バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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あの近未来SFの名手、竹田人造の新作『AI法廷のハッカー弁護士』を読もう。

『AI法廷のハッカー弁護士』

今回、皆さんに読んでほしいとオススメする本は『AI法廷のハッカー弁護士』という小説です。

おもしろいよ。

 

さて、この本の作者は以前にもブログで紹介した#10億ゲット竹田人造先生。

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

この先生のSF小説が本当に面白いので是非とも読んでほしい。

なんてゆうか「SF」ってこういう地味な作品もSFなんだと人によっては目から鱗が落ちる感じのテイストになっています。

 

例えば、このブログで以前がっつりと紹介した「SF小説」って「宇宙船」とか「時空の超越」とかの要素が入っている『壮大なSF作品』が多いんですけど。

 

竹田人造作品はそう言った派手なSFに比べると凄く地に足がついている感じが特徴的で…

近未来を舞台にしているので確かにSFなんだけど、想定される「近さ」が思ったよりもすぐそこに感じられるのが地味さ・地に足の付いた感覚の源となっている気がします。

 

で、『地味』とここまで書いてきた竹田作品ですが、決して小説としては地味ではなく、むしろ凄く楽しいエンタメ小説になっているのも大きな魅力。

 

やっていることが地味なシーンもやっているキャラクターの特徴が際立っていることでメリハリが出てエンタメとして面白くなっている。

だから、決して地味でなく、ちゃんと派手に物事が動いているように見える…

そういう作りこみ・バランスのとられた作風が竹田作品の魅力なんです。

 

本作『AI法廷のハッカー弁護士』もそんな『地味なSF』『際立ったキャラ』『派手なエンタメ』の要素がふんだんに盛り込まれた竹田人造ここにあり!といった作品になっていて…

 

「AIとか正直よくわからんよ」という人でもキャラクター小説として楽しめる近未来AI-SF小説になっています。

 

 

どんな物語?

『人の偏見を取り払った、公平公正な裁判』
『被害者を救うスピーディーな解決』を謡うAI裁判官の導入により機械的に有罪無罪が決められるようになった近未来…。

未来の裁判で完全勝訴するための魔法。『AI法廷のハッカー弁護士』5/24発売!|Hayakawa Books & Magazines(β)


ダークな弁護士『機島雄弁(きじま ゆうべん)はAI裁判官を相手取りハックし、確実な勝訴を得続けている無敵の男。

 

「…………ハッカー弁護士、ね」
 不名誉極まりない呼び名に、私は反論しなかった。
 これが倫理を差し出すということだ。
 法律とは条文だけで完成するものではない。運用も含めて初めてシステムになる。条文の穴を突く者がいるのなら、運用の穴を突く者も出て当然。運用にAIが含まれるのなら、その裏をかく手段がハッキングだ。
 AI裁判官を騙し、勝訴を手にするハッカー弁護士。それが機島雄弁だ。

引用:AI裁判官vs不敗弁護士のSF法廷ミステリ! 『AI法廷のハッカー弁護士』試し読み

 

そんな彼と『得意科目は道徳』というなんとも真面目そうでちょっと強かな依頼人がタッグを組んでAI裁判官やその制度そのものへと立ち向かっていくバディものです。

 

このバディの絡みだけでもかなり味がするので「AI裁判官」という主題がよくわかんない人もバディものキャラ小説として楽しめます。

 

地味なSFとしての魅力

地味であるというのがSF的にどういうことかと言えば「飛躍」の少なさ…言い換えれば想像のしやすさ、あるいは手堅さと言えるでしょう。

この小説はこれまでブログで紹介してきた宇宙船や時空間跳躍を舞台にするハデハデなSFと違い、凄く『現実との地続き』に、それもかなり近いところに物語が位置しています。

そうでありながらSFのキモである想像力による世界観構築がしっかりとしていて…

パーフェクトな管理AI社会などではなく、我々の知るAIの『ポンコツさ』を軸に、

そこをハックしていく不敗の弁護士というキャラクターを見事に演出しています。

 

手の届かない遥か未来を語るのがSFであるならば、手の届きそうな未来をリアリティに裏付けされたエンターテイメントへと昇華するのもまたSF。

 

竹田人造作品の面白さは、この地味さとそれをカバーする濃いキャラクタの生み出す物語にこそあるのではないでしょうか?

最新作『AI法廷のハッカー弁護士』にも、それは確かに表れています。

 

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