悪いのはデッキでなく私の回し方なのだ。

これは勉強と練習が必要だ。

 

ショップから帰り家でデッキを広げ、それぞれのカードの使い方をネットで検索する。

同じデッキの使い手が何を考えて、そのカードを採用しているのかをチェックする。

 

《渦まく知識》

 

ブレストの俗称で知られるドローカード、《渦まく知識》。

これが使いやすい一方でかゆいところに手が届かなかった。

とっさの場面で3枚引いて2枚戻すと瞬間的には手札の質が跳ね上がるが、

その後2ターンの間は「その時点の手札で最もいらない2枚」しか引けなくなる。

 

多分、このブレストを上手く使えるようになる必要がある。

 

集合知集合知。」

 

氷雪フェアリーデッキにはブレストで手札から戻した2枚の不要牌を処分する手段が詰め込まれていることが分かった。

これは手厳しいことを言われるわけだ。

 

デッキの中にはちゃんと必要なものが入っていて自分の回し方が足りていなかったことを実感する。

デッキをシャッフルして一呼吸つくと、上から7枚を引いて確認する。

 

こういう時は【ペットと対戦する】に限る。

 

MTGにおけるペットとの対戦は昔の公式記事で紹介された一人回しのやり方だ。

 

金魚、亀、蛇、インコ、兎、猫、犬。

そう名付けられた「特定の行動をする対戦相手」に対する立ち回りを繰り返す練習法。

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金魚との対戦は一番シンプルだ。

金魚はライフ20を持ち…そして何もしない。

金魚テストの目的は自身のデッキの基本的な動きを確認し、何ターンかければ何もしない対戦相手を倒せるかを確認することだ。

 

集合知から得たブレストの使い方を金魚相手に確認する。

《渦まく知識》を自分のメインで使い3枚引く。

対クリーチャー火力は金魚テストでは使い物にならない。

対クリーチャー火力を2枚、デッキの一番上に戻す。

 

ここだ!

実戦ではこの後まんぜんと戻したカードを引くばかりだった。

今回はその後に続けて《フェアリーの予見者》を出す。

戦場に出た時に山札の上から2枚を山下に送れる予見者でデッキの上から不要牌を弾く。

 

他にも《灰のやせ地》でデッキから土地を探す効果を重ねて不要牌の積まれたライブラリーをシャッフルしたり、

ブレスト1枚取ってもその後にどのカードを切るかで取り回しが格段に違う。

 

デッキ理解度が上がるたびにその前よりずっとデッキが動くようになる。

そのたびに強くなっていくのを感じる。

 

よし次のテスト段階に移ろう。

 

……。

…………。

………………。

 

外から鳥の声が聞こえ、カーテンの隙間から朝のひかりが差し込んでいるのを感じる。

 

「徹夜でデッキを回してしまった……」

 

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【#MTG】君のペットと対戦するには? かつて行われていた1人回しプレイテストの練習法

 

この記事では昔、MTGの公式記事で紹介されていたペットとの対戦の仕方=1人回しでデッキの調整をするやり方について備忘録的に書いておくことにする。

 

 

金魚

ライフ20点を持ち…そして何もしない。

金魚との対戦テストでは自身のデッキの基本的な動きと妨害無しで勝利するのに必要なターン数を知る参考になる。

 

ライフ20点で《象牙の塔》(自分のアップキープに手札の枚数引く4点のライフを回復するアーティファクト)と各色の防御円サイクルを置いてゲームを始める。

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あなたがドローステップやカードの効果でドローするたびに、

亀は戦場に《荒地》をプレイします。

亀の手札は7枚で(つまり《象牙の塔》により3点ずつ回復していきます)

手札破壊などを受けると毎ターン、1枚のみ手札を補充して回復量を保とうとします。

 

亀テストでは防御的なデッキ相手にどれだけ攻撃力を発揮できるか?

あるいは置物への対処法がデッキ内にあるかを調べる助けとなります。

 

ただし、想定される置物がどれも現代ではまず見かけない上に遊ぶのが苦痛なので私は滅多に亀と遊ぼうとは思いません。

 

唯一、亀と遊ぼうと思ったのは白単使いの友人とミドルスクールマジックで遊ぶ際にサイドから入る防御円にどの程度まで抗えるかを試そうとした時です。

 

 

 

蛇は締め付けることであなたのライフを圧迫してきます。

具体的には蛇はライフが20で、ゲーム開始時に《黒の万力》を場に1枚置いてゲームを始めるのです。

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蛇テストはこれまでの一人回しテストプレイと異なり、あなたを殺すことがあります。

アグレッシブなデッキ相手に十分なカードをプレイする余裕があるかを見るテストとなります。

 

インコ

インコはライフ20点で《幻影獣》と《蠢く骸骨》を並べてゲームを開始します。

 

基本的に《幻影獣》で攻撃し、骸骨でブロックします。

(戦場にクリーチャーを並べない限り骸骨も殴ってきます)

 

骸骨は常に再生しますが、《幻影獣》は破壊されればそれまでで補充されることはありません。

 

 

 

兎は多産な生物なので毎ターン増えていきます。

ライフが20で毎ターン1/1の兎トークンを場に出します。

またこれらの兎は破壊される際に無条件で再生します。

兎の行動ルーチンは「あなたの攻撃クリーチャーをブロックできる数だけトークンを立たせたまま残りの兎はすべて攻撃してくる」というものです。

 

兎テストでは典型的なウィニーへの耐性を見ることができるとされていますが、

《神の怒り》などの埋葬除去のない現代マジックでは少し厄介な相手になるでしょう。

 

基本的に兎テストと同じですがトークンは《群れネズミ》のように戦場のネズミの数だけサイズが上昇します。

(ご安心ください、手札はないのでターン開始処理以外で増えることはありません)

 

これは非常に過激なテストでまず勝つのは難しいです。

 

   

猫はマジックをしません。猫の沽券に関わると思っているのです。

Cats don't play Magic. They consider it beneath their dignity.原文ママ

 

犬は非常に賢いペットです。

犬は20のライフと基本土地の束を用意しよくシャッフルします。

そして毎ターン、めくられた土地を戦場に出し、それに対応する行動をとります。

《島》

 

犬は何もしないが、次にあなたが唱えた呪文をマナ・コストを支払わず《対抗呪文》で打ち消す。

 

《沼》

 

犬が4枚以下しか土地を出していない場合、《鬼火》を唱える。そうでなければ《センギアの吸血鬼》を唱える。

  

 

 

《山》

犬が3枚以下しか土地を出していない場合、《稲妻》をあなたに唱える。そうでなければ最大火力で《火の玉》をあなたに唱える。

  

 

 

《森》

犬が出している土地の数に応じて

1枚なら、《スクリブ・スプライト》(1/1飛行)

2枚なら《灰色熊》(2/2)、

3枚なら《山ヒル》(2/2先制攻撃)、

4枚なら《大蜘蛛》(2/4到達)、

5枚なら《ダークウッドの猪》(4/4)、

6枚以上なら《大喰らいのワーム》(6/4)を唱える。

 

《平地》

 

まだ防御円を出していない色の中で、あなたがもっとも良く使った呪文の色の防御円を唱える。有色クリーチャーよりもアーティファクト・クリーチャーの数が多ければ、《秘宝の防御円》を唱える。

 

犬とのプレイテストはマジックのミニゲームとして十分に楽しいものです。

多少、現代マジックでは見ないものが散見されますがそういうイベント戦闘だと思えば現代マジックでも楽しめ、ひとり回しのデッキテストに役立つことでしょう。

 

いかかでしたか?

あなたが1人回しのデッキで遊ぶ際にぜひペットの事を思い出してあげてください。

 

あなたの自慢のデッキがどのペットに何ターンで勝ったかを記録しSNSに投稿するのも良いでしょう。

コロナの世にあなたがひとりでマジックを楽しめますように!

 

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【#MTG】濃丸こもん の氷雪フェアリーPauper道。Scry2.それアンコモンじゃん!

Scry2,それアンコモンじゃん!

 

私の名前は濃丸 小紋(のうまる こもん)

好きなカードゲームはマジック:ザ・ギャザリング

最近の悩みはお財布の薄さ。

そう、マジックという趣味はとてもお金がかかるのです。

でもそんな私の前に最低レアリティ限定構築戦「Pauper」という救いの手が!

しかし、氷雪フェアリーデッキはなんか思ったよりも高かったのです。

 

「ふふ。思ったより安くないけど氷雪フェアリーのデッキ揃えちゃった。買っちゃったからにはもう…ネ…」

 

「ふふふ、Pauper沼へようこそ。こもんさん」

 

 

「フォイルさん、騙しましたね! Pauperのデッキは安くなかったですよ」

 

「でもモダンよりは安いという要望には沿っていたでしょう?」

 

「それは…はい。安かったです」

 

「ささ、買ったからには楽しみなさいな。こちらにPauperプレイヤーを用意してあります」

 

そう言ってフォイルさんは他のプレイヤーが座っている卓に私を引っ張っていった。

 

「…どうも。…灰鬼 杏子(はいおに あんこ)です。Pauperの対戦希望だとか」

 

「あっ、はい。よろしくお願いします」

 

「それでは早速初めましょう」

 

ダイスロールは杏子さんの勝ち。

 

「…では行きます。山から《僧院の速槍》で速攻1点エンドです」

《僧院の速槍》

あれ? よく見るとエキスパンションシンボルがアンコモン色に見える…

 

「《移り変わるフィヨルド》をタップインで終わります」

 

「…もらいます。平地から《第10管区の軍団兵》で速攻。合計3点」

《第10管区の軍団兵》

あれ? よく見るとエキスパンションシンボルがアンコモン色に見える…

気のせい、気のせい。

これはコモン構築戦なんだから…。

 

《道の探究者》

 

「…《道の探究者》を出して土地を置いてスペルを唱えます、果敢誘発」

 

「待った、待った待った! フォイルさん、話が違う! 私がやりに来たのはコモン構築戦です!!!」

 

つい大声を出してしまう私に対して杏子さんは動じることなく答える。

 

「…大丈夫です。これはPauperであっています」

 

「でも、3枚ともアンコモン…って言うかデッキの動きがパイオニアのボロスアグロですよ!」

 

私の待ったにフォイルさんは深くうなずく。

 

「ええ、そうなんです。《稲妻》などが使える分、パイオニアのボロスアグロより強いかもしれませんね」

 

いやいやいや。

それってありなの?

コモン限定構築戦ってもっと牧歌的な遊びだと思ってたんだけど…。

 

「ってゆうかコモン限定構築戦なのにアンコモンを使ってる件はどうなんですか?」

 

「失礼しました。ご存じなかったんですね」

 

スマホの画像を示しながら杏子さんが教えてくれる。

 

「Pauperでは一度でもコモンとして再録されていれば初出がアンコモンのカードでも使用可能なんです」

 

確かに使われたアンコモンはどれもコモンとして再録されているようだった。

 

結局、アンコモンの群れに蹂躙されて私は1ゲーム目を落とした。

うーん。苦しい。

Pauper早くもやめたくなってきた。

 

どうしようかな?

とりあえずサイドボードから赤対策カードをじゃんじゃん詰め込んでしまおう…

 

「1ターン目に速そ「《青霊破》で」

《青霊破》

 

気持ちいい!!

濃丸こもん。早くもPauper、癖になりそうです。

 

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濃丸こもんシリーズは立ち絵にジュエルセイバーFREE様の素材を使用させていただいています。