バーチャルVtuver豆猫さんの与太話

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【 進撃の巨人 】進撃を、まだ止めるべきではない

さて、みんなはもう「進撃の巨人」を読んだと思う。


というか、いろんな漫画や映画の布教とか書いてきたけどさあ、

進撃の巨人のこととか私が宣伝できるわけがないじゃんかね。

もはや「国民的」と言ってもいいくらい知名度がある作品だよ。

今さら布教とかするまでもないビッグネームだよ。


その上、今日まで最新巻以外無料で、

最新巻も100円セールをしてたからね。

http://shingeki.net/10th

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え? それでもまだ無料分を読んでいない?

早く今日中に読み終えよう。

そうしよう。


さて、ここからは最新巻以外無料のところまで読んだ人に向けて書くよ。

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進撃の巨人 29巻は100円だ。

無料分を読み終わったら自販機で飲み物を買うのをちょっと我慢するくらいの節約でその先が読めるこの機会に是非 読んでほしい。


ここで読まなきゃいつ読むんだい?

完結して全巻セットがアマゾンとかで売られるようになってからかい?


そのつもりなら別に追求しないけど、せっかくここまで読んだなら続きの29巻も読んでほしい。

100円セールの間に。


しかしまだ、我々の進撃を止めるべきではない。

なぜならその先があるからだ。


マガジンの公式コンテンツ、

マガポケでは29巻の続きが1話分無料で読める。


https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156666690960


ここまで勢いよく読んでほしい。

さあ。物語も佳境に入り状況も混沌としてきた。


ここから先は「高い」

ここから先の進撃の巨人は1話につき120円分くらいの課金をしないとマガポケでは続きが読めない。

なので強制はしない。

誰かに言われたからやる…のではなく、

君自身の手で購入してほしいからだ。

君が読み進めるかお金を温存するのかを責任を持って決めるべきだ。


しかし121話には、ここまでの物語の前提をひっくり返しかねない驚愕の事実があり、

僕はそこの話をTwitterとかでしたい。


有料だ。

無料ではない。

1-28巻が読める0円の5千兆倍よりも100円の29巻は高い。

その上、1話につき約120円分くらいの課金を必要とするマガポケ版はその数倍は高い。


それでも、それでも全部合わせて121話まで読んでさえ、

500円に満たないんだ。

大きな方の「1コイン」だ。


どうか、進撃の巨人を読み進めるのを止めずに、

121話まで読み進めてほしい。


進撃の巨人(タイトルでなく作中の用語)が、

なぜ進撃の巨人であったのか…

その答えを知ることになるかもしれない。


進撃の巨人を読み進める進撃を、どうか止めずに進んでほしい。

それが私の祈りだ。


責任は、それでも君自身が負うんだ。

だって、進撃の巨人を読み始めたのは、

まぎれもなく君自身なんだから。

周囲が読めというから読むのでなく、

読みたいと君が思って課金しないといけない。


その自由意志は君に委ねられている。

僕にできるのは、行く先の道を教えるだけだ。


こここら有料回↓

https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156675621851


【MTG】食物はクリーチャー・タイプか?

今回はTwitterで頂いた お便りにお答えします。

じゃんっ!

 

 


問題を確認する


改めて問題を確認しよう。
《魔女の復讐》「食物」を選ぶことができるか?という問いですね。

どちらも執筆時点で未発売の最新カードなので画像も張っておきます。

 

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はい。

というわけで改めて考えていきましょう。


「食物」というタイプについて


食物は新しく登場するサブタイプです。
サブタイプと言うのは、他のゲームで言う種族とかタグとかカテゴリみたいなものだ。カードの特性を表すために付けられることがある。

「食物」はアーティファクト・タイプである。

ソース:『エルドレインの王権』のメカニズム|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

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《魔女の復讐》で選べるのはクリーチャー・タイプだけだ。
なのでアーティファクト・タイプである食物は選ぶことができない。

はい、おしまい。おしまい。

…とはいかないのが新カードの恐怖。
もしかしたら今までに前例がなかっただけで、

新しく食物はクリーチャー・タイプでもあり、アーティファクト・タイプでもある」なーんてルールが追加される可能性があるからだ。

だから、正確なことは「まだわからない」

その上で、我々は「手がかり」を元に推測することはできるんだ。
(ちなみに「手がかり」はアーティファクト・タイプだ)

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さて、ではそもそも《魔女の復讐》が指すクリーチャー・タイプを選ぶというテキストについて。

クリーチャー・タイプを選ぶにはどうしたらいいんだろう?

恐らく「人間」を宣言してタフネス3以下の人間を皆殺しにできるだろう。
ゴブリン」を宣言すれば1/1のゴブリンは全滅し、
エルフ」と言えば横並びのエルフが十分に育っていないなら一網打尽にできるだろう。

おっと。
クリーチャー・タイプは何も種族だけじゃない。
RPGのクラスみたいな職業っぽいタイプもある。
戦士」「ウィザード」「クレリック」「ならず者

うんうん。他には…?

そうだね「彫像」はどうだろう?
いかにもアーティファクト・タイプっぽいけれど…「彫像」はクリーチャー・タイプだ。

マジ? と思うが大マジだ。
ほら…! これが彫像・クリーチャーだ。

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待って待って。
これはアーティファクトでもあるよ。
それじゃあ「彫像」はアーティファクト・タイプの可能性もあるんじゃないのか?

いいや。その可能性は一切ない。彫像はクリーチャー・タイプだ。

本当?

本当だとも。
後で説明しよう。

他にクリーチャー・タイプで挙げておきたいのは…っと。


スリヴァー」「ホマリッド」「ラマスー」なんかもクリーチャータイプだ。

待って待って待って、何その横文字は???と混乱する人が出始めるだろう。


スリヴァ―は自身の体を変化させ群れで共有する特性を持つ生物で、

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ホマリッドはロブスター甲殻類のような姿をしているがれっきとした知的種族だ。

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ラマスーは謎多きタルキールの放浪者だ。マジでなんだ、こいつ。

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これらはそれぞれの出るストーリーやカードを知らないと種族の名前だとはわからないだろう。


「でもアーティファクト・タイプっぽくない名前のサブタイプならクリーチャー・タイプってことでしょ、消去法でわかるよ」
などと考えるのは甘い。

キンシャラ・ノッグル・カルト―シュ・エストリッド・構築物・裂片・秘儀・反射・棲み家・ウルザの サブタイプについて、
このうちクリーチャー・タイプがどれかわかる?
そうじゃないもののサブタイプは一体何のタイプだろうか?

ああ、もうわけがわからないよ。
一体クリーチャー・タイプって何!?
アーティファクト・タイプって何!?


さて、実はその答えはルールに明記してある
具体的には「総合ルール205.3 サブタイプ」の中に小項目としてクリーチャー・タイプに関する記述がある。

 

 

是非一度読んでみてほしい。

https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0006836/


すべてのクリーチャー・タイプがそこには列挙されている。
本当に「すべて」だ。

さっき言った彫刻なんかもここに書かれている。

マジで一回読んで、強引でかつ意義の挟みようのない この解決法に驚いてほしい。

上記の中ではノッグル・構築物・裂片・反射はルールに記載されたクリーチャー・タイプだ。

というわけで結論だ。

総合ルール205.3m」に記載のないサブタイプはクリーチャー・タイプではない。
よって食物クリーチャー・タイプではない

 


「なるほど。じゃあ貴族は?」

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へっ?


「だから貴族だよ、貴族。」
貴族は一体何のタイプなんだい?」

クリーチャー・タイプだけど…

「でもリストには貴族は載ってないみたいだよ。」
「リストに載っていないけど貴族はクリーチャー・タイプなの?」

ああ、えっと。
昔は貴族は正式にクリーチャー・タイプだったんだ。

でも1枚しか該当するカードがなかったことから、一旦リストから消されてルールから貴族は消えたんだよ。

次のセットで貴族のタイプは復活するんだ。
だからきっと発売後のリストには貴族が書かれているよ。

「じゃあ、食物も書き込まれるんじゃないの?」

え?

「発売と同時にリストに食物が記載されて、両方に分類される特殊なサブタイプだってなるかもしれないでしょ?」

たしかに。
その通りだ。
だがその可能性は薄いと私は思っている。

「どうして? 前例がないから?」

でもマジックの新カードは何度も前例を破ってきたよ」

ああ、そうだとも。
だから私は別の手がかりを提示しよう。

実は開発者のひとり、マーク・ローズウォーターがこちらの記事内で言っている。

https://markrosewater.tumblr.com/post/187522909678/i-think-nobles-and-warlocks-are-great-additions-to

貴族などの新しいクリーチャー・タイプが追加されたことについて)
「待って、もう1つだけクリーチャー・タイプの追加がある。月曜日の記事のプレビューでお見せしよう」


そう。
もう1つクリーチャー・タイプの追加があるんだ。
もし、それが「食物」だったなら前提がひっくり返る。

《魔女の復讐》で「食物」を選ぶことができることになるんだから。

 

さあ、ではプレビュー・カードを見て追加のクリーチャー・タイプが何か知ろうじゃないか!

 

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> ハツカネズミ <

 

 

 

https://markrosewater.tumblr.com/post/187644389088/so-does-gingerbrute-have-an-artifact-subtype-and-a

markrosewater.tumblr.com

 

 Q.「食物」はクリーチャー・タイプでもあるの?

A.いいや、単にアーティファクト・タイプだ。

 

食物クリーチャー・タイプではない

終わり! 閉廷!

 

 

おまけ。

キンシャラ・ノッグル・カルト―シュ・エストリッド・構築物・裂片・秘儀・反射・棲み家・ウルザの サブタイプサブタイプ当てクイズの答え↓

 

 

キンシャラ

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テンバーシティのある次元の名前。

次元タイプに分類される。

 

ノッグル

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馬面に人の体のクリーチャー。

ダークな妖精の世界、シャドウムーアに棲息している。

 

カルトーシュ

エンチャント・タイプ。クリーチャーにつけるオーラが持つサブタイプ。

エジプト風の次元、アモンケットで神の与える試練を乗り越えた修練者の証。

 

エストリッド

プレインズ・ウォーカー タイプ。

仮面を操る魔法使いエストリッドさんがエストリッドさんであることを表すサブタイプ。

 

構築物

主にアーティファクト・クリーチャーが持つタイプだが、アーティファクト・タイプではない。

 

裂片

 

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とあるエンチャント(再録禁止・日本語版なし)が生み出すトークンの専用タイプです。

 

秘儀

 

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呪文タイプ。日本風次元、神河で登場。

連繋という能力で参照される。

ソーサリーやインスタントが持ちます。

 

反射

 

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クリーチャー・タイプ…いったいどういう種族なのか…

さっぱりわからない。イリュージョンとも違うようだし…

謎である。不可解さや奇妙さを持った種族エルドラージの追加タイプとしてカード化。

 

棲み家

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伝説のドラゴンの棲み家であることを表す土地タイプ。

5匹のドラゴンに対応した5種類がある。

 

ウルザ

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プレインズウォーカータイプ。いい意味でも悪い意味でも有名な頭のおかしいプレインズウォーカー、ウルザその人であることを表すタイプ…

というのはひっかけ問題。

マジックの正式なルールにはウルザというプレインズウォーカータイプは存在しない

よくみると問題文には「ウルザの」と書かれている。

 

ウルザの

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前述のウルザが作った頭のおかしい土地カードが持つ土地タイプ。

 

キミは全部わかったかな?

検索しないで分かったら凄い!

分からなかった人もこの機会に覚えておくと…

良いことがあるのかわからないマイナーなタイプが多いな…

覚えなくてもMTGは楽しめるし、迷ったらルールブックに答えがあるよ。

安心して遊ぼう!

 

【 #MTG初心者 】マジック、基本のキ。その1【クリーチャーと攻撃】

マジックについての記事は今まで何度かブログで扱ってきた。

 

でも それらの記事は「マジックの基本は知っている人」に向けた見落としがちなルールの解説とかだった。

 

そこで今回は初心に帰って、マジック:ザ・ギャザリングを振り返ろう。

まずは総合ルール文書の1枚目を…えっ? 何?

ルールブックに書いてあることが難しすぎる?

 

うん。マジックのルールは非常に細やかなブロックの積み上げでできている。

法律文書とかを読んで「隙がない素晴らしい条文です!」とか言いそうなマジックのキャラもいないではないが、少数派だ。

きっとマジックのプレイヤーそしてプレイヤー候補として読んでくれているあなたも、

そんな細かい文章を読みに来たわけじゃないだろう。

 

というわけで、この記事では割とざっくりとフレーバーを重視して進めていくことにする。

それじゃあ、準備はいいかい?

 

 

マジックってどんなゲーム?

マジック:ザ・ギャザリングの基本の設定はこうだ。

君たちプレイヤーは異世界転移ができる魔法使いだ。

そんな魔法使いが集まって力比べの呪文合戦をするゲームだ。

 

何を競うゲームなの?

このゲームではプレイヤーはゲームの初めにライフ(生命点)20点得る。

先に相手のライフ0以下にした魔法使いが勝者だ!

 

どうやってライフを減らすの?

 

1つ目に効果で減らす方法。
たとえば《溶岩の撃ち込み》という呪文を見てみよう。

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プレイヤーにダメージ(損傷)が与えられると、その点数分のライフ(生命点)が失われる。

 

 

20点のライフは溶岩の撃ち込みによって17点になる。
このように、ダメージを与えたりライフを失わせる効果でライフを減らすことができる。

 

そもそもどうやって呪文を唱えるのかって?

そういう話はまた今度ゆっくりやろう。


ルールを説明する時に「スタートから説明する方法」「ゴールから説明する方法」がある。
このシリーズマジック、基本のキではゴール…すなわちライフを減らして勝つ!という部分から説明をしていく。

 

もし「スタートから説明を聞く」方が向いている場合、
公式の簡易ルール解説やルールブックは大体は初めから説明をしている。
ちらを参考にしてほしい。

mtg-jp.com

 

 

 

 

さて、《溶岩の撃ち込み》を7回撃てばゲームに勝てる!」(3点×7=21点!)というのは1つの考え方だが、ライフを減らす方法はもう1つある。

 

それはクリーチャー(生き物)で攻撃することだ!

君が召喚魔法で呼び寄せた魔物や原住生物。

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あるいは協力的な人型種族。

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彼らに相手の魔法使いを攻撃してもらうことでもダメージ(損傷)を与えることができる。


そこでマジック、基本のキ」シリーズ記事では、

クリーチャーカードと戦闘の基本ルールについて説明しよう。


まずはクリーチャーカードの一例としてケンタウルスの狩猟者》を見てみよう。

注目するのは右下の2つの数字だ。

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左の数字が「パワー」で、右の数字が「タフネス」だ。

 

クリーチャー(生物)が相手に攻撃することで左のパワーの分だけ相手にダメージを与える。

 

真ん中に大きく長々と書いてある文章はフレーバーテキストと言ってこの召喚呪文にまつわる物語とかが記される。
(ゲーム上の意味はない。人間を食べるとフレーバーテキストに書いてあっても相手プレイヤーを食べたりできない)

 

ただし、こんなにしっかり「物語」が書かれたクリーチャーカードは稀だ。
多くのクリーチャー(生物)はここにゲーム中に意味のある効果が書かれている。
効果の書かれたクリーチャーでも、余白がある場合にはケンタウルスの狩猟者》同様にフレーバーテキストが書かれることがある。

 

右側のタフネスと言うのはパワー(力)に比べて聞きなれない英語かもしれない。
ただ「彼はタフな男だ」とか「タフガイ」なんて言葉は聞いたことがあるんじゃないかな?
あのタフの名詞形だ。
頑丈さ、丈夫さ…などと訳される。


クリーチャー(生物)タフネス(頑丈さ)は言ってみれば、

そのクリーチャー(生物)の「最大HP」だ。

1ターンの間にタフネス(頑丈さ)以上のダメージ(損傷)を受けると、そのクリーチャーは死亡する

 

面白いことに「死亡する」という言い回しは正式なルール用語なのである。
一部のカードには死亡した時に効果が発揮されるというのが効果として書かれている。

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老いた女騎士が死亡して、孫の騎士を一回り強くする…!

こういう効果文章の言い回しの面白さや、効果から読み取れる物語もマジックの魅力のひとつだ。

マジック語で書かれた「ちいさな1ページの絵本」なんだ。

 


さて、ではいよいよマジックの戦闘システムについて触れよう。

 

マジックでは君が召喚したクリーチャー(生物)たちに戦闘を行ってもらう。

 

しかし戦闘システムが少し特殊で遊戯王デュエルマスターズなど類似のカードゲームを知っているほど、逆に混乱するかもしれない。
ここでしっかり覚えておこう。

 

召喚酔いルール


一般的に召喚酔いと呼ばれるルールだ。
「クリーチャーは場に出したばかりのターンは攻撃できない」という解釈をしておけばおおむね問題ない。
実際にはもう少し難しいけれど。
召喚酔いについて詳しいルールが気になる人は下のリンクから召喚酔いの詳しいルールを解説するので読んで欲しい。
特に気にしない人は先へ進もう。

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

 


攻撃は「一斉攻撃」

 

攻撃を行う時、君の場に召喚酔いが解けたクリーチャー(生物)がいるとする。
遊戯王デュエルマスターズでは1体ずつ攻撃を宣言するが、マジックではそうではなく一斉に攻撃する


攻撃に参加させたいクリーチャーを選び、タップ(横向きに)する。

例えば3体のクリーチャー(生物)のうち2体で攻撃するなら…
攻撃しないクリーチャーはそのままにして、
攻撃するクリーチャーだけをタップ(横向きに)する。

もし相手が何もしなければそのままダメージ(損傷)の計算に入る。

クリーチャー(生物)パワーの分だけ相手のライフ(生命点)が一気に減る。

 

例えば君がパワー3のケンタウルスの狩猟》

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パワー10の《ギガントサウルス》の2体で攻撃した場合、

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相手のライフ(生命点)一気に13点減る。

ライフの初期値は20点なのでこれは大打撃だ!

 

とはいえ相手が何もせずに見ていることは稀だ。

それでは次回、クリーチャーの攻撃で受けるダメージを抑える方法「ブロック」について教えよう。

 

今回はここまで…と終える前に、常盤木キーワード能力紹介のコーナー!

 

マジックのカードには「キーワード能力」と言って短い単語だけカードに書いて、
それがどのような効果なのかはルールブックに書く…という形式の効果がある。

 

その中でも、ほぼ毎回、どのパックにも収録されるような効果がある。
それらを一年中、葉が緑のまま落ちない樹にかけて常盤木キーワードと呼ぶ。

 

キーワード能力はたくさんある。
これらは何度も出てくる効果を同じ言葉でまとめることで、中級者が効果を理解する助けになる。
しかし、初心者にとっては逆に覚えることがたくさんあって大変かもしれない。
少しずつ覚えられるように、「マジック、基本のキ」では関連する常盤木キーワードを紹介するコーナーを設けたい。


今回のキーワードは「速攻」「警戒」そして「防衛」だ。

 

「速攻」

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場に出たターンは攻撃できない…という召喚酔いルールを無視して、すぐに攻撃ができる能力だ。
これについては途中で挙げた記事で扱っているので気になる人はそちらも参照してほしい。
改めてリンクを張っておく。

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 


「警戒」

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攻撃する時にクリーチャーをタップ(横向きに)する…というルールを無視する
休むことなく戦う訓練をされた兵士や、油断せず常に気を張っている野生動物などが持つことが多い。

 

通常、タップして攻撃するか、タップして起動する効果は1ターンにどちらかしか行えない。

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いわばRPGで「こうげき」か「とくぎ」かを選ぶようなものだ。

魂癒し人は1点の攻撃をするか、1点の回復を使うかのどちらかだ。

しかし、他のカードで警戒を持たせることで両方を行うことができるようになる!


また、次回紹介するルール「ブロック」を行うためにはアンタップ状態(縦向き)である必要がある。


「タップする必要がある攻撃」と「タップされていない状態でできるブロック」もまた、本来は両立できない。
だが警戒のキーワード能力を持つクリーチャー(生物)であれば、攻防一体の動きができるのだ。

 

 

「防衛」

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これは持っていることで不利になる能力だ。

防衛を持つ場合、攻撃クリーチャーを指定するときに 選ぶことができず、攻撃に参加できない。

積極的には動かない植物の壁だったり、水槽から出られない人魚姫…そう言った自分からは動けないクリーチャーがこの能力を持たされる。

 

 

 

じゃあ、今度こそ本当におしまい。
次回、ブロックについての記事でお会いしましょう!

 

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

手のひらサイズの『まどうしょ』絵本

さて、今回は10月に出るマジック:ザ・ギャザリングの最新パックの話をさせてほしい。

ああ、待って!

なんだ知らないカードゲームの記事か、とブラウザバックするのは少しだけ待って読んでほしい!

 

10月発売の新パック「エルドレインの王権」は最新のカードセットなのにどこか懐かしさが漂う。

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むかしマジックに魅せられた人にも、何もマジックのことを知らない人にも、新しいマジックのことを知ってほしい。


プレイしてほしい!買ってほしい!とさえ強制しない。


ただ、知ってもらうだけでもいいんだ。

あなたが「マジックを遊ぶこと」自体に興味がないとしても、

良かったらこの記事を読んで、ちょっとだけマジックについて知ってほしい。


そもそもマジック:ザ・ギャザリングとは何か?

世界で初めて生まれたトレーディング・カードゲーム。
それがマジックだ。
マジック(魔法)・ ギャザー(集める)という名前の通り、魔法を集めるカードゲームだ。

カードゲームと言う概念自体はトランプやカルタなど昔からあるものだ。
そこにマジックはいくつかの要素を加えた。
「パックを買ってカードを足す」「友達と交換したり賭けたりして集める」「自分でデッキを組む」
今ではよく知られているこれらの概念を、マジックが初めてカードゲームに取り入れた。

MTGの絵柄って古臭そう…というイメージはたぶんここに起因している。
世界最古のトレーディングカードゲームだ。
「古そう」でなく本当に「古くからある」んだ。

とはいえ「古臭い」ということは何も悪いことではない。
むしろかなり個性的な味がある。

僕が人生で初めて手に入れたカードの束から1枚紹介しよう。

これだ!

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なんだかすごく「絵本」「図鑑」のように見えないだろうか?

絵本というにはちょっと名前が過激だけど。
(日本語訳版のカード名は左が《暴行》で右が《殴打》)

そう、マジックのカード「呪文図鑑」なんだ

マジックを遊ぶ人は、みんな魔法使い。
トランプ ゲームなどでは「山札」とかって呼ぶカードの束のことをマジックではライブラリー(図書館)と呼ぶ。

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呪文図鑑を納める魔法の図書館から、何冊かを手に取って相手の魔法使いと呪文比べをする戦い。

それがマジックの基本の世界観だ。

クリーチャー(生き物)が描かれたカードは「召喚の呪文」だ。

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生き物なので、野獣巨大な魚ドラゴン…ああ、そうそう。人間エルフゴブリンなんかもクリーチャーだ。



プレイヤーは雷を落として対戦相手にダメージを与えたり、

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あるいは魔法を解く呪文を唱えて、相手の呪文を打消してしまう。

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もちろん全てのカードが呪文と言うわけではない。

 


異世界の美しい風景を描いた「土地カード」というものもあって、
マナ(魔力)は土地のエネルギーを汲み上げることで生み出されている。

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こう言った美しい絵柄と古めかしい魔導書のような紙の束を集めて遊ぶ時、
小学生の僕はとてもワクワクした。


さて。

マジックは他の多くのカードゲームと同じようにパックと呼ばれる袋詰めで販売している。(1袋にだいたい15枚くらい入っている)

 

そして、どんどん新しいパックを売ることで

毎年たくさんの新カードが生まれる。


新しいカードを袋詰めで売るやり方もマジックが最初に考えカードゲームに持ち込んだ。


今では完全に「常識」になり、コンビニで色々なカードゲームのパックが売ってたりする。



ここでマジックはひとつの仕掛けをしている。

プレイヤーである魔法使いたちはプレインズウォーカ―(次元渡り)と呼ばれる異世界転移魔法の使い手ということにした。


新しいパックでは新しい別の世界が描かれて、新パックが出るたびに新世界を訪れたり、昔のパックで訪れた世界を再訪したりする。


パックが変わるたびに新たな物語が紡がれるんだ

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次のパックでは新たな世界エルドレインが扱われる。


エルドレインは完全に新規の世界なので既存プレイヤーもこの世界のことは「まったく知らない」

だから、新規プレイヤーも既存プレイヤーと同じ理解度で始められる。


でもきっとみんなが、この世界のことを知っている。

マジックは時折「元ネタ」のある世界をデザインする。
オリジナル世界ではあるが、プレイヤーが既に知っている知識から類推できるようにするんだ。

例えばギリシャ神話」を基にした世界や「ゴシック・ホラー」を基にした世界…

今回の新世界は2つの元ネタの抱き合わせだ。

アーサー王伝説のような騎士道物語」「おとぎ話・童話」だ。
つまり「古き良き西洋ファンタジーの要素だ。


さあ、エルドレインの世界を知るためのアートの数々を見てほしい。

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騎士道の世界では赤ずきんも剣を持って悪い狼と戦うのだろうか?

 

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アーサー王の仲間「円卓の騎士」を意識した魔法円を囲む騎士たち…!

 

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これはもしかして、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家!?

 

 

他にも人魚姫やラプンツェル、白雪姫を思わせるイラストなどが公開されている。

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これはきっと新しいけれど、とても懐かしいパックになるだろう。
新パック「エルドレインの王権」からマジックを始めてみたくなったかい?

あるいはマジックを遊ばなくてもいいんだ。
1パックだけ買ったり、カードショップで安売りされてるカードを見てなんとなく100円分くらい買ってみるとか。

ちょっとした宝物として手元に置いておきたくなる。
そんな魅力的なカードセットだ。

ちょっとした添え字のある「手のひらサイズの絵画」として
あるいは「変わった言葉」で書かれた「小さな1枚の絵本」として

エルドレインからマジックの世界に飛び込んで欲しい。

ここまで読んでくれてありがとう。
最後に公式のCM動画を見てほしい。
マジックについて何も知らなくても短編アニメーションとして楽しめる。

m.youtube.com




何度見ても素晴らしい。

見る者のテンションを見事に操作する脚本が練られている。
クッキーマンに感情移入させ、壊れたクッキーから不穏さを感じさせ…
光りさす窓は希望を示す…

しかし行く手を阻むジャムの鍋はまる煮えたぎる溶岩!
ミルクの濁流を受けても二人が無事だったので観客は心を落ち着ける。
「ああ、なんだかんだで最後にはハッピーエンドになる話なんだ」と。

しかし、その直後…!
斧を振るう男によってクッキーガールは落ちていく。

ああ、なんてショッキング何だろう「騎士はお姫様を助けられませんでした」とでも言うような終わり…
さらに追い打ちをかけるかのような「ただのお菓子」を食べる斧男。

だが、ここで終わりなら「嫌なものを見た」だけで終わる。
その先にもう1つ何かカタルシスが無いといけない。

ああ。最近のヒロインはただ助けられる か弱いプリンセスじゃあないだろう?
反撃だ! かたき討ちだ!

この斧男は『ラク』。
かつては動物と心を通わせる優しき青年だったが、呪いのヴェールによって闇堕ちしてしまった。
その呪いは弱められたが完治したかは怪しいまま、数年間ラクはカードとして表舞台に立たず、
既存のファンをやきもきさせていた。
だが彼は戻ってきた…邪悪な妖精『オーコ』に洗脳されて…。

ファンにとって斧男は非常にインパクトのある人物だ。
しかし、何も知らない人にどうやって斧男を印象付けたらいいのだろう?

ああ、もし君がマジックを知らなくて今知ったなら、
きっと公式の素晴らしい仕事は完璧に働いているだろう。

斧男がどんな奴か君は知らない。
だがこれだけはわかる。

斧男はクッキーマンを食べやがった!!

殺せ! あるいは正気を取り戻させろ!
やっつけるんだ、斧男を!

こうして既存のファンの心と今初めて知った人たちの心は概ね一致しただろう。

新パックの発売は10月。
だが基本無料のPCゲーム「MTGアリーナ」が絶賛βテストの最中だ。

mtg-jp.com


このβテスト今からでも参加できて正式リリースは今月末だ
βテストのデータはすべて正式稼働に持ち込めて、βテスト協力のお礼として特典がいくつか貰える。
今見たエルドレインの世界の新カードを仕える特別なイベント(無料)も開催中だ!



やれ。とは言わない。
だが君がマジックを始めたくなった時…扉は常に開かれているんだ。
紙のカードでもPC版でも。
カードを手に入れた瞬間から…君は魔法使いだ。

世界を超える魔力の火種は既に君の中に宿っている…あとはただ、それを使うだけだ。

 

 

omamesensei2.hatenadiary.jp

 

 

 

 

【 #ポケマス 】ポケモンマスターズは本当に「ポケモンのスマホゲー」だった。

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サービス開始したばかりのスマホゲーム、ポケモンマスターズ

 

 このゲームをプレイして思ったことをつらつらと書いてきます。

『ポケモンマスターズ』公式サイト

 

 

 

まずポケモンスマホゲームって言うと他にもコマスターとか有名どころの「ポケモンGO」があるわけですが。

ポケモンGO「童心に帰り、ポケモンの世界に入り込むゲーム」だったとするなら、

ポケモンマスターズポケモンを追い続けた世代のお祭りゲーム」だ。

 

 

 多分、ターゲットは

「次のポケモン、ソード&シールドでしょ。じゃあ3作目はアーマーかな?」

「いや、兜でヘルムとか? 王冠でクラウン?」

「魔法の杖でロッドとかマジックかも」

みたいな話をしている人たちだと思う。

 

 

 

 

*いわゆるマイナーチェンジ3作目が最後に出たのは約10年前なのでそれ以降の新規ファンには「リメイク」や「2」の概念はあっても「3作目」を普通は知らない。

 

 

たぶん20代~30代。

初代のから追い続けてきた大きなお友達とか、

ルビサファ世代(赤緑とかはリメイクで履修済み)とか、

一番若くてプラチナ世代(それより古い作品はリメイクで履修)とかだろう。

 その辺りの年齢でポケモンに接してきて、今なお新作ポケモンの話があれば食いつく…

 そういう人たちを狙ったゲームだと思う。

 

あれだよ。

仮面ライダーディケイドとか仮面ライダージオウなんですよ。

このゲームは「お祭り作品」なんです。

 

改めてゲームの紹介を。

このゲームではソシャゲでいういわゆる「カード」に当たるのは

「タケシ&イワーク「カスミ&スターミー」と言った「トレーナー&ポケモンで1つのユニットになっています。

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ガチャやストーリー進行で仲間が増えるゲームですが、注目したいのはガチャキャラ。

いわゆる☆の数でレアリティがあるゲームで、

レアリティは☆3~☆5まで。

 

 

で、そんな最低でも☆3のキャラ。

僕はサービスの開始前に、ガチャで出る低レアって「たんぱんこぞう の ゴロウ」(金銀)とか「たんぱんこぞう の タロウ」(サンムーン)とかが出るのかな? と考えていた。

 

ところが実際には出てくるのはジムリーダーとかなのだ。

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ハチクマンの設定ちゃんと紹介するんだ…。

 

いや、ジムリーダーだけじゃない。

ファクトリーヘッドとか、しまクイーン、してんのう、あるいは主人公!

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(ガチャ排出キャラ詳細画面の一部)

 

なんかもう「レジェンド」って感じのキャラクターが大集合!

 

これまで長く続いてきたポケモンの歴史を感じるトレーナーたちがそこにいた。

 

でも☆1とか☆2がいないのは不思議ですね。

サービスが続くと追加されたりするんでしょうか?

魅力的なモブトレーナーも多いので他のゲームで言う「フレンドポイントガチャ」みたいなのでモブトレーナーも追加して欲しいですね。

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でもサービス開始のこの時期に入れないのは英断だと思う。

 

 

ガチャだけでなく、ストーリーを勧めるなかで感じる

「あー! ポケモンのゲームだなあ!」って感じる小さな積み重ね。

 

例えばモブトレーナーのセリフ回しや、

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(強力なドラゴンポケモンを使うトレーナーに合った話をしてる2人。カイリューはかいこうせん! を連想せずにはいられない。)

 

普通に進めるだけではパッと気づかない画面端ものかげのアイテム入りモンスターボール

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(このマップに入ってから、横にスワイプして一番端にしないとこの2人は視界に入らない)

サービス開始直後のポケモンGOで「ポケモンの世界」に踏み出す感じとはまた違った

ポケモンのゲーム」っぽい要素を思い起こさせる空気感。

 

現代のスマホゲームの型に新しく流し込まれた「ポケモンのゲーム」だ。

 

ネットでポケモンのイラストだけじゃなくジムリーダーのイラストとかを検索するような大きなお友達

 

BWあたりからキャラがえっち、みたいなことを言うオタクくん。

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はっ? ダイパの頃から既にポケモントレーナーのキャラデザは良いんだが? とかそれに反論するひと。

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君たちだよ。

君たちの楽しめるお祭りゲームだ。

 

ぜひ、ポケモンマスターズを遊んで欲しい。

 

これはまさにポケモンスマホゲー」だ!!

 

pokemonmasters-game.com

 

 

 

 

 

 

TYPE/Zeroあいこにっく 第3話「魔女とイモリと大釜(カルドロン)」

↓第1話 ドラフトチュートリアル

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↓前回

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TYPE/Zeroあいこにっく
第3話「魔女とイモリと大釜(カルドロン)」

 


前回までのあらすじ

「普通のマジック」のはずのアイコニック・ドラフトでミドリは全然マジックじゃないゲームに出くわす。
「自身のデーモンを殺そうとする対戦相手、長田」を妨害しきればミドリの勝ち。
果たしてミドリは相手のデーモンを守り切れるのか!?

~前回から3ターン後~

「不毛な状況が続いてやがる…」

(あれから数ターン経つのに相手の盤面が変わらない)
(デーモンと《ただれたイモリ》しかクリーチャーはいない)

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(実はデーモンを処理する方法がそう多くないのか?)
(なんとかそこに付け入ることができれば…)

「では私のターン…ドロー」
「…! 引きましたわ!」

「しまった、そう都合よくはいかないか」

「4マナを支払い、このデッキのキーカード《泥沼煎じの魔女》を召喚!」

「《泥沼煎じの魔女》! 《ただれたイモリ》とのコンボカード!」

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(でも、この局面で《イモリ》とコンボしても状況が大きく変わることはない…)
(いったい何が狙いなんだ…?)

「この《魔女》はイモリの毒をより強く利用することができますが、それだけではありませんの…!」

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「魔法薬を作るための大釜を用意することもできるのですわ…!」

「なっ…!」
「《魔女》は《イモリ》だけのためのカードじゃなかったのか!?」

「その通り、《魔女》《イモリ》《大釜》この3枚が揃ったとき強力な効果が生み出される!」

「他の色には眼もくれずひたすら黒のコンボパーツを集め、黒単色のデッキにしたことで組めるコンボデッキってことか!」

「それがこの黒単ウィッチクラフトの神髄!」

「大釜…一体どんなカードなんだ…」
「くそっ…ちゃんとパックのカードを見ておけば…」
「何もできずターンを渡すしかない…」

「それじゃあ召喚酔いの解けた《魔女》の能力を起動!」
「山札から直接《泡立つ大釜》を戦場に!」

 

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「…生贄コスト!」

「その通りですわ」
「《泡立つ大釜》は起動するコストとして自軍のクリーチャーの生贄を要求する」
「イモリを使えば強力な効果を発揮できますが…、」

「この局面で生贄にするべきは当然《深淵の迫害者》!」

 

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「悪魔との契約を断ち切ることで、本来ならライフを失って既に敗北しているはずのミドリさんの死が確定、私の勝利ですのよ!」

「だが、その大釜を起動できるのは次のあんたのターンから…」

「どうやら、なんとか凌いだみたいだ」

「…!」

「《自然の要求》! アーティファクトを1つ破壊する!」

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「《泡立つ大釜》を破壊!」

(とはいえ、次のターン2枚目の大釜を持ってこられたら今度こそ…)

「ここまでですわね」

「え?」

「投了します。実は《大釜》はこの1枚しか取れませんでしたの」
「そしてデッキには他の処理手段や墓地から大釜を拾う手段はなし」

「お見事です。ミドリさん、あなたの勝利です!」

 

「お、おう…」

「なんだか9割自爆だった気がするけど…」

 

「残りの1割を押したのはミドリさんの立派な成果です。誇っていい事ですの」

 

「なんか釈然としないけど…とにかく一勝だ!」

 

「とはいえ、気を付けて」

ここから先は『前の試合の勝者同士』『前の試合の敗者同士』でマッチングされます」

「次の対戦相手はもっと強いと心して挑んでください」

 

「ああ。わかったよ。えっと次の相手は…」

 

「おっ。どうやら終わったみたいだな」

 

「猿渡さんはもう試合終えてたのか」

 

「ああ、なにせ俺は3ターンで試合を終わらせたからな」

 

「!?」

 

「それじゃあ次の対戦組み合わせを発表するよー」

「まずは勝者卓…ミドリちゃんvs猿渡さん!」

 

「3ターンキル…」

「パックを開けて作った即席デッキでそんなことが本当にできるのか…?」

 

 

次回、超次元MTG対戦 TYPE/Zeroあいこにっく

第4話「驚異の3ターンキル!古典的コンボの恐怖!」

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過去作↓

第1シーズン 

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 第2シーズン

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 ブロール番外編

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 第3シーズン

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 パウパー番外編

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超次元MTG対戦TYPE/Zero あいこにっく 第2話「負けられない戦い」

第1話 ルール説明パート リンク↓

第1話はチュートリアルなので ドラフトについて知っている場合は読み飛ばし可。

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前回までのあらすじ

パックを開けて即席デッキを作り戦うルール、ドラフト。

「達人のようにドラフトせよ!」がテーマのパックからデッキを組み上げる。

果たしてドラフト初心者ミドリはTYPE/Zeroの猛者たちに勝てるのか!?

 

 

 

超次元MTG対戦TYPE/Zero あいこにっく
第2話

「負けられない戦い」

 

「それじゃあ対戦組み合わせを発表するねー」

「私の一戦目は…と」

「わたくしですわ!」

「おっ、あんたか」
「Type0四天王の力…見せてもらおうか!」

ミドリ 第一試合!
VS 長田クロミ

「先手後手はコイントスでいいかしら?」

「じゃあ表を選択…」

くるくる…

「裏、ですわね」

「それじゃあ先手はあんたからだな」

「では、こちらから行きますわ…!」

決闘…!

「私のターン」

「《沼》から《ただれたイモリ》を召喚し、ターンを終了」

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(あのイモリは取るカードを選ぶ時に見かけたな…)
(効果文章によると《泥沼煎じの魔女》とコンボするらしいけど)

(肝心の《泥沼煎じの魔女》のカードを見かけないから取らなかったんだよな…)


(逆に考えて、イモリの入ったデッキを組んでるってことは…)
(確実に《泥沼煎じの魔女》も入っている…!)

(魔女がどんなカードかはわかんねーけど、組み合わされると厄介だな…)

「ドローして、こっちは緑の基本土地《森》を出してターンエンドだ」


「このゲームスピードの遅さにちょっと感動してるよ」
マジック:ザ・ギャザリングしてるって感じがする」

「アイコニック・マスターズは特に『マジックらしい』パックですからね」

「それじゃあ私のターン。ドローして…《イモリ》で攻撃」

「1点のダメージを受けてもらいます」
「このターンも《沼》をさらに1枚増やしてターンエンド」


「ドロー、《森》を置いてエンド…」
(こっちはまだ何も出せないな、重いクリーチャーを入れすぎたか?)

「ドロー、再び《イモリ》で攻撃し3枚目の《沼》を追加しエンド」

「よし、3ターン目。 やっと私もクリーチャーを出せる」
「《森》を置いて3マナ…《木彫りの女人像》を召喚してエンドだ」

 

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「こいつは防衛に専念しているから攻撃には参加できない」

「その分、高いタフネスを持つクリーチャーだ」
「これでイモリの攻撃は牽制できるな…」

「確かにイモリで攻撃しては一方的に倒されてしまいますわね…」

「ですがここで、私の切り札をお見せします!」
「深淵より出でし悪魔の力、とくとご覧あれ!」
「《沼》タップして黒の4マナを生み…」

「《深淵の迫害者》を召喚!」

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「4マナで6点のパワー/タフネスと飛行を持つデーモン!?


「飛行しているクリーチャーの攻撃は地を這う私のクリーチャーでは止めることができない…ッ!」

「ミドリさんは名前の通り森を使った緑デッキ…!」
「MTGに緑のクリーチャー数あれど、飛行している緑単色のクリーチャーは ほぼ存在しない!」

「くそっ…イモリによって削られた分が…残りライフは18点」
「パワー6のデーモンの攻撃を受け続けたら後3ターンで負けちまう」

「あっ、ごめんなさい。そうはならなくてよ」

「えっ?」

「迫害者の効果テキストを読んでくださいまし」

「えーっと何々…」

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あなたはこのゲームに勝利できず、

対戦相手はこのゲームに敗北できない。

 

「???」

「えっと、こいつが場にいると私は負けない?」

「はい」

「例えばこのまま行くと3ターン後に私のライフは0になるよな?」

「はい」

「そうするとどうなる?」

「ライフ0になったミドリさんが敗北しそうになりますが、《深淵の迫害者》がそれを認めないのでゲームが続きます」

「もし次のターンも迫害者の攻撃を通したら?」

「迫害者は死体蹴りが好きなので、ミドリさんのライフがマイナス6になります。」
「ライフ0以下になったミドリさんはやはり敗北しそうになりますが、《迫害者》がそれを認めないのでゲームが続きます」

「……」

「……」

「じゃあドローして私もエンド…」

~3ターン後~

「ライフが0になったな」

「なりましたわね」

「このままだと、どうなる?」

「《迫害者》の効果は場に出ている間のみ有効ですから、《迫害者》をどかせば私の勝ち」
「もし残ったままターンが過ぎて私がデッキのカードを引き切ったら山札切れ(ライブラリアウト)で私の負けですわね」

「《女人像》の効果でドローしたから、先にデッキ無くなるの私の方じゃないか?」

「《迫害者》はデッキ切れでの負けも認めませんの…」

「……」


「……」

「なんか違うゲーム始まったんだけど!!!」

「誰だよ、普通のマジックのセットとか言ったやつ!!」

「『コストに比べて破格の性能と引き換えに大きなデメリットを持つ悪魔』は黒の象徴的(アイコニック)なカードですわ?」

「あまりにもデメリットがデカすぎない?」

「ですが、私のデッキは黒」

「黒デッキにとって、クリーチャーの破壊はお手の物。このデッキなら容易に自爆できると思いませんこと?」

「最初にカード取るときに見たけど、このセットにある確定除去って《破滅の刃》だよな?」

 

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「うっ…」

「そのデーモンの色は?」

「黒ですわね」

「つまり長田さんは自分でそのデーモンをどかせないんじゃ…」

「そ、それはまだわかりませんわね…」

(実際、このデッキには自分で《迫害者》をどかせるカードが1枚しかない…)
(本来なら《忌呪の発動》あたりを拾って、自分自身に向けて撃つことで 《迫害者》をどかすつもりでしたのに)

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(何故か最後まで《忌呪の発動》が回っているのを見かけなかった)
(《忌呪の発動》のレアリティはコモン。最も多くパックから出るレアリティ)
(となれば誰かがかき集めているはず。)


(大方、ドラゴン・ボーナスを目当てに、このパックの定石のひとつ【赤黒ドラゴン】デッキを組んだ誰かに持っていかれたのでしょう)


(予定は狂いましたが、それでも《迫害者》を能動的に処理できるカードは1つ取れています)
(加えて、その処理カードの専用サーチカードまで集められれました)

(小粒なクリーチャーなら《破滅の刃》や《迫害者》のブロックで止められる)
(それを乗り越えるような緑特有のファッティならむしろ《迫害者》で止めて自爆させればいい)
*ファッティ … パワー/タフネスの高い大型クリーチャー 


(一見、勝てないように見えて 完全に勝ちましたわ!)

「やばいな…」
「この手札じゃ何もできない…」

敗北しないという強烈なテキストと裏腹に絶体絶命のピンチに陥ったミドリ。
果たしてこのままデーモンのサンドバックになってしまうのか!

次回、TYP/Zeroあいこにっく
第3話「三位一体!魔女とイモリと大釜(カルドロン)」

 

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