今日は7/6。
マジックプレイヤーにとって7/6と言えば、そう。
甲鱗様こと《甲鱗のワーム》のパワータフネスである。
私が大好きなパック『コンスピラシー』にも甲鱗様は収録されている。
《ペラッカのワーム》と共に。
『コンスピラシー』はドラフト用の特殊セットであり、収録されたカードがスタンダードに加わることはない。新規カードはレガシー環境などのエターナルフォーマットでのみ使える。
とはいえ、とはいえ、だ。
甲鱗様を超えるようなぶっ壊れカードを入れてしまっていいのだろうか?
実はこれはウィザーズの仕掛けたある種の罠だと私は思っている。
なぜなら総合的に見て強いのは実は《甲鱗のワーム》の方と言うのがコンスピラシードラフトの良くできたところだからだ。
一見するとタフネスが高く、特殊能力3つを持っているぶっ壊れカードに見える《ペラッカのワーム》だが、このカードには大きな弱点がある。
マナコストのシンボル数だ。
例えば君がコンスピラシー・ドラフトで3色デッキを組んでいるとする。
完成したデッキは基本的に40枚。
土地はだいだい15枚といったところか。
これを3色で分けると一色当たりの土地枚数は5枚。
デッキに5枚しかない森を3枚揃えて初めて《ペラッカのワーム》は召喚できる。
そう、実はこいつ…非常に出しづらいのだ。
一方で甲鱗様のシンボル数は森ひとつ分。
場に出ない壊れカードよりも出せるフィニッシャーの方がずっと強い。
それだけではない。
コンスピラシーには『策略』というシステムがあり、同じ名前のクリーチャーを一律強化することができる。
これを利用すれば、死んだときにドローするなどという悠長な《ペラッカのワーム》と異なり、
「場に出た瞬間に2枚目の甲鱗様をつれてくる甲鱗様」を作ることができる。
この「同じ名前のカード」と言うのがミソだ。
実はこれはマジの情報なので極力言いたくはないのだが…
『コンスピラシー』のパックでは甲鱗様の封入率は操作されていて、なんと一般的なスタンダードのパックのコモンよりもずっと出やすくなっているのだ。
それ故にドラフトで複数枚の甲鱗様を入れたデッキを組むことが夢ではなくなっているのだ。
速攻をつけた甲鱗様で奇襲をしかけるための策略などもあり、
これらは簡単にゲームエンドへと持っていける強力なカードだ。
(しかもコモン策略なので出現しやすい)
ここまで書けば後はもう、キミがコンスピラシー・ドラフトでパックから2体のワームが出た時に、どちらをピックするべきか、もう分かったことだろう。
深みあるドラフト体験をくれるコンスピラシーをまた遊びたいものだなあ。
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