バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【#マジカパーティ】魔神札黙示録パリピ【プレイレポート】

魔神札黙示録パリピ

 

この世界には存在する。

持つものと、持たざる者。

今、真のパリピ魔法使いを目指す2人の男がマジカパーティで雌雄を決さんとしていた。

 

戦いのルールはいわゆる「シールド戦」

お互いにマジカパーティを4パック購入して対戦に臨む。

パックを開封して出てくるマジカを丹念に眺めて魔法の杖マジカギアを取り出す。

 

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マジカの削れる部分を探り、削り、真なる力を解放する

 

……!!

 

引いた!

じゃんけんマークが「?」のマジカ!!

これは削るまで何の手かわからないマジカ…!

 

魔力解放(マジかいふぉ〜)!!

出た手札は星のマーク!

スターのカード!

 

マジカパーティはカードのパワー数値の比べあいで戦うカードゲーム。

だがしかし、単に強い数字を持てばいいというわけではない。

 

数字の攻防を覆す要素、それこそがDJバトルすなわち「ドリームじゃんけんバトル」

マジカにはじゃんけんに勝った時などに発動できる固有のスキルが存在する。

このスキルの力を最大限に引き出すため、カードのじゃんけんマークを出し合い駆け引きを行う…ッ!

 

スターこそは最強の札。

グーにもチョキにもパーにも勝てる。

あらゆる貧者を蹂躙する富めるものの切札。

 

魔力解放によって出てきたスター札!

これは明らかに有利な土台にのった勝負

 

さらに開ける、パック。

また出てくるスター!

確信する…勝利ッ!

 

手札には2枚の最強札。

この世界には存在する…

富める者と貧しき者。

持つものと持たざる者。

 

今、命運は分たれた…ッ!!

 

弱肉強食の真理、

相手は蹂躙される弱者!

それを貪る強者こそ自分!!

 

カードを削り終え、いざバトルステージに登る。

 

互いに12枚のカードを握り、これを2つの束に分ける。

ひとつはパワーやスキルの値で戦わせるパーティ

もうひとつの束は効果などは一切参照せずに、じゃんけんマークのみを参照するDJP(手札)

 

引いた2枚のスター当然DJP(手札)へと分ける。

パーティの相性を考え、構築。

 

互いに札を分け合ったところで始まるマジカバトル。

 

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左がパーティ。右がじゃんけん手札。

 

Let's マジカパーティ!

 

初めに出し合った魔神は互いに弱いパワー2000魔神。

 

まずは様子見。

強い魔神はパーティの奥へと温存しておく。

 

パワーは互角となれば、じゃんけんに勝利して「じゃんけん勝利時スキル」を使った側が有利を取れる。

マジカパーティは先に相手のパーティを全滅させた方が勝つゲーム。

まずは第1戦を制して流れを掴みたいというのが人の心。

 

ここはあえて豪胆に、攻める!!

スターはとっておきの切札。

雑魚同士の試合に使うにはもったいないように思える。

だがしかし、今日のワシは持つ者。

 

スターの所持枚数2枚!!

ここで使っても、まだ残る…保険!

 

スターで初戦を華々しく飾り心理的な有理を築き、対戦相手の心を圧し折る…ッ!

 

Let's Party!

 

ワシの出した手はスター

絶対的な切札!

必然的勝利!!

 

「初戦は勝って流れを掴みたい。それが心情だよな」

 

相手がなにを出そうと関係ない。

スターは最強の札!

いわば皇帝!

勝てる札など基本的にないッ!

 

相手が突きつける札はグーかチョキかパーか?

 

!!!

いずれでも、ないッ!

 

髑髏のマークがそこには描かれていた。

 

キラー!

 

グーチョキパーのいずれにも負ける最弱の「奴隷」

だが唯一、唯一スターに対して勝てる逆転の札!!

 

的確に…当ててきたッ!

スターの切りどころを、読んで!!

 

 

対戦相手の勝利時スキル。

それは「相手にじゃんけん手札を2枚捨てさせること」

 

自身の手札構成を確認。

スターが後1枚。

これは絶対に捨てられない。

他の手札は大量のパーと1枚のグーとチョキ、キラー

 

パーティ魔神には「パーで勝った時」のボーナスを得られる魔神を入れている。

パー…残すべきか

いや、しかしグーもチョキも出せなくなるのはマズい。

しぶしぶ捨てる、パーの札2枚。

 

だがパワー比べでは相打ち。

手札こそ持っていかれたがパーティの損失は互いに1体ずつ。

 

次なる魔神はより強いものを選べばいい。

 

出した魔神は互いにパワー3000

パワー比べはまたも互角

 

こちらの魔神は じゃんけん勝利時に「パーかスターで勝っていたならパワー強化」される。

じゃんけんに全てがかかっている戦い。

 

…切るか?

スター、ここで。

 

脳裏にチラつく先ほどの敗北…

 

ならばパーか?

それも違う、ここで…気づく!

 

この勝負、実際には「パーやスターで勝つ」ことに意味はないことに…!

 

対戦相手の出した魔神に必ずしも勝たずとも、相手が勝たなければ相打ちが取れる。無理に攻めるべき曲面ではない…

 

悩んだ末に出した手は…チョキ。

対戦相手の選んだ手は…

 

「クククッ。グーだ」

 

連敗!!

立て続けに2本!

 

「スターでの敗北…引きずって当然。捨てたカードはパーが2枚。流石に残りの手札にパーは多くない。自然と避けてグーかチョキ。ならばグーを出せば、最低でも引き分け。五分五分で勝ち。今回も…勝たせてもらったぜ」

 

こちらに残された魔神は…あと2体…追い詰められる。絶対絶命の危機…!

 

 

手札からは最弱の札、キラーを出し、負けをあえて噛み締めるッ!

 

「どうした? もう後がないぜ?」

 

後がない?

いいや、ここからが本当に「持つもの」の戦いよ。

 

満を辞してパーティから繰り出すしんがりライガー

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レアリティはなんとスーパーレア

 

やはりパック運。

パックを剥いて、より強いパワーを引いたものが勝つ!!

 

ライガーのパワーは素で5000。

ここまで戦っていたザコ魔人どもとは格が違う。

 

始まる逆転の蹂躙劇!!

レアリティの暴力!

重ねて出すスターの札!

 

それを読んでのキラー!

 

読みは完璧。

だが…無意味ッ!!

 

「馬鹿な! こちらがじゃんけんに勝ったのにお前のパワー勝ちだと!」

 

ガハハ、お前が今出した下級魔神の技テキストを読め。

そいつの能力ではリミット2以下の雑魚魔神しか対象に取ることができない。

一方でこちらのライガーSRはリミット3。

例えじゃんけんに負けても貴様の勝利時スキルによる妨害を受けず、パワーで勝てる。

 

残念だったな。

これがSRを持つものの格!

パック運のない持たざる貧者では到底覆せまい圧倒的な優位。

 

次なるじゃんけんの勝者はワシ…!

 

ライガーの勝利時スキルでダメ押し!

ライガーが勝った時、対戦相手は手札からスターを捨てなければならない。

 

「ないんだ。捨てるものがない」

 

……!

やはり所詮持たざるプレイヤーにすぎない!

枯らすまでもなくスターを持たない雑魚プレイヤー!

ここでスターを捨てられたらこちら同様スター2枚の可能性が残ったがそれもない。

 

ついに引き摺り出す、

相手パーティ最後の魔神。

 

この時点で確信する勝利!!

現在の状況をまとめると相手には潤沢な手札の選択肢。

だが互いにスターはもう残ってない。

単なるグーチョキパーのじゃんけん。

 

こちらの手札は最後の1枚。

パーのマークを持つカード。

 

一見、不利。

こちらのパーを見抜かれれば相手側のチョキでじゃんけんに負け、

スキル効果でパワー差が覆りライガーの負け。

 

普通は、そう。

だが違う。

 

ライガーSRはやはり特権。

パックから引いた富めるものの味方…!

 

一部のマジカだけが持つ特殊能力…「ワンチャンスキル」

 

ゲーム中に魔力解放(マジかいふぉ〜⤴︎⤴︎)可能な奥の手をライガーSRは…持っている!

 

どんな効果を隠しているのか…ワシにもまだわからない。

だが恐らくはパワー上昇などの戦闘有利化能力。

 

そしてこのワンチャンスキルはジャンケンの勝ち負けに関わらず使用可能

 

もはやこのジャンケンに負けようと関係ない。

 

スーパーレアの暴力で勝つ!

 

ジャンケンの時間だ!

Let's Party!!

 

パーと…パー。

 

「あんたのデッキはもうスターが残ってない。ゲーム開始前にあんたが言った通り、スターを2枚引いたと自慢していたからな。

じゃんけん手札が残っているなら何を出す? パーで勝った時のスキルを持つ魔神を使うならそこ以外でパーを使うのは避ける。だが実際の盤面ではどうか?パー魔神の勝負で出したのは別の手。パーを使わなかった。その後の手はチョキとグー。

残っている…手札に、パーのカード1枚。ならこっちがパーを出せばどうなる? あいこだぜ?」

 

マジカパーティのじゃんけんはあいこの場合、次の手を出し合い更なるジャンケンを勝敗を決するまで行う。

 

だがこちらの手札にはジャンケンカードが残っていない…!

 

パーティ全滅以外のもうひとつの勝利条件…!!

 

「相手のジャンケン手札を使い切らせたら勝ちだぜ?」

 

 

相手はこちらの手札全てを引き摺り出した!!

 

スター2枚とSRを引いた俺こそが富豪。

スターのない相手は貧民。

 

そのはず、そのはずだったのに…

 

負け…?

この私がマジカパーティ初心者に敗北…だと…??

 

 受け入れ難い残酷な真実…!

だがこれが純然たる結果!

 

富める者が敗者へと脱落し、

知恵を絞った貧民が勝ちの舞台へと駆け上がるッ…

 

マジカパーティ…

それは単純ながら奥深い、運と知略と心理戦のゲーム。

 

ぜひ一度、君たちも4パック購入して友達と遊んでみてほしい。

 

隠れた名作なのだから…。

 

 

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【追記】

マジカを教えてくれたマジカ仙人から「ワンチャンスキルを使えるのは、ジャンケンに勝った時だけじゃぞ」と指摘がありました。

ゲーム展開に影響はありませんが、

私の戦略ミスです。

これから始めるマジカプレイヤーのために訂正を出しておきます。

 

 

 

【#ゲートルーラー】始めよゲートルーラー!Rule.1 アタックフェイズ【初心者向け】

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はじゲラ!

 

朝、学校の昇降口で…

 

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「なんだ、このカード。G・A・T…ゲート…ルーラー?」

 

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「何をしている。構内への玩具の持ち込みは禁止だぞ」

 

「生徒会長! 俺が持ち込んだわけじゃないんだ」

 

「ならなぜ靴箱にそんなモノが入っている」

 

「知らねえよ。入ってたんだ。ラブレターかなんかだと思ったんだけど」

 

「どう見てもラブレターではないな。放課後まで預かっておく」

 

「後でちゃんと返せよ。俺の靴箱に入ってたんだから」

 

放課後…

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「会長! 朝のあれ、返してくれよ」

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「ああ、このカードゲームだったな」

 

「そうだ! せっかくだから会長、ちょっと遊んでみようぜ!」

 

「そもそも、どういうゲームなのかルールはわかっているのか?」

 

「いや、全然わかんねえから会長に教えてもらおうと思って」

 

「なぜ俺に教わろうとするんだ…?」

 

「休み時間にスマホで調べようとしたんだけど難しくってさ」

 

「難しい? たかがカードゲームのルールだろ?」

 

「まあそう言わずにちょっとルールを読んでみてくれよ。URL送ったから」

 

総合ルール | ゲートルーラー

 

「このPDFファイルか…」

 

(なんだこれは、まるで法律文書のような難解さだ…!)

 

「やっぱり流石の会長でもこの複雑なルールは読み解けっこなかったか」

 

「な…!?」

 

「無理なこと頼んで悪かったよ、会長」

 

「む、無理なことなどあるか! カードゲームのルールくらい直ぐに理解してみせる!」

 

しばらくして…

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「ダメだ…さっぱり、わからん」

 

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「マジで!? 会長でも無理なわけ?」

 

「ある程度、ルールは理解できた…つもりだ。だが色々と肝心なところがわからない」

 

「肝心なところ?」

 

「例えば『ターン開始時に何枚カードを引くのか』や『カードを使うのにどうコストを支払うのか』がさっぱりわからん」

 

「そんな最初のところから分からないのか?」

 

「ああ、逆に戦闘システムやダメージ計算の方法、勝利条件なんかはわかるんだが」

 

「そうなのか? じゃあ分かるところだけ教えてくれよ」

 

「わかった。じゃあ実際にカードを並べて……」

「………。」

 

「どうしたんだよ、急に黙っちまって」

 

「カードの並べ方が…分からん」

 

「は?」

 

「カード置き場の名称はルールを読んで理解した。だが、置き方が分からないんだ」

 

ピロン!

 

「ん? なんだこれ」

 

「どうした?」

 

「いや、なんか知らないアドレスからゲートルーラーのプレイシート画像のメールが送られてきて」

 

「タイミングが良すぎるな。誰かこっそり覗いているのか?」

 

(……ドキッ!)

 

「まあいい。その画像、俺にも送ってくれ。生徒会室のプリンターで印刷してくる」

 

 

 

生徒会室から戻ってきて…

 

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「それじゃあ、カードを並べて説明するぞ」

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「 頼むぜ、会長!」

 

「どうやってコストを払ったかは分からないが、こんな感じで盤面にユニットカードが並んだとする」

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「ユニットカード?」

 

「いわゆる『モンスター』や『クリーチャー』のような戦闘を行うカードをゲートルーラーではユニットと呼ぶんだ」

 

「このユニットカードで攻撃したり防御したりするんだな」

 

「それじゃあ実際にやってみるぞ」

「攻撃をすることができるのは攻撃ゾーンのユニットとルーラーであるプレイヤー自身だ」

 

「たまにあるプレイヤーも攻撃に参加できるタイプのカードゲームか」

 

「カードの左下に数字の書かれた丸がいくつかあるだろう?」

「それらが戦闘で扱う数字だ」

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「この《聖剣の騎士》の左下に緑色の丸があるだろう?」

「これがSTK(ストライク)、プレイヤーに与えるダメージだ」

 

「《聖剣の騎士》を横向きにしてお前への攻撃を宣言する」

 

「いわゆる『タップ』ってやつだな」

 

「ゲートルーラーでは横向きにする行為をレストと呼ぶらしい」

 

「縦向きに戻すのは?」

 

「アクトと書かれていた」

 

「…続けるぞ。《聖剣の騎士》はSTK(ストライク)1だから与えるダメージは1点だ」

「ダメージを受けたプレイヤーはデッキの上から受けたダメージ分のカードをめくる」

 

「《陽炎童子》っていうのが出たぜ」

 

「そうしたらそのカードをダメージゾーンに置く」

 

「わかってきたぜ」

「ダメージゾーンに何枚かカードが溜まると負けってことだな?」

 

「察しがいいな、その通りだ」

「ダメージゾーンのカード枚数がルーラーのLIFE(ライフ)の数以上になると敗北する」

 

「続けてルーラーで攻撃してみるか」

「ルーラーも同様に攻撃できる。このルーラーのSTK(ストライク)は3点か」

「3枚ダメージゾーンへ置いてもらうぞ」

 

「ルーラーの打点は結構高いんだな」

 

「さらにもう1体の《聖剣の騎士》で攻撃するぞ」

 

「ルーラーとユニットの攻撃順は自由なのか」

 

「そうだ。さらに攻撃先の説明もしよう」

「攻撃はルーラーに対してだけでなく敵ユニットに対しても行える。《陽炎童子》に攻撃だ。」

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「ああ、盤面を殴るシステムのあるゲームなのな

 

「ユニットへの攻撃は一方的に行われる」

「相打ちなどはなく、攻撃側だけが相手ユニットのHPをATK(アタック)の数値だけ削るんだ」

「左下の数字のうち、赤い丸に書かれているのがATK(アタック)だ」

 

「LIFE(ライフ)を減らす攻撃力とHPを減らす攻撃力は別なんだな」

 

「それからユニットに与えられたダメージはそのターンの間、残り続ける」

「だから2体の自軍ユニットでHPの高い敵ユニットを袋叩きにして倒すこともできる」

 

「青い丸がHPで、HPが0以下になったユニットは墓地に送られる?」

 

「その通りだ。攻撃された《陽炎童子》のHPを《聖剣の騎士》のATK(アタック)が上回っているから墓地に置いてもらう」

 

「ようし、完全に理解したぜ。俺もやってみていい?」

 

「ああ、攻撃してこい」

 

「それじゃあ《陽炎童子》でルーラーに攻撃だ!」

 

「ここで守備ゾーンの説明だ」

「俺の場にはルーラーの前に横向きで《先触れの蝶》が置いてあるだろう?」

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「この守備ゾーンにユニットがいる場合、ルーラーへの攻撃は代わりに守備ユニットが引き受ける」

 

「その場合、HPは何点けずれるんだ?」

「元々ルーラーを攻撃してたからSTK(ストライク)の分?」

「それともユニットとの戦闘だからATK(アタック)の分?」

 

「後者、つまりATK(アタック)の数値分だ」

 

「よし、じゃあATK(アタック)4でHP4の蝶を倒したぞ」

「これで守備ゾーンにカードがないから対戦相手へ直接攻撃できるんだな」

 

「ああ、正解だ」

 

「いけ、ルーラーのSTK(ストライク)3で攻撃!」

 

「攻撃を受けて3枚めくる。1枚目、2枚目、ほぅ。CNT(カウンター)が出たか」

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「CNT(カウンター)?  殴り返してくるのか?」

 

「そういうカードもあるかもしれないが、これは違う。」

「赤いCNT(カウンター)アイコンが左上の数字の下に書かれているカードはカウンターカード」

「ダメージ判定でCNT(カウンター)がめくれた場合、ダメージゾーンではなく墓地に置く」

 

「CNT(カウンター)カードの中には特殊な効果を持つカードもあるらしいから、お前の言う通り反撃してくるカードもあるのだろうな」

「今、めくれた《時喰らいの魔神》はLIFE(ライフ)2点以下なら特殊な効果があるが今は不発だ。墓地へと送られる」

 

「墓地へ行く分、ダメージが減ってるってわけか」

 

「墓地へ置いた後、3点目のダメージをめくって…」

「これにはCNT(カウンター)がないからダメージゾーンへ置く」

 

 

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「よっしゃあ! これでルールは理解した! さっそく遊んでみようぜ!」

 

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「アタックフェイズのルールは、な…」

「結局のところ、ユニットをどうやって場に出せばいいのかがわからない以上、まだ遊べないぞ。セットカードなんかのルールも教えていないしな」

 

「今日のところは返してやるからカードはお前が持って帰っておけ」

「明日までに俺が残りのルールを調べておく」

 

(会長、めちゃくちゃ面倒見がいいんだよな)

 

「学校には持ってくるなよ、明日の放課後にお前の家で教えてやるから」

 

 

謎の視線…

 

「学校にカードは持ってくるなですって…」

「私の『学校でこっそりゲートルーラーを広めよう作戦』がぁ〜」

「いや、でもこれは逆に会長を沼に落とすチャンス…だったりして?」

 

Rule.2へ続く。





 

 キャラクターイラストにFree配布コンテンツ[ジュエルセイバーFree]様を使用しています。

【#マジカパーティ】カードを削って書き換える!じゃんけんカードホビー、マジカパーティ!

今回はカードゲーム紹介記事です。

結構CMなんかもやってるゲームなんで、今さら私が書かなくても知ってるんじゃないか?と思ってたんですがDiscord身内鯖に持ち込んだら「なんすかそれ?」って言われたので布教記事を書いてみることにしました。

 

そんなわけで今回紹介するゲームは、こちら!

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マジで進化するカードバトルホビー!

『マジカパーティ』です。

 

これはカードゲームなんだけど、

カードゲームって言うよりは「ホビー」の側面が結構つよめなゲームになっています。

 

まずは特徴的なギミックの紹介から行きましょう。

 

パックを開封して出てきた状態のマジカはこんな感じです。

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色々なステータスが「はてなマーク」になっています。

特殊な加工が施してあってテキストが隠されているんです。

 

昔、コロコロコミックとかについてた銀色の丸で絵が隠されてるのを10円玉で削って、応募するスクラッチ葉書みたいなのあったの知ってます?

アレに近い感じです。銀色でなくわざわざスクラッチ部分の上からカード枠を印刷して効果テキストなどを隠してあるんですね。

 

これをスクラッチして削ることで、

そのカードの「本気の性能」を解放するのが面白いんです!

 

注意!

10円玉でスクラッチするとカードが傷ついて下に隠してある本気の性能まで削り取ってしまう恐れがあるので、

公式で販売中の専用ケズり棒である「マジカギア」を使うか、

プラスチック定規などで削るようにしてください。

 

このマジカギアっていう棒の設定がちょっと上手いと思っていて、

これ「魔法の杖」なんですよ。

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カードは魔導書のページであり(本の形の専用デッキケースも売ってます)

それを魔法の杖で擦ることで真の力を発揮させるっていうフレーバーがいいですね。

削るときの掛け声「魔力解放(マジかいふぉ〜⤴︎⤴︎)はつい言いたくなります。

 

…っていうか言わずに黙々と削るの若干さびしくなります。

 

まあ、このマジカギアですが。

かしこい大人なら買わないです。

高いんですよね、マジカギア。

 

このマジカパーティって言うカードゲーム、アニメもやってて都会では結構人気あるらしいんですが、

田舎では結構売れ残っててデパートの玩具屋(カードゲームコーナーでなく男の子向け玩具コーナーだったりする)で取り扱ってますし、

私にマジカを教えてくれた人、仮にここではマジカ仙人とでも呼びましょうか。

 

マジカ仙人いわくヤマダ電機がオススメらしいです。

売れ残ったパックが半額以下で投げ売りされてるとのこと。

 

…実際に地元のヤマダ電機へ行ってみたところマジで半額以下でパックが売ってたので買ってきました。

 

で、この「パックが安い」って言うのが始めやすいところであると同時に削り棒マジカギアを買うことをためらわせるんですよね。

マジカギアを買うお金でマジカ10パックとか剥けますよ。

かしこい大人は100円ショップでプラスチック定規買ってきてマジカギアの代わりにして、そのお金でパック買いましょう。

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さて、マジカパーティのパックを開封してカードを一通り眺めたら、

さっそくスクラッチして楽しみます。

 

私はカードゲーム用のプレマの上で削ろうとしてマジカ仙人に止められました。

 

削りカスが結構出てくるので机の上にティッシュペーパーを広げてその上で削るのがオススメとのことです。

力を入れて削りすぎるとティッシュが破れるので優しく削ってください。

 

マジカを削って魔力解放したら、

いよいよカードゲームとして遊べるようになります。

 

このカードゲーム部分がシンプルながら駆け引きがあってよくできてるんですよね。

単なる削るだけゲームじゃないんです。

 

基本的なマジカバトルの流れ

  1. リミット(左上の数字)合計が7点になるようにカードを選びパーティを組む
  2. パーティから1枚を選び場に出す
  3. 相手の出したカードとパワーを比べ低い方はカードを墓地に送る。
  4. 墓地に送られた側はパーティから1枚選び場に出し再びバトルする
  5. パーティが全滅したプレイヤーの負け

 

まあざっと説明するとこんな感じです。

これだけだとつまらなそうですね。

この「単なるパワー比べ」に駆け引きの要素を加えるのがDJタイムの存在です。

DJタイムとはパワー比べの前にカードを使ってジャンケンする時間のことです。

このDJ=ドリームジャンケンの時間が単なるパワー数値の高いやつが勝つゲームではなく駆け引きを生んでいます。

 

魔力解放(マジかいふぉ〜⤴︎⤴︎)して真の効果テキストを読めるようにしたマジカには「ジャンケンに勝ったらパワーが上昇する」などの記述があります。

 

じゃんけんに負けるのも見込んで「元々のパワーが高い分、じゃんけんに勝ってもあまり強化されないカード」で安定を狙いに行くべきか

「元々のパワーは最低レベルだけど、じゃんけんに勝つと爆発的にパワーアップするカード」を出してジャンケンに賭けるべきか?

 

こう言うところに個人差がでてきそうですね。

 

もっと踏み込むと「チョキを出して勝ったらすごく強くなるカード」なんてのもあります。

 

相手がこれを使ってきたときにグーを出すべきか、それともそれを読んでパーを出そうとする相手の思惑の裏を書いてチョキを出すのか。

駆け引きの要素が濃くなってきましたね。

 

さらにジャンケンも単に手を出すのではなくマジカを使います。

パーティとは別に「じゃんけん用のマジカ」を用意して出していきます。

基本的に一度じゃんけんの手として使ったマジカは再利用できません。

 

さて、マジカのじゃんけんを運でなく駆け引きに昇華するシステムがこのあたりから出始めます。

 

最強の手「スター」

グー・チョキ・パーのほかにスターというマークのついたカードがあります。

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察しの言い方はわかったと思いますがスターはグーチョキパーの全てに勝ちます

スターさいきょ〜⤴︎⤴︎

 

ですが、スターのカードはパーティとじゃんけん用の手札を合わせて2枚までしか入れられません。そして、パワーや効果が強いカードのじゃんけんマークはスターに設定されている傾向があります。

 

ここぞというジャンケンを勝ちに「確定」させられるスターをジャンケン手札として使うのか強力なパーティの1体として使うのか、ここに構築のひとつの楽しみがあると言えるでしょう。

 

さらなる読み合い「キラー」

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このドクロのマークはキラー。

グーにもチョキにもパーにも負ける弱い手札です。

しかし、例外的にキラーは「あらゆるカードに勝つスター」に勝ちます

 

単なるグーチョキパーのジャンケンの1レイヤー上にスター・キラー・グーチョキパーの三すくみが存在していて、

勝ちを「確定」させられるはずのスターを倒せる最弱の1手の使い所を読み合うのが本当に楽しいです。

 

気分はカイジの限定ジャンケンとEカードを同時にやってるようなものですね。

 

本格的にプレイしようとするともう少し利用できるルールがあるんですが、

今回はマジカを知ってもらう導入なので省略します。

複雑なルールを知るよりも、まずは遊んでみることが大事ですからね。

 

もし、売れ残っているのであれば初回限定版がオススメです。

 

初回限定版はマジカを広める為にタカラトミーが赤字覚悟で安価にしたセット商品で世界最古のTCGMTGで言うところの「シールド戦」を楽しめるセットになっています。

近所の玩具屋さんで見つけたら友人と一緒に買ってぜひ試しに遊んでみてください。

シンプルながらも奥深いマジカの世界があなたを待っています。

 

このゲームをさらに楽しむコツがあります。

それは「パリピ」の気持ちになってロールプレイをすることです。

マジカはTCGでなくカードバトル「ホビー」です。

仮面ライダーのなりきり玩具とかと同じホビージャンルです。

 

魔法の杖で魔導書のページを擦り、

真の力を解放する…

そんな現代のパリピ魔法使いになりきってハメを外すのは楽しいですよ!

 

let's マジカパーティ⤴︎⤴︎

 

オマケというか今回のオチ

かしこい大人は削り棒マジカギアを買いません。

高いし、そのお金でパックが買えます。

でもホビーとして遊ぶならやっぱりマジカギアで魔力解放(マジかいふぉ〜⤴︎⤴︎)したくなりますよね。

 

私はかしこい大人でなくパリピ魔法使いになるために魔法の杖マジカギアを購入しました。 

 

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【映画布教】フリーガイとかいうクソダサい予告の映画を見に行った。

皆さんはフリーガイという映画の予告を映画館で見たことはありますか?

私は劇場でフリーガイの予告を見た時にこう感じました。

「お願い社長のCMみたいなセンスだなあ…」と。

 

なんかこう…ダサい。

もうクソ映画の匂いがプンプンする。

これは観にいかないどこ。

 

そう思っていました。

もし可能ならここでYouTubeに上がってる予告編動画でも埋め込みリンクしてダサい予告を見てもらうのがいいんでしょうけど、

日本の配給がやる気がないのかそういう戦略なのかは分かりませんが公式チャンネルやHPなどには劇場予告仕様のクソダサCMは公開されてませんでした。

 

代わりにここにチラシの画像を用意したのでご覧ください。

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!注意

彼はゲームのモブキャラです。

 

…何にどう注意するんだよ…。

 

主人公になりたいすべてのただの人へ

ここ一見それっぽいこと言ってるけど、映画観てきた後だと「そこは別に本質ポイントじゃなくない!?」と思うなど…

 

えっ、ああ。

うん、そうなんだ観てきたんだ。

 

ここまで広告がクソ映画っぽいだのなんだのと言っておいて、

観てきたんですよ。フリーガイ。

 

待って!

違うんだ!私はクソ映画オタクじゃない!

いや、クソ映画のこと案外嫌いじゃないかもしれない…しれないけど!

とにかくフリーガイについてはそうゆう「クソ映画として面白かった〜」みたいな観点ではなくマジで真剣に面白い映画を観てきたんだという自信を持って君たちに布教しようと思っているんだ!

…信じて欲しい。

 

そもそも私がこんだけつまんなそうだと思ったフリーガイを見に行ったのはTwitterのTLにいる鍵垢のネット知人がめちゃくちゃ興奮してDiscordに感想を書いていたからだった。

 

私はその人の布教に一定の信頼を置いているので,

「この人がこんなに狂ってるんだから、もしかしてフリーガイってクソ映画路線じゃないのか? 日本語版の広告戦略だけがイカれてんのか?」と疑いをもった。

だから映画館に足を運び自分の目で確かめることにした。

(TOHOシネマズの無料鑑賞ポイントも溜まってたしね)

 

いや〜〜!!!

もうほんとドチャクソに面白かった。

パーフェクトな映画ってわけではなく個人的に「そうはならんやろ」と引っかかる展開もないではないんだけど、

そういうところをネチネチ減点法で見るのでなく「このシーン、最高!」「このセリフは卑怯!」「テーマがいいし、切り口もすげぇ良い」みたいに加点要素に溢れててオタク言葉で言うところの5千兆点はあるわね。

 

脚本運びの粗やご都合展開が「このテーマを語るのがメインなんだから他は全然気にならない! テーマが良いんだよテーマが……」ってなる。なった。

 

結局のところ、フリーガイはTLのオタクにめっちゃくちゃ布教したい映画だったし、その割には広告戦略がクソダサくて私のTLのオタク向け映画だっていうのが広告からは感じとれないので、隠れた名作になってしまっている。隠れるな。オタクもっとフリーガイ見ろ。

 

結局のところオタクの心を動かせるのは同じタイプのオタクの悲鳴や発狂怪文書だと私は信じているのでこうしてブログの筆を取っている。

フリーガイを見てくれ、頼む。

すげーいいから。

 

 

ここまで映画の内容に触れてなかったので一応ストーリーをざっくり説明しておこう。

この映画の中心となるのはオンラインゲーム「フリーシティ」。

ヒロインであるゲーム製作者ミリーの作った優しいファンタジー世界のゲーム!…を基礎にして悪徳社長アントワンが作った「強盗とか違法運転とかモブ射殺とかしてプレイヤーがスカッと気持ちよくなる感じの暴力ゲーム」である。

ヒロイン・ミリーは自分たちが作ったゲームの基礎を違法に利用しているアントワンの悪事を白日の下にさらす証拠を求めてゲーム制作の相棒にして今はアントワンの会社で働く青年キーズの力を借りながら「フリーシティ」の秘密を暴こうとする。

 

そんな彼女が出会ったモブNPCのガイこそが今作の主人公。

キーズの開発した「進化して意思を持つNPCを産むAI」を取り込んだ、フリーシティの中で生まれた自由意思を持つNPCだ。

彼とミリーの出会いが何を起こすのか…それは映画を観てきて欲しい。

 

オタク!

CMで切らずにフリーガイを見てくれ、頼む!

Amazonで300円でレンタルできるので頼んだぞ、オタク!

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追記。

探したらクソソシャゲ広告オマージュがうますぎてクソ映画にしか見えない予告動画見たかったので貼っておきます。センスがないんじゃなくて多分わざとやってるんだと思うんだけどやりすぎて普通にセンス悪いよ。

www.youtube.com

 

 

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ゲートルーラーって結局「どう」なの?

ゲートルーラーを遊び始めて10日が経ちましたので、

このゲームに対する率直な感想を書いていきたいと思います。

みなさんのゲートルーラーって結局「どう」なの?という疑問に応えられれば幸いです。

 

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怪しい勧誘ではない。

 

 

普段、ゲートルーラーについて「なんか炎上しているカードゲーム」だと思っている人が気になるのはここだと思います。

ゲートルーラーというカードゲームは面白く遊べるものなのでしょうか?

結論から言えば100点満点中80点代を狙えそうなくらい面白いゲームだと私は評価していますし、実際に身内のディスコード鯖に持ち込んだところ大流行し、毎日のように誰かしかがプレイしている大人気コンテンツとなっています。

 

Q.ゲートルーラーは遊戯王とデュエマが戦えるってマジ?

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A.誇大広告です。別にそんなことはありません。

 

これに関してはかなり嘘です。

遊戯王デュエルマスターズが戦えるときいてイメージするような要素はゲートルーラーにはありません。

「ルーラーによってルールが変わる」という特徴を推す余り話を盛りすぎてる感じがします。

せっかく面白さが80点あるのに「面白さ120点!」みたいな広告をするから落差でマイナス40点つけられて評判が悪くなってるんじゃないかとは思います。

 

Q.じゃあルールはどのくらい変わるの?

A.基本的な戦闘ルールや目指す勝利条件は同じ。

大きく変わるのは構築ルールとコストの支払い方。

 

異なるルールで闘える!という大見えを切っておいて特殊勝利条件などがないことには結構肩透かし感を覚えました。

全てのルーラーが「相手のライフ分のダメージを与えて勝つ」ことだけを目指すという意味ではどのルーラーも同じで変わり映えしません。

初期ライフ点数は選択するルーラーカードによって9点~14点と変動しますが、

勝敗のルールが変わっているというにはちょっと厳しそうですね。

 

じゃあ何のルールが変わるかと言うと「デッキ構築のルール」と「コストの支払い」です。

 

選択したルーラーによって「デッキに同名カードは1枚まで」という縛りがあったり、同名カードを4枚まで使えたり、デッキ構築面が変わるイメージです。

 

もうひとつ、非常に個性的なのは「レベル」という概念です。

あー、まってよくある概念だと思って引き返す前にちょっとだけ読んでください。

 

ゲートルーラーのカードはそれぞれ「レベル」を持っています。

あなたがルーラー「ナイト」の使用者であるなら、ゲーム開始時に「エナジー」を3点持っています。

そしてカードをプレイするためにはそのカードのレベル分のエナジーを支払う必要が…

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ナイトのコスト支払いルール

待って待って、お願いです。ありきたりだと思わずにもうちょっとだけ聞いてください。

 

これはあくまで「ナイト」や「レギオン」のルールです。

ルーラーが変わるとこのコストの支払いにも差が出てきます。

 

よく「坊主めくり」と揶揄される「アプレンティス」というルーラーの場合、

あらゆるコストは払ったものとして踏み倒されます。

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アプレンティスはコスト支払いルールを持たない

 

基本的にカードはレベルが高いほどステータスも強力に設定されています。

「じゃあアプレンティスはデッキにレベル3や4のカードばかり突っ込んでおけばいいじゃないか!」と思うのは自然な発想だと思います。

 

しかし、そう簡単にはいきません。

前述の「デッキ制限ルールがルーラーごとに変わる」という点がここで効いてきます。

アプレンティスはデッキ制限ルールとして「デッキ内のカードの総合計レベルが50点になるようにする」という縛りが課されているのです。

 

アプレンティスの最小デッキ枚数は50枚ですから平均して1枚当たり1レベルずつになります。

アプレンティスにとって「レベル」とは「ゲーム開始前に支払うコスト」なのです。

 

同様にデッキコストに制限を持つルーラーとして「オーバーロード」という興味深いルーラーもいます。

私はメインデッキとしてオーバーロードを使いますがこのデッキは非常に独特なコスト支払いをします。

あらゆるカードのコストはレベルに関係なく1エナジーを支払います。

アプレンティスと同じくデッキ構築ルールに合計レベル上限があるルーラーですからデッキ内に高レベルのカードを入れようとするとコスト上限に引っかからないようにレベル0のカードを大量に入れる必要があります。

 

オーバーロードは「レベルに関係なく1コストを支払う」ので、ナイトならエナジー消費無しで出せる0コストのカードを使う際にも1コストを支払わなければいけないのです。

 

ゲートルーラーは決して「遊戯王とデュエマで闘えるカードゲーム」などではありませんが、上記のようにルーラーごとに同じカードを違った視点から見るカードゲームになっています。

あるルーラーでは全く使えなさそうに見えるカードが、別のルーラーでは重要なカードであったりするなどカードの持つ「強さ」に多面的な見方を与えるという点でこのルーラーシステムは非常に興味深いものです。

 

Q.ゲートルーラーで特に面白いのはどんな場面?

A.デッキ構築が非常に面白い!

 

ルーラー次第で構築ルールが大きく変わるため、「このカードを使いたい!」と思った時にどのルーラーがそのカードと相性がいいのか?

デッキの方向性をどう変化させていけばそのルーラーに最適化できるのか?

そういったことを考えるのがとても面白いゲームになっています。

 

似たようなデッキでもルーラーが違えば全く異なる挙動をすることがあり、逆に同じルーラーだからといってデッキの中身まで似ているとは限らない…

自分の個性や趣味を反映しやすくデッキビルダー向きのゲームになっているというのが自分の評価です。

 

Q.遊んでいる最中は楽しくないの?

A.そんなことありません!

 

もちろんゲートルーラーはプレイ中も楽しいゲームです。

子ども時代の気持ちに戻って親しい仲間と騒げる素敵なおもちゃです。

 

運の要素が比較的大きめのゲームなので最後までハラハラとした戦いが続きますし、

「もう負けだよ負け!」と強く感じることは(自分の場合は)あまり多くなかったのも良いところかと思います。

 

運ゲーとはいえ、そもそも運に頼る前にデッキ構築の時点で楽しいゲームなので

運負けすらも「じゃあどんな構築なら運負けを減らせるのか」あるいは「運勝ちを意図的に狙うデッキも作れるのか?」など磨く余地があって非常に自分好みのゲームデザインになっていました。

 

Q.結局ゲートルーラーって「どう」なの?

A.ネタ抜きでオススメしたい今ハマっているゲームです。

 

ただし定価が結構高いので、始めるハードルは高め…

ただAmazonネット通販や駿河屋などの実店舗では大幅な安売りをされているので、

始めるなら今かもしれません。

(ゲートルーラー運営周りの大きな変化を理由に徐々に値戻りしつつあります。買うなら早いうちに!)

 

 

スターターデッキ NYゾンビ事変 デッキ/駿河屋

 

 

 

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【#ゲートルーラー】プレイレポートその5『ボックス買いオリジナルデッキ』

前回は「金で組んだオリジナルデッキ」の話でしたが、今回もオリジナルデッキの話です。

プレイグループの中で私たちがゲートルーラーを始めて遊んだ日に見学だけしていた男が1人いました。

彼はその日以降、ゲートルーラーを遊んでいても参加することはなく、

始める気はなかったのかな…と私は思っていました。

 

そんな彼が数日後、ディスコード鯖に現れてこう言いました。

「ボックスが入手できたので開封配信をします」

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なんと彼は構築済みデッキに頼らず1からデッキを作ろうとしていたのです…!

 

彼の開封配信に人が集まり、ゲートルーラーのボックス開封の様子を見て楽しみました。

 

「宇宙大魔神ダイアクトー?」

「宇宙犯罪組織エブリデイクライムの首領ですね」

「エブリデイクライムデッキの切り札になるカードですよ」

 

「《殺戮者の森》が出た」

「ビーストデッキの核になる良いカードですよ」

「色々なテーマデッキが組めそうですね」

 

しかし、だんだんと雲行きが怪しくなっていきます。

めちゃくちゃカードが「ダブらない」のです。

 

ゲートルーラーのブースターにはあまりにも多くの種類のカードが収録されていて、ぞくぞく見たことないカードが出てきて驚きました。

 

それは裏を返せばテーマがバラバラということ。

色々なテーマのカードが出た分 統一性がなく、まとまりのあるデッキを作ることは難しそうに見えました。

 

しかし、彼はデッキを見事に組み上げたのです!

 

 

そしてブースターを手に入れたのは彼だけではありません。

私の元にもスポンサーの方からAmazonギフトでボックスが送られてきました。

それも定価2万6400円するハイレアリティパックです!

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これで構築済みデッキを強化できる!

手持ちの「妖怪&巨大ロボ」デッキから妖怪カードの多くを抜き、ハイレアリティパックで手に入れた巨大ロボを差し込み「巨大ロボ」デッキにカスタマイズ!

 

いざ勝負!

 

対戦相手の彼が使うのはナイトをルーラーとする青黄2色デッキ。

 

《セルカーク・ケットシーヒュドラ・ファミリア》といった [ファミリア]能力を持ったカードを採用したファミリア・デッキとなっていて、ボックスから出てきた強力な属性サポートカードを複数枚採用しています。

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ビースト属性のサポートカードやワイルドフォース属性のサポートなど一見、バラバラな不安定デッキに見えますが、[ファミリア]能力によって属性を追加することで、

その時点で場にあるサポートカードに合わせて自身の属性を追加して動くことで見事にシナジーを引き出して立ち回っていました。

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 対するこちらはアプレンティスをルーラーとする赤桃の2色デッキ。

 

ボックスから出た2枚の《たたりじゃ〜!》を採用しています。

祟りは強制発動のデメリットカードですが、コストがマイナスの値を持っています。これにより、デッキの合計コストに制限がかけられているアプレンティスで多くの高コストカードを採用できるようになります。

 

アプレンティスはデッキの上からカードを2枚めくりコストを支払わずにそれらのカードを使えるルーラーなので、《たたりじゃ〜!》を入れることでデッキ内に「上振れ」の引きを組み込めるようになり強力な巨大ロボをデッキに何体も搭載できます。

 

さあ、勝負だゲートルーラーGo!

 

ドライブ2、めくったカードは…

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 オープンカード、2ダメージ!

 見事に自爆しました。

 

なんでデッキに入れちまったんだ?!

 

 

 

追加の《たたりじゃー!!》などお待ちしております。

プレイレポートシリーズを応援したくなったらぜひ送ってください!

 

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【#ゲートルーラー】プレイレポートその4『シングル買い 深淵召喚』vs『格安 直衛召喚』

今回のプレイレポートの対戦カードは

『シングル買い 深淵召喚vs『格安 直衛召喚』

 

 

構築済みデッキ同士の対戦、無料カードで強化した構築済み+αデッキ、構築済みニコイチデッキなどとゆったりと広がっていく軍事拡大の波。

 

パックを買ったプレイヤーが「オワドラ引きました!入れてみます!」と言って

「良いですね!」「羨ましい!」と盛り上がっていた「まったり環境」にある言葉が響きました。

 

オワドラ…名前がマジで終わっているドラゴン、強い。

 

「シングル買いしました!」

 

シングル買い!

ランダムにパックからカードを引くのでなく専門店で自分のデッキにあったカードだけを選んで買う行為…!

明確な「俺はデッキを強化したぞ」のサイン!

 

そこには500円構築済みのデッキとは「オーラ」が違うデッキがありました。

 

「まあ、このデッキは私が買ったカードを自慢したいだけなんでね(笑)」

 

まだ勝負は決まってないのに勝ったような空気を出すな!

ええい、金の力に負けてなるものか!

ゲートルーラーは初心者もガチ層と戦える夢のカードゲームなんだ!

俺が証明してみせる!

 

俺の「構築済み+無料配布カード」デッキで勝負だ!

 

ゲートルーラー、Go!

 

今回、俺が使用するデッキは前回の記事で紹介したノスフェラトゥ・アーミーに直衛召喚でルシファーを重ねる格安デッキ」

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構築済みと無料カードを合わせて作ったらオーバーロードの青メインの2色デッキです。 

 

対戦相手はナイトで黄色メインの2色デッキ

デッキの中心ギミックは[深淵召喚]を持つ小型ユニットを生贄に[アビスシンフォニア]ユニットを墓地から蘇生するメカニズムを中心にしたものです。

 

序盤からキラキラ光るフルフレームアート版のカードを見せびらかしながらデッキを回していくナイト。

 

「『ヨハンじゃないの』を召喚して効果使います!」

 

「『ヨハンじゃないの』って呼び方やめろ!」

 

ヨハンは構築済みに4枚入っている[深淵召喚]カードで、格安深淵召喚デッキのお供です。

一方で『ヨハンじゃないの』もとい《摩天楼の魔術師》は好評投げ売り中の第2弾ブースターパックに収録されている相互互換カードです。 

 

相互互換というのは優しい言葉ですね。

2枚のカードを比較して「こういう状況ではこっちが強い」「こういう状況ではあっちが強い」という関係になっているよく似た2つのカードを比較する時に使われる表現です。

 

しかし勝負の世界はシビアなもの。

相互互換カードとは言えつき詰めれば「どちらかの方がわずかに強い」はずです。

 

ヨハンと《摩天楼の魔術師》がまさにこの関係にあり、

特定の状況ではヨハンが強く特定の状況では《摩天楼の魔術師》が強い相互互換ですが、状況の発生頻度を考えれば《摩天楼の魔術師》の方がわずかにヨハンより強いのです。

 

金の力に物を言わせて《摩天楼の魔術師》をシングル買いしやがって〜!!

あまつさえヨハンではないことを強調するとは許せん!

 

「『ヨハンじゃないの』の効果で深淵召喚!」

 

「それに対してゲートシステムで対抗!」

「相棒の《ノスフェラトゥ・アーミー》の上に重ねてルシファーを直衛召喚!」

「ルシファーの効果で《摩天楼の魔術師》を破壊!」

 

[深淵召喚]は低コストユニットを墓地に送ることで大型[アビスシンフォニア]カードを蘇生するメカニズムですが、

[深淵召喚]に対して除去を低コストユニットに撃って破壊した場合、

[深淵召喚]は処理されず大型ユニットは場に出てきません。

 

構築済みデッキの《ノスフェラトゥ・アーミー》から進化した無料配布カード「ルシファー」の除去能力によって、

金にものを言わせた強力ユニットの蘇生を妨害します。

 

続く後続ユニットとルーラーの攻撃によってルシファーは倒されますが、

ノスフェラトゥ・アーミー》の持つキーワード能力[不死身]によって墓地から呼び戻し、ルシファーを匂わせて牽制します。

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互いに隙を伺いあう差し合いの末、2度目のルシファーを「使わわされる」展開に。

 

「ルシファーを使った直後はもう妨害できませんね」

「…あえてルシファーを誘い、まんまと使わされたか」

「アリギエリを場に出して、深淵召喚します」

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「墓地から踏み倒すのは《ファイナル エンド ラスト ドラゴン the フィナーレ》!」

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オワドラじゃねーか!

パックからオワドラ引いて喜んでる人がいる日に金で買ったオワドラで戦うのはどんな気持ちだ!

 

「最高に決まってるじゃないですか」

 

それは、そう!

 

『シングル買い 深淵召喚』の猛攻の前に追い詰められる筆者。

そして、残りライフ2点となりトドメの3点ダメージを受けて敗北しま…

めくったデッキトップ、この輝きは!

 

構築済みデッキの看板カード「ポルヴィス・モウス・レクス」

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ダメージ処理に割り込んで「ライフが2以下の時、ターンを終了するCNT」が解決され

残りのダメージをキャンセル。返しのターンで見事、逆転!

 

ありがとう構築済みデッキの看板!

 

 

お金をかけたからって勝てるわけじゃない。

初心者とガチ勢が対等に戦える夢のゲームはここにあったんだ!

 

…という冗談は置いといて、

結局、この日の総合勝率は半々で『シングル買い 深淵召喚』vs『格安 直衛召喚』は引き分けに終わりました。

まあ、今回の記事の「シングル買い」批判はロールプレイというかプロレスみたいなもので、実際のところお金をかけてゲートルーラーを遊ぶことは何も悪くありません。

 

格安デッキでもシングル買いデッキには勝てますが、シングル買いデッキには「自分の考えた動きができる」というプレイ体験の楽しさがあります。

 

あと実は先にシングル買いしたのは自分の方で単に通販の到着が遅れてるだけなんですよね。先に届いた相手に対抗意識を燃やして格安である点を強調してるだけで、僕もまあゲートルーラーに普通にお金使ってます…。

 

ゲートルーラーは非常にデッキ構築が楽しいカードゲームなのでむしろどんなカードがあるのか調べてデッキを組んでみて、シングル買いするのがとても面白いと思います。

 

今まで構築済み対戦などの多かったプレイレポートですが、これからは構築済みの形に縛られないデッキも登場する予定です。ご期待ください。

 

それではまた次回のプレイレポートで!

↓次回

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これまでのプレイレポート 

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